妄想CCR2016年10月03日 06:00

妄想CCR


部屋に戻って、寝ころびながら打つ。

ちょっと技術が要るが、不可能ではない。

夕方、うつらうつらしながら、夢を見た。

サンクタムに出てきた減圧停止用のバルーンのようなステージにいる。

ドライな環境は嬉しいんだが、CCRのレギュレーターを口から離すことは出来ない。

マスクも着けたままだな。

まるでプレブリージングしているように、じっとして減圧停止する。

映画とか観ながら暇つぶしできるといいな。

しかし、決して声を出してはいけないと、仙人から言われている。

映画では、馬になった両親が、鞭で打たれている。

「お前さえ良ければ、私たちはどんな目にあってもいいんだよ。」

「お母さん!。」

目が覚めたが、もちろん、仙人などはいない。

アンテロープの屋根裏部屋の傾いた天井があるだけだ・・・。

ろくでも無い夢だな。

どっから杜子春になっちまったんだあ?。

まあ、どうでもいいんですが。

潜水ベルの内部が、実際にどうなっているのかは知らないが、大量の呼吸ガスを送り込んで換気するか、CCRのように酸素を足して二酸化炭素を除去しなければならない。

長時間の空気減圧は効率が悪いので、最終減圧では純酸素になるんだろう。

時々、エアブレイクも必要だ。

そうであれば、CCRのマウスピースを咥えている必要はない。

ちなみに、CCRでは、マウスピースを咥えたままでも、ある程度の会話は可能だ。

杜子春は、仙人が掛けた術から醒め、人生で何が最も大切かを知ることになるが、浮沈子は、どうしたらCCRで浅いところでホバリングが出来るかを考えているだけだ。

全く進歩がない。

一番単純なのは、ボートから潜降索を降ろしてもらって、それに掴まることだな。

実際、減圧バーというのがあるそうだ。

まあ、ボートがいなかったらどーするとか、いろいろあって、中性浮力で減圧停止するトレーニングが必要なのかもしれないし、フロートが上げられなかった時のことも考えておかなければならないしな。

スキルとしての必要性というよりは、トレーニングの一環としての意味合いの方が大きいんだろう。

それが、最大のストレスになり、サンクタムと杜子春が合体した夢になった。

やれやれ・・・。

イントラは、限りないスキルを要求する。

イザというときに、それが命を守るからだ。

また、ストレス耐性を向上させることが、パニックに陥らないための一つの方法だと考えている。

減圧ダイビングは、ある意味、作業ダイビングよりも過酷な環境で潜る。

高圧酸素療法が実施できない環境で潜ってるわけだしな。

作業ダイビングは、一定の確率で減圧症が発生することを許容しており、その対策も含めた潜水計画を立てる。

レジャーダイビングも、基本は同じだが、テクニカルダイビングは、そのリスクを受け入れる所から始まる。

ヤクザな遊びなのだ。

まともなダイバーのやることじゃない。

ヘンタイ、オタク、変人、奇人の類だ。

そんなリスクを侵さなくても、いくらでも楽しいダイビングは出来る。

変な夢見なくていいしな。

どれだけスキルを磨いても、事故で死んだり、重い後遺症が残る可能性をゼロにすることはできない。

リスクを減らすために、身体を鍛えたり、普段から健康的な生活を心がけたり、適切な器材を選択しても、ゼロにすることは不可能である。

浮沈子は、ここではダイビングのスキルを教わっているが、それ以外にもテクニカルダイバーとして、やるべきことは山のようにある。

それをやるかどうかは、本人の問題だ。

大酒浴びてたらふく食い、煙草を吹かしてコーヒーをがぶ飲みして潜ることもできる。

酒とたばこは止められたが、過食とコーヒーは続いている。

本人の問題だから、それでいいというわけにはいかない。

それが原因で死屍累々になれば、指導団体として、商売が成り立たなくなる。

さりとて、個人の生活にどれ程関与するかということになれば、限界があろう。

難しいところだ。

だから、リスクを理解させて、指導団体としての役割を終える。

教えて、理解して、そこから先はダイバー個人の問題と突き放す。

そうしなければ、商売として成り立たないのだ。

スキルだけでは解決できない、様々な問題・・・。

年齢というのもあるしな。

いやな話になってきたな。

いつまで潜っていられるのか、いつになったらテクニカルダイバーになれるのか。

2本の曲線が交わる年齢が近づいてきている。

いや、永遠に、交わることはなかったりして!。

まあ、それはそれで仕方ない。

静かにCCRを降ろすだけだ。

重いしな。

そっと置こう。

しかし、その前にやるべきことは多い。

今は、ろくでもないことを考えずに、目の前にあることに集中すべき時だ。

夢から醒めたら、さっさと忘れてしまうのがいいだろうな。

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