理由2016年09月15日 03:33

理由
理由



今、東京都で最も熱い話題といえば、やっぱこれだろうな。

(豊洲市場の地下の水は「強アルカリ性」 共産党都議団が視察、水深最大20センチ)
http://www.sankei.com/politics/news/160915/plt1609150002-n1.html

「青果棟の地下には最大約20センチの水が一面にたまっていた。」

「通常の地下水とはまったく違う。何らかの化学物質の影響がなければ、強アルカリ性にはならない」

豊洲市場は、築地市場の移転先だ。

東京ガスの跡地に作ろうとして調べたら、とてつもない土壌汚染が見つかって、これまた、とてつもない金額で対策した(ことになっていた)。

ところが、肝心の建物の下には、土壌対策の一環として行う予定だった盛り土(もりど)がなく、捨てコンだとか、砂利がむき出しで、水が溜まっている状態。

浮沈子は、何度か前を通ったことがあったが、気になったのでさっき行ってきた。

もちろん、夜中だから、中に入ったりはできないし(一般都民は、昼間でも無理でしょう)、歩道からのぞき込んだりする程度。

巨大な建物が3つある。

そばには冷凍倉庫も建っていて、11月のオープンを待っている状況だった(本体の外構や、千客万来施設などは、これからみたいですが)。

(観光拠点「千客万来施設」の設計中断を都が要請 豊洲盛り土問題で地下駐車場に懸念)
http://www.sankei.com/politics/news/160913/plt1609130004-n1.html

「豊洲市場に建設する観光拠点「千客万来施設」の運営会社に、整備設計の一時中止を要請したことが分かった。」

この理由がふるっている。

「敷地の地下を駐車場にする設計だったが、既に施工済みの盛り土を除去する必要があり、地下水への影響など安全性の検証が不可欠と判断した。」

本体の工事では、この盛り土をはじめから行わず、その上に建物を建ててしまっているのに、店子の方には、地下施設は危険だからちょっと待てというのはいかがなものか。

そもそも、盛り土というのは土壌汚染対策としては、法令上必須のものではないらしい(未確認)。

本体工事でも、1階床には分厚いコンクリートが打ってあるので、法的には問題ない(配管が貫通しているので、ちょっと不安・・・)。

そもそも、大金をかけて土壌汚染を取り除いたと豪語していたわけだから、盛り土なんてしなくたって、安全性に問題が出るはずはないのだ。

だからこそ、専門家会議の提言を無視して強行できたわけだろう。

幽霊のような汚染物質に怯えて、合理的な設計を没にするなどということは、技術的にもおかしい。

環境測定は、その後も行っているだろうし、何か問題があれば、アラートが出るはずだ。

謎の地下空間は、きっと秘密の用途を想定していたに違いない(原爆製造とかあ?)。

たぶん、法的には問題ないし、検査の結果が白ならば、大山鳴動して鼠一匹ということになる。

千客万来施設も、多少遅れても、間に合うように建つだろう。

浮沈子は、この話は、それ程大したことにはならないと思ってるんだがな。

市場の開場が遅れて、迷惑を被る方は大変だろうが、安心して食材を流通させられるように確認を重ねることは悪いことではない。

専門家会議の提言を、全く無視したわけではないようだし、そもそも、行政の意思決定に対して、法的拘束力を持つものではない。

今後は、誠意を尽くして説明し、決断すべきところは決断して進めればいいのだ。

元々は、ターレとかの駐車場にしようと設計したらしいが、空洞のまま残したということは、問題なければ今後の活用を考えて、空洞のままにしだんろう。

どっかみたいに、フィットネスでもやろうとしたんじゃないのかあ?。

まあいい。

建設関係の落札率が、99.9パーセントとか言っているが、まあ、どこでもそういうことはあるだろうな。

(豊洲市場主要3施設、落札率は99・9%…各工事応札1企業体のみ、「談合の疑いがある」と共産都議)
http://www.sankei.com/affairs/news/160914/afr1609140003-n1.html

「・青果棟(予定価格約259億4500万円):鹿島など7社JV:落札額約259億3500万円(99.96145692811717パーセント)
・水産仲卸売場棟(予定価格約436億700万円):清水など7社JV:落札額約435億5400万円(99.87845988029445パーセント)
・水産卸売場棟(予定価格約339億8500万円):大成など7社JV:落札額339億1500万円(0.9979402677651905パーセント)」

合計では、予定価格約10353700万円に対して、落札額約10340400万円で、落札率は約0.9987154350618619パーセントということになる。

まあ、予定価格を公表すれば、概ねこんなもんだな。

いくら突いても、違法性はないだろう。

一社しか応札がなくても、それは仕方がない。

「今はJVでの入札がほとんど。特定の高い技術が求められる場合をのぞき、1社応札は競争性の観点から問題がある。受注調整が行われていた可能性は高いのではないか」

受注調整は、どこだってやっている。

そうでなければ、倒産の嵐だ。

複数で競合させて、落札できなかったところをJVに組み込んでしまうというやり方もある。

どっちもどっちだな。

(「混迷深まる築地市場移転問題」(時論公論))
http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/100/252418.html?utm_int=detail_contents_news-link_001

「豊洲への移転が決まったのは石原都政時代ですから、歴代、移転計画に関わってきた都の職員は、誰がどのような形で今回のような決断を下したのか、都民の前に明らかにする義務があることを指摘しておきたいと思います。」

たぶん、トカゲの尻尾切りになる。

豊洲への移転は、多少遅れても実施されるし、延々とこの問題を引きずることはない。

オリンピックにもケチがつくしな。

そこは、現政権も分かっているだろう。

どこで手打ちになるのか。

来年の都議会選挙が、一つの焦点だろうな。

その日程を睨んで、駆け引きは続く。

(任期満了日(定数)一覧)
http://www.senkyo.metro.tokyo.jp/election/schedule/expiration/

「選挙名:任期満了日:氏名または定数
・都議会議員選挙:平成29年7月22日:127」

この問題を来年夏まで引っ張っておくことは無理だ。

たぶん、他にも何かネタがあるんだろう。

そして、そっちが本命に違いない。

一体、何が出てくるんだろうか・・・。

早えっ!2016年09月15日 05:44

早えっ!
早えっ!



我が国の政治家も、少しは見習ってはどうか。

(爆発事故乗り越え…イーロン・マスクのスペースX、11月にロケット再打ち上げを予定)
http://sorae.jp/030201/2016_09_14_fal.html

「Gwynne Shotwell氏は同社の11月に向けたロケット打ち上げの再開を表明」

「前回の事故にて、ケープ・カナベラルの第40発射施設は大きなダメージを受けました。そしてこの修復には1年ほどかかるものと思われます。」

「第39A発射施設から行われる可能性」

「バンデンバーグ空軍基地の第4E発射施設など、同社は複数の選択肢を考えている」

「スペースXは前回の打ち上げ失敗の原因をまだ突き止めていはいません」

それでもやるのかあ?。

「Shotwell氏はさらに大型なロケット「ファルコンヘビー」の打ち上げについて、当初の2016年後半から2017年に計画を変更したとも発言」

日程的には、その方がいいだろうが、空軍の予定もあるしな(デカい偵察衛星、打ち上げたいんじゃね?)。

火星行きも、2018年から先送りにした方がいいかもな。

商売優先だ。

それにしても、11月とはいささか早すぎないかあ?。

「スペースXの過激とも思える宇宙開発のスピードがどこまで維持できるのか、注意深く見守りたいですね。」

壊れモノのように衛星やロケットを大事に大事に扱って、打ち上げ成功の後はスタッフ一同、打ち上げに行く(こっちは、飲み会!)という時代じゃないんだろう。

ビジネスは、リスクとゲインの差額で稼ぐ。

失敗は、織り込み済みだ。

回転を速くして、成功事例を積み重ねることが肝心だな。

資金の調達や、顧客の信頼、そして、ビジネスの成功は、走り続けることしかない。

立ち止まったり、振り返ったりしている暇はない。

倒れるまで走る。

イーロンマスクのやり方は、そういうやり方だし、テスラでもそうしている。

原因究明については、引き続き進めるが、それを待つようなことはしない。

もちろん、何か根本的な欠陥があるとすれば、また同じことが起こる可能性はある。

それでいいと判断している。

完璧は求めない。

原因が分かった時点で、それを織り込めばいいだけだ。

その間、じっとしていることはない。

顧客が、それでいいと言えば、打ち上げられるわけだしな。

国家プロジェクトではありえない話だ。

もんじゅなんて、典型的な例だろうな。

石橋を叩いて壊すようなもんだ。

しかし、いい度胸だな。

感心する。

それが、米国流ということなのかもしれないし、ビジネスということなのかもしれない。

自己責任というやつだ。

顧客はプロだし、そこは納得ずくで動く。

保険も絡むし、顧客側のビジネスにも影響する。

撤退するか、突っ切るか。

もんじゅは、撤退になった。

初物だしな。

それが正解だろう。

ファルコンは、突っ切るつもりだ。

それが吉と出るか、凶と出るかは分からない。

しかし、留まっているよりは進むべきだと判断した。

その判断のタイミングも早いな。

投資家は、そこを見ている。

もちろん、何の根拠もなく、やみくもに突っ走っているわけではない。

合理的に考えて、受け入れるべきリスクだと判断しているんだろう。

浮沈子には分からないが、そういう世界もあるということだ。

そして、何より、こういう挑戦的な決断は、スタッフの士気を高める。

イケイケドンドンがいいとは限らないが、凹んでいる暇を与えないのは賢明だな。

たとえ、その結果が悪い方に出ても、残るものがある。

何もしなければ、何も残らない。

もんじゅと比較してはいけないんだろうが、何もしなかったので、何も残らないまま撤退ということになった。

もう、振り返っても仕方がないが、ちょっと悔しい気もする。

そして、海の向こうの環境が羨ましい。

隣の芝生は綺麗だな・・・。

PC-E5002016年09月15日 16:14

PC-E500
PC-E500


横浜に工作船を見に行く。

(九州南西海域工作船事件)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E5%8D%97%E8%A5%BF%E6%B5%B7%E5%9F%9F%E5%B7%A5%E4%BD%9C%E8%88%B9%E4%BA%8B%E4%BB%B6

馬車道駅から、レンガ倉庫方面に向けてひたすら歩く。

サンダルで行くんじゃなかった・・・。

歩道橋を渡り、保安庁の横の、トンガリ屋根を目指していく。

広場は、イベントの準備でテントを張る作業中で仕切りがされていたが、公衆トイレの間を通って入り口にたどり着く。

引き戸を開けると、おっさんが2人いて、客が入ってきたにもかかわらず、だべっている。

まあ、公務員だしな。

海上保安官だしな。

国民は守る対象ではあっても、客じゃあないしな。

こちらからお伺いを立てた方がいいと思って、何か手続きがあるのかと聞いてみたら、無料だから、自由に見学してくれという話だ。

展示については、弾痕生々しい鋼鉄船(結構デカい)と、奥にFRP製の小型ボート(ボルボペンタ×3機)、2連の機関砲1門が見どころで、ゴムボートや重火器(ロケット砲もある!)が目を引く。

潜水器一式(ダブルタンク:シングルレギュレーター用にしてあって、おまけにJバルブ、アクアラングのダイブマスター3など)もあって、浮沈子的には大満足だな。

武器については、ウィキに詳しいので参照されたい(浮沈子は詳しくないので)。

(海上保安資料館 横浜館)
http://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/kouhou/jcgm_yokohama/index.html

手作り感溢れる味もそっけもないページだが、パンフレットは新しくなっていて、中綴じ8ページの立派なものだ(ホームページ更新すればあ?)。

まあいい。

国民は、守るべき対象で、客じゃあない!。

まあ、どうでもいいんですが。

で、数ある展示物の中で、浮沈子がのけぞったのが画像のポケコンだ(携帯はどうでもいいんですが)。

(最後にして最高のポケコン:シャープのPC-E500の解説が出ているページ)
http://www.wizforest.com/OldGood/PC-E500/

浮沈子は、ポケコン弄ったことはないので、詳しくは知らない。

ちょこっと触ったくらいだ。

HPのミニパソコンは弄ったけどな。

これは、8ビットポケコンだ。

記事によれば、240×32ドットのグラフィック液晶で、関数グラフが書けるという。

北朝鮮の工作員は、このポケコン使って暗号解読でもしてたんじゃないだろうか。

詳細についてはわからない。

携帯のメモリーは、解読できなかったようだ。

この資料館は、第5福竜丸の展示よりも浮沈子の心に刺さったな。

ちょっと前に、ネットでシルミドを観たからかもしれない。

(【韓国映画】シルミド実尾島Silmido日本語字幕:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=9H0z6PSMcbg

ちょっと閲覧注意だな(ラストまでは観られません)。

(シルミド)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%83%89

「1971年に韓国政府が極秘に進めた、朝鮮民主主義人民共和国の金日成首相[1]暗殺計画と、それにかかわった韓国の北派工作員部隊(684部隊)の実話を基にした映画。」

この事件の背景には、青瓦台襲撃未遂事件がある。

(青瓦台襲撃未遂事件)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E7%93%A6%E5%8F%B0%E8%A5%B2%E6%92%83%E6%9C%AA%E9%81%82%E4%BA%8B%E4%BB%B6

「1968年に朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)ゲリラにより発生した大韓民国大統領府「青瓦台」への襲撃未遂事件である。」

38度線を挟んで、南北で繰り広げられた暗殺集団の末路は悲惨だ。

工作船の乗組員だって、過酷な訓練を受け、死を覚悟して任務に臨んでいる。

褒めるわけにはいかないけど、彼らも必死なのだ。

第5福竜丸の被害も甚大だが、少なくとも、生きて帰ることは出来た。

今日、浮沈子が見たのは、鋼鉄の棺桶だったわけだ。

保安庁によれば、覚せい剤の密輸に使われていたという。

彼らの破壊工作の犠牲になった我が国の国民のことを考えれば、同情の余地はない。

しかし、憎むべきは、そのように仕向ける彼の国の体制であって、一人一人の国民ではない。

そのことと、工作船などを断固排除して、我が国の国民を守ることは峻別しなければならない。

「遺体で回収された乗組員は北朝鮮の工作員であると断定された。遺体は被疑者としての鑑定後、北朝鮮への返還が検討されたものの、北朝鮮政府および朝鮮総連が無関係の態度を貫いたことから、行旅死亡人として扱われ、火葬された上で鹿児島市の無縁仏草牟田墓地内の無縁者納骨堂に葬られた。」

死して屍拾う者なしだな・・・。

ポケコンを作ったシャープは買収され、プリペイド携帯のJ-PHONEは、ボーダフォンを経てソフトバンクになった。

時代の変遷を感じる。

その後、拉致被害者は還らないし、核実験を重ねたりミサイルを我が国のEEZ圏内に打ち込んだりしている。

代替わりもしたしな。

「本件後に行われた公安当局の解析で、爆発の直前に不審船から北朝鮮本国に「党よ、この子は永遠にあなたの忠臣になろう」「万歳」とのメッセージを含んだ電波が発信されたことが判明しており、自爆したものと推測された。」

敵を欺き、攻撃し、生命を奪うこともいとわない訓練を受け、悲しいほどに壮絶な最期を迎える。

ポケコンも、そのための兵器となった(ゲームやるためじゃなかろう?)。

砕け散った液晶で、彼らは何を見ていたんだろうか・・・。