核なき世界2016年08月07日 00:21

核なき世界
核なき世界


この時期になると、広島、長崎への原爆投下、敗戦の日と、行事が続く。

隣の国では、水爆の開発が今日も行われているに違いない。

我が国は、表向き、原爆の開発はしないということになっている。

持たず、作らず、持ち込ませずというわだ。

まあ、使う気になれば、米軍から分けてもらって、国外の基地から発進させて落とすという手もある。

くれるかな。

250km沖合のEEZの中にミサイル打ち込んでくるわけだから、そのうち核弾頭籠めて狙ってくるかもしれない。

そうしたら、ここは一発、お見舞いすることになる。

破壊措置命令は、常時出されることになったようだが、探知できなんじゃ仕方ない。

事前に分かっているからこそ、迎撃できるわけで、朝鮮半島の北半分の森林を、全部焼き払ってしまわない限り、探知なんてできっこないのだ。

打たれる前に叩きのめすか、撃たれた後に報復するしかない。

そういう、ドンパチを実際にやらずに済むような抑止力を持つというのは重要なことだが、我が国は専守防衛なので、最初の一発は食らうことになる。

通常兵器で、限定的な被害ならともかく、大都市に核兵器落とされて黙っていることはない。

飛んでくるのを防ぎ切れると信じるほど、浮沈子はお人好しではない。

この際、こっちにも手はあるということを見せつけておくことは重要だ。

しかし、こんな世界を作ってしまった責任は、別に隣の国にあるわけではない。

(決断なき原爆投下 ~米大統領 71年目の真実~|NHKスペシャル)
http://tvmatome.net/archives/4771

「日本ではすでに多くの都市が空襲で焼け野原となり降伏は間近とみられていました。グローブスは戦争が終わる前に原爆を使わなければならないと考えました。」

「原爆が完成しているのに使わなければ議会で厳しい追及を受けることになる」(グローブス准将のインタビューより)

「22億ドルの国家予算をつぎ込んだ原爆計画。責任者として効果を証明しなければならなかったのです。」

「同じ日、テニアン島ではすでに2発目の原爆の準備が整っていました。止められるのは最高司令官の大統領だけです。しかし、原爆は長崎にも投下されました。」

「8月10日、トルーマンは全閣僚を集め、これ以上の原爆投下を中止する決断を伝えました。」

まあ、文民統制なんて、幻のようなもんだ。

米国は、未来永劫、歴史的事実と向き合い、重荷を背負っていかなければならない。

それは、どの国も同じだろう。

しかし、使っちまったというのは、飛び切りだな。

官僚のメンツのために、ニセ情報をでっちあげ、ミスリーディングされた挙句に歴史に汚点を残す不作為を行う。

どっかで聞いたような話だ。

それとも、同じ穴の狢なのか。

その代償が、何十万人の命だったり、その威力におののく71年後の今日の世界だったりするわけだな。

我が国は敗戦国だ。

それは、もう一度戦争を起こして、勝利しない限り、未来永劫変わらない歴史的事実だ。

ドンパチやって、領土拡張しても、近所に魅力的なところがあるわけでもないしな。

まあ、どうでもいいんですが。

しかし、いずれにしても、そんなことは出来まい。

すべきでもない。

しかし、この限られた国土をなんとか維持し、国民を飢えることなく養っていかなければならない。

いろいろ摩擦はあるかも知れないが、辛抱強く丁寧に対応していくしかないのだ。

(尖閣海域
中国船240隻 仲裁裁支持の日本に反発)
http://mainichi.jp/articles/20160807/k00/00m/010/117000c

「尖閣諸島周辺の接続水域に6日、中国海警局の公船7隻が相次いで進入し、日本政府は対応に追われた。中国漁船約230隻の活動も確認」

「中国は外交舞台でコーナーに追い詰められ、強硬姿勢を取る必要に迫られた」

「判決を支持する国の中で日本が最も積極的である。中国はこの点に強い憤りを抱いている。日本が南シナ海問題で中国に圧力をかけるなら、中国も東シナ海問題で日本に圧力をかける」

「相互に信頼して本気で仲良くやろうという雰囲気ではない」

実力を背景にした外交というのに、我が国も慣れていく必要があるんだろうな。

「これまでにない規模の活動に日本政府は「緊張を高める」として中国側に抗議し、警戒を強める。」

「情勢の緊張と複雑化を招く行為を取らないよう日本側に望む」

まあ、暫くは、こんな感じで、出来レースが続くんだろう。

中国との緊張を演出するのも、我が国の重要な政策課題だしな。

米軍が撤退するようなことになれば、この程度では済まないだろう。

そして、米国の政策選択の中に、そのことが盛り込まれることが、現実的になりつつある。

もちろん、今すぐというわけではない。

しかし、やがて、そういう事態がやってくることを念頭に、どうすればいいかを考えておく必要はある。

一寸先は、闇だ。

何があってもおかしくはない。

冷戦が終結して、米国はその果実を求めている。

今まで、タダで守ってやった国々には、ツケを回して回収することになる。

そのツケが、そろそろ回ってくる頃だ。

そうして、自分の始末くらい、自分でつけろと言われるわけだな。

21世紀は、そういう時代だ。

戦争に負けて、その代償を払ったつもりになっていたのに、その後の請求もされ続けるわけだろう。

難しい話だが、そのなかで、現実的な答えを見出していくしかない。

核なき世界は、素晴らしいのか。

そりゃあ、あるよりは、ない方がいいに決まっているが、ないからといって万々歳というわけではない。

それに、現実の話として、核兵器は、拡散し続けている。

諦めたのは、南アフリカとイランくらいのものだ。

これから持ちたいと思っている国は、我が国を初めとして、数限りなくあるに違いない。

(核実験禁止決議案 「核なき世界」安保理に活路 オバマ大統領、米議会回避)
http://mainichi.jp/articles/20160806/ddm/003/030/219000c

「CTBTの批准という米国内の問題を解決しないまま、核実験禁止の決議案を国連に出すことに違和感がある。臨界前核実験などが対象でないなら、ポーズに過ぎない」

それでも、現実的な対応として、何もしないよりはマシというものだ。

CTBTは、米国▽中国▽エジプト▽イラン▽イスラエル▽インド▽パキスタン▽北朝鮮−−の8カ国が未批准とある。

その米国が、動きを見せているということが重要なのだ。

ポーズに過ぎないといえば、確かにそうだろう。

それでも、その影響は小さくない。

「政府は、米国の決議案が国際的な核軍縮の機運をさらに高める契機になると歓迎している。」

我が国の建前は、あくまで非核だからな。

(安倍首相
「核保有ありえない」 防衛相発言に言及)
http://mainichi.jp/articles/20160806/ddf/007/010/023000c

・首相:
「我が国が核兵器を保有することはありえず、保有を検討することもありえない」

・防衛相:
「将来的な核保有を「憲法上、必要最小限度にどのような兵器が含まれるかに限定はない」と明確に否定しなかった。」

・首相:
「憲法改正について「(衆参の)憲法審査会という静かな環境で真剣に議論し、国民的な議論につなげていきたい」」

この文脈で行くなら、憲法改正では、核兵器の不使用が明記されることは間違いなさそうだ(そうなのかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

建前と本音を使い分けるのが上手な我が国が、このことだけ一致しているわけはない。

そう懸念しつつも、本当に国是として非核を貫くつもりなら、そのことを憲法に明記すべきだろう。

そういうことは、憲法に馴染まないとか、いろいろ形式論はあるだろうが、それが、国の形を定める憲法の本旨だろうと浮沈子は思うんだがな・・・。

工作員2016年08月07日 14:04

工作員
工作員


トルーマンが、いきなり大統領になって、訳の分からないうちに降伏寸前の我が国に2発も原爆を落とし、辛うじて3発目を阻止したという話は、昨日書いた。

この慙愧に耐えない歴史的チョンボに懲りて、ちょっとしたルールを決めたらしいのだが、これが話題になっている。

(トランプへの「ご進講」で戦々恐々のCIA)
http://www.huffingtonpost.jp/foresight/trump-cis_b_9987540.html

「民主・共和2大政党の大統領候補に情報ブリーフィングを行う制度は1952年、当時のトルーマン大統領が決めた。」

「1945年4月当時副大統領だったトルーマン氏は、急死したルーズベルト大統領の後継として急遽、大統領に就任したが、それまで原爆開発の重大な事実を全く知らされておらず、その後間もなく重大な決断を迫られた。」

「大統領は重大な事態に備えて、常に十分な準備をしておく必要がある。トルーマンは自分の苦い経験から、大統領任期末を前にこうした制度を始めた、といわれる。」

この記事と併せて読むと、味わいは一層深くなる。

(「無自覚のロシア工作員」=トランプ氏を痛烈批判-元米CIA高官)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016080600058&g=int

「(1)自己顕示欲
(2)批判への過剰反応
(3)直感に基づく判断
(4)自分の意見への固執
(5)事実関係への無頓着-など」

さすがに、プロの分析は的確だな。

感心する。

「CIAでの33年間、両党の大統領に仕えてきた。大統領の好みを口にしたことはなかったが、もはやこれまでだ」

まあ、米国はそういう政治制度なんだから、いまさらブチ切れたってしようがない。

「これまでのトランプ氏の言動から見て、インテリジェンス・ブリーフィングで得た秘密情報を口外する恐れや情報の内容を政治目的に利用する可能性も懸念されている。」

初出の引用記事には、ロシアに筒抜けになるとか、米軍が造反するかもしれないとか、物騒な話も書いてあるが、売れない映画俳優上がりのロナルドレーガンでも務まる職務なので、まあ、ビジネスマン上がりでも、それほど心配することはないのかもしれない。

「クリントン氏は、上院議員として、あるいは国務長官として、さまざまなインテリジェンスのブリーフィングを受けてきた。」

それにもかかわらず、私用メールを公務に使用し、国家機密を危険にさらした実績(?)があるわけで、どっちもどっちという気がしないでもない。

(米大統領選 両候補に機密情報教えて大丈夫?漏洩懸念 関係者「嘘を説明すればいい」指摘も)
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/160805/wor16080519180021-n1.html

「共和党のライアン下院議長は7月、クラッパー国家情報長官への書簡で、連邦捜査局(FBI)がクリントン氏の私用メールの扱いは「極めて不注意」だと指摘したことを挙げて、同氏への情報説明を控えるよう求めた。」

しかし、クリントンさんは、私用メールを職務に使ったことは軽率だったと反省しているので、ロシアがハッキングしても、めぼしいネタは出ないかもしれない。

逆に、偽情報を仕込まれるのがオチだろう。

トルーマンは、こんなことになるなんて、想像もしていなかったに違いない。

お墓の中で、悶絶してるかもな。

「「ロシアのプーチン大統領は個人の弱点を特定し、利用するよう訓練された専門の情報部員だ」と指摘。自身を称賛したプーチン氏を持ち上げたり、ロシアにクリントン陣営へのサイバー攻撃を促したりしているトランプ氏は「既にプーチン氏の計算通りに反応している」」

「「ロシア政府の無自覚の工作員」だと痛烈に批判」

まあ、今はその通りかもしれないが、そのしょうもない工作員を、まっとうな大統領に仕立てて、反撃するというのも情報機関に与えられた使命のはずだ。

今のところ、クリントンさんについては件のメール以外に、目立った瑕疵はない。

人気もないけどな。

2年間に渡る米国の大統領選挙は、終盤を迎えている。

どっちが当選しても、我が国にとってはキビシー時代が始まるだろう。

2発の原爆で太平洋戦争を終結させたトルーマンも、真珠湾攻撃を黙認して、厭戦ムードだった国民をけしかけて戦争を始めたルーズベルトも、民主党の政治家だった。

当時の共和党が原爆投下に否定的だったことも併せて、この時期にもう一度振り返る必要があるな。

(ハリー・S・トルーマン)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BBS%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%B3

「政党:民主党」

「共和党の大物の面々が、日本への原爆使用に反対していたこともあって、トルーマンは投下決定を共和党側には伏せたまま、先にスターリンに知らせた。共和党や共和党系と見なされていた将軍たちに、原爆投下決定が伝えられたのは投下の2日前であり、これは「反対を怖れるあまり自国の議員よりも先にソ連に知らせた」と共和党側をさらに激怒させた。」

兵士が、戦争で勝利するために兵器を使用するのは仕方ない。

それが仕事だしな。

そして、米国の大統領が核のボタンを握っていることは間違いない。

あと、半年も経てば、その立場に立つ人間が決まる。

元ファーストレディがなるのか、工作員(!)がなるのか。

それを決めるのは、もちろん、米国の国民だ。

71年前の今日(現地時間)、トルーマンは、広島に投下された原爆の威力を知る。

どう思ったかは別にして、歴史の事実として、2日後に2発目を長崎に落とすことになる。

新潟と小倉は、彼の判断で投下を免れたらしい(東京と京都も、投下には反対した様だ)。

以降、米国大統領が核兵器の使用を許可したことはない(プーチンは、ウクライナ内戦に介入した時に許可してたらしいがな)。

国家予算の3分の1をつぎ込んだマンハッタン計画は、その成果を遺憾なく発揮し、その後、世界は核の世紀を突き進むことになる。

それは、今、この瞬間も続いている・・・。

風化2016年08月07日 18:59

風化


(原爆投下の日、答えられたのはわずか3割弱 際だつ長崎での風化)
http://withnews.jp/article/f0150808000qq000000000000000W0090401qq000012341A

去年の記事なんだが、ちょっと驚いたな。

「■広島への投下日の正答率
【広島市】
77.0%(1995年)
68.6%(2015年)
【長崎市】
85.1%(1995年)
50.2%(2015年)
【全国】
37.5%(2005年)
29.5%(2015年)

■長崎への投下日の正答率
【広島市】
57.9%(1995年)
54.2%(2015年)
【長崎市】
89.8%(1995年)
59.2%(2015年)
【全国】
25.6%(2015年)」

「調査手法が異なっており、単純な比較はできないが、数字上は正答率は広島市、長崎市、全国、いずれも右肩下がり。」

「特に長崎市ではこの20年で両都市への投下日の正答率が8割台から5割台にまで急減した。」

長崎市民は、忘れっぽいということなのか。

そんなことはないだろうが、いずれにしてもショックだ。

浮沈子の父方の先祖は、長崎らしいから、少しは関心がある。

全国でも、10年で10パーセント近く下がっているので、このままいけば、あと30年くらいで、我が国に原子爆弾が投下されたということすら忘れ去られていくかもしれない。

今世紀中には、第二次世界大戦があったことも、人々の記憶から薄れ、一部の研究者や歴史家の間だけで知られるようになるに違いない。

1000年も経てば、十分消え去るだろう。

その頃に残っている21世紀の遺物は、原発の放射性廃棄物だけだ。

せっせと、残しておかなきゃな!(そうじゃないだろお?)。

まあいい。

「戦後70年の世論調査の結果でもう一つ注目を集めたのが、「米国による原爆投下をどう考えるか」という質問への答えだった。」

「■米国による原爆投下をどう考えるか
【広島市】
今でも許せない:43.1%
やむを得なかった:44.2%

【長崎市】
今でも許せない:45.7%
やむを得なかった:40.8%

【全国】
今でも許せない:48.8%
やむを得なかった:39.6%」

記事では、何もコメントしていないが、不思議な数字だな。

浮沈子は、こんな風に考えている。

戦争という行為は、生き残るために相手を殺す行為だ。

勝負は時の運、勝つ時もあれば負ける時もある。

我が国は、多くの殺りくを行い、近隣諸国に大迷惑を掛けてきた。

それは、その時代の列強が行ってきたことと同じかもしれないが、同じだからといって正当化は出来ない。

核兵器(原爆)は、確かに非戦闘員を巻き込む大量破壊兵器だが、都市への絨毯爆撃だって、多くの市民が犠牲になる。

米国は、人種差別の国だから、そういう背景があったのかもしれないし、事実、ベトナム戦争では、無差別爆撃を行ってきた。

市民を蹂躙する兵器に対して、市民が憤るのは当然だし、一方で、戦争という行為に残虐性が付きまとうのは仕方ないという気もする。

欧州でも、大規模な空爆や、ロケット攻撃で多くの市民が犠牲になっている。

戦争そのものが、多くの非戦闘員の犠牲を生む時代になり、その象徴が原爆だという考え方もある。

やむを得ないというのは、そういうことなのかもしれない。

浮沈子は、もちろん、戦後に生まれ育って、直接の経験はないし、広島にも長崎にも行ったが、そこで何かを感じることもなかった。

歴史の彼方の出来事であり、自分の人生とは直接の縁はない。

それでも、かつて戦渦を受け、そこから立ち直っていった歴史は忘れてはならないと思うし、その行為を許してはなるまい。

許さないということと、憎しみを抱き続けるということは別のことだろう。

だいたい、誰を憎めばいいというのか。

憎しみからは何も生まれず、不幸な時間を積み重ねるだけだ。

その意味では、「今でも許せない」というのは、選択肢として適当かどうかということもある。

戦に負ければ、男は全員(赤ん坊まで)皆殺しにされ、女は勝者の子供を産むしかなくなるというのが、徹底した占領政策なんだろうし、歴史の中ではそんな話はいくらでもあるだろう。

現代では流行らないだろうが、当時米国が考えていた戦略は、17発の原爆を次々に製造して投下していくという、ちょっと信じられない話だ。

3発目の原爆は、既に製造工程にあり、8月中にも小倉か新潟に投下されていたかもしれない。

1945年中には、我が国の主だった都市に投下され、生産はストップし、戦争遂行が不可能な状況になり、上陸作戦が行われて、本土決戦になっていたら、最悪の結末を迎えていたかもしれない。

そうはならなかった。

やむを得なかったという回答には、様々な思いが交錯しているに違いない。

浮沈子は、「今でも許せないが、やむを得なかった」という選択肢を作ってもらいたかったな(「やむを得なかったが、今でも許せない」でもいいですが)。

歴史にタラレバはない。

刻まれた事実だけが、未来に残っていく。

71年前に時間を戻したとしても、マシな歴史が刻まれるわけではなかろう。

そんなことを考えても仕方ないし、そんな暇があれば、少しでもマシな歴史を刻むべく、現在を生きる方が余程いい。

しかし、その根底には、過去の歴史が踏まえられていなければならないだろう。

我々の一挙手一投足は、新たな歴史を作る。

忘れ去られていく歴史と、次々と起こる現代の事象。

その狭間で、必死に生き抜きながら、歴史的な選択を積み重ねていかざるを得ない。

未来の人類から、キビシー評価を得る覚悟でな。

今でも許せないとかな・・・。

非核三原則考2016年08月07日 22:52

非核三原則考
非核三原則考


持たず、作らず、持ち込ませず(画像は本文とは関係ありません:たぶん・・・)。

まあ、裏取引や黙認、例外、無視、解釈の相違、その他もろもろはあるかもしれないが、一応、国是ということになっている。

(非核三原則)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%9E%E6%A0%B8%E4%B8%89%E5%8E%9F%E5%89%87

「1978年(昭和53年)5月23日に衆議院で、第1回国際連合軍縮特別総会に関して、「非核三原則を国是として堅持する我が国」という表現を含む決議を採択した。」

「「核兵器を持たず、作らず」の日本独自の核兵器の保有・製造に関する2項目については、1955年(昭和30年)に締結された日米原子力協力協定や、それを受けた国内法の原子力基本法および、国際原子力機関(IAEA)、核拡散防止条約(NPT)等の批准で法的に禁止されている。」

「非核三原則は国会決議ではあるが法律や条約ではないため、非核三原則の一つである「核兵器を持ち込ませず」には法的な拘束力はないとされている」

たぶん、持たず作らずだって、裏に抜け道はいくらでもあるだろう。

現に、材料とかは持ってるしな。

高速増殖炉を再稼働させれば、いくらでも手に入るしな。

今時、爆縮型のプルトニウム原爆なんて、すぐに作れるに違いない。

それでも、建前としては、やっぱ、非核三原則は堅持ということになる。

しかし、それには条件が付いているわけだ。

日米安保で、ちゃんと核の傘で守ってもらえること。

自分のじゃなければ、使ってもいいし、使ってくれなきゃ困るわけだな。

バラク・オバマが核兵器の先制不使用をぶち上げようとしていて、そんなことされたら、核の傘から外されるといって、我が国は大変なことになっているらしい。

(安倍の原爆式典スピーチは口先だけ! オバマの広島での「核の先制不使用」宣言を日本政府が反対して潰していた)
http://lite-ra.com/2016/08/post-2476.html

「核兵器を削減・廃絶するのはほとんど非現実的」

「表舞台で首相が言っていることと、具体策に動く舞台裏でやっていることが、完全に矛盾しているのだ。」

「日本政府はオバマ大統領が打ち出そうとしている「核の先制不使用」政策に真っ向から反対して、潰しにかかっているらしい。」

「「核の先制不使用」というのは、核攻撃を受けないかぎりは先に核兵器を使用しないとするもの」

「オバマ大統領は今年5月の広島訪問時の演説にこの「核の先制不使用」宣言を盛り込む予定もあったのだが、日本政府はこれに真っ向反対。広島でも宣言が見送られたのだという。」

これについては、米国内でも懸念が広がっている。

(オバマ大統領の核先制不使用宣言に「懸念」 米空軍長官)
http://www.afpbb.com/articles/-/3096418

「ある程度の曖昧さを持つことは必ずしも悪いことではない。世界の同盟国や潜在的な敵国と話し合うべきことは確かにあるが、常に手の内をすべて明かす必要はない」

もちろん、戦略的技術論からいえば、そういうことになるのかもしれない。

ジャンケンで、最初からパーは出さないと言ってるようなもんだからな。

しかし、オバマは、やるに違いない。

(核の先制不使用
日本に支持要請…米科学者ら書簡公開)
http://mainichi.jp/articles/20160728/k00/00m/030/106000c

「比類なき米国の通常戦力を考えれば、核の先制使用の脅しに頼る必要はない」

「日本がその追求の障害になるとすれば悲劇だ」

すでに、議会にも根回しをしているらしい。

大統領権限で、押し切るつもりなのだ。

寝耳に水の日本政府は、相当イラついているだろうな。

「日本の安全保障からして『核の先制不使用』はありえないでしょう。『言葉の使い方に注意してほしい』という懸念を伝えた」

「『核の先制不使用』なんて、そもそもまったくナンセンス。宣言することなんてないですよ、絶対に。日米安保が成り立たなくなる」

官僚の想像力なんて、せいぜいこんなもんだろう。

核の傘を外されて、むき出しになった我が国をどう守っていくか、ちっとは真剣に考えてもらいたいな。

事実は、小説より早く変化する。

米国民の大多数は、東アジアに張り付いている米軍を、引っぺがしたがっているわけだしな。

安保条約の見直しだって、時間の問題かもしれない。

そんななかで、人様の核兵器を当てにして、ボケーッとしていると、梯子外されて悲惨なことになるかもしれない。

大臣に、「現時点で」と、条件付けさせた防衛省だけが、真面目に国防を考えているのかもしれない。

浮沈氏は、核武装したほうがいいのか、そうでないのかというのは、よく分からない。

しないで済めば、それに越したことはないけど、それこそ、先制不使用宣言でもして、抑止力として保有するという選択肢を完全に排除するのはいかがなものかと思っている。

お隣さんも、そうしているしな。

そうすれば、無駄なミサイル発射とかしないで、兵器を温存できるかもしれないしな(逆効果?)。

まあ、どうでもいいんですが。

米国は、徐々に、世界から撤退しようとしている。

それは、たぶん、おそらく、今後も続いていくだろう。

中国とだって、手打ちするかもしれないしな。

韓国、日本、台湾、インドシナはくれてやっから、グアムから西で、おとなしくしててくれ・・・。

首相の発言を注意深く読めば、保有しないと言っているだけで、使わないとは言っていないしな。

「わが国が核兵器を保有することはあり得ず、保有を検討することもない」

非核三原則も、不使用については触れていない。

我が国の意思で、第三国の核兵器を稼働させ、敵国に先制攻撃を仕掛けることだってできるだろう(専守防衛だから、やらないとは思いますが)。

それが、米国の核とは限らないんじゃないのかあ?。

米国が核の傘を外してくるなら、自前で持たずに、そういう方法も考えなければならない。

ここは、ひとつ、隣の国と水面下で取引して、固体燃料ロケットの技術と引き換えに、水素弾手に入れるというのもアリなんじゃないのか?。

そりゃあ、もちろん、隠密の上にも極秘にやらなきゃならんだろう。

つーか、もう、既に、根回しとかしてるんじゃね?。

非核三原則に抵触せず、これ以上の核拡散もせず(だって、お隣は、もう、持ってるし)、広島宣言とも矛盾せず、米国の先制不使用宣言にも動じない、最善の策のような気がするんだがな。

まあいい。

今日は、昼間暑かったんで、少し妄想が激しいようだ。

非核三原則は、日米安保、特に、米国の核の傘を前提としている。

オバマは、米国本土が攻撃されない場合は、同盟国が核攻撃を受けても、核兵器による報復を行わない方向で、不使用宣言をしようとしているだろう。

もう、核兵器なんて、金輪際使いたくはないのだ。

核兵器開発施設を核兵器で攻撃するという戦術も、地下深く、たとえば1000mくらい掘られてしまえば、どうしようもない。

戦術核ができることなんて、たかが知れているのだ。

だから、先制不使用宣言というのは、潜在的な敵国が、先制攻撃を仕掛けてこないようにするという意味で、核抑止力が低下しないどころか増加するに違いない。

問題は、同盟国の同意をどう取り付けるかという点だろうな。

それと、実働部隊である軍との調整もある。

実際に、同盟国が核攻撃を受けた際に、通常軍隊として派遣されるのは、彼らだからな。

戦略、戦術の、大幅な見直しが必要になるだろうし、真面目に考えれば、核兵器による報復よりも、米軍の人的損耗は増えるに決まっている。

それでも、いろいろ条件付けて、不満足な結果に終わるかもしれないが、また、反核団体からは、ポーズに過ぎないといわれるかもしれないが、オバマは何らかの形で道筋をつけるだろう。

それが、皮肉にも、我が国をはじめとする潜在的核保有国を、顕在的核保有国に追いやるかもしれないとしてもだ。

米国内には、危ない風潮が蔓延している。

複雑化し、混とんとした情勢を、一気にすっきりさせてくれる、ヒーローを待ち望む風潮だ。

(「本当に情けない時代だ。みんな過剰に慎重になってる。俺が育った時代なら、トランプの発言が人種差別的だなんて言われなかっただろう」と、イーストウッドは語った。)
http://rollingstonejapan.com/articles/detail/26352

「「トランプを支持せざるを得ないだろう」と共和党候補を支持する意向を明かした。」

「俺の親父の格言じゃないけど、みんな身の丈に合った言動をすべきだ」

そのとおりだな。

米国の大統領は、代々そうして選ばれ、世界中に軍隊をばらまき、20世紀から21世紀にかけて、地球上を蹂躙してきた。

ダーティハリーのように、大口径のマグナム弾ぶっ放して・・・。

(.44マグナム弾)
https://ja.wikipedia.org/wiki/.44%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%8A%E3%83%A0%E5%BC%BE

「近距離ならば、北アメリカのどんな獲物でも狩ることが出来る」

米国大統領は、北米だけを統治しているわけじゃない。

身の丈に合った言動が、せいぜい北米の一部地域(米国ともいう)に限定されているのなら、米国は世界から撤退すべきだろう。

トランプさんは、そうすると言っている。

なるほど、正直者だ。

身の丈に合った言動というものだ。

そういう人物が、核のボタンを握るようになる(かもしれない)。

オバマは、そういう未来のために、何かを残そうとしているのだ。

彼もまた、身の丈に合った言動をしている。

米国は、いい国だな。

皆が良かれと思って、最善を尽くしているように見える(そろそろ、幻覚が見えてきたかも)。

非核三原則を堅持といっている我が国の政治家は、どの程度の身の丈なんだろうか?。