24年前2016年08月19日 15:59

24年前
24年前


1992年から1993年にかけて、NHKで放送された太平洋戦争についてのドキュメント番組がある。

(ドキュメント太平洋戦争)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E5%A4%AA%E5%B9%B3%E6%B4%8B%E6%88%A6%E4%BA%89

「1992年12月から1993年8月にかけて『NHKスペシャル』枠で放送された、太平洋戦争をテーマにしたドキュメンタリー番組」

「「なぜ日本は太平洋戦争に敗れたのか?」「現代日本は戦争の教訓から学んでいるのか?」をテーマに、旧日本軍の戦略・戦術、用兵思想、兵器開発思想、組織文化、戦争・作戦指導、日本政府の外交戦略などを、膨大な資料の綿密なリサーチと分析を元に取り上げ、日本の敗因と現代に通じる教訓を導き出そうとする内容」

このウィキの解説自体、どうも当事者が書いた感じがして、自画自賛的なところがあるな。

24年も前に放送された番組は、今、インターネットで無料で観ることができる。

(戦争証言アーカイブス:番組:そのほかの番組)
http://cgi2.nhk.or.jp/shogenarchives/bangumi/list.cgi?cat=special

ウィキの記事の中で、久米宏が「最近NHKが(太平洋)戦争についてシリーズを作っているが、ああいう描き方は違うと思う。」と言ったらしい。

具体的な批判の内容は分からないが、まあ、想像は付く。

戦争という行為そのものの批判は棚に上げて、その立案、遂行、さらに組織の在り方を取り上げている番組だ。

NHKは、もちろん、それを意識的に行っている。

言い換えれば、こういう風にやったら、太平洋戦争はうまくいったかも知れないという番組と捉えられかねない(そうなのかあ?)。

まあ、そこは、我が国の経済進出の在り方を重ねて、うまく誤魔化してはいる(って、そういうことなのかあ?)。

まあいい。

昨日から、6本の番組を続けて観た。

画面が小さくて、ブラウザーで拡大して、なるべく大きくして観る。

NHKは、けち臭いな(浮沈子は、ちゃんと受信料払っています)。

番組そのものが、24年前なので、いささか時代錯誤の感じがしないでもない。

しかし、その視点は、なかなかユニークで、巨大組織の弊害、意思決定のプロセス、ロジスティクスの重視、戦略的な経営判断の重要性、エトセエトセと、ビジネス用語の羅列だ。

元々、現代の組織は、軍隊を手本にして作られている(たぶん)。

最近は、もう少し、流動的な形に変化しているし、パーシャルな組織をマネージメントする方法論とかもあるんだろうが、任務遂行型のプロジェクトでは、似たようなもんだろう。

R&Dとは違うしな。

まあ、そういう切り口なわけだ。

いま、この手の番組を作るとしたら、一体どんな切り口になるんだろうな。

最近調べ始めた、原発との絡みで考えることになるんだろうか?。

もう、国内では商売にならないから、海外に輸出しようとしているようだが、「立地」という「資源」を収奪して、利益を吸い上げるという植民地的な構造になるのかな。

そんでもって、核廃棄物は現地に押し付け、高温ガス炉とかで生産した水素はちゃっかり頂くとか・・・。

もちろん、平和的に、現地の都合も考えて、うまくやる必要がある。

発電した電力や、余った熱は、もちろん、現地で使ってもらう。

しかし、狙いはもちろん、水素の製造だ。

まあ、どうでもいいんですが。

しかし、こうした発想は、そもそも我が国のことを中心に考えた、大東亜共栄圏的なご都合主義に過ぎない。

戦争遂行でも、経済発展でも、何でもいいが、もちっと広い視野で見ないと、同じ過ちを繰り返すような気がするな。

あからさまな帝国主義的支配は、さすがに影を潜めている(皇帝を戴いているのは、どっかの国だけだしな)。

しかし、軍事的支配、経済的支配を通じて、国家の政治選択を迫る構図は健在だ。

我が国も、当然、その構図に組み込まれている。

71年前、太平洋戦争は終わり、これをもって、第二次世界大戦は終結した。

それは、あからさまな帝国主義の終焉であったことは確かだ。

戦後は、植民地の独立が相次いで起こっている。

そこでは、東西対立の代理戦争も行われた。

冷戦時代を経て、世界は新たな秩序の構築を模索し始めている。

NHKの番組は、ちょうど、その冷戦が終わったころに作られている。

この番組自体が、貴重な歴史的価値を持ち始めているのではないか。

こういったアーカイブをメタアーカイブすることも必要だろうな。

一次資料を、その時どう捉えたかということ自体が、歴史の一部なんだからな。

24年前に見た71年前の記録・・・。

浮沈子は、そんな視点で、この番組を観た。

面白かった。

ケチケチしないで、全画面で観られれば、もっと良かったけどな・・・。

自動化ゲート2016年08月19日 20:23

自動化ゲート
自動化ゲート


(自動化ゲート)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%8B%95%E5%8C%96%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88

「日本の空港の一部に導入されている自動化出入国審査システムである。」

これを使うと、パスポートの余白を少し節約できる(浮沈子のように、行って帰って来るだけだと、半分で済みます)。

日本のパスポートコントロールでは、ハンコ押されないからな。

(自動化ゲートは便利なんですが)
http://travelsuomi.hatenablog.com/entry/2013/08/30/093920

「自動化ゲート利用登録のハンコは、最後のページの下に押すことになっている」

へえ、知らなかったな。

今年の初めに登録した浮沈子の場合は、最終ページの上の方に押してある(画像参照)。

まあいい。

成田(第一ターミナル)の入国審査では、遠い方に設置されている(たぶん、ワザとに決まっている)。

混んでいる時期や、時間帯に利用することが少ないので、余り恩恵を感じることはない。

下手をすると、遠い自動化ゲートを使うよりも、近い有人のゲートを使った方が早かったりする。

出国は近い方にあるけど、ここが混んでいた経験は記憶にない。

指紋センサーの反応が悪く、何度かはねられたことがある。

最終的には通ってきたが、何とかしてほしいと思うこともあった。

最近は、改善されたのか、浮沈子がコツを飲み込んだのか、比較的すんなりと通っている。

で、こんな記事を書く気になったのは、その自動化ゲートが故障したというニュースが流れたから。

(成田空港などの出入国審査「自動化ゲート」でトラブル)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160819/k10010642501000.html

「19日午前、成田空港や羽田空港など全国4つの空港で出入国審査を無人で行う「自動化ゲート」が一時的に利用できなくなるトラブル」

「復旧するまでの間は、有人のゲートで対応したということで、出入国の手続きに支障はなかった」

混雑緩和のために設置された装置の故障で、支障がなかったというなら、元々いらないんじゃね?。

「出国審査場などの自動化ゲートの前に張り紙を掲示して、利用できないことを旅行客に伝えたということです。」

最先端のシステムの故障の表示が、張り紙というのが何とも言えない味があるけどな。

電光掲示板(液晶画面?)で、使用の可否を表示していたと思ったんだが、あれも駄目だったんだろうか?。

全てのゲートが落ちたということなので、サーバーか、通信系のトラブルだろうが、有人ゲートの方は支障がなかったようなので、大元のデータベースは大丈夫だったんだろう。

あの端末から、ハッキングされるというのは考えづらいけどな。

でも、誰も見てないしな。

バッファオーバーフローくらいなら、掛けられるかもしれないな。

浮沈子は、その手の情報は詳しくないので、よく知らない。

そういう悪さをされないためには、それぞれの自動化ゲートに、係員を張り付けておくのが一番だ。

人員削減とかしないで、必要なところには、しっかりと配置してもらいたい(そうなのかあ?)。

別に、法務省の職員でなくてもいいだろう。

テロリストが成り済ますかもしれないバイトのあんちゃんとか、ハッキングしたくて堪らないオタクのオッサンとか・・・。

これから、オリンピックに向けて、一層警戒が必要になって来るに違いない。

人のつくりしものは、必ず壊れる。

その際に対応できるのは、今回の事例でも明らかなように、人間を使ったシステムだけだ。

機械化は、あくまで補助的なもので、最後は人間に頼ることになる。

自動化ゲートは、しかし、今後顔認証に移行していくようだ。

(顔認証で日本人出入国審査無人化、外国人旅客審査の迅速化、テロ対策強化とビザ免除国の現状)
http://xn--pssi613hli6b.com/?p=1963

「政府は東京五輪・パラリンピックが開催される2020年までに、全国の主要空港に機械で顔を識別して本人確認する顔認証システムを導入し、日本人の出入国審査を原則として無人化する。」

「大幅に増加する訪日外国人向けに入国審査官を重点配置。」

「16年度から実用機の開発を始め、17年度から順次導入。
20年までに成田空港や羽田空港など主要空港の日本人の出入国審査を原則として全て顔認証に切り替え。」

ははあ、システムの切り替えが絡んでいるのかもしれないなあ。

十分なテストを行わずに、サブシステムを接続したのかもしれない。

「英国やオーストラリアなどは既に導入しているとのこと。」

「14年に成田と羽田で実施した実証実験で本人を認識できなかった割合は、参加したシステム会社5社中2社が1%未満にとどまり、実用化の範囲にあると判断したそうです。」

NECとかが絡んでるんだろうな。

(日本人出帰国審査における顔認証技術に係る実証実験結果(報告))
http://www.moj.go.jp/content/001128805.pdf

「・・・法務省においては,以下の5者を選定した。
・ サクサ株式会社
・ グローリー株式会社
・ 日本電気株式会社
・ 株式会社東芝
・ パナソニックシステムネットワークス株式会社
(実験参加申請書提出順)」

この資料は、なかなか面白かったが、顔認証の問題は、前髪とか眼鏡とか年齢、性別よりも、こっちだろうな・・・。

「旅券に使用されている顔画像がそもそも旅券用提出写真として適切でないと思われるものが散見される。」

・歯を出して笑っている(笑顔が素敵!)
・斜め横を向いている(左からの方が写りがいいとか?)
・前髪が目にかかっている(前髪ある人が羨ましい浮沈子!)
・見栄えが良くなるよう加工処理が施されている(絶句・・・)
・旅券発給時より相当期間前に撮影した顔写真を使用している(若い頃(20年くらい前)の写真とかあ?)

まあ、どうでもいいんですが。

「旅券の発給は外務省の所掌事務である」

「同省に対し,旅券に使用する顔画像は旅券用提出写真の規格である正面を向いていること,眼鏡のフレームが目にかかっていないもの,平常の顔貌と著しく異なっていないことなどを徹底すること,また,旅券発給申請受理時等において,発給時点の顔かどうか,申請者本人の顔を確認すること等の確認を徹底するよう要請していくことが必要」

ああ、またお役所の縦割りだな。

「成長に伴う本人の顔貌の大きな変化等の全ての要因を特定し,それに対応することは困難」

どーせ、完全に顔認証に頼ることはできないんだから、指紋登録を義務化した方が有効じゃないかと思うんだがな。

そこは、旅券の発行を所管する外務省の事情もあるんだろう。

我が国においては、犯罪捜査の手法として用いられている指紋登録を強制されるというのも抵抗あるだろうしな。

浮沈子は、以前、盗難事件にあった際に、当局に指紋データを提出してるので、別に抵抗はなかったけどな(捜査の際には、10本全部のほかに、掌まで取られました:犯人の指紋と区別するためで、浮沈子が疑われたからではありません←たぶん)。

さて、原因は不明だが、自動化ゲートは無事に動き出したようだ。

テロリストは、安心して通れるようになったわけだな(って、違うでしょう!?)。

子供のオモチャ2016年08月19日 21:25

子供のオモチャ
子供のオモチャ


どうみても、子供のオモチャにしか見えない・・・。

(目玉がかわいすぎる生き物、深海で見つかる)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/081900305/

「調査船ノーチラス号に乗り込んだ研究者たちが米国カリフォルニア州の沖に出て、水深約900メートルの海底でカメラを回していたとき、じっとこちらを見つめる2つの大きな目に気付いた。」

「この生き物はボウズイカ(学名Rossia pacifica)で、北太平洋に生息する。」

「生き物というより捨てられた子供のおもちゃに見える」

同感だな・・・。

週末の報道2016年08月19日 23:51

週末の報道
週末の報道


今週末の間は、ずっと誤訳のまんまだろう。

(クリントン氏、私用メール提案者を証言=NYT)
http://jp.reuters.com/article/usa-election-clinton-fbi-idJPKCN10U0T4

「共和党候補となったヒラリー・クリントン氏」(8月22日訂正済み:追加)

やれやれ・・・。

(Clinton told FBI Colin Powell suggested she use private email: NYT:元記事)
http://www.reuters.com/article/us-usa-election-clinton-fbi-idUSKCN10U0FK

「U.S. Democratic presidential nominee Hillary Clinton」

(民主党 (アメリカ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%91%E4%B8%BB%E5%85%9A_(%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB)

「民主党(みんしゅとう、Democratic Party)」

(共和党 (アメリカ))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%85%9A_(%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB)

「共和党(きょうわとう、Republican Party)」

自動翻訳だったら、絶対間違いっこない(人為的なミスか、故意だな)。

嘆かわしいのは、二次配信している日本語のメディアが、軒並み誤訳のまま出しているということだ(ヤフー、グー、ハテナなど多数)。

これって、レスポンスよりひどいような気がするな(ロイターは訂正するだろうが、あそこは絶対に訂正しないけどな)。

まあ、あまりとえいばあんまりな誤訳なので、逆に、何か勘違いするということはないと思うんだが。

で、善良なる読者である浮沈子は、さっそくロイターの日本の窓口にメールを出したんだが、受け付けは17時までですという自動返信メールが来ただけ(あーあ・・・)。

共和党本部が、日本語版までチェックしているとは思えないが、トランプさんが知ったら、また、何を言い出すことやら・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

翻訳や校正、編集に当たった担当者の誰も気づかずに、今頃は週末のひと時を優雅に過ごしているに違いない。

週末の間、この不始末を曝し続けることになるのかな。

日本語では、まだ、発端となったNYTの記事は読めないが、英語版は出ている。

(Hillary Clinton Told F.B.I. Colin Powell Advised Her to Use Private Email)
http://www.nytimes.com/2016/08/19/us/politics/hillary-clinton-told-fbi-colin-powell-advised-her-to-use-private-email.html?_r=0

ロイターの記事によれば、国務長官つながりということになるな。

「コリン・パウエル元国務長官が私的なメールアカウントを使用するよう提案したと語った。」

(コリン・パウエル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%91%E3%82%A6%E3%82%A8%E3%83%AB

「在任期間 2001年1月20日 - 2005年1月26日」

彼の後任は、コンドリーザ・ライスだ。

NYTによれば、サジェスチョンを受けたディナーパーティには、彼女とともに、ヘンリー・キッシンジャーも同席していたという。

マデレーン・オルブライトもいたらしい。

歴代の国務長官が、勢ぞろいというところか。

(アメリカ合衆国国務長官)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E5%9B%BD%E5%8B%99%E9%95%B7%E5%AE%98

「アメリカ合衆国の外交を担当する閣僚。日本の外務大臣に相当する。」

パウエルも、ライスも、おそらく私用メールを使っていたんだろうな(ライス本人が使っていたかは未確認:パウエルとライスの側近は使用していたと報じられている)。

(共和党政権でもメール問題
パウエル元長官に秘密情報)
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20160205000011/print

「パウエル元国務長官らも私用メールで秘密情報を受信していた」

「パウエル氏を引き継いだライス元国務長官の側近も同様に私用メールで情報をやりとりしていたという。」

ジョージ・W・ブッシュ時代の話だ。

「代:国務長官:就任:退任:大統領
・56:ヘンリー・キッシンジャー:1973年9月22日:1977年1月20日:リチャード・ニクソン、ジェラルド・フォード
(中略)
・64:マデレーン・オルブライト:1997年1月23日:2001年1月20日:ビル・クリントン
・65:コリン・パウエル:2001年1月20日:2005年1月26日:ジョージ・W・ブッシュ
・66:コンドリーザ・ライス:2005年1月26日:2009年1月20日:ジョージ・W・ブッシュ
・67:ヒラリー・クリントン:2009年1月21日:2013年2月1日:バラク・オバマ
・68:ジョン・ケリー:2013年2月1日:現職:バラク・オバマ」

浮沈子は、オバマが就任した直後、彼がブラックベリーにはまっていたという記事を読んだ記憶がある(セキュリティが施されたものかどうかは知らない)。

当時、ホワイトハウスなどでは、そういうのが習慣になっていたのかもしれない。

この問題は、ヒラリー・クリントンのアキレス腱だ。

これからも、様々な情報が出てくるだろう。

今回のしょうもない誤訳だって、クリントンとメールの関係を調べいて、たまたま見つけた。

組織の中のメールの使い勝手が悪いのは、どこでも同じだ。

必要なセキュリティをかけるには、機能に制限が必要になる。

SNSのようなわけにはいかない。

もちろん、クリントンさんだって、政府の用意したメールシステムも使っていたんだろう。

しかし、私用メールを公務に使ったことは、やはり不適切だろうな。

内容の如何を問わず、公務に携わる者としての適性が問われる。

じゃあ、それをハッキングしろと、他国を挑発するのが適性なのかどうかは、また別の話だ(最近、ちょっとだけ反省してるみたいですが)。

今検索したら、米国メディアは、この問題を一斉に取り上げている(ああ、もちろん、クリントンさんのFBI証言の方です)。

画像は、この記念すべき誤訳(?)の証拠として、取っておこっと・・・(ロイターさん、週末の報道は気を付けてね)。