レーダー探知機設定2016年08月30日 02:07

レーダー探知機設定
レーダー探知機設定


8月19日に、ようやくちゃんとしたデータがアップロードされたレーダー探知機。

500Eに付けられた秘密兵器だ(フッフッフ・・・)。

床まで踏んでも、すぐに離してしまう軟弱な運転の浮沈子には、無用の長物だな。

街道沿いで、よくしゃべること・・・。

まあ、安全運転を促す機能として、お守りのようにつけっぱなしにしている。

(Jes SLS Pro EM-820)
http://www.j-e-s.co.jp/em820.html

先日、無事にデータ更新が出来たので、今日は待ち受け画面(?)の設定に挑戦した。

「スクリーンセーバー機能:
素敵な写真をスクリーンセーバーできます。」

つーか、先日から機能することは分かっていたが、面倒くさくて画像ファイルを作っていなかった(試したのは、真っ黒の画像だけ)。

320×240ドットのbmpファイルを30個程作って、秋葉原で280円税込みで買った2GBのマイクロSDに放り込む(通販で買ったやつは、相性が悪くで結局使えなかった)。

リモコンで、設定画面を弄って、スライドショーを有効(ON)にして、画面が1分おきに切り替わるのを、にやにやしながら眺める(30分もかあ?)。

まあ、途中で飽きてきて、そのままドライブに出かけた。

近所を一周りしてくる。

テーマは「宇宙」ということで、いろいろ探して張り付けた。

夜走ることが多い浮沈子だが、バックが暗いので、あまり気にならないのがいいな。

画像は、その中の一つだ。

分かるかなあ?。

(ダイソン球)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%82%A4%E3%82%BD%E3%83%B3%E7%90%83

「ニコライ・カルダシェフは、高度に発達した宇宙文明を3つの段階に分けている。」

「・第一段階:
一つの惑星上で得られる全エネルギーを利用する文明
・第二段階:
一つの恒星系で得られる全エネルギーを利用する文明
・第三段階:
一つの銀河系で得られる全エネルギーを利用する文明」

カルダシェフ・スケールとかいうらしいが、ダイソン球は、第二段階の具体的なモデルの一つだ。

これについては、最近話題沸騰の恒星がある。

(KIC 8462852)
https://ja.wikipedia.org/wiki/KIC_8462852

色気も何もない名前だが、その筋では有名な恒星なんだそうだ。

「探査機ケプラーの観測により、2011年から2013年の間にKIC 8462852Aが極めて不規則に減光する様子が観測された」

「変光周期が規則的ではなく、さらに、一度の減光でKIC 8462852Aの明るさが15~22%も暗くなる」

「巷では地球外知的生命体の巨大建造物が恒星の光を遮ったではないかという噂も流れた。仮に、その噂が正しいなら、それは巨大なスペースコロニーやダイソン球によるものと思われる。」

まあ、ちょっと性急な感じがしないでもない。

「仮に、小惑星や彗星の残骸や破片が原因だとした場合、KIC 8462852Aの周りで強い赤外線が観測されるはずだが、スピッツァー宇宙望遠鏡やWISEなどによる観測ではKIC 8462852Aの周りに赤外線は観測されなかった」

「この結果は、少なくとも減光が惑星や小惑星などの岩石質の天体の残骸によるものではないことを示唆する」

巨大彗星とその残骸が横切っているという説が有力だが、それに対する反証も出ている。

「ルイジアナ州立大学の天文学者であるブラッド・シェイファーは、ハーバード大学に保管されている古い写真乾板のデジタルデータを分析した結果、KIC 8462852Aと思われる光が1890年から1989年までの期間にも約5年間、最大20%減光していることを突き止めた。シェイファーによれば、彗星説を採用するなら直径200kmもの彗星が約64万8000個も列をなして通過しなければこの現象を説明できず、そんなことは極めて考えにくいことだいう。」

さてさて、この決着はどうなるんだろうか?。

ちなみに、この恒星は1480光年離れているので、おいそれと確認に行くわけにはいかない。

まあ、どうでもいいんですが。

宇宙は人類の想像もできない未知の事象に満ちている。

真夜中の雨のドライブで、その不思議な画像をチラチラ眺めながら走っていると、500Eが悠久無限の宇宙空間に溶け込んでいくような気がする。

これは、地上を走るクルマではなく、宇宙空間を飛翔する恒星間宇宙船に違いない・・・。

亜光速で恒星間を自在に飛び回る、未来の船だ。

「エンゲージ!」

信号で停まって発車するときに、思わず口をついて出てくる、例のセリフ・・・。

(スタートレックの船長たちが発進の意味を持つ言)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14107464599

「ピカード艦長以降は、Engage!(ワープ起動!)が定番になったようです。」

まあ、雨だしな。

ワープするような加速を味わうわけにはいかない(雨の日は、安全運転に徹しましょう!)。

浮沈子はトレッキーではないので、画像にはエンタープライズとかは入れていない。

殆どの画像は、ネットから適当にパクったが、唯一、意識的に入れた画像がある。

(悪乗り:画像のみ参照)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2014/10/22/7468529

はやぶさが、帰還したときにカプセルを切り離した後に撮影した最後の画像。

宇宙一、美しい画像だ・・・。

恒星間航行も、ダイソン球も結構だが、我々の住むこの星を大切にしないで、外のことばっかに現を抜かしていていいものか。

浮沈子は、このワビサビ溢れる地球のモノクロ画像を見る度に、本当に大切にしなければならないのは何かを思い出させられる気がする。

短いドライブを終えて、温かい雨に濡れながら戻ってきた。

充実感と、軽い幸福感に酔う。

宇宙船を乗り回して、近所の宇宙空間をワープした気分だ。

遠い未来の人類は、実際にそんな恒星間ドライブを楽しむのかもしれない。

いや、KIC 8462852星系の住人は、とっくの昔に(少なくとも1480年前には)、そうして欝々とした気分を晴らしているかも知れないな・・・。

宇宙の日2016年08月30日 15:22

宇宙の日
宇宙の日


海の日(7月20日頃)、山の日(8月11日頃)が国民の祝日になって、次はいよいよ空の日だな・・・。

(空の日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A9%BA%E3%81%AE%E6%97%A5

「日本で制定された記念日で、9月20日である。」

ところが、よく似た記念日で宇宙の日というのがあるそうだ。

(「宇宙の日」とは?)
http://www.jsforum.or.jp/event/spaceday/about.html

「1992年、毛利衛宇宙飛行士がスペースシャトルで初めて宇宙へ飛び立った日、「9月12日」が選ばれました。」

ああ、ちょっとなあ、近すぎるよなあ。

(宇宙の日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%81%AE%E6%97%A5

「「宇宙の日」と10月4日から10月10日までの「国際宇宙週間」の両方を含む1ヶ月間を「『宇宙の日』ふれあい月間」として、後述のふれあいフェスティバルや宇宙開発関連施設の一般公開などが行われる。」

まあ、空の日はいいとしても、宇宙の日が各国バラバラで、国威発揚のネタとして使われているというのは、何とも言えない気がするんだがな。

(宇宙飛行士の日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%A3%9B%E8%A1%8C%E5%A3%AB%E3%81%AE%E6%97%A5

「人類初の軌道飛行を記念して、主にロシアで毎年4月12日に祝われる祝日である。」

(<企画>初の「中国宇宙の日」に関するあれこれ)
http://j.people.com.cn/n3/2016/0425/c95952-9049305.html

「2016年から毎年4月24日が「中国宇宙の日」と定められた。」

「中国初の人工衛星「東方紅1号」が1970年4月24日に打ち上げられ、中国人による宇宙の神秘の探査、宇宙の平和的な利用、人類への貢献の幕開けとなった。」

ちなみに、宇宙開発記念日というのは10月4日なんだそうだ。

(10月4日:宇宙開発記念日)
http://www.nnh.to/10/04.html#anniversary

「1957年のこの日、ソ連が人類初の人工衛星「スプートニク1号」の打ち上げに成功した。」

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子は、有人宇宙飛行なら毛利さんより秋山さん(1990年12月2日)だし、おおすみの打ち上げ(1970年2月11日)の方が相応しいような気がするんだがな。

まあ、我が国が単独で有人宇宙飛行を成し遂げた暁には、改めて検討することになるんだろう。

おおすみの打ち上げは、単に大学の研究所の成果だし、秋山さんの話は国家が絡んでいないこともあって、ちょっと記念日にはし辛いということはあるだろう。

海の日や山の日と違って、空の日や宇宙の日は、国民一人一人にとって身近とは言い難いということもある。

国民の祝日とするには、それに相応しい意義が必要だからな。

そう考えると、山の日というのは、よく祝日になったなと思う。

(山の日)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E3%81%AE%E6%97%A5

「「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」ことを趣旨としているが、山に関する特別な出来事などの明確な由来があるわけではない。」

なんか、テキトーだな。

もともとはお盆と連動させやすいということで8月12日だったようだが、日航機の事故と同一ということもあって、前日になったとある。

実にテキトー・・・。

まあいい。

こんな感じで祝日が出来るなら、残る祝日がない月の6月辺りに宇宙の日を設定して、休日にしてしまってもいいんじゃないのか。

6月で、何かいいネタはないかと探してみると、はやぶさの帰還がある。

(はやぶさ (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%B6%E3%81%95_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)

「2010年6月13日、サンプル容器が収められていたカプセルは、はやぶさから切り離されて、パラシュートによって南オーストラリアのウーメラ砂漠に着陸」

本体は燃え尽きちゃうし、持って帰ったサンプルはゴミみたいなもんだし、あまりパッとしない内容だが、サンプルリターンというのはなかなかの快挙だし、我が国は、今後、この技術をお家芸に育てようということらしいから、今世紀中の時限的な記念日(!)として設定してもいいんじゃないか。

要するに、休みが増えればそれでいいと・・・。

そもそも、地球の日が無くて、いきなり宇宙の日かということはある。

人類が、身の丈に合った対象として、最も重視しなければならない環境のはずなのに、なぜか後回しにされてる気がしてならない。

宇宙の日も結構だが、その前にもっと身近な地球にこそ、目を向けなければならないだろうな。

パクリかあ?2016年08月30日 20:49

パクリかあ?
パクリかあ?


(無人輸送機を再活用 JAXA、地球観測など検討)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGG27H0G_Y6A820C1TJM000/

「計画では、後継機は宇宙空間を飛行する推進エンジンや制御用のコンピューターを載せた本体と、貨物室の2つがつながった構造にする。」

「ISSへ物資を運んだ後は貨物室を切り離し、軌道へ移った本体が地球観測や衛星部品の試験を担う。ロケットで地上から打ち上げた別の機体とドッキングし、他の天体へ向かう宇宙探査もできるようにする。」

この記事を読んだときに、真っ先に思い当たったのが、ロッキード・マーチンの構想だ。

(宇宙のタグボート)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2015/03/18/7593385

「無人補給船「エクソライナー」と、そのエクソライナーを運ぶ宇宙タグボート「ジュピター」を発表した。」

「ただしエクソライナー自体はスラスターや太陽電池などを持っておらず、ジュピターがその役割を果たす。」

「エクソライナーとジュピターは結合された状態で、やはりロッキード・マーティン社が製造しているアトラスVロケットで打ち上げられる。」

「ジュピターのスラスターを使って国際宇宙ステーションまで接近し、ドラゴン補給船やシグナス補給船、日本の「こうのとり」と同じように、ステーションのロボット・アームで捕らえられた後に結合される。」

「宇宙ステーションへの物資を補給を終えた後、エクソライナーとジュピターはステーションから離脱するが、すぐには大気圏に再突入せず、軌道上で待機する。」

「地球から新しいエクソライナーを、ただしジュピターを装備しないエクソライナーのみの状態で打ち上げる。」

「両者は軌道上でランデヴーし、ジュピターに搭載されているロボットアームを使って、古いエクソライナーと新しいエクソライナーを交換する。」

「新しいエクソライナーはジュピターによってステーションへ向けて飛行」

「古いエクソライナーはアトラスVの第2段(セントール)を使い、大気圏へと再突入し、処分される。」

エクソライナー=貨物室

ジュピター=本体

この対応と、ほぼ等しい。

ロッキード・マーチンの方は、再突入させるのに、セントールロケットと結合させることを考えているが、改造こうのとりの方は貨物室単独で落とすんだろうか?。

汎用宇宙機として、推進機構や通信、制御などのコアな部分を使いまわししようという発想だな。

こうのとりを有人化しようという構想は、ついに消えてなくなったのかもしれない。

(宇宙へ羽ばたく「こうのとり」 ――宇宙ステーションへ物資を運ぶ日本の無人補給機)
http://hbol.jp/107101

「HTV-Xは「こうのとり」の設計を全面的に見直し、より多くの物資を積み込めるようにしたり、エンジンなどの取り付け場所を変えることで運用性を向上させたりといった改良が施される計画で、製造コストは今の「こうのとり」の約半分になり、運用コストも低減できるという。すでに今年度(2016年度)からすでに開発が始まっており、初打ち上げは2021年度に予定されている。」

「またHTV-Xやその技術は将来的に、ISSとは別の軌道や、月や火星へ行く際の足となる「軌道間輸送機」や、さらに無人のカプセルを積み、宇宙で実験した試料(マウスなどの生物や、新しい材料など)を地上へ回収することができる機体への発展も考えられている。」

既に、カメラの回収実験は行われたしな。

(i-Ball)
https://ja.wikipedia.org/wiki/I-Ball

「IHIエアロスペースが自社で開発・製造した、大気圏再突入による再突入機体の破壊を観測するための装置である。」

こうのとりに爆弾でも積んで、再突入させればれっきとした宇宙兵器になる(この時には、もちろんISSとかには寄りません)。

表面温度は2000度を超え、電子機器の正常作動を確認しながら、パラシュートを展開して無事に着水(2回目は、失敗?)。

さて、直径40cmのちっこいカプセルではなくて、与圧部本体の回収ということになれば、かなり大掛かりな話になる。

ドラゴン宇宙船と同じだ。

これが実現されれば、有人カプセルへの道筋が見えてくるんだがな。

しかし、どうやら、その見込みはなくなって、無人で宇宙空間に取り残された本体が、ゴミ捨てた後で新たな荷物を受け取って、ISSに届けるというパシリをやらされるだけになりそうだ。

再突入なんて、もってのほか。

ゴミ捨てる時の逆噴射とか、どうするのかは分からない。

その部分だけのモジュールを作るのかもしれない。

しかし、どう考えても、ジュピターとエクソライナーのパクリに思える。

月軌道まで送り込む宇宙船の司令船、機械船として、高度利用を図るなら、相当開発しなければならないだろう。

ジュピターには、マニュピュレイターがついていて、ドッキングをサポートするようだが、その点ではこうのとりは自動ドッキングでもいけるだろう。

無人船同士なら、最悪、デブリをばらまくだけで済む。

さて、どうなることやら。

浮沈子は、有人がキャンセルされたことは良かったと思っている。

その分、他のことに資源(予算も)が回せるしな。

そういう危ない話は、米国に任せておけばいい。

おっと、これからは民営化だそうだから、米国企業(スペースXとボーイング)か。

ISSも、ボーイングが直接運用することになるかもしれないな。

NASAは、地球・月系L2に置く軌道ステーションに早いところシフトしたいだろうからな。

その中で、またまた、我が国は荷物運びの下請けをやらされることになるわけだ。

改造こうのとりは、その布石に過ぎない。

有人火星飛行がいつになるかは分からないが、その時だって、貨物便とかやってるかもしれないな。

打ち上げロケットは米国のを使い、着陸船とかで協力することになるんだろう。

無人のだけ・・・。

浮沈子は、それでもかまわないと思うし、有人探査だけが宇宙開発じゃないしな。

身の丈に合った協力を適当にして、世界と仲良くしていくのが一番だ。

大規模な再突入技術を手にする必要はない(無人探査機が採取した試料を持ち帰る程度で十分)。

そういうのは、お隣のお坊ちゃま君に任せておけばいいのだ・・・。

不運のANA2016年08月30日 22:33

不運のANA
不運のANA


(全日空 エンジン不具合で国内線が毎日10便程欠航へ)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160825/k10010654191000.html

「ボーイング787型機のエンジンに不具合があるとして、26日から少なくとも来月末までの間、国内線が毎日10便程度、延べ300便以上が欠航になる見通しだと発表しました。」

「イギリス・ロールスロイス社製のエンジンのタービンブレードと呼ばれる部品に不具合があり、一定の時間以上飛行すると、腐食して折れるおそれがあるということです。」

次いこうか。

(全日空機「787」また窓にヒビ 那覇空港に緊急着陸、ケガ人なし)
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2016/08/29/kiji/K20160829013254210.html

「沖縄県・石垣島の南西約25キロの上空で28日午前3時10分すぎ、羽田発シンガポール行き全日空843便ボーイング787(乗客乗員214人)の機長席正面の窓ガラス全体にひびが入った。」

「全日空によると、同機は高度約1万2000メートルを飛行中だった。ひびが入ったのは3層あるうちの最も外側とみられ、原因を調査している。」

「ボーイング787を巡っては、13年1月にも羽田発松山行き全日空585便(乗客237人)が兵庫県上空を飛行中、操縦室の窓ガラスにひびが入るトラブルが起きている。当時、ひびが入ったのは5層あるうちの最も外側の層だった。」

前は、5層だったが、最近は3層に減ったのかあ?。

(全日空787型機、またエンジントラブル 成田に戻る)
http://www.asahi.com/articles/ASJ8Z6GVNJ8ZULFA039.html

「ボーイング787型機が浜松市の上空付近を飛行中、左エンジンに高い振動が発生したという計器表示が出た。」

立て続けだな。

ついでに、MRJも見ておこう。

(MRJ空調異常、センサー誤作動が原因と断定)
http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160829-OYT1T50100.html

「27日と28日の飛行中止の原因となった空調システムの不具合は、センサーの誤作動によるものだったと断定」

「誤作動の理由はまだ不明で、製造元の米メーカーと連携して調査を急ぐ。」

「不具合が出ていたのは、機内の温度や湿度、気圧などを一定に保つための監視システムという。MRJには同型のセンサーが二つ付いているが、米国の拠点に向けた27日の飛行では両方とも「異常」を検出した。一部の電子部品を交換して28日に再び飛行したが、今度は一つのセンサーで「異常」が出た。」

まだ、納入前の試験機だが、ローンチカスタマーは全日空だからな。

というわけで、ヤマテンコの問題が噴出しているANAだが、考えてみれば、全日空側に落ち度があるわけではない。

あえて言えば、ババを引いたのが悪いということになるんだろう。

(ボーイング787)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0787

「2010年8月2日、全日本空輸の機材などに装着されるロールス・ロイス社のTrent1000型エンジンがテスト中に爆発し、エンジンハウジングを貫通して部品が飛散し同社のテスト施設が破損する事態が発生」

このエンジン、前科者だな。

浮沈子は、リチウムイオン電池の事故の件で、しばらくボーイングの対応をトレースしていたが、この会社はちょっと異常だ。

それで問題がないというなら、航空業界自体が狂っているとしか言えない。

火災になっても、煙が外に排出されればいいんだろうという、ちょっと信じられない対応をしている(たぶん、今も)。

ロールスロイスもおかしな会社だ。

このトレントシリーズは、A380でも空中で爆発事故を起こしている。

(カンタス航空32便エンジン爆発事故)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%82%B9%E8%88%AA%E7%A9%BA32%E4%BE%BF%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85

「シンガポール・チャンギ国際空港からシドニーに向けて離陸したカンタス航空の定期便がインドネシアのバタム島上空で左翼第2エンジンが破損した。このため、カバーや部品が欠損して落下し、民家を破壊した航空事故である。原因は、搭載エンジンであるロールス・ロイス トレント970に製造ミスがあったためだった。」

世界一安全と謳われたカンタスに、小さくない傷を付けた事故だ。

「第2エンジンの破片の一部が主翼を貫通し、燃料が漏れ出ていたのである(また、これは緊急着陸後に判明することだが、第2エンジンの破片は、他にも胴体下部に衝突、ないしは穴を開けていた)。このダメージが、機体の制御に欠かせない油圧などの操縦系統や配線の一部を破損させていた(後述にあるように第1エンジンが停止できなかったのも、この時のダメージが原因だった)。さらに悪いことに、燃料を捨てて機体を軽くすることが出来なくなっていた。」

「前述の経緯により燃料を投棄できなかった32便だったが、滑走路をギリギリオーバーランせず着地に成功。そして、クルー達は全エンジンを停止した、はずだったが、第1エンジンが自力で停止できない状態になっていた。また、燃料が漏れ出ていたこともあり、乗客は着陸してから3時間以上も機内に足止めされた。」

「結局、駆けつけた消防隊が消火液をエンジンに吹き付けることで、どうにか第1エンジンを停止させ、乗客と乗員をタラップで降ろすことにした。」

一歩間違えば、悲惨な事故になっていた話だ。

「製造元であるロールス・ロイスによる部品の製造ミスが原因で発生したものだと判明した。すぐにA380の内、ロールス・ロイス製エンジンが使用されている機体が緊急検査され、その結果、ほとんどの機体から、製造ミスの部品を使用したエンジンが、割合としては1機につき1基以上搭載されていることが判明し、部品交換が行なわれた。」

ああ、そういえば、全日空はA380を購入することになってたんだっけ。

(ANAのA380導入、トレント900エンジン採用でロールス・ロイスも歓迎)
http://flightliner.jp/news/43130.html

「ロールス・ロイスはこのほど、ANAホールディングス(ANA HD)が確定発注したエアバスA380について、同機にTrent(トレント)900エンジンを提供すると発表しました。」

おいおい、大丈夫なのかあ?。

「トレント900はA380型機に最適なエンジンであると確信しており、ANAがこのエンジンを搭載したA380が運航することを楽しみにしている」

どこをどう切っても、全日空が出てくる話だが、浮沈子は国内線はあまり乗らず、日本のキャリアもほとんど利用しないので、どうでもいいんですが(石垣には、787で行きましたが)。

MRJは、米国での開所イベントの日程に振り回されているような気がする。

そんなのは、どうでもいいから、きちんと修理して飛んでもらいたいな。

新しい技術の導入や、初物にトラブルはつきものだが、それにどう対応するかということが、その会社の価値観を表す。

もちろん、メーカーにとってはキャリアが顧客になるんだろうが、最終消費者である乗客の姿が見えていないような対応では、おっかなくて乗るわけにはいかない。

787については、大事故が起こる前に、ロールスロイスエンジンを搭載した機材は、全便欠航にすべきだろう。

(全日空
5カ月公表せず B787、国際線でトラブル発覚)
http://mainichi.jp/articles/20160826/k00/00m/040/135000c

「全日空は飛行距離が長い国際線のみの部品交換を勧めたロ社の見解に従い、国際線で改修を進めていた。ところが8月20日、羽田発宮崎行きでも同じトラブルが起きたため、改修対象を国内線に広げた。」

後手後手の対応が、ヤバイことにならなければいいんだがな。

今日のムンバイ行きの787は、タービンブレードの破損ではないらしい。

「全日空によると、エンジン部品に破断などは見つかっておらず、国内線の欠航を招いている一連のトラブルとは無関係であることを確認したという。」

別の欠陥が露呈したということになる。

経済性の追求も結構だが、まともに飛んでこその話だ。

ここは、慎重の上にも慎重に対応してもらいたいな。

「運航に影響が出るまで公表する考えはなかった。」

ANAのこの態度も解せない。

乗客に対する誠実さに欠けるといわれても、仕方ないだろう。

株主とかには誠実なのかもしれないけどな。

まあいい。

航空業界全体が、そういう空気の中にいるのかもしれない。

まあ、航空業界だからな、空気読むのは得意だろうけどな・・・。

(不具合の787型機エンジン、全機の部品交換には2―3年必要=ANA:追加)
http://jp.reuters.com/article/ana-idJPKCN1150PP