再び雨の朝 ― 2016年10月01日 06:58
再び雨の朝
朝4時に目覚めて、ベッドの上で悶々と悩む。
どうすれば、中性浮力が取れるようになるのか。
もちろん、考えて出来るようになるわけではない。
酸素の吐出量を見極め、適切に鼻から排気し、微妙に失われたバランスをBCで再調整して追い込む。
ディスプレイで深度やPO2確認し、停止時間も見ながら、一刻の休みもなく、その作業を繰り返すしかないのだ。
ああ、もう、やってらんない!。
5時過ぎに、食堂に下りていくと、土砂降りの雨・・・。
暑いよりは、涼しい方が有難いんだが、くしゃみが出る。
暖かい粉コーヒーが嬉しい。
スペインでは雨は平地に降るらしいが、パラオではどこでも降る。
まあ、どうでもいいんですが。
メールをチェックし、ブログを打ち始めていると、空が白んでくるが、雨は相変わらず降り続いている。
目が覚めてから、CCRのことばかり考えていた。
ビョーキだな。
やっぱ、新しいの買った方がいいんだろうか?。
そりゃあ、その方がいいに決まっている。
今後、10年使い続けることを考え、部品供給のことも考えると、それが一番確かだ。
液晶画面もカラーで見やすくなっているようだし、ヘッドアップディスプレイも着く。
しかし、まっさらのCCR買うなら、インスピでなくてもいいわけだし、世の中には様々なCCRが溢れている。
インスピも、時代に合わせて進化しているが、完全新設計のCCRとは異なる。
良きにつけ、悪しきにつけ、クラシックの遺産を引き継いでいる。
デバイスは進化しているが、基本的なプログラムは一緒だし、軸流式のソフノライムも同じだ。
底に水を溜める方式も変わらない。
3つの酸素センサーの配置については、同じ構成を取っているCCRの方が少ない。
浮沈子は、他のCCRに詳しくはないけど、ネットを見る限りでは、インスピは、何となく時代遅れに感じる。
ダイビング器材なんて、別に時代遅れだろうが何だろうが、使えるかどうかが大切で、細かいところは人間が補うという思想もある。
どんなに新しい設計思想、運用思想に基づいて作られていても、トータルの品質管理、改良の速度、保守・消耗部品の供給、運用実績(人柱の数?)、インストラクターの層の厚さ(薄さ?)が重要になってくる。
CCRなんて、どれも同じと言い切るイントラのような弘法大師は別にしても、確かに、標準化されていない仕様の中で、どれを選ぶかというのは、難しい問題だ。
結局、どう使いたいかという話に落ち着くことになる。
レクリエーショナルレベルで、長時間ダイビングやコンスタントPO2、泡の出ない潜水、暖かく湿った吸気、サイレントダイビングなどの、今では言い古された一般的なメリットを享受したいだけなら、確かになんでも同じだろうが、テクニカルレベルで、高信頼性、残存性をとことん追求していくと、シビアな性能差が出てくる話になるんだろう。
生まれては消えていくメーカーが多い中、余りマイナーな機種を選んでしまうと、後々後悔することにもなりかねない。
APDだって、ジャーゲンセンマリンだって、インナースペーステクノロジーだって、何時までも健在とは限らないしな。
ポセイドンが、未来永劫CCRを続ける保証もない。
マーク6やセブンは、レクリエーショナル用という明確なコンセプトで開発されている。
この器材は、消耗品とか、サービスで儲けることを考えて作られた、金儲けのための器材だ(断定的!)。
CCR単体として見た時には、突っ込みどころ満載だが、そういう見方は、この器材の本質を見ていない。
クソ真面目に、CCRとしての機能を追求し、重くなろうが操作が複雑になろうが、そこは人間がカバーするのが当たり前という、玄人好みの器材とは、一線を画している。
かといって、信頼性がなければ、レクリエーショナル用としての普及は有り得ない。
出だしで不調が相次いだこともあり、未だにビジネスとしての成功はない。
ああ、もちろん、我が国の話ではない。
このところ、PADI自体も、CCRに対する熱意を失い始めているようだしな。
元々、PADIジャパンには、そんな気は毛頭ない(たぶん)。
浮沈子は、ノーモキシックトライミックスで、仮想閉鎖環境(減圧停止を伴う)で、安全安心のCCRライフを楽しみたいだけだから、何かあったらあの手この手を使って、最終的にはベイルアウトして浮上できればそれでいい。
鬼のようなリダンダンシーを追求して、センサーを10個もつけたり(そんなのあるのかあ?)、完全二重化したフォールトトレラント型のCCRとかはいらない。
それよりも、陸上での扱いに苦労せず、軽く、コンパクトで、普及していて、メーカーも安泰で、部品供給もスムーズで、インストラクターも余るほどいて、何処に行っても対応するサービスに不自由しない機種がよろしい。
穴ぼこ(ケーブ)の中や、缶詰(沈船?)の中に入ったり、200m超えて記録破りを狙うダイビングとは無縁だ。
浅く、明るく、暖かいのが一番!。
などと書いているうちに、雨も小降りになり、辺りも明るくなってきた。
まあ、結局、今のインスピをメンテして使い続けることになるんだろう。
いろいろマニュアルで操作できる機種の方が、仕組みを理解する上でも、様々なスキルを身に着ける上でも、メリットはあるしな。
人によっては、インスピですら、オートマチック車だという見方もある。
浮沈子は、他の機種は知らないので、十分ややっこしく感じている。
昔を知るイントラなどから見たら、ポセイドンなどは、完全自動運転車に見えるだろな。
全て機械任せ、水中では、エレクトロニクスにアクセスすることは出来ない。
何かあったらベイルアウト(マニュアルインフレーションが出来ないモデル)。
シンプルな構造と、シンプルな運用。
そして、フルスペックのCCRから見たら、中途半端な性能。
浮沈子も、初めはそう思っていたけど、それは、そのように設計し、そのような運用だけを考慮していたからに過ぎない。
もう、CCRは、用途に応じて使い分ける時代になっているのかもしれないな。
オープンサーキットのレギュレーターが、万人向けの機種から、大深度向けの機種まであったりとか、様々なタイプのBCが売られていて、バックマウント、サイドマウント、穴ぼこ用、缶詰用とあるように、CCRも100均時計のように、毎日着替える時代になったのかも(そうなのかあ?)。
少なくとも、用途やレベルに応じた選択ができるようになってきたということは、嬉しい悲鳴だ。
初心者向けのオープンサーキットの器材に対して、コテコテのテクニカルレベルの器材と比べて劣っているとか、テクニカル用途には使えないとか言っても意味がないように、CCRについても、幅広い選択肢の中から、運用に応じた適切な器材を選択する時代になってきたわけだな。
その意味では、多くの機種に精通し、何でも使えるようになるのがいいわけだが、そんな金も暇も意欲もない。
雨がやんで、薄日が差してきた。
今日はダイビングはないので、どちらかといえば、晴れていた方が有難い。
ダイビングは、薄暗いくらいの曇り空が一番いい。
涼しいし、日焼けしないし。
昨日は、時折、激しいスコールに見舞われたが、透視度が悪過ぎてキャンセルした若竹の代わりに潜った吉備のあとに弁当を食べた時には薄日が差していた。
三座水上偵察機には潜らなかったが、丁度スコールが降ってきて、水面から見ることも出来なかった。
晴れていて、透明度が高い時には、底まで見えるそうだ。
まあ、好みの問題もあるが、ヒコーキには余り興味はない。
雨はすっかり上がって、今日も暑い1日になりそうだな。
ランドツアー日和になるといいな。
朝4時に目覚めて、ベッドの上で悶々と悩む。
どうすれば、中性浮力が取れるようになるのか。
もちろん、考えて出来るようになるわけではない。
酸素の吐出量を見極め、適切に鼻から排気し、微妙に失われたバランスをBCで再調整して追い込む。
ディスプレイで深度やPO2確認し、停止時間も見ながら、一刻の休みもなく、その作業を繰り返すしかないのだ。
ああ、もう、やってらんない!。
5時過ぎに、食堂に下りていくと、土砂降りの雨・・・。
暑いよりは、涼しい方が有難いんだが、くしゃみが出る。
暖かい粉コーヒーが嬉しい。
スペインでは雨は平地に降るらしいが、パラオではどこでも降る。
まあ、どうでもいいんですが。
メールをチェックし、ブログを打ち始めていると、空が白んでくるが、雨は相変わらず降り続いている。
目が覚めてから、CCRのことばかり考えていた。
ビョーキだな。
やっぱ、新しいの買った方がいいんだろうか?。
そりゃあ、その方がいいに決まっている。
今後、10年使い続けることを考え、部品供給のことも考えると、それが一番確かだ。
液晶画面もカラーで見やすくなっているようだし、ヘッドアップディスプレイも着く。
しかし、まっさらのCCR買うなら、インスピでなくてもいいわけだし、世の中には様々なCCRが溢れている。
インスピも、時代に合わせて進化しているが、完全新設計のCCRとは異なる。
良きにつけ、悪しきにつけ、クラシックの遺産を引き継いでいる。
デバイスは進化しているが、基本的なプログラムは一緒だし、軸流式のソフノライムも同じだ。
底に水を溜める方式も変わらない。
3つの酸素センサーの配置については、同じ構成を取っているCCRの方が少ない。
浮沈子は、他のCCRに詳しくはないけど、ネットを見る限りでは、インスピは、何となく時代遅れに感じる。
ダイビング器材なんて、別に時代遅れだろうが何だろうが、使えるかどうかが大切で、細かいところは人間が補うという思想もある。
どんなに新しい設計思想、運用思想に基づいて作られていても、トータルの品質管理、改良の速度、保守・消耗部品の供給、運用実績(人柱の数?)、インストラクターの層の厚さ(薄さ?)が重要になってくる。
CCRなんて、どれも同じと言い切るイントラのような弘法大師は別にしても、確かに、標準化されていない仕様の中で、どれを選ぶかというのは、難しい問題だ。
結局、どう使いたいかという話に落ち着くことになる。
レクリエーショナルレベルで、長時間ダイビングやコンスタントPO2、泡の出ない潜水、暖かく湿った吸気、サイレントダイビングなどの、今では言い古された一般的なメリットを享受したいだけなら、確かになんでも同じだろうが、テクニカルレベルで、高信頼性、残存性をとことん追求していくと、シビアな性能差が出てくる話になるんだろう。
生まれては消えていくメーカーが多い中、余りマイナーな機種を選んでしまうと、後々後悔することにもなりかねない。
APDだって、ジャーゲンセンマリンだって、インナースペーステクノロジーだって、何時までも健在とは限らないしな。
ポセイドンが、未来永劫CCRを続ける保証もない。
マーク6やセブンは、レクリエーショナル用という明確なコンセプトで開発されている。
この器材は、消耗品とか、サービスで儲けることを考えて作られた、金儲けのための器材だ(断定的!)。
CCR単体として見た時には、突っ込みどころ満載だが、そういう見方は、この器材の本質を見ていない。
クソ真面目に、CCRとしての機能を追求し、重くなろうが操作が複雑になろうが、そこは人間がカバーするのが当たり前という、玄人好みの器材とは、一線を画している。
かといって、信頼性がなければ、レクリエーショナル用としての普及は有り得ない。
出だしで不調が相次いだこともあり、未だにビジネスとしての成功はない。
ああ、もちろん、我が国の話ではない。
このところ、PADI自体も、CCRに対する熱意を失い始めているようだしな。
元々、PADIジャパンには、そんな気は毛頭ない(たぶん)。
浮沈子は、ノーモキシックトライミックスで、仮想閉鎖環境(減圧停止を伴う)で、安全安心のCCRライフを楽しみたいだけだから、何かあったらあの手この手を使って、最終的にはベイルアウトして浮上できればそれでいい。
鬼のようなリダンダンシーを追求して、センサーを10個もつけたり(そんなのあるのかあ?)、完全二重化したフォールトトレラント型のCCRとかはいらない。
それよりも、陸上での扱いに苦労せず、軽く、コンパクトで、普及していて、メーカーも安泰で、部品供給もスムーズで、インストラクターも余るほどいて、何処に行っても対応するサービスに不自由しない機種がよろしい。
穴ぼこ(ケーブ)の中や、缶詰(沈船?)の中に入ったり、200m超えて記録破りを狙うダイビングとは無縁だ。
浅く、明るく、暖かいのが一番!。
などと書いているうちに、雨も小降りになり、辺りも明るくなってきた。
まあ、結局、今のインスピをメンテして使い続けることになるんだろう。
いろいろマニュアルで操作できる機種の方が、仕組みを理解する上でも、様々なスキルを身に着ける上でも、メリットはあるしな。
人によっては、インスピですら、オートマチック車だという見方もある。
浮沈子は、他の機種は知らないので、十分ややっこしく感じている。
昔を知るイントラなどから見たら、ポセイドンなどは、完全自動運転車に見えるだろな。
全て機械任せ、水中では、エレクトロニクスにアクセスすることは出来ない。
何かあったらベイルアウト(マニュアルインフレーションが出来ないモデル)。
シンプルな構造と、シンプルな運用。
そして、フルスペックのCCRから見たら、中途半端な性能。
浮沈子も、初めはそう思っていたけど、それは、そのように設計し、そのような運用だけを考慮していたからに過ぎない。
もう、CCRは、用途に応じて使い分ける時代になっているのかもしれないな。
オープンサーキットのレギュレーターが、万人向けの機種から、大深度向けの機種まであったりとか、様々なタイプのBCが売られていて、バックマウント、サイドマウント、穴ぼこ用、缶詰用とあるように、CCRも100均時計のように、毎日着替える時代になったのかも(そうなのかあ?)。
少なくとも、用途やレベルに応じた選択ができるようになってきたということは、嬉しい悲鳴だ。
初心者向けのオープンサーキットの器材に対して、コテコテのテクニカルレベルの器材と比べて劣っているとか、テクニカル用途には使えないとか言っても意味がないように、CCRについても、幅広い選択肢の中から、運用に応じた適切な器材を選択する時代になってきたわけだな。
その意味では、多くの機種に精通し、何でも使えるようになるのがいいわけだが、そんな金も暇も意欲もない。
雨がやんで、薄日が差してきた。
今日はダイビングはないので、どちらかといえば、晴れていた方が有難い。
ダイビングは、薄暗いくらいの曇り空が一番いい。
涼しいし、日焼けしないし。
昨日は、時折、激しいスコールに見舞われたが、透視度が悪過ぎてキャンセルした若竹の代わりに潜った吉備のあとに弁当を食べた時には薄日が差していた。
三座水上偵察機には潜らなかったが、丁度スコールが降ってきて、水面から見ることも出来なかった。
晴れていて、透明度が高い時には、底まで見えるそうだ。
まあ、好みの問題もあるが、ヒコーキには余り興味はない。
雨はすっかり上がって、今日も暑い1日になりそうだな。
ランドツアー日和になるといいな。
コメント
_ Kei Tanaka ― 2016年10月02日 17:52
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>酸素の吐出量を見極め、適切に鼻から排気し、微妙に失われたバランスをBCで再調整して追い込む。
浮上時の中性浮力の維持ですが、"Rebreather Simplified"という本にも書いてありますが、「大量にループのガスを排出して少量の酸素をマニュアルで追加する」ということを酸素分圧がセットポイントを下回るより前に(前出の本では"proactive"にと書いてあります)浅いところでは数メートルおきに行うことで、酸素分圧をセットポイントよりやや高い状態にして、ソレノイドを働かせないことにより、容易になります(実際ソレノイドの吐出量を正確に予測してその分だけ排出するのは困難ですよね)。また、こうしてループのガス量をミニマム以下に保っていればBCの操作が思ったより少なくて済むことに気づくのではないかと思います。
このほかにもいろいろ小技はありますが、このRebreather Simplified(https://www.divegearexpress.com/rebreathers-simplified-color-edition)という本は読みやすく(字が大きい笑)かつ重要なことがわかりやすく書いてあるのでお勧めです。
頑張ってください(^^)/