CCR(8日目)2016年10月03日 16:01

CCR(8日目)


DD前の特訓。

本日のお題は、足を止めろ。

トリムの微調整が続く。

2本目は肩のウエイトを左右3ポンドずつにして、概ね6mでのトリムを完成させる。

15mでは裏返しだ。

シーガルの浮力が無くなるので、トリムが崩れる。

BCの空気の溜め方を調整しなければならない。

左右のバランスは、くそ重いマンタのリールを付け替えて調整した。

これは、今後の課題だな。

明日は、沈船。

イントラによれば、今までで最も安定したダイビングだったとのこと。

その気にさせておいて、明日のダイビングで、また、狭いところに連れ込もうという魂胆は見えている・・・。

2時には片付けも終わったので、少しトレーニングについて話す。

トライミックスレベルのダイビングが、如何にリスキーであるか、そのためのスキルが、どれ程重要であるか。

こりゃあ、お墨付きを頂くのは、並大抵ではないと覚悟を決める。

止まれて、ボーっとしているだけが能ではない。

次々と起こる(かもしれない)トラブルの連鎖、それも、一番起こって欲しくないところで思いっきり起こる。

それに、平然と対応して、かつ、安全にダイビングを続け、必要な減圧をキッチリ行い、余裕をもって浮上する。

それを、いつ、いかなる状況においても、確実に実行する。

器材のトラブルだけではない。

海況の変化、身体の変化など、トラブルの種は山のようにある。

深度が深くなるということは、それらの要因をより多く抱え、ダイビング時間の長期化、それに付随するトラブルの増加も出てくる。

それに加えて、オペレーションは複雑化し、それに伴うミスの可能性が増える。

一つのミスが、次のミスを誘発し、短いサイクルの中で止まらなくなる。

トラブルの連鎖だ・・・。

そして、最も危険なパニックという陥穽に嵌る。

どれだけトレーニングし、どれだけスキルを身に着け、どれだけ装備を充実させていても、パニックになればそれらを活用することは出来ない。

最も行ってはならない行為に走ることになる。

浮上だ。

目に見えない天井を破って、浮上してしまう。

何千回潜っても、パニックは起こる。

そのストレスを、そもそも誘発しないためのトレーニング、仮に、ストレスが高じても、相当程度冷静に対応できるストレス耐性。

それら全てを身に着けて、初めてヘリウムが吸える・・・。

OK。

そのために必要なトレーニングを続け、そのためのスキルを身に着け、ストレス下でパニクらない耐性を養おう。

と、その舌の根も乾かないうちに、今夜の食事会の打ち合わせになった。

ちっと、気分転換も必要だしな。

加藤先生も同行できるというので、新規店舗の開拓(浮沈子にとって)に乗り出すことにする。

オープンサーキットのホバリングでは、足を止めるためのキーワードは、完璧なトリムだった。

CCRでも、それは同じだ。

ウエイトの位置、バランス、そして、BCのエアの溜まり具合の調節。

もちろん、完璧な静止にはなっていない。

10cm位の上下は出ている。

その振動の振幅を小さくし、周期を長くするしかない。

そのためのトレーニングはこれからだ。

浮力変化を感じてから対応したのでは、CCRでは完全に手遅れだ。

先の先を読んで、必要最小限の修正を掛け続けなければならない。

1.3でも、6mでは何とかなった。

0.7なら、3mでも大丈夫。

まあ、これは、某伊豆のスイミングプールでも出来ていたしな。

2本目に浮上したら、ちょうどダイビングボートが岸壁に着岸するところだった。

やっば!。

挟まれて、お陀仏になったら、絶対化けて出てやる。

まあ、どうでもいいんですが。

階段の下の踊り場に、必死に滑り込んだ。

間一髪だな。

こういうトラブルは、想定の範囲内だ。

そのために、イントラはマーカーブイを打ち上げて引っ張っている。

エキジットするときには、イントラが先に上がって、浮沈子のベイルアウトタンクを受け取る手はずになっているので、ボートはダイバーが全員上がったと勘違いした様だ。

やれやれ・・・。

こういう時には、ど派手のオレンジ色のシーガルのウエットスーツが役に立つわけだな。

水面近くにいれば、下手なマーカーブイよりも目立つ。

というわけで、6mでのトリムは、ほぼ制した(ホントかあ?)。

水底でのトリムの調整については、明日朝のBCの調整と、2ポンドのウエイトベルトでの調整に期待しよう。

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