座学 ― 2016年06月08日 20:12
座学
1日缶詰になって、テックサイドマウントの座学を行う。
一応、第1章からやってもらった。
浮沈子はまだ、テクニカルダイバーではないのに、加藤先生(!)は、時折勘違いをして「ご存知の通り・・・」とかいって省略しようとするので、ついつい突っ込みを入れて時間が長引いた。
昼食を挟んで、第3章まで終わり、ナレッジレビューも全て終えて、明日から潜ることにして、器材の準備に専念する。
4つのシリンダーにレギュレーターその他一式をセットし、残量や呼吸が出来るかを確認する。
セカンドの一つに不具合があって、オクトパスに交換したら、ようやく収まった。
メーカーはエイペックスなのだが、機種が違うので合わないこともあるのだ。
ようやくセットアップを完了したところで、時間になり、晩飯の打ち合わせをして退散する。
頭の中は、フェザリングだとかノートックス(NO TOX)だとか、専門用語が渦を巻いていて、特に第3章関係のところについては、具体的なイメージが湧かず、とにかく後は潜ってみてからのことにして、深くは考えないことにした。
今日は、1本くらい潜ってみて、SMS100でのウエイトやバランスを見てみたかったのだが、まあ、慌てることはない。
のんびりと、マイペースでこなしていけばいい。
いつ終わることやら・・・。
SMS100には、デュアルブラダータイプのSMS100Dというのがあって、加藤先生(!)は、それを使っているようだな。
排気バルブは肩の上に2つあって、浮沈子的には使いにくそうにみえる。
シングルブラダータイプのSMS100との差は、後はインフレーター/デフレーターのホースが左右から出ているくらいだ。
見た目はほとんど同じで、これでデュアルブラダーということなら、選択肢の一つにしてもいいかなという感じ。
上方排気というのが気になるが、吸排気ホースと付け替えてしまうことも可能だそうだ。
もともと、SMS100はバランスが良さそうなので、前から気になってはいた。
明日使ってみて、使用感については、また報告する(予定)。
新調したXTX50(エイペックスのレギュレーター)の感じも良さそうだし、ウエイト(総量及び配置)さえすんなりいけば、スムーズに実技講習に入れそうだ。
エントリーの際に、水面でいかにスムーズにタンクを着けられるかがポイントだな。
それと、水中でのトリムを容易に維持することが出来るウエイトの配置を決めることが出来れば、まあ、講習は半分終わったようなものだ(希望的観測)。
今回は、とりあえず4本のタンク(80キュービックフィート2本と40キュービックフィート2本で、無事にエントリーするところまで行ければいい。
ガスの管理、ラベルの表示など、準備段階の手順がその前にあるわけで、水中でのややっこしい手順は、次回に回してもいいだろう。
練習は、デイドリーム前の水深15mを最大水深とするエリアで行う。
テックサイドマウントと謳っていても、テクニカルダイビングではないので、閉鎖環境なし、40m以深なし、減圧なし、暗闇なしのレジャーダイビングの一環として行う。
講習自体の最大水深は、30m未満で設定されているようだ。
いずれにしても、ダイビング環境としては、DD前なので、流れなし、透視度なし(!)、大物なしの、まったりとしたダイビングになる。
余計なことを考えずに、トレーニングに専念できるというわけだ。
洞窟や沈船のペネトレーションではなく、オープンウォーター環境で、浮いたり沈んだりするのがメインのダイビングしか考えていない浮沈子は、減圧ダイビングにおいてもCCR有利と考えてるんだが、加藤先生(!)は、オープンサーキットの信頼性を高く評価しているようだな。
ヘリウム混合ガスのリスクについても、浮沈子的には窒素による昏睡が怖いので、なるべく浅い水深(30mくらい)から吸いたいと思うんだが、環境(水温等)によっても、個人的な耐性によっても、そのリスクは変わってくるので、どの水深から吸うのが適正かというのは普遍的なことは言えないようだ。
このことについては、夕食時にイントラにも確認したが、経験上もさまざまな事例があり、理論的にも未知の部分があって、さらに減圧症についてはヘリウム混合ガスで発生した場合の重症度も高まるということで、必要の範囲内での使用という「個人的意見」だったな。
もちろん、ICD(アイソバリック・カウンター・ディフュージョン)によるリスクもある。
意外だったのは、CCRを使用して50パーセント以上のヘリウム混合ガスを吸った方の事例としては、寒さに震えてしまったというリスクがあったようだ。
確かに、体温の喪失という話はあるが、個人差があるとはいえ、それ程のリスクがあるとは思わなかったな。
コストの問題や、入手しやすさの問題は別にしても、どこでも誰でも気軽に吸えるガスとは言えないようだ。
もちろん、現時点ではパラオでの入手は困難で、デイドリームでも予定は立っていないようだ。
しかし、一方で、ガス昏睡のリスクは確実にあり、その環境で、その日の個人のコンディションで、どの深度からヘリウムを吸うべきかというのは、難しい判断になる。
トライミックスダイビングというのが、あまり普及していない中で、2015年4月1日からは40m以深の作業ダイビングでは、強制的にヘリウム混合ガスを吸うことになっている。
チャンバーがあることを前提とし、医療機関へのアクセスも確保された中で、様々な事例が積み重ねられていくことだろう。
もちろん、レジャーダイバーである我々が、そんなヤバイリスクを負うことは出来ない。
さらに保守的に、さらに安全性を高めたダイビングで、大いに楽しむべきだ。
それでも、避け難いリスクは残る・・・。
いくら頑強な身体でも、鉄の精神力があっても、高圧下でガスを呼吸する環境圧潜水である限り、ヤクザな世界であることは違いないのだ。
可能な限りの手立てを尽くし、楽しみに応じたリスクを受け入れ、何の問題もなくエキジットできることを前提としてダイビングする。
それしかないだろう。
もちろん、レクリエーショナルダイビングの世界でも、十分に楽しいし、世界の海を潜り尽すことなど出来はしない。
テクニカルダイビングが広げてくれる世界が、どれ程のものかは、浮沈子には良く分からないが、限られた時間と体力と先立つものを考えた時に、どちらを選択すべきかというのは難しい問題だ。
いや、だからこそ、浮沈子の場合、テクニカルダイビングの世界に首を突っ込んでみたいという気持ちになったことも事実である。
あと10年経ったら、そういうことにチャレンジしようという気にはならなかったに違いない。
シングルタンクのサイドマウントで、龍馬に乗って潜っている方がいいに決まってる!。
今だって、たぶんギリギリのところなんだろうし、講習を進めていく中で、挫折してしまう可能性は、決して低くはない。
負うべきリスクに対して、楽しみの部分が少ないと感じれば、一瞬のうちに脱落するだろう。
今日の座学は、もちろん、テクニカルダイビングそのものの講習ではない。
しかし、多くの点で、それに繋がる要素を含んだ講習だった。
一応、頭では、ぼんやりと分かったような気になったが、身体で分かっているわけではないし、分かるかどうかも定かではない。
明日からは、それが試されることになるわけだな。
それにつけても、ヘリウムのリスクについて、浮沈子は、余りにも無知であったことに改めて気づかされた(まあ、いつものことですが)。
CCRでさえ、体温喪失でヤバいことになる可能性があるわけで、これがオープンサーキットだったらと考えると、ますますテクニカルダイビングはCCRでやりたくなってきたことも事実だ。
まあ、これについても、どっちがリスキーかという話になれば、延々と続く議論があるんだろうな・・・。
画像は、龍馬1号の食事を知らせるベル。
朝昼夜と、このベルが鳴るのが、クルーズならではの楽しみでもある。
1日缶詰になって、テックサイドマウントの座学を行う。
一応、第1章からやってもらった。
浮沈子はまだ、テクニカルダイバーではないのに、加藤先生(!)は、時折勘違いをして「ご存知の通り・・・」とかいって省略しようとするので、ついつい突っ込みを入れて時間が長引いた。
昼食を挟んで、第3章まで終わり、ナレッジレビューも全て終えて、明日から潜ることにして、器材の準備に専念する。
4つのシリンダーにレギュレーターその他一式をセットし、残量や呼吸が出来るかを確認する。
セカンドの一つに不具合があって、オクトパスに交換したら、ようやく収まった。
メーカーはエイペックスなのだが、機種が違うので合わないこともあるのだ。
ようやくセットアップを完了したところで、時間になり、晩飯の打ち合わせをして退散する。
頭の中は、フェザリングだとかノートックス(NO TOX)だとか、専門用語が渦を巻いていて、特に第3章関係のところについては、具体的なイメージが湧かず、とにかく後は潜ってみてからのことにして、深くは考えないことにした。
今日は、1本くらい潜ってみて、SMS100でのウエイトやバランスを見てみたかったのだが、まあ、慌てることはない。
のんびりと、マイペースでこなしていけばいい。
いつ終わることやら・・・。
SMS100には、デュアルブラダータイプのSMS100Dというのがあって、加藤先生(!)は、それを使っているようだな。
排気バルブは肩の上に2つあって、浮沈子的には使いにくそうにみえる。
シングルブラダータイプのSMS100との差は、後はインフレーター/デフレーターのホースが左右から出ているくらいだ。
見た目はほとんど同じで、これでデュアルブラダーということなら、選択肢の一つにしてもいいかなという感じ。
上方排気というのが気になるが、吸排気ホースと付け替えてしまうことも可能だそうだ。
もともと、SMS100はバランスが良さそうなので、前から気になってはいた。
明日使ってみて、使用感については、また報告する(予定)。
新調したXTX50(エイペックスのレギュレーター)の感じも良さそうだし、ウエイト(総量及び配置)さえすんなりいけば、スムーズに実技講習に入れそうだ。
エントリーの際に、水面でいかにスムーズにタンクを着けられるかがポイントだな。
それと、水中でのトリムを容易に維持することが出来るウエイトの配置を決めることが出来れば、まあ、講習は半分終わったようなものだ(希望的観測)。
今回は、とりあえず4本のタンク(80キュービックフィート2本と40キュービックフィート2本で、無事にエントリーするところまで行ければいい。
ガスの管理、ラベルの表示など、準備段階の手順がその前にあるわけで、水中でのややっこしい手順は、次回に回してもいいだろう。
練習は、デイドリーム前の水深15mを最大水深とするエリアで行う。
テックサイドマウントと謳っていても、テクニカルダイビングではないので、閉鎖環境なし、40m以深なし、減圧なし、暗闇なしのレジャーダイビングの一環として行う。
講習自体の最大水深は、30m未満で設定されているようだ。
いずれにしても、ダイビング環境としては、DD前なので、流れなし、透視度なし(!)、大物なしの、まったりとしたダイビングになる。
余計なことを考えずに、トレーニングに専念できるというわけだ。
洞窟や沈船のペネトレーションではなく、オープンウォーター環境で、浮いたり沈んだりするのがメインのダイビングしか考えていない浮沈子は、減圧ダイビングにおいてもCCR有利と考えてるんだが、加藤先生(!)は、オープンサーキットの信頼性を高く評価しているようだな。
ヘリウム混合ガスのリスクについても、浮沈子的には窒素による昏睡が怖いので、なるべく浅い水深(30mくらい)から吸いたいと思うんだが、環境(水温等)によっても、個人的な耐性によっても、そのリスクは変わってくるので、どの水深から吸うのが適正かというのは普遍的なことは言えないようだ。
このことについては、夕食時にイントラにも確認したが、経験上もさまざまな事例があり、理論的にも未知の部分があって、さらに減圧症についてはヘリウム混合ガスで発生した場合の重症度も高まるということで、必要の範囲内での使用という「個人的意見」だったな。
もちろん、ICD(アイソバリック・カウンター・ディフュージョン)によるリスクもある。
意外だったのは、CCRを使用して50パーセント以上のヘリウム混合ガスを吸った方の事例としては、寒さに震えてしまったというリスクがあったようだ。
確かに、体温の喪失という話はあるが、個人差があるとはいえ、それ程のリスクがあるとは思わなかったな。
コストの問題や、入手しやすさの問題は別にしても、どこでも誰でも気軽に吸えるガスとは言えないようだ。
もちろん、現時点ではパラオでの入手は困難で、デイドリームでも予定は立っていないようだ。
しかし、一方で、ガス昏睡のリスクは確実にあり、その環境で、その日の個人のコンディションで、どの深度からヘリウムを吸うべきかというのは、難しい判断になる。
トライミックスダイビングというのが、あまり普及していない中で、2015年4月1日からは40m以深の作業ダイビングでは、強制的にヘリウム混合ガスを吸うことになっている。
チャンバーがあることを前提とし、医療機関へのアクセスも確保された中で、様々な事例が積み重ねられていくことだろう。
もちろん、レジャーダイバーである我々が、そんなヤバイリスクを負うことは出来ない。
さらに保守的に、さらに安全性を高めたダイビングで、大いに楽しむべきだ。
それでも、避け難いリスクは残る・・・。
いくら頑強な身体でも、鉄の精神力があっても、高圧下でガスを呼吸する環境圧潜水である限り、ヤクザな世界であることは違いないのだ。
可能な限りの手立てを尽くし、楽しみに応じたリスクを受け入れ、何の問題もなくエキジットできることを前提としてダイビングする。
それしかないだろう。
もちろん、レクリエーショナルダイビングの世界でも、十分に楽しいし、世界の海を潜り尽すことなど出来はしない。
テクニカルダイビングが広げてくれる世界が、どれ程のものかは、浮沈子には良く分からないが、限られた時間と体力と先立つものを考えた時に、どちらを選択すべきかというのは難しい問題だ。
いや、だからこそ、浮沈子の場合、テクニカルダイビングの世界に首を突っ込んでみたいという気持ちになったことも事実である。
あと10年経ったら、そういうことにチャレンジしようという気にはならなかったに違いない。
シングルタンクのサイドマウントで、龍馬に乗って潜っている方がいいに決まってる!。
今だって、たぶんギリギリのところなんだろうし、講習を進めていく中で、挫折してしまう可能性は、決して低くはない。
負うべきリスクに対して、楽しみの部分が少ないと感じれば、一瞬のうちに脱落するだろう。
今日の座学は、もちろん、テクニカルダイビングそのものの講習ではない。
しかし、多くの点で、それに繋がる要素を含んだ講習だった。
一応、頭では、ぼんやりと分かったような気になったが、身体で分かっているわけではないし、分かるかどうかも定かではない。
明日からは、それが試されることになるわけだな。
それにつけても、ヘリウムのリスクについて、浮沈子は、余りにも無知であったことに改めて気づかされた(まあ、いつものことですが)。
CCRでさえ、体温喪失でヤバいことになる可能性があるわけで、これがオープンサーキットだったらと考えると、ますますテクニカルダイビングはCCRでやりたくなってきたことも事実だ。
まあ、これについても、どっちがリスキーかという話になれば、延々と続く議論があるんだろうな・・・。
画像は、龍馬1号の食事を知らせるベル。
朝昼夜と、このベルが鳴るのが、クルーズならではの楽しみでもある。
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