拮抗2016年09月06日 00:06

拮抗
拮抗



米国大統領選挙の行方が、再び(三度?)混迷してきた。

(トランプ氏追い上げ、クリントン氏と支持率拮抗=世論調査)
http://jp.reuters.com/article/usa-election-poll-idJPKCN11B0CN

「共和党候補ドナルド・トランプ氏が支持率を伸ばし、民主党候補ヒラリー・クリントン氏の支持率と拮抗している。」

「トランプ氏の支持率は40%、クリントン氏は39%だった」

「クリントン氏とトランプ氏のいずれにも投票しないとの回答は20%を上回った。」

足し算すると、そういうことになるのかな。

この手の世論調査には誤差がつきものだし、問題は、既に接戦州といわれる地域の票読みに入っている。

浮沈子は、この調査の数字には、そういう要素が含まれていない、単なる人気度の調査とみている。

しかし!。

これ程拮抗していると、無視できないな・・・。

やっば!。

ちょっと、他の記事も読んでみよう。

(クリントン氏がリード維持=米大統領選、終盤戦に突入)
http://www.afpbb.com/articles/-/3099737

「3日時点の平均支持率はクリントン氏46%、トランプ氏42.1%で、クリントン氏が3.9ポイント先行。」

「個別の州の情勢調査からはじき出した獲得選挙人予測も、クリントン氏229人、トランプ氏154人と、クリントン氏が過半数の270人に近づいている。」

うーん、これが妥当な感じもするしなあ。

まあ、どうでもいいんですが。

今日は、体調が悪く、昼過ぎに起き出して、懸案だったプルトニウムの本を立ち読みするために、大岡山の東工大図書館に足を運ぶ。

2時間余りで読み飛ばしたが、あまり参考にはならなかった。

基礎高速炉工学という、同じ時期に出た本もめくってみた(すみません、「読む」というレベルじゃないんで)。

分かったことは、核特性というのがキーワードで、特に、反応断面積というやつが問題になる。

プルトニウム239は、ウラン235に比べて、高速中性子に対する反応断面積が大きい。

しかし、よくみると、熱中性子の方が、大きな反応断面積を持っている(だから、軽水炉でも燃やせる)。

うーん、じゃあ、高速炉って、何がメリットなんだろうか?。

つまるところ、増殖性、つまり、ウラン238をプルトニウム239に化けさせるというところに尽きるんじゃないだろうか。

しかし、そんなことは、熱中性子炉だってできるわけだしな(でなければ、プルトニウム原発は作れなかったということになる)。

(プルトニウム生産炉 (03-04-11-04))
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=03-04-11-04

「プルトニウム(239Pu)はウラニウム238に中性子を吸収させて生成する。このようにして兵器用プルトニウム(239Pu)を生成する目的の原子炉をプルトニウム生産炉と呼んでいる。」

長崎の原爆は、こうして作られたわけで、兵器級のプルトニウムは、大昔から簡単に作れるわけだ。

それを、プルトニウムを燃やせる熱中性子炉で燃やせばいいんじゃないのか?。

高速増殖炉でなくても、ウラン・プルトニウムサイクルは、出来ると思うんだがな。

商業ベースに乗せられるかどうか、また、この時代に、プルトニウム生産炉を稼働させられるかという問題はある。

もう、プルトニウムを作るのはやめましょうというのが世界の趨勢だからな。

米国が、うんと言うわけはない。

じゃあ、軽水炉でバンバン作られるプルトニウムはどうするかといえば、MOX燃料にして燃やしたり、次世代炉(高温炉)で燃やしたりすることになる。

どうも、高速炉というのは、浮沈子にはヤバイ感じがするんだがな。

一次冷却系のナトリウムの喪失については、想定しないということになっているようだしな。

制御棒による緊急停止に失敗して、冷却用ナトリウムを喪失したときには、実に実にシビアなアクシデントが起こるようだ。

スーパーフェニックスでは、溶け落ちた燃料の受け皿を用意していて、そういう事態も想定していたらしいが、もんじゅにはそんなもんはないし、そもそも二次冷却系のナトリウム漏れに対する抜本的な対策はない。

漏れっぱなし。

ドレンから抜くだけ。

一次系、冷えねえじゃん!?。

これはこれで対策があるんだろうが、どうも楽観的過ぎるような気がする。

一次冷却系の喪失というのは、高速炉では考えてはいけないことになっているようだ。

対策の打ちようがないから。

常陽とかも同じだろうな。

もちろん、ナトリウムがあるわけだから、水を注入するわけにはいかない。

配管も肉薄らしいしな。

こんな記事を見つけた。

(クリーンバーン高温ガス炉の研究開発)
http://jolissrch-inter.tokai-sc.jaea.go.jp/pdfdata/JAEA-Review-2014-010.pdf

先日見学に行ったHTTRも絡むので、身近に感じられた。

高温ガス炉でプルトニウム燃やして、加速器駆動未臨界炉(ADS)でそこから出たゴミを燃やすという構想だ(そうなのかあ?)。

燃料粒子の問題とかあるが、高速炉やめて、ちゃぶだいひっくり返すだけが能ではないという話だ。

「クリーンバーン高温ガス炉とADSの併用による効率的な燃焼・核変換を独立したバックエンドオプションとみなし、既存の軽水炉を含む多くの原子力システムと共存できる有効なオプションであるとの主張をしている。」

高速増殖炉は、つまるところ、増殖が効率的に行えるということが売りだったわけだ(既に過去形?)。

(原子炉物理の基礎(2)中性子増倍率と転換、増殖 (03-06-04-02))
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=03-06-04-02

「中性子エネルギーが100keVを超えると、ηはエネルギーとともに急激に増加するのでη>2の状態を実現できる可能性がある。特に239Puに対しては期待が持てる。増殖を実現するためには中性子のエネルギーをできるだけ高く保つことが有効な手段である。この方法により、η>2を実現することを狙った原子炉が高速増殖炉(fast breeder reactor)である。」

「ナトリウムの使用の他、高いエネルギー領域では、核分裂断面積が小さくなること、238Uの非弾性散乱による減速の効果を小さくすることのために、濃縮度の高い燃料を使う必要があり、その結果経済性の面から、原子炉の単位体積あたりの出力を高くすることが要求されるなど、高速炉の開発には熱中性子炉にはない技術的困難がある。」

実験炉はともかくとして、商業ベースの高速増殖炉を実現するには、あと数十年から100年くらい掛かるし、確実に出来るという見通しもない。

米国の大統領選挙の結果だって、影響しないわけはないしな。

いくらでもプルトニウム持ってていいぞということになれば、話は根底から変わって来るだろう。

使えない分は、どっかにくれてやってもいい。

経済性の高い軽水炉や固有安全性が高いと言われる高温ガス炉でMOX燃やして、加速器駆動未臨界炉でMAや燃え残りのプルトニウム燃やしていけばいいわけだからな。

核廃棄物も減容出来て、ワンススルーの体系ができるわけだ。

高速炉については、もんじゅ止めて、研究炉レベルで、高度化させたものを作っていくしかないだろう。

エネルギーを自前で何とかしようという気持ちは、浮沈子だってないわけではないが、そのために何をどれだけ犠牲にするかというのは専門家だけが決めることではないだろう。

合理的でなくても、情緒的な、なんとなく納得できる話であっても構わないんじゃないのかあ?。

まず、念頭に置かなければならないのは、我が国は先の大戦の敗戦国であって、軍隊を持たず、世界中の国々の敵国であり、なおかつ、実質的には米国の言いなりで動かざるを得ないということだろう。

ましてや、核開発については、100パーセントのコントロール下にある。

一発逆転のホームランに期待して、空振り三振を重ねて9回裏、ツーアウトまで来たわけだ。

ここは、ショボく、バントヒットを狙っていくのが正解だと思うんだがな。

クリントンさんも、メール問題や財団問題でいつ崩れるか分からないし。

トランプさんが大統領になれば、米国は様変わりすることになるだろう。

世界中に展開している米軍は、気が気じゃないだろうな。

そして、核の平和利用にもその影響は間違いなく及ぶだろう。

11月には、その結果が出てくる。

原子核政策は、それから考えた方がいいような気がするんだがな。

この話、我が国がどうしたいかということとは関係ないところで、大筋が決まっていく話だからな。

2018年には、米国との協定が期限切れになるそうだ。

(日米原子力協定)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E7%B1%B3%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E5%8D%94%E5%AE%9A

「有効期間は30年で、2018年7月に満期を迎える。有効期限の6か月前から文書で通告することによって協定を終了させることができる」

もんじゅの廃炉を巡っては、この協定の更新を前提にして、全ての決定が動いていくんだろう。

継続か、廃止か。

この判断についても、拮抗しているのかもしれないな。

増殖2016年09月06日 04:08

増殖
増殖



高速増殖炉というのは、プルトニウムを燃やすために作られているわけではない。

どうも、出発点がMOX燃料だったから、頭がこんがらがってしまったようだ。

浮沈子の発想を追ってみる。

1 MOX燃料は、軽水炉で燃やせる。
2 軽水炉は、熱中性子炉だ。
3 熱中性子炉は中性子を減速している。
4 MOX燃料は、減速された中性子でないと燃やせない(←ウソです!)。

ここで、だいぶ混乱した。

5 高速炉増殖炉では、減速していない高速中性子を利用する。
6 高速増殖炉では、MOX燃料を使用する。
7 富化度の高いMOX燃料でないと、高速増殖炉では燃やせない(←ホントかあ?)。

この辺は、まだ良く分かっていない。

8 ウラン235は、熱中性子ではよく燃えるが、高速中性子では燃えにくい。
9 プルトニウム239は、高速中性子でも燃える。
10 プルトニウム239が高速中性子で燃えると、多くの中性子を吐き出す(っていうのかあ?)。
11 出てくる中性子が多いと、MOX燃料中や、ブランケットに置かれたウラン238がプルトニウム239に化ける割合が多くなる。

つまり、増殖させることを第一に考えると、高速中性子を使ってプルトニウムを燃やすことになる。

プルトニウムの富化度を上げるのは、同梱(?)されているウラン238による中性子の吸収を抑制するためらしい(合ってます?)。

(核燃料増殖のしくみ (03-01-01-04))
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=03-01-01-04

「プルトニウム239を高いエネルギーの中性子(高速中性子)で核分裂させた場合が最も有利であり、燃料にプルトニウム239、親物質にウラン238を用いる高速中性子炉(高速増殖炉)が核燃料増殖に最も適している。」

全ては、ここから始まらなければならないわけで、逆から辿ってしまった浮沈子は、だいぶ遠回りをした気分だ。

「増殖比が1より小さい場合には、増殖比といわず転換比とよばれている。」

ふげんは、だから転換炉というわけだ。

なーる(ほど)。

しかし、現状では、高速増殖炉が、たとえ実現しても、建設費は軽水炉の数倍掛かり、運転は遥かに困難で、過酷事故が起これば目も当てられないことになる。

電力会社が買ってくれる見込みはない。

ゼロだ。

したがって、商用高速増殖炉が実現する可能性は、薬にしたくてもない。

維持費も高いしな。

もんじゅみたいな、ショボい規模でも、1日5せんまんえん以上だそうだ。

動いていなくても、それだけ掛かることがバレてしまったわけだしな。

それでも、世界中(北朝鮮含む)のウランが枯渇して、原油も出なくなり、石炭も掘れなくなって、薪をくべて凌ぐしかなくなれば、高速増殖炉の出番になるかもしれない(その前に、海水からの抽出のコストの方が下がると思うんだがな)。

その頃には、もちろん電力需要は激減していて、火力発電すら使われなくなっているかも知れないけどな。

夜が暗くなって、テレビも点かず、うちに帰ってもすることなくなれば、少子高齢化も一気に解決するしな(子供は、分かんなくていいです!)。

今日、いろいろ調べて気づいたんだが、放射性廃棄物の処理というのは、核分裂させて安定核種になるまで燃やしてしまうしかないということだ。

高速炉の中に放り込むとか、加速器駆動未臨界炉に放り込むとか、乾式キャニスターに入れるとか、地層処分にするとか、いろいろあるかもしれないが、いずれにしても方法は同じだ。

核分裂したいだけさせる。

それを、中性子しこたまぶつけて加速するか、自然に崩壊するに任せるか。

その違いということになる。

ひゃくまんねん待つか、せっせと燃やすか。

燃やすにしても、燃料として加工しなければならず、その際に、新たな核廃棄物を生み出すことになる。

ゴミの山の中で、豊かな生活を享受するのか、広々とした炭酸ガス満ち溢れる世界で生活するかだな(そうなのかあ?)。

まあいい。

フランスの高速増殖炉であった、スーパーフェニックスには、コア・キャッチャーという受け皿と、そこからデブリを取り出すコアキャッチャードリルマシンというのが、最初から付いていた(画像参照)。

この原子炉は、政治的経済的理由から廃炉になって、解体中ということだが、我が国では考えられない発想だな。

原子炉は、燃料溶解なんてしませんというのが決まり文句だったからな。

こんなもんを設計に入れたら、どやされるのがオチだな。

「オメー、何考えてんだあ!?。」

地元自治体への説明も、苦労するだろう・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

考えてみれば、福一では、溶け落ちた燃料体のデブリの回収に苦労しているわけだから、今後新設される原子炉には、コアキャッチャーや、ドリルマシンが義務付けられてもいいと思うんだが、そんな話は聞かないな。

鹿児島県知事が、川内原発にドリルマシンの設置を要求したという話もない。

フランスは、こういうところがヘンタイなわけだ。

まあ、こんなもん使わないうちに廃炉にしたというのは、結果的には良かったのかも知れない。

戦火の中を飛ばずに済んだ戦闘機とか、使わずに済んだ銃火器とか。

ロシアなんて、絶対に付けないだろうな、ドリルマシンなんて。

作業員に勲章しこたま着けて、突撃させて回収するんだろう(そうなのかあ?)。

JCOの臨界事故の時も、どっかの国で、似たようなことがあったらしい。

人間の命は、鴻毛より軽い・・・。

スーパーフェニックスについては、こんな記事もあった。

(高速増殖炉スーパーフェニックスの即時閉鎖(1998年12月30日) (14-05-02-12))
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=14-05-02-12

なんともエキセントリックな表題だな。

もんじゅの行く末が案じられる中、この記事を読むと、味わい深いものがある。

「規制当局の原子力施設安全局(DSIN)が「安全性の観点からみて運転再開を全面的に勧告することはできない」という厳しい内容の報告書を政府に提出していた。」

「a.解明されていない炉心反応度低下事象:
スーパーフェニックスの原型モデルとなった「フェニックス」では、炉心の反応度異常低下事象が1989年に3回、1990年に1回と合計4回発生しているが、この原因は未だに解明されていない。反応度異常の現象を理解し、この現象がスーパーフェニックスに与える影響を分析し、そして結果的に危険性のないことを検証する必要がある。」

「b.二次系建屋内でのナトリウム火災の潜在的な危険性:
1985年にフランス電力公社(EDF)が提出した安全報告書では、二次系ナトリウム配管がギロチン破断を起こした際の火災の発生について解析されているが、楽観的な解析結果であり、より現実的な想定シナリオに従えば、二次系ギャラリーも二次系建屋もナトリウム火災に耐えられるものではない。」

「c.困難な炉内検査:
原子炉圧力容器内部の検査は、軽水炉の場合、数日間で現位置検査を行うことが可能である。これに対しスーパーフェニックスの場合には、燃料の取り出しとナトリウム冷却材の排出が必要となり、数年間の停止を伴うことになる。また、容器内に空気が侵入することで金属が腐食し、取り返しのつかない損傷を招く恐れがある。炉内検査が不可能であれば、当然ながら、その安全性を検証することもできない。」

「政府は1992年6月、a)長寿命放射性廃棄物の燃焼についてのスーパーフェニックスの貢献可能性、b)地元意見調査の実施、c)追加的な2次系ナトリウム火災対策の実施を運転再開の条件とすることを決めた。」

もんじゅも、適切な運営組織、実験炉への格下げ(一時的?)、新基準適応への改修が可能なら、延命の可能性がないでもない。

「安全当局は1994年1月、一定の条件で運転再開を認める報告書を提出した。」

「その後、同炉は1994年8月4日、再臨界に達した。1990年7月の運転停止からほぼ4年ぶりであった。」

「運転と停止を繰り返しながら、1996年には過去最高の95%の稼働率を達成、年末に増殖から燃焼炉に改造するため計画停止に入った。」

やれやれ、ようやく動き出したわけだな。

しかし、歴史は、皮肉な結果を用意していた。

「フランス最高裁は1997年2月、環境団体が起こした訴訟で、運転目的が一貫していないことを理由に1994年の運転認可を無効とする判決を下した。」

「1996年(1997年の誤り)6月、社会党・共産党・緑の党の連立政権が誕生し、ジョスパン新首相は、就任演説のなかで緑の党との公約であった同炉の放棄を発表した。」

「突然の決定に対して、スランス原子力産業界や地元住民らは、同炉の研究意義や経済波及効果を理由に閉鎖に強く抗議していたが、1998年2月2日関係閣僚会議で正式に即時閉鎖が決定され、1998年12月30日ジョスパン首相は廃止措置を許可する政令に署名し、解体プロジェクトの第1段階の開始を許可した。」

どらまちっくやなあ・・・。

もんじゅの閉鎖が、どのような経過をたどるかは分からないが、一筋縄ではいかないことだけは確かだろう。

たぶん、官邸は、高速増殖炉がどうなろうと、知ったことではないに違いない。

米国やフランスとの関係、そして、国内では原発や再処理施設の立地自治体との関係しか頭にない。

いや、やっぱ、人気のことしか、頭にないんだろうな。

科学としての原子力、技術としての高速増殖炉というのは、政治とは所詮、無縁の世界なのだ。

政権は、核燃料サイクルを維持しながら、もんじゅを安楽死させる道を選ぶに違いない。

実験炉としての縮小再開(改修コストの低減)、そして、時限的な許可を与えて、その間に不祥事があれば即刻停止だ。

そして、長い長い廃炉が始まる。

30年、さんぜんおくえん・・・。

原型炉なのに、いろいろ盛り込み過ぎたのかな。

それとも、何か足りなかったのか。

スーパーフェニックスは、数奇な運命を辿り、この世から消えようとしている。

おそらく、二度と蘇ることはない(名前負けだな)。

もんじゅは、たぶん、形を変えて生き残る可能性はあるな。

<ここからは、妄想の世界に入ります!>

浮沈子が前々から指摘しているように、防衛省直轄にして、兵器級プルトニウム生産に特化すべきだ(そ、そうなのかあ?)。

もちろん、我が国が保有するわけにはいかない。

米国に預かってもらうしかない(って、返してくれるかなあ?)。

プルトニウムを効率的に燃やせるタイプの高速炉は、別途建設することになる。

二重投資のように見えるかもしれないが、それが一番いいだろう。

文科省は、新しいオモチャを手にできるし、核武装論者は大喜びだし、原子力規制委員会の顔は立つしな。

なにしろ、これ以上はないという受け皿だからな。

技本は、核魚雷の設計くらい、始めるかもしれない。

いよいよ原子力潜水艦の建造が、現実になるとか(豪州なんかにゃあ、負けません!)。

ナトリウム冷却かあ・・・。

痺れるなあ・・・。

(シーウルフ (SSN-575))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%95_(SSN-575)

我が国では、もちろん、東芝の4S型原子炉の改造タイプだな。

米国も手を焼いたナトリウム冷却原子炉を搭載した原潜を、是非とも実現させてもらいたいもんだな。

「液体ナトリウムを冷却材・ベリリウムを減速材とする溶融金属冷却原子炉を搭載」

「1956年8月20日、繋留状態での初の全力運転中に冷却材漏出事故を起こし、1957年1月21日の就役前公試からは運転出力に制限(最大出力の80%以下)が課され、最大速力の低下を余儀なくされた。」

「1958年から1960年にかけての改装で加圧水型のS2Wa型に換装された。」

ナトリウム冷却炉を積んでいたのは、僅か2年だけ・・・。

米国海軍が、このタイプの原子炉を採用した、最初で最後の艦となった。

ここは、ひとつ、なんとしても、モノにしてもらいたいな。

もちろん、炉は、高速増殖炉だ(意味ねー!)。

ブランケットにたっぷり劣化ウラン仕込んで、兵器級プルトニウムをジャンジャン生産するわけなんだが、もちろん、我が国で陸揚げするわけにはいかない。

持たず、作らず、持ち込ませずだからな。

米国で陸揚げして、預かってもらうわけだ。

うちのだからね。

使わないでね。

うーん、やっぱ、トランプさんが大統領にならないと無理かな・・・。

発達2016年09月06日 19:20

発達
発達



またまた、台風が発生した。

今年の前半は、全く出なかったのにな。

(【台風1号】
週後半に沖縄・先島諸島に接近)
http://weathernews.jp/s/topics/201606/240055/

1号が発生したのは、7月5日だ。

観測史上、2番目に遅いんだそうだ。

ちなみに、一番遅かったのは、1998年の7月9日だそうだ。

(台風まだ発生せず 4番目に遅い)
http://www.tenki.jp/forecaster/diary/deskpart/2016/06/14/45641.html

まあいい。

それ以降、ヘンタイ台風10号を交えて、今回で既に13号になった(画像参照)。

2か月間で13だからな。

ちょっとペースが早いかもな。

(台風の平年値)
http://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/average/average.html

1月からの累計を見ると、8月までで13.6個になる。

通年で見ると、それ程多くはないのだ。

ただ、7月と8月の合計だけ見ると、9.5個なので、やや多い感じもする。

台風の傾向については、こんな記事もあった。

(中国や日本を襲う台風、気候変動で強大化か 研究)
http://www.afpbb.com/articles/-/3099898

「この37年間で、東アジアおよび東南アジアを襲った台風の強度は12~15%増大している」

別に、数が増えたとかいう話ではない。

「こうした台風強度の増大は、海面水温の上昇と関連していることが、データで示された。」

日本近海の太平洋では、海面温度は、8月の半ばをピークに、下がりつつあるが、いやらしいことに、13号の進路に沿って、28度から29度くらいの海水温が高い帯が出来ている。

これは、たぶん、黒潮の影響だろうな。

(2016年8月27日から11月3日の予測(9月2日発表))
http://www.jamstec.go.jp/aplinfo/kowatch/?p=3398

「現在、黒潮は八丈島の北を流れる接岸流路です。黒潮が室戸岬・潮岬で接岸しています。房総半島で黒潮が接岸しています。黒潮流路は、しばらく接岸流路が続くでしょう。」

というわけで、現在は暴風域の表示がない13号は、東京地方に接近する8日15時になって、突然、暴風域を伴うことになる。

発達するわけだな。

暴風域:台風の周辺で、平均風速が25m/s以上の風が吹いているか、地形の影響などがない場合に、吹く可能性のある領域。通常、その範囲を円で示す。

画像では、赤丸になる。

範囲は、予報円との大きさの違いだから、大して広くはない。

予報円:台風や低気圧の中心が予報円に入る確率はおよそ70%である。

まあ、どうでもいいんですが。

8日頃には、またジタバタしなければならないけどな・・・。