火星の水 ― 2016年08月03日 23:15
火星の水
少なくとも、火星の地形の形成には、流水や氷河が関与していないという話があるらしい。
(火星の渓谷、実は「液体の水」が作ったものではない?:NASAが報告)
http://sorae.jp/030201/2016_08_03_mars-2.html
「水の河川で削られたような渓谷が見られるのですが、最新の研究では残念ながら、これらは「液体の水」とは関係さそうだとNASAが報告しています。」
「以前には「水の河川」によって作られたと思われるこの渓谷が「液体の水やその副産物によるものではない」とNASAが発表」
(July 29, 2016
Mars Gullies Likely Not Formed By Liquid Water:元記事?)
http://crism.jhuapl.edu/newscenter/articles/20160729.php
大昔(10億年くらい前)に、水があったかもしれないと含みを持たせているものの、少なくとも今はない。
(マーズ・リコネッサンス・オービター)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%BC
「アメリカ航空宇宙局 (NASA) が開発した、火星の周回軌道から火星を調査・探索する多目的探査機である。」
「2005年8月12日に打ち上げられ、2006年3月10日に、火星の周回軌道に到達した。2006年8月、空力ブレーキにより、同年11月より開始される、科学観測に適した周回軌道に移ることに成功した。」
「高精度の分光計 (CRISM) では地表の鉱物の分析から水の存在した形跡を探索する。」
今回の発表は、この分光計による測定の結果ということになる。
「火成岩の風化による酸化鉄やフィロ珪酸塩鉱物、炭酸塩鉱物などが反射分光学的方法で分析される。」
まあ、ないというなら、ないんだろう。
極冠にはあるらしいが、ふつーのところにはなかったわけだ。
(解説:火星に水が現存する証拠、水源はどこから?)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/093000270/
「大気に含まれている水分を地表の塩が吸収したという仮説もある。研究チームは、こちらの方が可能性としては高いと考えているようだ。」
水はあるのか、それともないのか。
今回の発表では、ないということになる。
(マーズ・リコネイサンス・オービタ)
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/mars_reconnaisance_orbiter.html
「2007年2月には、さっそく火星に水が流れていた証拠となる地形を発見しました。」
かつては、流れていたのかもしれない。
そして、現在は、一部で水和塩を形成する程度の「湿気」があるのかもしれない。
だが、それ以上の話はない。
火星は、現在は、乾ききった、薄い大気を纏った死の惑星であることが、徐々に分かってきた。
運河はないし、イカタコ星人はいないし、浮沈子の予想では細菌さえいないだろう(たぶん)。
微化石の中には、何かそれらしいものは見つかるかも知れない。
そして、それで終わり。
人間が住めるような環境ではないし、テラフォーミングなんて、非現実的なことが実際に行えるわけではない。
火星でも、金星でも、地球でも、その惑星が現在の状態になったのは、それなりの理由があるからであって、人為的に改変したとしても、直ぐに元に戻るか、さらにひどい状況に移行していくに決まっている。
環境のバランスを完全にコントロールできるなどというのは、単なるSFだ。
探査機を送り込むのは、まあ、やむを得ない。
いろいろ調べれば調べるほど、人間が行くところじゃないというのが分かるだろう。
長期滞在なんてとんでもない話だ。
(火星探査車に酸素生成装置 NASA、有人にらみ搭載へ)
http://www.sankei.com/life/news/160801/lif1608010006-n1.html
「火星は希薄な二酸化炭素の大気で覆われており、これを分解して酸素を作る装置を搭載。」
「飛行士の呼吸や、宇宙船が地球に帰還する際の推進薬に使えるか検証する。」
どのように作っても、酸素は酸素だと思うんだがな。
まあいい。
コストとか、度外視して作るんだから、せいぜい高純度の酸素を作ってもらいたいもんだ。
酸素作れれば、帰りの燃料は水素だけでいい。
少しでも軽くして、地球周回軌道辺りまで戻ってこれれば、あとはどうにでもなるだろう。
ああ、もちろん、生きてる保証はないけどな。
人間は、火星に置きっぱなしにして、火星の石とか、積んで打ち上げることになるのかもしれない。
記事でも、「宇宙船」は帰還するけど、「飛行士」が帰還するとは書いてないしな。
まあ、どうでもいいんですが。
(大西卓哉宇宙飛行士
有人宇宙開発と無人探査の協力で「火星への夢」 津田雄一プロマネがエール)
http://mainichi.jp/articles/20160706/mog/00m/040/002000d
「彼は「火星へ行きたい」と言っている。」
好きにしてくれ。
浮沈子は反対だがな。
パサパサの大地、スカスカの大気、宇宙放射線がシャワーのように降り注ぐ不毛の惑星。
無理すれば、行くことすら出来ないとは思わないが、もちろん、還ってくることは出来ない(往復なんて、身体が持たない)。
穴掘って、地球からの補給を待って、生き延びているだけのミッションだ。
いつまで?。
それを決めるのは、彼らではない。
放射線による循環器系の傷害か、何らかの事故で命を落とすまでの間、地球からの物資補給を行う我々が決めるわけだ。
有人火星探査なんて、愚の骨頂だろう。
(火星滞在10年 NASAの自信 有人探査計画のリポート公表(2/3ページ))
http://www.sankei.com/premium/news/151017/prm1510170017-n2.html
「NASAは、火星有人探査を3つのカテゴリーに分類して進める考えという。」
「具体的には、
(1)飛行士や貨物を安全で効果的に火星まで運び、飛行士やロボットが安全に作業できる環境の整備
(2)安全で健康的に火星滞在ができる住居の開発・建設
(3)飛行士の持続的な火星探査の実現」
元記事にはあたっていないが、還ってくる話はないのだ。
(沢田研二 - 勝手にしやがれ (1977 TMF):動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=VZbADPnLklI
「行ったきりなら、幸せにになるがいい・・・。」
戻る気になっても、そうはいかないのだろう。
それでも行きたいという人が、世界には何十万人もいるのだ。
(マーズワン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%83%B3
「2013年12月30日、約20万人の移住希望者の中から日本人10人を含む1058人の候補者を選んだと発表した。」
「火星から地球に戻ることは現在の技術および資金的に不可能なので、移住者は技術の進歩に伴い地球帰還の手段を得られない限り、火星に永住することになる」
まあ、究極のヨタ話だから、どうでもいい。
浮沈子は、無人探査も、そろそろいい加減にしたらどうかと思っている。
どーせなら、当面、絶対に行けっこないところに探査機を飛ばすべきだろう。
木星とか、土星とか、その衛星とかな。
水星は、ベピ・コロンボが行くらしいけどな。
そういうところの知見を増やした方が、やっぱ、ろくでもないところだと分かって、もっと地球のことを考えるようになるだろうからな。
火星の谷は、水で削られて出来たものではなさそうだという今回の話は、更なる検証が必要かもしれないが、今後の有人火星探査について考える時の重要な要素になりそうだ。
(「若人よ、火星に来たれ!」 NASAが火星探査メンバー募集のポスターを製作:追加)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5372.php
「火星の現状を考えればあまりにも現実離れした謳い文句だが、宇宙を目指す血気盛んな若者は果たして集まって来るだろうか。」
(mars-posters-explorers-wanted:元ネタ)
http://mars.nasa.gov/multimedia/resources/mars-posters-explorers-wanted/
余りにも、米国らしいな・・・。
少なくとも、火星の地形の形成には、流水や氷河が関与していないという話があるらしい。
(火星の渓谷、実は「液体の水」が作ったものではない?:NASAが報告)
http://sorae.jp/030201/2016_08_03_mars-2.html
「水の河川で削られたような渓谷が見られるのですが、最新の研究では残念ながら、これらは「液体の水」とは関係さそうだとNASAが報告しています。」
「以前には「水の河川」によって作られたと思われるこの渓谷が「液体の水やその副産物によるものではない」とNASAが発表」
(July 29, 2016
Mars Gullies Likely Not Formed By Liquid Water:元記事?)
http://crism.jhuapl.edu/newscenter/articles/20160729.php
大昔(10億年くらい前)に、水があったかもしれないと含みを持たせているものの、少なくとも今はない。
(マーズ・リコネッサンス・オービター)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%8D%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%83%93%E3%82%BF%E3%83%BC
「アメリカ航空宇宙局 (NASA) が開発した、火星の周回軌道から火星を調査・探索する多目的探査機である。」
「2005年8月12日に打ち上げられ、2006年3月10日に、火星の周回軌道に到達した。2006年8月、空力ブレーキにより、同年11月より開始される、科学観測に適した周回軌道に移ることに成功した。」
「高精度の分光計 (CRISM) では地表の鉱物の分析から水の存在した形跡を探索する。」
今回の発表は、この分光計による測定の結果ということになる。
「火成岩の風化による酸化鉄やフィロ珪酸塩鉱物、炭酸塩鉱物などが反射分光学的方法で分析される。」
まあ、ないというなら、ないんだろう。
極冠にはあるらしいが、ふつーのところにはなかったわけだ。
(解説:火星に水が現存する証拠、水源はどこから?)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/093000270/
「大気に含まれている水分を地表の塩が吸収したという仮説もある。研究チームは、こちらの方が可能性としては高いと考えているようだ。」
水はあるのか、それともないのか。
今回の発表では、ないということになる。
(マーズ・リコネイサンス・オービタ)
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/mars_reconnaisance_orbiter.html
「2007年2月には、さっそく火星に水が流れていた証拠となる地形を発見しました。」
かつては、流れていたのかもしれない。
そして、現在は、一部で水和塩を形成する程度の「湿気」があるのかもしれない。
だが、それ以上の話はない。
火星は、現在は、乾ききった、薄い大気を纏った死の惑星であることが、徐々に分かってきた。
運河はないし、イカタコ星人はいないし、浮沈子の予想では細菌さえいないだろう(たぶん)。
微化石の中には、何かそれらしいものは見つかるかも知れない。
そして、それで終わり。
人間が住めるような環境ではないし、テラフォーミングなんて、非現実的なことが実際に行えるわけではない。
火星でも、金星でも、地球でも、その惑星が現在の状態になったのは、それなりの理由があるからであって、人為的に改変したとしても、直ぐに元に戻るか、さらにひどい状況に移行していくに決まっている。
環境のバランスを完全にコントロールできるなどというのは、単なるSFだ。
探査機を送り込むのは、まあ、やむを得ない。
いろいろ調べれば調べるほど、人間が行くところじゃないというのが分かるだろう。
長期滞在なんてとんでもない話だ。
(火星探査車に酸素生成装置 NASA、有人にらみ搭載へ)
http://www.sankei.com/life/news/160801/lif1608010006-n1.html
「火星は希薄な二酸化炭素の大気で覆われており、これを分解して酸素を作る装置を搭載。」
「飛行士の呼吸や、宇宙船が地球に帰還する際の推進薬に使えるか検証する。」
どのように作っても、酸素は酸素だと思うんだがな。
まあいい。
コストとか、度外視して作るんだから、せいぜい高純度の酸素を作ってもらいたいもんだ。
酸素作れれば、帰りの燃料は水素だけでいい。
少しでも軽くして、地球周回軌道辺りまで戻ってこれれば、あとはどうにでもなるだろう。
ああ、もちろん、生きてる保証はないけどな。
人間は、火星に置きっぱなしにして、火星の石とか、積んで打ち上げることになるのかもしれない。
記事でも、「宇宙船」は帰還するけど、「飛行士」が帰還するとは書いてないしな。
まあ、どうでもいいんですが。
(大西卓哉宇宙飛行士
有人宇宙開発と無人探査の協力で「火星への夢」 津田雄一プロマネがエール)
http://mainichi.jp/articles/20160706/mog/00m/040/002000d
「彼は「火星へ行きたい」と言っている。」
好きにしてくれ。
浮沈子は反対だがな。
パサパサの大地、スカスカの大気、宇宙放射線がシャワーのように降り注ぐ不毛の惑星。
無理すれば、行くことすら出来ないとは思わないが、もちろん、還ってくることは出来ない(往復なんて、身体が持たない)。
穴掘って、地球からの補給を待って、生き延びているだけのミッションだ。
いつまで?。
それを決めるのは、彼らではない。
放射線による循環器系の傷害か、何らかの事故で命を落とすまでの間、地球からの物資補給を行う我々が決めるわけだ。
有人火星探査なんて、愚の骨頂だろう。
(火星滞在10年 NASAの自信 有人探査計画のリポート公表(2/3ページ))
http://www.sankei.com/premium/news/151017/prm1510170017-n2.html
「NASAは、火星有人探査を3つのカテゴリーに分類して進める考えという。」
「具体的には、
(1)飛行士や貨物を安全で効果的に火星まで運び、飛行士やロボットが安全に作業できる環境の整備
(2)安全で健康的に火星滞在ができる住居の開発・建設
(3)飛行士の持続的な火星探査の実現」
元記事にはあたっていないが、還ってくる話はないのだ。
(沢田研二 - 勝手にしやがれ (1977 TMF):動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=VZbADPnLklI
「行ったきりなら、幸せにになるがいい・・・。」
戻る気になっても、そうはいかないのだろう。
それでも行きたいという人が、世界には何十万人もいるのだ。
(マーズワン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%BA%E3%83%AF%E3%83%B3
「2013年12月30日、約20万人の移住希望者の中から日本人10人を含む1058人の候補者を選んだと発表した。」
「火星から地球に戻ることは現在の技術および資金的に不可能なので、移住者は技術の進歩に伴い地球帰還の手段を得られない限り、火星に永住することになる」
まあ、究極のヨタ話だから、どうでもいい。
浮沈子は、無人探査も、そろそろいい加減にしたらどうかと思っている。
どーせなら、当面、絶対に行けっこないところに探査機を飛ばすべきだろう。
木星とか、土星とか、その衛星とかな。
水星は、ベピ・コロンボが行くらしいけどな。
そういうところの知見を増やした方が、やっぱ、ろくでもないところだと分かって、もっと地球のことを考えるようになるだろうからな。
火星の谷は、水で削られて出来たものではなさそうだという今回の話は、更なる検証が必要かもしれないが、今後の有人火星探査について考える時の重要な要素になりそうだ。
(「若人よ、火星に来たれ!」 NASAが火星探査メンバー募集のポスターを製作:追加)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/06/post-5372.php
「火星の現状を考えればあまりにも現実離れした謳い文句だが、宇宙を目指す血気盛んな若者は果たして集まって来るだろうか。」
(mars-posters-explorers-wanted:元ネタ)
http://mars.nasa.gov/multimedia/resources/mars-posters-explorers-wanted/
余りにも、米国らしいな・・・。
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