小旅行?2016年07月01日 00:32

小旅行?


浮世の雑事で、自転車を漕いで20km、朝夕の散歩などで15km。

大井町から、神田、品川と電車で移動。

今日は、さながら小旅行並みの移動だ。

2万歩を超え、カロリーも相当使った(ハズ)。

で、またまた食い過ぎで、反省している。

反省して、脂肪が燃えるなら、いくらでも反省するが、浮沈子の身体はそういう風には出来ていないので、この辺にする。

普段、歩いていないところや、自転車でも通っていない道を、ヤマカンで歩いたり走ったりするというのは、ちょっとした冒険気分だ。

余り遠回りはしなかったが、最短距離ではなかったな。

まあいい。

予定の用事は済ませたが、再度出向くことになった。

連絡をもらって、動くことになる。

来週以降の話になる。

急ぐ話ではないので、ゆっくり対応しよう。

さっき、夜の散歩に出かけた。

少し、足の痛みが残っていたが、気分転換も兼ねて歩いてみる。

空気が重い。

夏の夜の空気だ。

汗ばむほどではないが、歩くと軽く汗をかく。

深海魚のように、暗い夜道を泳ぐ・・・。

最近、Sプロの水中ライトを携行している。

やや暗い道があるので、クルマが来たときとかに、一時的に点ける。

街灯が途切れたところで、活動量計の表示を見るのにも便利だ(初代ビボフィットには、バックライトは付いていません)。

押しボタン式なので、ひねる必要はない。

出かける前に表示されていた、赤いバーは、すぐに消えて、ショートコースを2周する間に、2万歩を超えた。

少し余分に歩いて、15kmにして戻ってきた。

自転車で運動しているので、そこまで拘らなくてもいいんだが、今週は、ずっと2万歩をクリアしているので、合わせることにした。

まあ、どうでもいいんですが。

家の近所のショートコースは、概ね歩いてしまっていて、新しい道とかはない。

なるべく、同じ道を通らないようにして、ずらして歩いたりして、飽きが来ないようにしている。

5月頃、歩き始めた頃に比べると、坂道が苦ではなくなっていることに気付く。

歩き慣れたせいなのか、体重の減少が効いているのか、筋肉が付いたのか、循環機能が昂進しているのか。

自重筋トレの効果が下がっているということでもある。

筋トレだけではなく、有酸素運動の負荷も下がっている。

体重が1割落ちれば、1割くらいは減る勘定だ。

これはデカいな・・・。

歩ける日には、1日10kmの散歩を目標にしているが、15kmに上げても大丈夫のようだ。

足の痛みが取れれば、明日も大井町まで歩いて行こう。

天気も良さそうだしな。

午後からゆっくり出かけて、帰りは電車で帰ってくるのがいい(軟弱・・・)。

帰り道を歩くことにすると、水泳とかをセーブしなければならない。

レギュラー会員(曜日、時間の制約なし)初日なので、時間を気にせずに、ゆっくりと過ごしたいな。

つーか、明日は、ダイビングの自主トレもしなければならない。

スキンダイビングの自主練も、少しだけやってみるつもりだ(ヘッドファーストで潜るとこだけ)。

来週末の海洋講習に向けて、インストラクターとしてのメンツを保つ程度は慣れておかんとな(無理、無理・・・)。

まあいい。

メインは、もちろん、中性浮力。

明日は、カメラを持ち込んで、水中で自撮りに挑戦してみる。

上手くいかなければ、「-3M」の文字だけでも撮影してくるつもり。

まあ、ブログネタだがな。

目標は、上下20cm以内の静止(それで、静止かあ?)。

ウエイトの位置を変えて、5kg全部をウエイトベルトの前側(下側)に付け、緩めにして、タンクの浮力が変わった際に、カウンターウエイトとして位置を変更できるようにする。

それで、2時間過ごす。

BCには、全く給気しなくても大丈夫だ。

昨日、それは確認済み。

潜降も、満タンなら問題なくできる。

コンフィギュレーションも決まり、7月になったので、少し本気出して取り組む。

静止した感覚・・・。

明鏡止水の如き、平静な心・・・。

浮き沈みの予感・・・。

時間よ、止まれ・・・。

(矢沢永吉  時間よ止まれ:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=GcMvTd5rDtI

「幻で構わない 時間よ止まれ
生命(いのち)の めまいの中で」

もう、40年近く昔、浮沈子の青春を彩る(?)楽曲の一つ。

今年の夏は、水中で、浮沈子が止まらなくてはならない・・・。

幻では困るんだがな・・・。

後半戦2016年07月01日 08:31

後半戦


7月になった。

体重は、なんと、68.7kgに増え、プチリバしている。

今週初めに65kg台に戻したんだが、幻だったんだろうか?。

昨日、ちょっと糖質を摂っただけなのにな。

油断大敵だ。

それでも、年初に比べれば、4kg以上減少しているので、誤差の範囲ではない。

諦めずに、今のメニューを続ければいい。

この半年を振り返ると、ダイビングの方も停滞期に入っている。

新しいステージへの挑戦ということで、課題が見えてきたわけだ。

前向きに捉えよう。

その他には、変わりはない。

ポルシェ(83タルガ)をぶつけたくらいだ。

ああ、3mmのウエットスーツを作ったな。

今年の目標として、CCR(ポセイドン)のインストラクターを掲げているが、前条件を達成するのが関の山かも知れない。

後半戦は、いよいよ目標体重に向けて、減量メニューをこなしていくことになる。

10kg以上の減量になるので、ゆっくり確実に進めていかなければならない。

どーせ、プチリバを繰り返しながら、這うように減っていくんだろう(希望的観測)。

運動の習慣を身に着け、めげずに続けていこう。

ダイビングの方は壁に当たっているが、それは、スキルアップのプロセスだからやむを得ない。

浮沈子だけが出来ないわけではなく、なかなか身に着かない人もいるようだしな。

経験がものをいうところもある。

ヘレンクルーズに行った時にも、安全停止でビタッと止まっている方もいれば、浮いてしまっている方もいた(もちろん、浮沈子は、浮いたり沈んだり・・・)。

レクリエーショナルダイビングでも、いろいろなのだ。

出来ないものはしょうがない、出来るようになるまで練習するしかない。

今年後半の目標の第一は、中性浮力だな。

別に、ストイックに、しかめっ面してやるもんでもない。

集中はするが、リラックスできなければならない。

水中ヨガのようなもんかあ?。

安定した呼吸、浮き沈みの予感、静止した感覚、乱れのない心・・・。

まあ、ジタバタしているうちは、悟りは開けない。

明鏡止水。

運動とは対極にありながら、自分の身体と心をコントロールするという点では、ウォーキングや水泳と同じだな。

今は、いい加減にやっている筋トレだって、レベルが上がってくれば同じ世界があるんだろう。

慌てる必要はない。

時間が掛かることは、イントラにも言われている。

ダイビングプールで自主練習が出来るというのは、恵まれた環境だ。

浮沈子に限って言えば、年に数回のリゾートダイビングだけでは、一生かかっても身に着くまい。

コーヒー断ちは、昨日、2杯飲んでしまって、反省状態だな。

糖質を摂った時に、たまらず飲んでしまった。

ちょっと、ストレスが高かったこともある。

しかし、まあ、まだ、完全にシャットアウトしたわけではない。

レモンティーとか、昆布茶とかも買って来たので、対策は十分だが、踏み切れていない。

そういう、ぶれがちなところがあるので、きっぱりと止めるしかないのだ。

これも、今年後半の目標だな。

一番達成困難な課題だ。

今月からは、水泳教室も始まる。

少なくとも、年内は続けて、リラックスした綺麗な泳ぎを身に着けたい。

練習自体も、リラックスして行うために、基本的には、週に1回の練習日には、筋トレとかはやらないつもりだ。

回復日に充てる。

1000mの水泳も、練習日にはやらない。

往復のウォーキングだけだな。

そうそう、ウォーキングシューズを手に入れなければならない。

標準体重達成のニンジンにしようと思っていたんだが、ニンジンが先でもいいかな(軟弱・・・)。

つーか、その方が、目標達成に効果があるだろう!。

常に、形から入る。

世界に冠たるアスファルトジャングルの東京では、足の保護のためにも、上質のシューズは欠かせないだろう。

散歩だって、立派なスポーツだ。

しかも、脂肪燃焼には、最も効果的な時間(早朝の飢餓状態の時)に、安全に行うことが出来る低強度の運動だ。

心と身体をコントロールし、一定の脈拍を維持して、燃焼を管理する・・・。

生物は、物質を取り入れては吐き出す過程で生命を維持している。

出入りのコントロールは、ある時は呼吸であったり、食物の摂取や排せつであったりする。

動物は、そのプロセスで運動を行い、それを制御する神経系が、人間の場合は心を成す。

ダイエットにしても、ウォーキングにしても、ダイビングの中性浮力にしても、全ては繋がっていて、一つの事象なのだ。

静止とは、止まることではなく、流れを制御することと見つけたり。

昨夜は、それに失敗して、おにぎりとか、パンとかを食ってしまった。

今日は、その分は燃やさないとな。

今、シックスパックトレーナーを使いながら、このブログを書いているが、そろそろ終わるころだ。

そうしたら、少し歩こう。

朝の散歩は、金の散歩である。

今年後半の目標が、うっすらと見えてきたような気がする・・・(幻覚?)。

足、止まる2016年07月01日 22:26

足、止まる
足、止まる


ホリゾンタルトリムでのホバリングで、足が止まった。

まあ、だからどーしたという話ではある。

しかし、浮沈子にとっては、歴史的な日だ。

もちろん、まだ静止するホバリングが出来るようになったわけではないし、トリムも崩れている。

今日、大井町のダイビングプールをお借りして、自主練習をみっちりとやった。

1日空けただけなのに、前半はバランスは崩すし、中性浮力は取れないし、悲惨な状況だったな。

原因は、カメラだ。

自撮りにも挑戦したが、上手く撮れなかったので、何かの機会に、他の方に撮ってもらおう。

ウエイトを全部ベルトに着けたのは失敗だった。

1kgをSMS50のヘッドに持って行って、2kgを2個、ベルトに近寄せて着ける。

1本丸々吸うと、1本差しのサイドマウントでは、タンクの浮力によるバランスの変化が大きく、カウンターウエイトを考えなければならないが、精密な調整は、ウエイトベルトの方がやり易い。

アルミの10リッターのタンクの浮力は、そうはいっても殆ど変わらないので、ウエイトポケットの位置とかではなく、近寄せたウエイトの位置を、ベルトを回しながら変化させて調整する。

もう、1cm刻みというか、5mm刻みでベルトを回す。

重りの位置の変化で、身体に掛かるトルクが変わるのが分かる。

まあ、練習なので、思う存分調整した(暇だしな)。

じたばたと、1時間くらい格闘して、例によって、フィン脱いだり、カメラ外したり、ありとあらゆるパターンを試し、ウエイトベルトを胸のあたりまで上げて、逆立ちに近い状態にまで極端に変更した。

そうしたら、もちろん、トリムは滅茶苦茶なんだが、足(フィン)を動かさなくてもバランスしたのだ!。

おっ!?。

ここから、微調整を繰り返していけば、ベストバランスにたどり着けるんじゃないのかあ?。

さらに、30分ほど格闘して、とうとう足が止まったまま、ホリゾンタルトリムでバランス出来た!!。

まあ、それがどーしたという話なんだがな。

しかし、まず、トリムを安定させてから、呼吸のコントロールに集中するというプロセスをイメージしていたので、その第一段階をクリアしたわけだ。

うーん、達成感・・・。

しかし、まだ、入り口に立ったに過ぎない。

午前中の散歩の後、昼食を食べてから、徒歩で大井町まで行き、定番のジムのメニューをこなし、徹底的に足に力が入らないようにしていたのが良かったのかもしれない(今日は、さすがにちょっと疲れた)。

水泳の方は、今日はサボリである。

ダイビングのあとに泳ぐつもりだったが、トリムが取れたので、嬉しくなってサボってしまった・・・。

そのかわり、帰りも歩いて、とうとう20kmになった。

足の裏が痛くなった。

さっそく、ウォーキングシューズを買いに行こう。

明日は忙しいが、日曜なら動ける。

達磨の片目を入れる程ではないが、嬉しいことには違いない。

画像は、2時間潜っていたという証拠写真(TIME:120(分))。

淡水なので、やや浅く表示されているのかもしれない(2.8m)。

浮沈子は、この「-3M」の字を見ながら、2時間じっとしているわけだ。

今日は、前半の1時間は、そうとうジタバタしたけどな。

最後の方は、余裕で潜っていた。

次回からは、いよいよ静止する感覚を身に着けるべく、ビタッと止まる練習に専念できる。

確定予約が、金曜しか取れなかったが、水曜以降に空きがあれば潜れる。

シーズンに入って、お客さんが多いらしい。

浮沈子が、連続2時間も、ダイビングプールを独占するなどという贅沢は、許されないのだ(しかも、貴重な満充填のタンクを、空っぽにしちまうしな)。

今日も、残圧はゼロ(キッチリ、吸わせて頂きました)。

しかし、この達成感は格別だな。

足が、止まった。

歴史的な快挙かも知れない(おおげさな・・・)。

今夜は、よく眠れそうだ・・・。

ヘレンクルーズ2016その6(ヘレン島上陸)2016年07月02日 05:28

ヘレンクルーズ2016その6(ヘレン島上陸)
ヘレンクルーズ2016その6(ヘレン島上陸)


ヘレン環礁は、巨大な環礁だ。

細長い楕円形をしていて、長さは北北東から南南西にかけて約25km、幅は約10kmある(グーグルアースによる)。

その北の端の環礁の内部に、ヘレン島がある。

(ヘレン環礁)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AC%E3%83%B3%E7%92%B0%E7%A4%81

「北端の一部は長さ400mの細長い島になっており、ヤシも見られ、ヘレン島と呼ばれている。ヘレン島は面積が0.03km2程であるが、同島には珊瑚の密猟を取り締まるための警備隊の恒久的な宿営地が存在する」

島というより、砂で出来た陸地だ。

陸上でいえば、砂丘のようなもんだな。

年々位置が変わっているんだという。

我々一行は、暇こいている(?)レンジャーの気晴らしに、6月3日の2本目のダイビング後に、この島を訪れた。

画像は、その時の看板。

裏には、「THANK YOU 4 VISIT」と書かれている。

洒落だな・・・。

細長い島で、歩いて回れるようだが、浮沈子は歩き回ったりはしなかった。

島の一角にある屋根付きの縁側に腰かけ、捕獲したウミガメの赤ちゃんを、見ていた。

まあ、あとでリリースするんだろうが、サービス精神も旺盛だな。

有り余る太陽光を利用して、発電もしているようで、小さな太陽電池と、その電力を蓄えるバッテリー(鉛蓄電池)が置かれていた。

この時期、太陽は北から照っている。

そう、ほぼ北緯3度にあるこの島は、赤道直下といっていい。

キョーレツな日差しで、肌が焼ける。

日陰にいないと、倒れそうだ。

島の周りは水深が極めて浅く、初め、西側からアプローチしようとして、近づくことが出来ず、反対側に回り込んで上陸で来た。

島には、この夜も、ウミガメの産卵を見るために上陸したが、もちろん、東側からのアプローチだった。

南南西200kmのところには、インドネシアの島がある。

(Pulau Fani)
https://id.wikipedia.org/wiki/Pulau_Fani

(Pulau Igi)
http://id.geoview.info/pulau_igi,1643183

国境の島でもある。

西に75km離れて、トビ島があり、こっちは20人前後の人が住んでいるようだ。

トビ島への上陸については、稿を改めて、また書く。

昼間は1時間ほどの滞在だったが、南の島の雰囲気は十分に堪能した。

涼しい冷房の効いた龍馬1号に、早く戻りたいというのが正直な感想。

揺らぎ2016年07月02日 08:00

揺らぎ
揺らぎ


中性浮力の練習を重ねている。

大井町のダイビングプールで、週に1回から2回程度、ショップのお客さんがいない時で、使ってないタンクがある時を狙って予約を入れる。

タンク代と、施設使用料、消費税合わせて、1回3240円で使わせていただいている。

器材は、SNS50などを持ち込みで、浮沈子の場合、お願いして、しばらく置かせていただいている。

中古のレギュレーターセットも購入したので、大目に見てね!。

まあ、どうでもいいんですが。

昨日は、ようやくトリムが取れて、足を動かさなくてもバランスが取れるようになった。

バーチカルトリムは取れるんだが、ホリゾンタルでのトリムが取れずに苦労していた。

どうしても、足が動く。

しかし、今回、ウエイトのバランスポイントを微調整して解決した。

つーことは、この数年、完全にトリム調整せずにサイドマウントで潜っていたということになる。

まあ、ゆるーいダイビングの場合はいいんだが、テクニカルレベルで止まるには問題があったわけだ。

いや、まだ、止まれてはいない。

上下20cmほどを、行ったり来たりする。

最後の30分くらいは、足が止まった状態で、どうにか浮かんでいられたので、そこから、静止を目指して頑張ったんだが(といっても、息してるだけですが)、止まれなかった。

呼吸の度に、上下を繰り返す。

逆位相にして、打消しを狙うがダメ。

柏崎さんの助言で、敢えて浮力のバランスを崩して、浮き気味とか、沈み気味での呼吸による調整を試みるが、これもダメ。

心は千路に乱れ、したがって呼吸も乱れ、浮力も乱れる。

中性浮力は、静止しているわけではなく、動的平衡状態としてバランスしている。

吸い込む空気と、吐き出す空気に応じて変化する浮力が、水の抵抗によるタイムラグを織り込んで、浮上・沈降を繰り返す波動を描く。

その振幅が十分短く(たとえば、1cmくらいとか)、周期が十分長ければ(たとえば、1分くらいとか)、見かけ上、静止しているように見えるわけだ。

波である。

その波をコントロールする。

それを、水深3mで、2時間掛けて練習する。

出来る方にとっては、時間とエアの無駄にしか見えないだろうが、浮沈子には出来ない。

いや、まだ、出来ない。

足が止まったことで、逆に呼吸による上下動は大きくなったような気がしている。

トリムだけでなく、浮力も足の動きでカバーしていたわけで、トリムと浮力を分離してトレーニングするという方針は、正しかったように思う。

まあ、バーチカルトリムで、浮力調整だけ練習してもいいんだがな。

自然の振動には、揺らぎが生じる。

心の揺らぎ、呼吸の揺らぎ、浮力の揺らぎ・・・。

その振幅を狭め、周期を長くしていけば、見かけ上は揺らぎを吸収することが出来るんだろう。

明鏡止水の如き中性浮力を実現するためには、この揺らぎを意識する必要があるようだ。

(F分の1ゆらぎの謎にせまる)
http://www.athome-academy.jp/archive/mathematics_physics/0000000230_all.html

「ゆらぎは、世に存在するすべてのものに表れます。」

なくすことは無理で、それを意識の元に引きずり出して、カウンターを当てなければ止まれない。

「生体に、心地よさなど快適な感覚を与えてくれるんです。人間を心地よくしてくれる刺激には、1/fゆらぎをしているものが多いのです。」

浮沈子は、足が止まった状態で、水中で揺らいでいる。

静止した感覚とか、浮上・沈降の予感といった、禅問答のような話は、おそらく、この揺らぎと関係があるのだろう。

完全な逆位相の呼吸というのは、生理的には有り得ないのだ。

人間にとって心地良い呼吸をしていれば、必ず揺らぎを内包し、それに伴って振動が発生する。

上手く、一定の範囲に収めるには、揺らぎの幅を小さくするというのも一つの方法だ。

心の乱れを制し、呼吸を整えるというのも、その方法なんだろう。

禅問答の答えが、少し見えてきたような気がしてきた。

しかし、頭で理解したつもりでも、身体が付いていかないのは、浮沈子のいつものパターンである。

大井町の円筒形のプールの底で、2時間も浮かんでいると、この世のあらゆることから解き放たれて、目の前の「-3M」の文字に集中することが出来る(まあ、たまにダイコンの深度とかも見ますが)。

浮沈子の呼吸の揺らぎ、心臓の揺らぎ、この惑星が自転している揺らぎ、太陽の周りを1年掛かって公転する際の揺らぎ、太陽系が天の川銀河を数万年掛かって回る際の揺らぎ、天の川銀河が、局部銀河群の中を移動する際の揺らぎ、そして、ダークエネルギーの作用により、宇宙空間が加速しながら膨張し続ける際の揺らぎ・・・。

万物は揺らいでいる・・・。

細胞も、分子も、原子も、電子や原子核も揺らいでいる。

宇宙全体の大きな揺らぎから、素粒子レベルの極小な揺らぎまで、あらゆる揺らぎの中間で、プールの中の浮沈子は揺らぐ。

そして、ふと、揺らいでいてもいいのではないかと思い当たる。

心地良い揺らぎの中で、見かけ上静止できればいいのではないか。

十分に少ない振幅と、十分に長い周期の中で。

自分の揺らぎを、その範囲に留め、スキルを行う際に支障ない程度に抑えることが出来れば、上等なのではないのか。

むろん、まだ、そこまでは達していない。

静止した感覚は宿らないし、テクニカルダイビングの女神の衣の裾に触れることも叶わない。

浮沈子は、未だに(文字通り)浮沈子のままである・・・。