バベルダオブ島2016年10月01日 23:42

バベルダオブ島
バベルダオブ島


プライベートにランドツアーをお願いして、滝に行かずにバベルダオブ島を巡る。

北部の灯台跡(5ドル)、ストーン・モノリス(5ドル)、独立記念日に沸く首都(?)の国会議事堂。

地元の葬式の車列について行って、ちょっと寄り道してしまったり、レンタカーのガソリンが足りなくて、小さな売店の倉庫から2ガロン給油したり、お店のツアーでは有り得ない、貴重な体験をする。

滝への往復は、なし。

片道40分もかかるという。

完全にパスだな。

プライベートにして良かった。

北部の灯台跡は、弾痕も残る戦跡で、無料の双眼鏡もあって、綺麗な海の景色が眺められる。

詳しい話はなかったが、景色だけでも十分だな。

近くのストーン・モノリスは、ショボイ石の配列があるだけのところだが、その石がこの島で採れたものではないという話を聞くと、いろいろ想像を巡らせることができて楽しい。

野良猫の相手をしながら、コロールのスーパーで買ってきたカレー弁当と、他人丼弁当を食べる。

小人バナナも食べる。

ここからの景色も良く、遠くの海と、それに繋がる緑を眺めながらのランチは美味しかった(他人丼弁当は、ちょっと薄味だったがな)。

マルキョクの議事堂は、台湾の資本で建てられたとある。

今日は、インデペンデンスデイなので、台湾の国旗は外されている。

まあいい。

中庭では、各州のテントが立ち並び、いろいろなで店も出ていて、奥にあるハトホベイ州のテントで飲み物を買って飲んだ(浮沈子は、チョコチップ入りの冷たいムース)。

帰りに空港に寄って、それから市内に戻る。

一日がかりのドライブだったが、まあ、1度で十分だな。

午後4時前には寝てしまい、夜8時頃目覚めた。

昼飯を食い過ぎたので、買い置きのクッキーで晩飯を済ませる。

今、大統領選挙の最中で、道路沿いには候補者の看板が立ち並んでいる。

平和なこの国にも、選挙はある。

予備選は先月27日に行われて、大統領副大統領候補が絞られたという。

平和なこの国が、いつまでも穏やかな日々を送れるように、しっかりと統治してもらいたいもんだな。

まあ、どうでもいいんですが。

天気に恵まれたことは有り難かった。

立派に舗装された幹線道路、一歩踏み込むと、工事中だったり、一部舗装されていたりするが、今日回ったところは、ふつーのレンタカーで周れる範囲だ。

運転手のカヨさんは、左ハンドルで苦労していた。

たまにワイパーが動くのは、ご愛敬だ。

パラオは、クルマが右側通行のくせに、右ハンドル車が多い。

日本の中古車が多いということもあるかもしれないが、左ハンドル車は珍しかったな。

浮沈子は、助手席に乗せて頂いて、マドカさんが後席。

楽しい1日を過ごせて良かった。

これが、土砂降りの雨だったらと思うと、本当に晴天になったことに感謝だ。

夕方、少しぱらついた以外は、上等の天気だった。

殆ど歩かなかったし、コーナーの多い道をひた走っただけだが、少し疲れが出た。

連日のダイビングの疲れもある。

ダイバーでもあるカヨさんには、どうしてリブリーザーなのかと聞かれる。

通り一遍の答えしかしない浮沈子。

中国製のリブリーザーが出ても、彼女は買わないという。

分かるような気もするし、そうではないような気もする。

世界の工場になっている中国のことだ。

そのうち、出すかも知れないな。

相当人柱が立って、性能が安定するまでは、浮沈子も手を出そうとは思わんけどな。

大量生産向きの器材ではないので、中国製が出てくる可能性は少ないだろう。

本当に優れたもので、メンテや開発の態勢がしっかりしているなら、生産国で区別すべきではないだろう。

CCRのような、売りっぱなしにできない器材の開発に手を出すかどうかという問題もある。

下請けで作って儲かるようなものでもないだろうしな。

10時を回って、ドナもカウンター業務から解放されて引き上げた。

食堂の客(といっても、フリーのコーヒーを飲んでいる浮沈子だけ)がいてもいなくても、電話を受けたり、鍵を開けたりする仕事はある。

CCRの話に戻ろう。

日本製のCCRが、なぜ作られないのか、レクリエーショナルであれ、軍用であれ、作業用であれ、なぜ我が国で普及しないのかについては、何度も考えたりしたが、経済合理性からは成り立たない潜水器だからだと結論付けている。

本当かどうかは分からない。

ダイビングの質的違いといっても、どれ程のものかは個人の価値観による。

ノンダイバーとダイバーの違い程の差はないといってしまえばそれまでだ。

フィーリングとしては、どちらかといえばシュノーケリングに近いものがある。

これは、去年セブでポセイドンで潜って、最終日にシュノーケリングを楽しんだ時に発見した。

地球大気というのは、巨大なCCRである。

シュノーケルから吸った空気は、そのままシュノーケルから排気される。

地球大気は、主に植物が生産した酸素が供給され、二酸化炭素は光合成によって吸収されている。

この、巨大なCCRは、酸素循環と炭素循環の仕組みを持っていて、太陽のエネルギーで駆動されている。

ジャバラホースとかないけど、れっきとしたクローズドサーキットになっている。

まあ、その意味では、オープンサーキットも同じかもしれないけどな。

シュノーケリングしていると、どっかで体験したような、静寂なダイビング(?)のような感じがした。

自分の呼吸音しか聞こえず、水中に呼気が出ない。

吸い込むガスは、PO2がやや低い(0.2ATA)であることを我慢すれば、二酸化炭素は少ないし、問題なく呼吸できる(あたりまえですが)。

いくら吸っても、ガス切れになることはない。

もちろん、体内に窒素が溜まり過ぎて、減圧症になることもない。

そもそも水面では、我々の身体は、0.78ATAの窒素で飽和している。

まあいい。

要するに、CCRとシュノーケリングは、その構造が似ているということだ。

地球の大気循環という閉鎖回路(?)に接続されているだけ。

水面でしか使えないという、ダイビングとしては決定的な問題があるだけ。

CCRは、それを水中で、PO2を自在に操りながら行えるようにした器材というのが本質である。

その質的な違いを理解しないで、コストパフォーマンスだけでオープンサーキットと比較するというのは、根本的に間違っている。

比較するなら、シュノーケリングとしてもらいたいもんだな。

CCRの欠点は、いくらでも挙げることができる。

器材が高い、複雑で壊れやすい、メンテナンスが大変、ランニングコストが高い、重い、嵩張る、衛星的な管理も必要、酸素センサーなどの消耗品が掛かる、二酸化炭素除去剤の管理やコストが掛かる、ダイビングサービスを行えるところが、西太平洋地域では少ない、エトセエトセ・・・。

浅場での中性浮力も、めちゃくちゃ難しいしな。

そして、何より、それで儲けようと思っても、ダイビングショップが儲からない(需要、ないんで・・・)。

その他にも、Oリングの数が多く、故障頻度が高く、その際の対応をトレーニングしなければ安全に使うことは出来ず、それをちゃんと教えてくれるインストラクターが少なく、しかも、器材ごとに教わらなくてはならず、空港でいろいろ聞かれることも多く(浮沈子は、税関で2回ほど下手な英語で説明させられています)、器材トラブルなどによる死亡事例には事欠かない。

CCRを思い留まらせる殺し文句は簡単だ。

長生きしたけりゃ、止めておけ!。

それに比べたら、長時間のダイビングが行えるとか、吸気が暖かいとか湿っているとか、泡が出ないとか静かだとか、そんなメリットは吹っ飛んでしまうだろう。

生きて浮上出来てナンボの潜水器だ。

PO2一定のメリットだって、ガス交換さえ適切に行えれば、オープンサーキットでも相対的に十分許容できる運用は可能だしな。

レクリエーショナルレベルであれ、テクニカルレベルであれ、CCRでなければならない理由を見つけることは難しい。

経済合理性からは、浮沈子は、皆無だと思っている。

安く潜りたければ、CCRを選択する理由はない。

少なくとも今のところ、金儲けをしたければ、CCRのサービスに手を出すというのは考え物だ。

ダイバーになる人達は、シュノーケルと比較してCCRを選択するということはしないしな。

水中世界に入るのに、オープンサーキットで不足を感じることもない。

その器材を使い続けてヘリウム吸い出すまでは、コスト的にも十分安いしな。

毎週のように100m潜るんなら別だが、そんなレジャーダイバーは皆無だ(います?)。

だから、CCRのメリットは、あくまでもダイビングの質を追求するという、だだ1点でのみ訴求すべきだ。

金を払えば手に入るというものでもない。

PADIのレクリエーショナルレベルですら、それなりのスキルを要求される(比較的、簡単ですけど)。

ポセイドンのマーク6で、18mまでなら、それ程苦労しなくても導入できるだろう。

もちろん、続けられるかどうかは別だけどな。

そこで、ダイビングの質的な違いによるメリットが感じられなければ、止めた方がいい。

レクリエーショナルレベルで、3時間一気に潜るというダイビングサービスは、浮沈子が知る限り、グアムでしか体験できない。

ふつーのメニューに載せているところは、他にはない。

テクニカルダイビングでない点に注意だ。

レクリエーショナルダイビングの常識をぶち破る、破壊的なパフォーマンスを持っている。

ショップのサービスも破壊しかねないというリスクはあるけどな・・・。

そんなこんなで、結局、我が国でCCRを作るという話にはならないに違いない。

特殊な用途(軍事用とか、潜水作業用)の器材としては登場するかもしれないけど、それはレジャーの世界じゃない。

金儲けにならなければ、企業としては成り立たない。

そうして、多様性は失われ、一山10円の世界になる。

ダイビング器材は、毎年のようにモデルチェンジして使いやすさを向上させているけど、本質的に何が変わるわけではない。

レギュレーターの仕組みは、ここ何十年も変わっていないし、BCのデザインは変わっても、機能は同じだ。

そして、何より、そういう器材を売りまくった方が儲かる。

ダイビング市場自体が縮小していく中で、CCRなんぞに現を抜かしている暇などないのだ。

しかし、そうだろうか?。

そう言い切ってしまえるんだろうか?。

浮沈子は、資格はプロだが、商売はしていない。

稼ぐ立場ではない、無責任な意見しか言えない。

CCRのネガな部分は、向こう100年変わることはないだろう。

それでも、それを受け入れ、克服し、質の異なるダイビングを追求しようという流れが途絶えることはないと期待したい。

テクニカルダイビングのレベルでは、もちろん、目的に応じたシビアな器材の選択が要求される。

CCRが選択されるシチュエーションは限られるだろう。

それでも、CCRの特性を生かしたテクニカルダイビングの分野はある。

レクリエーショナルダイビングで、CCRのネガを受け入れるというのは、なかなか難しいが、むしろメリットはこちらの方が大きいかもしれない。

何かあったらベイルアウトという、シンプルな対応が取れるので、CCRならではのメリットの追求の方に注力できる。

要するに、ダイビングサービスの姿勢次第だな。

そのメリットを生かした遊び方を提案できなければ、一山10円のダイビングに太刀打ちできない。

1本いくらの世界での商売では、成り立たないのだ。

今回も2日間、沈船ダイブに同行したけれど、CCRのメリットを生かしたダイビングではない。

30分余りで浮上に移るし、しこたま窒素溜め込んだ連中の安全停止につき合わされるし、当然、狭いところには入れないし(入りたくないので、メリットかも!)、1日2本程度では、コンスタントPO2のメリットもないしな。

ナイトロックス1本差しのサイドマウントで十分だ。

浮沈子は、トレーニングダイブということで潜っているので不満はないが、完全なファンダイブということであれば、ちょっと考え物だ。

1日1本でいいから、少なくとも、2時間くらいはじっくりと潜りたい。

天塩丸や石廊なら、3時間でも飽きないだろう。

水底で30分、中層で1時間、浅場で1時間30分くらいの感じで、じっくりと観察できる。

これ、もちろん、レクリエーショナルダイビングの世界だ。

3周位は出来るだろうしな。

CCRなら、今でもそんなダイビングは可能だ。

さらに、本格的な減圧を伴うテクニカルレベルになれば、深度下の時間を長く取れたりする。

その、異次元の体験を、是非とも実現してもらいたいものだ。

そろそろ12に閉まってしまう階段の扉を意識しなければならない。

アップしたら、締め出される前に部屋に戻ろう・・・。

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