地球に大陸があるのはなぜ?2016年08月02日 19:22

地球に大陸があるのはなぜ?
地球に大陸があるのはなぜ?


人間が陸上に暮らしているのは、まあ、そこが住み易いからに違いないが、初めからそうだったわけではないだろう。

だって、生命は海から生まれたといわれているから。

それが、海中が生きにくくなって、陸へと追いやられてしまったというのが本当のところなんだろう。

まあ、クジラみたいに、また、海に戻って行ったのもいるけどな。

しかし、そもそも、陸があるというのはなぜなんだろう?。

太陽系の惑星で、大陸を持っているのは地球だけだそうだ(金星の高地は、便宜上大陸と呼ばれている)。

(金星:地形)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%98%9F#.E5.9C.B0.E5.BD.A2

「金星表面には地球にある大陸に似て大きな平野を持つ高地が3つ存在する。」

「イシュタル大陸はオーストラリア大陸ほどの大きさで北側に位置する。」

「この大陸には金星最高峰であり高さ11kmのマクスウェル山を含むラクシュミー高原などがある。」

「南側の大陸はアフロディーテ大陸と呼ばれ、南アメリカ大陸ほどの大きさである。」

「さらに南の南極地域にはラダ大陸がある。」

「高地の面積は金星表面の13%を占めるが、このほかに金星表面は中程度の高度を持つ平原(金星表面の60%を占める)、最も低い低地(金星表面の27%を占める)の、計3つの区分に分類されている」

金星のこのような地形がどういうメカニズムで生じたのかは分かっていない。

「金星では少なくともプレートテクトニクスは機能しておらず、どのようなメカニズムで高地が生まれたものかは今後の研究に委ねられている。」

他の惑星には、そもそも海がないしな。

衛星とかで、海がありそうなのはある。

(エウロパ (衛星))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%82%A6%E3%83%AD%E3%83%91_(%E8%A1%9B%E6%98%9F)

「氷に覆われた海は南極のボストーク湖に近い環境であると推測されており、生命が存在する可能性が指摘されている。」

(土星の衛星エンケラドスに生命の新たな可能性)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20150312/438954/

「エンケラドス表面の分厚い氷の下にある「内部海」から噴出する微粒子について報告している。」

探せば、いくつか出てくるかもしれないが、海だけじゃあな・・・。

これらの海を持つ衛星には、逆に大陸はない。

地球に大陸が出来たプロセスというのは、まだ良く分かっていないようだ。

(島弧マグマと地殻形成:マントルから大陸を創る)
http://www.kazan-g.sakura.ne.jp/Vol/vol61.1p079.pdf

「地球は太陽系で唯一,海洋と大陸を持つ惑星である」

「大陸形成論には大きく 2 つの潮流がある.肥厚した玄武岩質下部地殻の再融解が重要と考えるものと,プレートの収束境界(沈み込み帯)のマグマ生成が重要と考えるものである.」

「マントルと大陸地殻の間にはミッシングリンクが存在している.」

「一見すると,厚い大陸地殻の中に,初生玄武岩マグマを大陸の安山岩へと分化させるミッシングリンクがあり,大陸(安山岩)を生成するためには大陸(厚い地殻)が必要である,という仮説を多くの研究者が暗黙に了解している節がある.」

「しかし,大陸を生成するためには大陸は必ずしも必要ではないことが最近明らかにされた.」

「それを明確に示したのは,2013 年 11 月に再開した西之島の火山活動である.この活動は薄い島弧地殻における分化した安山岩マグマの噴出であった.マントルに一番近い島が大陸地殻を形成しているのである.この西之島の噴火は安山岩成因論,大陸成因論に新たな一石を投じている」

さて、従来のミッシングリンク仮説をぶち破ることができるんだろうか。

(【 西之島 】新島誕生~大地創成の謎に迫る~ NHKスペシャル 2015.08.23:動画出ます)
http://www.dailymotion.com/video/x33ad0e

NHKの番組がアップされているが、いつまで観られるかは分からない。

画像は、西之島の溶岩の分析結果だが、酸化ケイ素の割合を見ると、安山岩であることが分かる。

大洋底から、いきなり安山岩質の溶岩が吹き出しているというわけだな。

このことについては、以前にも、このブログで取り上げた。

(228馬力)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/05/11/7631827

「伊豆大島の三原山、三宅島、小笠原の西之島、伊豆東部火山郡、箱根山、富士山は、皆一連の火山である(西之島以外は、玄武岩質のマグマ)。
なんか、西之島だけ、安山岩なんだそうだ。」

もう一度、引用しておこう。

(西之島の不思議:大陸の出現か?)
http://www.jamstec.go.jp/j/jamstec_news/20140612/

「なぜマントルに近い島から大陸そっくりの安山岩マグマが噴出するのか。西之島が大陸成因の鍵をにぎっているのかもしれない。」

「太陽系で地球だけに存在する海と大陸。その謎を解く鍵が西之島と「ちきゅう」による大深度掘削にある。どちらも調査するにはチャレンジングな対象であるが、そこにはワクワクする海と火山と地底の世界が広がっている。」

まあ、西之島が、将来大陸になるという話はリアリティがないような気もするけどな。

出来たばかりの頃の地球は、全面が海洋だったらしいことは間違いない。

だから、大陸は、海洋底から出来たというところまではいい。

だが、プレート沈み込み帯というのは、海洋プレートが大陸プレートの下に入り込むところじゃないのかあ?。

(収束型境界)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%8E%E6%9D%9F%E5%9E%8B%E5%A2%83%E7%95%8C

「プレートの組み合わせにより大陸-海洋型、大陸-大陸型、海洋-海洋型の3種類に分けることもある。」

最初は、海洋ー海洋型で、大陸が出来た後は、ほかの組み合わせも出来たということなんだろう。

いずれにしても、その辺りは、良く分かっていないということらしい。

大陸プレートは、マントルの上にぷかぷか浮いていて、地球内部の熱が上がってきて、プレートの動きによって大きな超大陸になったかと思えば、分裂してバラバラになったりを繰り返しているという。

その端っこの方では、日本列島のような島弧を作ったりもする。

マントルからどうやって大陸が出来るのか、なぜ、海洋底は玄武岩質で、大陸はその上に安山岩質の岩石が乗っているのか。

そのダイナミズムを解き明かすには、更なる調査・研究が必要なんだろう。

(西之島 火山活動に衰えか?「噴気や溶岩流見えず」海保)
http://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/1/6/16102.html

「先月と比べて噴気活動は一段と縮退していて、変色水域の面積も減少していることから、地下の熱水活動も縮退が進んでいると考えられる」

「今回の観測で火山活動は静穏な状態だったが、突発的な噴火活動の可能性は否定できない」

ようやく、一段落というところか。

今後、上陸が可能になり、試料採取が容易に行われるようになれば、新たな知見が得られるかもしれない(父島から、船で8時間だけどな)。

大陸形成のカギを握る島なのかもしれないし、単なる例外なのかもしれない。

今後の調査に期待だな。

(なぜ世界のマグマ研究者が小豆島に注目するのか:追加)
http://www.town.shodoshima.lg.jp/oshirase/tyoutyou-semi/PDF/isinosinpo-tatumikyoujyusiryou.pdf

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