揺らぎ ― 2016年07月02日 08:00
揺らぎ
中性浮力の練習を重ねている。
大井町のダイビングプールで、週に1回から2回程度、ショップのお客さんがいない時で、使ってないタンクがある時を狙って予約を入れる。
タンク代と、施設使用料、消費税合わせて、1回3240円で使わせていただいている。
器材は、SNS50などを持ち込みで、浮沈子の場合、お願いして、しばらく置かせていただいている。
中古のレギュレーターセットも購入したので、大目に見てね!。
まあ、どうでもいいんですが。
昨日は、ようやくトリムが取れて、足を動かさなくてもバランスが取れるようになった。
バーチカルトリムは取れるんだが、ホリゾンタルでのトリムが取れずに苦労していた。
どうしても、足が動く。
しかし、今回、ウエイトのバランスポイントを微調整して解決した。
つーことは、この数年、完全にトリム調整せずにサイドマウントで潜っていたということになる。
まあ、ゆるーいダイビングの場合はいいんだが、テクニカルレベルで止まるには問題があったわけだ。
いや、まだ、止まれてはいない。
上下20cmほどを、行ったり来たりする。
最後の30分くらいは、足が止まった状態で、どうにか浮かんでいられたので、そこから、静止を目指して頑張ったんだが(といっても、息してるだけですが)、止まれなかった。
呼吸の度に、上下を繰り返す。
逆位相にして、打消しを狙うがダメ。
柏崎さんの助言で、敢えて浮力のバランスを崩して、浮き気味とか、沈み気味での呼吸による調整を試みるが、これもダメ。
心は千路に乱れ、したがって呼吸も乱れ、浮力も乱れる。
中性浮力は、静止しているわけではなく、動的平衡状態としてバランスしている。
吸い込む空気と、吐き出す空気に応じて変化する浮力が、水の抵抗によるタイムラグを織り込んで、浮上・沈降を繰り返す波動を描く。
その振幅が十分短く(たとえば、1cmくらいとか)、周期が十分長ければ(たとえば、1分くらいとか)、見かけ上、静止しているように見えるわけだ。
波である。
その波をコントロールする。
それを、水深3mで、2時間掛けて練習する。
出来る方にとっては、時間とエアの無駄にしか見えないだろうが、浮沈子には出来ない。
いや、まだ、出来ない。
足が止まったことで、逆に呼吸による上下動は大きくなったような気がしている。
トリムだけでなく、浮力も足の動きでカバーしていたわけで、トリムと浮力を分離してトレーニングするという方針は、正しかったように思う。
まあ、バーチカルトリムで、浮力調整だけ練習してもいいんだがな。
自然の振動には、揺らぎが生じる。
心の揺らぎ、呼吸の揺らぎ、浮力の揺らぎ・・・。
その振幅を狭め、周期を長くしていけば、見かけ上は揺らぎを吸収することが出来るんだろう。
明鏡止水の如き中性浮力を実現するためには、この揺らぎを意識する必要があるようだ。
(F分の1ゆらぎの謎にせまる)
http://www.athome-academy.jp/archive/mathematics_physics/0000000230_all.html
「ゆらぎは、世に存在するすべてのものに表れます。」
なくすことは無理で、それを意識の元に引きずり出して、カウンターを当てなければ止まれない。
「生体に、心地よさなど快適な感覚を与えてくれるんです。人間を心地よくしてくれる刺激には、1/fゆらぎをしているものが多いのです。」
浮沈子は、足が止まった状態で、水中で揺らいでいる。
静止した感覚とか、浮上・沈降の予感といった、禅問答のような話は、おそらく、この揺らぎと関係があるのだろう。
完全な逆位相の呼吸というのは、生理的には有り得ないのだ。
人間にとって心地良い呼吸をしていれば、必ず揺らぎを内包し、それに伴って振動が発生する。
上手く、一定の範囲に収めるには、揺らぎの幅を小さくするというのも一つの方法だ。
心の乱れを制し、呼吸を整えるというのも、その方法なんだろう。
禅問答の答えが、少し見えてきたような気がしてきた。
しかし、頭で理解したつもりでも、身体が付いていかないのは、浮沈子のいつものパターンである。
大井町の円筒形のプールの底で、2時間も浮かんでいると、この世のあらゆることから解き放たれて、目の前の「-3M」の文字に集中することが出来る(まあ、たまにダイコンの深度とかも見ますが)。
浮沈子の呼吸の揺らぎ、心臓の揺らぎ、この惑星が自転している揺らぎ、太陽の周りを1年掛かって公転する際の揺らぎ、太陽系が天の川銀河を数万年掛かって回る際の揺らぎ、天の川銀河が、局部銀河群の中を移動する際の揺らぎ、そして、ダークエネルギーの作用により、宇宙空間が加速しながら膨張し続ける際の揺らぎ・・・。
万物は揺らいでいる・・・。
細胞も、分子も、原子も、電子や原子核も揺らいでいる。
宇宙全体の大きな揺らぎから、素粒子レベルの極小な揺らぎまで、あらゆる揺らぎの中間で、プールの中の浮沈子は揺らぐ。
そして、ふと、揺らいでいてもいいのではないかと思い当たる。
心地良い揺らぎの中で、見かけ上静止できればいいのではないか。
十分に少ない振幅と、十分に長い周期の中で。
自分の揺らぎを、その範囲に留め、スキルを行う際に支障ない程度に抑えることが出来れば、上等なのではないのか。
むろん、まだ、そこまでは達していない。
静止した感覚は宿らないし、テクニカルダイビングの女神の衣の裾に触れることも叶わない。
浮沈子は、未だに(文字通り)浮沈子のままである・・・。
中性浮力の練習を重ねている。
大井町のダイビングプールで、週に1回から2回程度、ショップのお客さんがいない時で、使ってないタンクがある時を狙って予約を入れる。
タンク代と、施設使用料、消費税合わせて、1回3240円で使わせていただいている。
器材は、SNS50などを持ち込みで、浮沈子の場合、お願いして、しばらく置かせていただいている。
中古のレギュレーターセットも購入したので、大目に見てね!。
まあ、どうでもいいんですが。
昨日は、ようやくトリムが取れて、足を動かさなくてもバランスが取れるようになった。
バーチカルトリムは取れるんだが、ホリゾンタルでのトリムが取れずに苦労していた。
どうしても、足が動く。
しかし、今回、ウエイトのバランスポイントを微調整して解決した。
つーことは、この数年、完全にトリム調整せずにサイドマウントで潜っていたということになる。
まあ、ゆるーいダイビングの場合はいいんだが、テクニカルレベルで止まるには問題があったわけだ。
いや、まだ、止まれてはいない。
上下20cmほどを、行ったり来たりする。
最後の30分くらいは、足が止まった状態で、どうにか浮かんでいられたので、そこから、静止を目指して頑張ったんだが(といっても、息してるだけですが)、止まれなかった。
呼吸の度に、上下を繰り返す。
逆位相にして、打消しを狙うがダメ。
柏崎さんの助言で、敢えて浮力のバランスを崩して、浮き気味とか、沈み気味での呼吸による調整を試みるが、これもダメ。
心は千路に乱れ、したがって呼吸も乱れ、浮力も乱れる。
中性浮力は、静止しているわけではなく、動的平衡状態としてバランスしている。
吸い込む空気と、吐き出す空気に応じて変化する浮力が、水の抵抗によるタイムラグを織り込んで、浮上・沈降を繰り返す波動を描く。
その振幅が十分短く(たとえば、1cmくらいとか)、周期が十分長ければ(たとえば、1分くらいとか)、見かけ上、静止しているように見えるわけだ。
波である。
その波をコントロールする。
それを、水深3mで、2時間掛けて練習する。
出来る方にとっては、時間とエアの無駄にしか見えないだろうが、浮沈子には出来ない。
いや、まだ、出来ない。
足が止まったことで、逆に呼吸による上下動は大きくなったような気がしている。
トリムだけでなく、浮力も足の動きでカバーしていたわけで、トリムと浮力を分離してトレーニングするという方針は、正しかったように思う。
まあ、バーチカルトリムで、浮力調整だけ練習してもいいんだがな。
自然の振動には、揺らぎが生じる。
心の揺らぎ、呼吸の揺らぎ、浮力の揺らぎ・・・。
その振幅を狭め、周期を長くしていけば、見かけ上は揺らぎを吸収することが出来るんだろう。
明鏡止水の如き中性浮力を実現するためには、この揺らぎを意識する必要があるようだ。
(F分の1ゆらぎの謎にせまる)
http://www.athome-academy.jp/archive/mathematics_physics/0000000230_all.html
「ゆらぎは、世に存在するすべてのものに表れます。」
なくすことは無理で、それを意識の元に引きずり出して、カウンターを当てなければ止まれない。
「生体に、心地よさなど快適な感覚を与えてくれるんです。人間を心地よくしてくれる刺激には、1/fゆらぎをしているものが多いのです。」
浮沈子は、足が止まった状態で、水中で揺らいでいる。
静止した感覚とか、浮上・沈降の予感といった、禅問答のような話は、おそらく、この揺らぎと関係があるのだろう。
完全な逆位相の呼吸というのは、生理的には有り得ないのだ。
人間にとって心地良い呼吸をしていれば、必ず揺らぎを内包し、それに伴って振動が発生する。
上手く、一定の範囲に収めるには、揺らぎの幅を小さくするというのも一つの方法だ。
心の乱れを制し、呼吸を整えるというのも、その方法なんだろう。
禅問答の答えが、少し見えてきたような気がしてきた。
しかし、頭で理解したつもりでも、身体が付いていかないのは、浮沈子のいつものパターンである。
大井町の円筒形のプールの底で、2時間も浮かんでいると、この世のあらゆることから解き放たれて、目の前の「-3M」の文字に集中することが出来る(まあ、たまにダイコンの深度とかも見ますが)。
浮沈子の呼吸の揺らぎ、心臓の揺らぎ、この惑星が自転している揺らぎ、太陽の周りを1年掛かって公転する際の揺らぎ、太陽系が天の川銀河を数万年掛かって回る際の揺らぎ、天の川銀河が、局部銀河群の中を移動する際の揺らぎ、そして、ダークエネルギーの作用により、宇宙空間が加速しながら膨張し続ける際の揺らぎ・・・。
万物は揺らいでいる・・・。
細胞も、分子も、原子も、電子や原子核も揺らいでいる。
宇宙全体の大きな揺らぎから、素粒子レベルの極小な揺らぎまで、あらゆる揺らぎの中間で、プールの中の浮沈子は揺らぐ。
そして、ふと、揺らいでいてもいいのではないかと思い当たる。
心地良い揺らぎの中で、見かけ上静止できればいいのではないか。
十分に少ない振幅と、十分に長い周期の中で。
自分の揺らぎを、その範囲に留め、スキルを行う際に支障ない程度に抑えることが出来れば、上等なのではないのか。
むろん、まだ、そこまでは達していない。
静止した感覚は宿らないし、テクニカルダイビングの女神の衣の裾に触れることも叶わない。
浮沈子は、未だに(文字通り)浮沈子のままである・・・。
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