徘徊の伴2016年05月29日 01:22

徘徊の伴


月の出が遅くなり、散歩の時間に見えるのは星だけになった。

星の夜もまた、風情がある(風情ってガラかよ?)。

まあいい。

今の時期は、火星と土星とアンタレスが作る三角形が、光溢れる都心の空でも見える(つーか、その3つしか見えない)。

(火星接近中 北海道での見え方は?)
http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0528/tkj_160528_9401469193.html

「5月31日は火星が2年2か月ぶりに地球に最接近します。南の空でそばにあるさそり座の一等星アンタレスと並んで見え、その赤さ、明るさを競っています。」

アットーテキに火星の方が赤いし、アットーテキに明るい。

土星は、ほぼ白く見える。

アンタレスも、言われてみれば赤いなという感じだ。

(「火星」が接近中。夜空で一番の輝きに...最接近はいつ?)
http://www.huffingtonpost.jp/tenkijp/mars-approaching_b_10174106.html

「地球最接近時の火星の明るさは-2等と、1等星のアンタレスよりも圧倒的に明るく、夜空で一番の輝きとなります。」

残念ながら、浮沈子は最接近の夜は日本を立っている。

パラオに着けば見られるかもしれないがな。

まあ、今でも十分堪能できるわけだし、1日や2日で変わるわけでもない。

一昨日(逆転)、昨日(ほぼトントン)と食べ過ぎて、なおかつ、運動量も少なかったので、今日はカロリーをセーブして、運動量を増やす。

夜に一気に歩いた距離としては、最長の散歩だ。

ちょっと、身体が冷えてしまった。

ちんたら歩き過ぎたかもしれない。

火星については、このブログでも何度も取り上げているが、概ね宇宙ネタとかになる。

探査機がどうのこうのとか、有人探査なんてもってのほかとか、そういう下世話な話だ。

夜空を見上げて、火星を愛でるなどという情緒的な記事は書いた記憶がない。

(火星、北極星、シリウス、オリオン座の和名は)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1142079786

「「火星」は日本語です。江戸時代までは「熒惑」(蛍の虫を火に変えた字です:「けいこく」と読みます)
和名は 夏日星(なつひぼし)です。西郷星という言い方もありますが明治10年(1879)の西南戦争で死んだ西郷隆盛を悼んで付けられたようですから起源は古くないです。」

(熒惑(けいこく・けいごく・けいわく・ほのおぼし))
http://naming-dic.com/wa/word/21911376

「五星のひとつで、火星の古代中国名。光度の変化や逆行がはなはだしく、その大接近は戦争や疫病など災いの前兆と考えられたのが由来。」

おいおいって感じだな。

大接近は、ろくでもない話になるってかあ?。

(熒惑守心:けいこく、しんをまもる)
http://web1.kcg.edu/~sakka/oldchina/tenpen/keiwaku.htm

「熒惑星(火星)はその赤い色から不吉な星とされてきました。特に火星が心宿(アンタレスあたり)で順行・逆行を繰り返してうろうろする現象は熒惑守心と呼ばれ,戦乱が起こる,君主の身に異変が起こるなど不吉な予告と言われてきました。」

「次回の熒惑守心は2016年の春から夏にかけて起ります。火星がてんびん座からアンタレスあたりを東へ西へ徘徊します。衝は5月22日で,7月に順行に移り,8月25日ころアンタレス最接近する様子を眺めましょう。なお火星が地球へ大接近するのは2018年8月1日,その時火星はいて座に進んでいます。」

(熒惑守心(熒惑心を守る))
http://macroanomaly.blogspot.jp/2012/09/blog-post_30.html

「アンタレスの名前は、「火星に敵対するもの(アンチ・アレース)」(ギリシャ語で火星はアレース)に由来しています。」

「古来、この2つの星が近づくのは不吉の前兆とされています。」

「「心」とは、アンタレスが所属する星官(中国の星座)心宿のこと。」

この記事にも(2012年ですが)、ろくでもないことが起こるかも、とある。

夏日星(なつひぼし)の方は、アニメのエンディングテーマになってるようだな。

(陸奥圓明流外伝 修羅の刻:主題歌)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%B8%E5%A5%A5%E5%9C%93%E6%98%8E%E6%B5%81%E5%A4%96%E4%BC%9D_%E4%BF%AE%E7%BE%85%E3%81%AE%E5%88%BB#.E4.B8.BB.E9.A1.8C.E6.AD.8C

まあ、どうでもいいんですが。

他にも、ギターの曲などの題名にもなっている。

夏日星という呼び方自体は、和名ではあるものの、民間では用いられなかったという記述もある。

(夏日星 なつひぼし)
https://kotobank.jp/word/%E5%A4%8F%E6%97%A5%E6%98%9F-108231

「火星の和名のなかでも最も古いもの。民間では用いられなかった。」

じゃあ、何て呼んでたんだろうな・・・。

見上げれば、そこにある。

接近している火星は、まさにそんな存在だ。

夜の徘徊のお伴にピッタリである。

(火星 最接近と逆行:追加:理科のお勉強は、こちらで)
https://www.youtube.com/watch?v=TuRlVXTmGBA

ビゲロー成功2016年05月29日 23:06

ビゲロー成功


(「宇宙ホテル」試験機 空気入れ拡張する作業に成功)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160529/k10010539141000.html

「作業は、今月26日にも行われましたが、この際は計画どおりには膨らまず、いったん中止されていました。その後の調査で、これは試験機の折りたたまれた部分が想定よりも固くなっていたためで、構造には問題はないと判断されて、作業が再開」

「2回目の試みで無事成功し、今後2年間かけて安全性などを検証する作業が始まりました。」

「今後1週間、空気が漏れていないかなど安全性の確認が行われ、問題がなければ宇宙飛行士が中に入る予定」

膨張式宇宙船というヤツだ。

(膨張失敗)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/05/27/8096941

「運搬時の損傷か、制御プログラムに係る不具合に違いない。
ああ、バルブの不具合かもな。」

例によって、浮沈子の予想は悉く外れ、無事に膨張に成功してしまった。

この試験が持つ意味は深い。

一方、居住空間としての機能は、まだ未知数だ。

「2年間にわたり定期的に宇宙飛行士が中に入って宇宙を飛び交う放射線を防ぐ性能や内部の温度変化などを検証する」

NASAは、別にホテルの建材としてテストしているわけではなかろう。

火星への有人飛行を長期にわたって行う場合、巨大な宇宙船を飛ばすことは出来ない。

しかし、生活空間としての宇宙船内のスペースを確保することは至上命題だ。

いくら無重力で、褥瘡が出来る心配がないからといって、半年もの間、座席に縛り付けておくわけにはいかない。

動き回ったり、筋肉を衰えさせないための運動を行ったり、やることはいろいろある。

その安全な空間を、現実的な方法で実現する一つの方策がこの膨張式宇宙船だ。

まあ、膨張に成功して何よりだな。