帰国日 ― 2016年10月12日 20:06
帰国日
いつものレストランのいつもの席で、いつもの環境で・・・。
あれっ?。
ワイマックスのルーターを忘れた。
まあいい。
ブログを「書く」のに、ネット環境は不要だ。
引用とかしないで、記憶にだけ頼って書けばいい。
そういう書き方を3週間近く続けていたので、苦にならない。
今回は、デイドリームに預けていた器材を、全て持ち替えるというミッションだったが、デルタの機内に眼鏡を忘れた。
明日、問い合わせしてみよう。
空港でも、ちょっと引っかかった。
デルタのカウンターで、インスピの箱が重量オーバーで、2キロほど移せといわれた。
ピンクのバッグには、もう入れる余地はない。
メッシュバッグを引っ張り出して、3mmのシーガルを下に敷いて、その中にピンクのバッグを入れた。
これで32kgはクリア。
メッシュバッグは30kg弱というところか。
次に、預託荷物の検査で引っかかる。
壊れたノートパソコンとキーボードを入れていたのだが、ダメだという。
手荷物にしろって・・・。
仕方なく、また開封して引っ張り出す。
初めからこいつを手荷物にしていれば、難なくクリアしていたものを・・・。
さて、リュックはパツンパツンに膨れてしまい、お土産のチョコを入れるスペースはない。
DFSの袋なら、大目に見てくれるかもしれないけど、何とかならんものか・・・。
水筒などを入れる両側のメッシュのポケットに、1個ずつ振り分けて入れることにする。
サイドマウントというか、CCRのディリュエントと酸素のタンクのように。
幸い、ジャストサイズで収まる。
よしよし・・・。
機内では、バットマン対スーパーマンと、エピソードセブンを見る。
絵を眺めているだけでも、大体の筋は分かる。
ロイス・レイン役の女優がちょっとかわいいけど、他は大したことはない。
こっちは、英語の字幕を表示させて観たが、目が付いていかないのと、映画の字幕特有の省略や言い回しがあるので、余計混乱する。
ストーリーやセリフを想像しながら観る。
ちなみに、浮沈子の英語のヒアリングは、中学1年以来止まっている。
まあ、どうでもいいんですが。
成田について、入国審査に進む。
自動化ゲートの前におじさんがいて、どちらからご帰国ですかと誰何される。
コロールと答えるが、どこの国だと重ねて聞く。
うるせージジイだな、と思いつつ、あれっ?、どこの国だっけ?。
ど忘れだ。
それ自体は珍しいことではないけど、この場で出てこないことに腹が立つ。
余計に気持ちが焦って、出てこない。
永遠のような時間が経って、ようやくパラオという言葉になる。
時間にして、10秒も経っていないだろうが、ショックだ。
まあ、どうでもいいんですが。
19日ぶりにイグニッションした500Eは、ちょっとぐずりながらも1発で起動した。
やれやれ・・・。
完全放電していたら、ややっこしい話になるところだったな。
帰宅し、洗濯しながら片付けをする。
池田さんとこは、相変わらず電話がつながらない。
早くインスピのメンテナンスに出したいんだがな。
これも、明日、もう一度電話してみよう。
壊れたキーボードと同型のブルートゥースキーボードで打っている。
ちょっと歪んでいて、打つたびに撓むんだが、すぐに慣れるだろう。
慣れた環境を持ち歩くことの快適さは、一度味わったら止められなくなる。
ポータブルキーボードの品質を、もっと高めてもらいたいもんだな。
もっとも、最近はフリック入力の方が速く打てるという連中ばっかだけどな。
昼飯は食べずに仮眠を取り、ギアチェンジが出来なくなってしまった電動アシスト自転車(フェラーリ号)に乗って、早めの夕食を食べる。
段ボールくらいの厚さしかないステーキだ。
焼き方を聞かれることも、ソースを聞かれることもない。
帰国祝いということで、豪勢にしたつもりなんだがな。
ちっとショボ過ぎたな。
明日は、神田に行ってお土産を届けつつ情報収集。
大井町にも行って、久しぶりに汗を流そう。
お土産も忘れないようにしないとな。
4月までのいろいろな計画も立てなければならない。
先送りにしている山のような事項を、一つ一つ片付けていかなければならないのだ。
この冬は、それらに忙殺される。
4月には、またパラオに行きたいな。
その後は、分からない。
ダイビングは、少しずつではあるけど上達している。
今回のパラオ行きで、それは自分でも実感できた(自分だけじゃね?)。
イントラは、とにかくレベルを上げていかなければ、先には進めないという。
それはその通りだが、それが簡単ではないのだ。
浮力にしても、トリムにしても、要求精度が高い。
オープンサーキットでは、とりあえず、沈船の中に連れてってもいいくらいにはなったが、実際にペネトレーションして、まともに潜れるかは分からない。
呼吸のタイミングを1度でも間違えれば、もうもうたるシルトの煙幕で、視界はゼロだ。
ミスの許されない状況の中で、精密なコントロールをするには、まだまだ修行が足りない。
ましてや、10倍難しいCCRでなど、10年早いだろう。
浮沈子がCCRで沈船の通り抜けをしているのは、浮力やトリムのトレーニングとして行っているのであって、本格的なペネトレーションをしているわけではない。
それは、講習の基準上も出来ないし、浮沈子の能力を超えている。
イントラが先行して、通り抜けられると確認されたところだけだ。
さもなければ、内部にUターンする十分なスペースがある時だけ。
一旦入って、ライトを入り口に向けてくるくる回すと、入ってOKのサインだ。
すぐわかる時は、手招きする。
やれやれ、また入るのか・・・。
入れないときは、バツ印。
ホッとする。
そんなことの繰り返しを、1週間以上も続けた。
浮沈子にとって、沈船はCCRのトレーニングのステージに過ぎない。
何度か同じところを通るたびに、またここか、ここは、どうやって通り抜けたっけとか考えながら潜っている。
船のどの部分かとか、船名は何か、どういう経緯で沈んだとかは、関係ない。
目の前に横たわる、トレーニングステージなだけだ。
その練習がいつまで続くかもわからない。
今回は、フィンキックまでは手が届かなかったが、それもクリニックしないとな。
シルトを舞い上げずに、可能な限りゆっくりと進む。
フィンの先っちょが、わずかに動くだけの、ビミョーな操作。
完璧な中性浮力と、完璧なトリムがなければ、マネすることもできない異次元の世界。
浮力の乱れやトリムの乱れを、フィンキックで誤魔化していたのでは、絶対に不可能だ。
完全に足を止め、ウエイトや浮力体のバランスでトリムを取り、BCや呼吸(CCRではカウンターラング含め)で、完全に静止出来て、初めて取り組むことが出来る。
水の中に鋳込まれたように、浮くことも沈むことも、傾くことも、前進も後退もない状態だ。
どよんとした、DD前の水中の、小さな浮遊物が、目の前で止まって動かなくなり、自分の呼吸音の彼方に心臓の音が聞こえるのではないかと思うほどの安定した静止状態を保つ。
正直に書こう。
浮沈子は、1度呼吸のコントロールを誤り、50cmも浮上してしまった。
17mの深度だ。
墜落して、エビ・ハゼの穴をぶち壊さなかっただけ良かった。
オープンサーキットでさえ、このありさまだから、CCRでは目も当てられない。
OCならcm単位だが、CCRは今はm単位のこともある。
概ね1m以内に収まっているけどな。
それも怪しい。
運よく止まれることがあっても、長時間続かないし、ソレノイドが動けば崩れる。
沈船の中で、50cmも浮いたら、場所によっては危険極まりないことになる。
まだまだ先は長い。
フィンワークは、さらにその先の課題だ。
なんかこう、着底してマクロと格闘する畳一畳ダイバーの気持ちが、少しだけ分かるような気がしてきた。
自分の身体が入る、棺桶くらいのスペースがあれば、ホバリングの練習には十分だ。
ちょっと不思議な感じも味わった。
短い時間でも、完全に静止している時には、精神的にも安定して、いろいろなところに神経が行き届くような気がするのだ。
そろそろ、ウエイトベルトを1cmくらい回して、タンクの浮力が増加することによるトルクを相殺しなければならないなとか、BCのガスをちょっと動かしてやった方が、前後のトリムが取りやすくなるかなとか。
必死こいて止まろうとすしている時は、そこまで気が回らないのだ。
浮力の安定は呼吸の安定、呼吸の安定は心の安定。
いい循環が周りだして、安全に対する配慮も行き届く。
残圧や、深度のチェックも、姿勢が安定していると、苦も無く行え、しかもそういった動きの後にも乱れがない。
浮沈子は、たった3分間、しかもOCで味わっただけだが、どんな環境でも、いついかなる時でも、その状態を保つことが大切だ。
しかも、それは、イントラがトータルの安全管理をしている状況の中の話である。
最後の安全停止の際、まだ時間が残っていることに気付き、余裕で知らせることが出来たのも、心の安定があったからかも。
オープンウォーターの講習の際に、この感覚だけは身に着けていた方がいい。
そして、経験を重ねながら、その時間を長くしていくことが大切だ。
浮沈子は、全てを誤魔化し、出来たふりをしてきたことに気付く。
シングルタンクのサイドマウントでさえ、まだ薬籠中にしたわけではない。
タンクの本数が増え(まあ、1本よりは、2本の方がやり易い面はありますが)、ましてCCRにでもなれば、破綻している時間の方が長い。
ちょっと、大井町のプールで、練習させてもらおうかな。
レギュレーター、全部持ち帰ってきたしな。
帰国しても、浮沈子のダイビングは終わらない。
畳の上の水練ならぬ、畳の上の潜水が続く。
身体で感じたことを言葉にし、反芻し、脳の中に定着させる作業が続く。
時々、プールで確認しながら、少しずつものにしていく。
さて、あと1杯コーヒー飲んだら、退散しよう。
今日はゆっくり休んで、明日からの生活のペースを確立していかなければならない。
念のために今回も書いておくけど、浮沈子はテクニカルダイバーではない。
50歳近くになって、初めてダイビングを始めた初心者に過ぎない。
そして、洞窟とか沈船の中は、大嫌いだ。
ヘリウム吸って60m位までは行ってもいいが、それは、その深度の沈船を見るために過ぎない。
その先に行くかどうかは、別の話だ。
浅く、明るく、暖かい、3Aダイビングが身上だ。
帰国した後の器材の片付けは、次のダイビングのための準備である。
不具合があれば修理、交換したりするのも、次に潜る時のためのものだ。
もう二度と潜ることがなければ、中古として売り払うか、手元に置いて眺めるだけでいい。
帰国日は、次のダイビングのカウントダウンの始まりだ。
目標は、来年4月、或いは5月の連休明け。
少なくとも、6月には行きたい。
ポセイドンも出動させないとな。
ちっとメンテしてもらおう。
テックサイドマウントの講習も、少し日本でやっておくか。
寒いけどな。
気温の差を感じる。
もう、短パンの季節じゃない。
サンダルもスニーカーに履き替えた。
季節は移ろい、秋になっている。
地球は広いな。
今日も、コロールは土砂降りの雨なんだろうか?。
ポテトは、相変わらず、その辺で寝転がってるんだろうか?。
パラオの国名を忘れたように、午前9時のランディングと同時に、ジャパンモードに切り替わっている。
レストランの周りの席の会話は、中国語ではない・・・。
実際の旅が終わり、その過程を振り返ったり、次の旅への思いを掻き立てる心の旅が始まる。
その日まで、徒然なる与太ブログは続く(たぶん)・・・。
いつものレストランのいつもの席で、いつもの環境で・・・。
あれっ?。
ワイマックスのルーターを忘れた。
まあいい。
ブログを「書く」のに、ネット環境は不要だ。
引用とかしないで、記憶にだけ頼って書けばいい。
そういう書き方を3週間近く続けていたので、苦にならない。
今回は、デイドリームに預けていた器材を、全て持ち替えるというミッションだったが、デルタの機内に眼鏡を忘れた。
明日、問い合わせしてみよう。
空港でも、ちょっと引っかかった。
デルタのカウンターで、インスピの箱が重量オーバーで、2キロほど移せといわれた。
ピンクのバッグには、もう入れる余地はない。
メッシュバッグを引っ張り出して、3mmのシーガルを下に敷いて、その中にピンクのバッグを入れた。
これで32kgはクリア。
メッシュバッグは30kg弱というところか。
次に、預託荷物の検査で引っかかる。
壊れたノートパソコンとキーボードを入れていたのだが、ダメだという。
手荷物にしろって・・・。
仕方なく、また開封して引っ張り出す。
初めからこいつを手荷物にしていれば、難なくクリアしていたものを・・・。
さて、リュックはパツンパツンに膨れてしまい、お土産のチョコを入れるスペースはない。
DFSの袋なら、大目に見てくれるかもしれないけど、何とかならんものか・・・。
水筒などを入れる両側のメッシュのポケットに、1個ずつ振り分けて入れることにする。
サイドマウントというか、CCRのディリュエントと酸素のタンクのように。
幸い、ジャストサイズで収まる。
よしよし・・・。
機内では、バットマン対スーパーマンと、エピソードセブンを見る。
絵を眺めているだけでも、大体の筋は分かる。
ロイス・レイン役の女優がちょっとかわいいけど、他は大したことはない。
こっちは、英語の字幕を表示させて観たが、目が付いていかないのと、映画の字幕特有の省略や言い回しがあるので、余計混乱する。
ストーリーやセリフを想像しながら観る。
ちなみに、浮沈子の英語のヒアリングは、中学1年以来止まっている。
まあ、どうでもいいんですが。
成田について、入国審査に進む。
自動化ゲートの前におじさんがいて、どちらからご帰国ですかと誰何される。
コロールと答えるが、どこの国だと重ねて聞く。
うるせージジイだな、と思いつつ、あれっ?、どこの国だっけ?。
ど忘れだ。
それ自体は珍しいことではないけど、この場で出てこないことに腹が立つ。
余計に気持ちが焦って、出てこない。
永遠のような時間が経って、ようやくパラオという言葉になる。
時間にして、10秒も経っていないだろうが、ショックだ。
まあ、どうでもいいんですが。
19日ぶりにイグニッションした500Eは、ちょっとぐずりながらも1発で起動した。
やれやれ・・・。
完全放電していたら、ややっこしい話になるところだったな。
帰宅し、洗濯しながら片付けをする。
池田さんとこは、相変わらず電話がつながらない。
早くインスピのメンテナンスに出したいんだがな。
これも、明日、もう一度電話してみよう。
壊れたキーボードと同型のブルートゥースキーボードで打っている。
ちょっと歪んでいて、打つたびに撓むんだが、すぐに慣れるだろう。
慣れた環境を持ち歩くことの快適さは、一度味わったら止められなくなる。
ポータブルキーボードの品質を、もっと高めてもらいたいもんだな。
もっとも、最近はフリック入力の方が速く打てるという連中ばっかだけどな。
昼飯は食べずに仮眠を取り、ギアチェンジが出来なくなってしまった電動アシスト自転車(フェラーリ号)に乗って、早めの夕食を食べる。
段ボールくらいの厚さしかないステーキだ。
焼き方を聞かれることも、ソースを聞かれることもない。
帰国祝いということで、豪勢にしたつもりなんだがな。
ちっとショボ過ぎたな。
明日は、神田に行ってお土産を届けつつ情報収集。
大井町にも行って、久しぶりに汗を流そう。
お土産も忘れないようにしないとな。
4月までのいろいろな計画も立てなければならない。
先送りにしている山のような事項を、一つ一つ片付けていかなければならないのだ。
この冬は、それらに忙殺される。
4月には、またパラオに行きたいな。
その後は、分からない。
ダイビングは、少しずつではあるけど上達している。
今回のパラオ行きで、それは自分でも実感できた(自分だけじゃね?)。
イントラは、とにかくレベルを上げていかなければ、先には進めないという。
それはその通りだが、それが簡単ではないのだ。
浮力にしても、トリムにしても、要求精度が高い。
オープンサーキットでは、とりあえず、沈船の中に連れてってもいいくらいにはなったが、実際にペネトレーションして、まともに潜れるかは分からない。
呼吸のタイミングを1度でも間違えれば、もうもうたるシルトの煙幕で、視界はゼロだ。
ミスの許されない状況の中で、精密なコントロールをするには、まだまだ修行が足りない。
ましてや、10倍難しいCCRでなど、10年早いだろう。
浮沈子がCCRで沈船の通り抜けをしているのは、浮力やトリムのトレーニングとして行っているのであって、本格的なペネトレーションをしているわけではない。
それは、講習の基準上も出来ないし、浮沈子の能力を超えている。
イントラが先行して、通り抜けられると確認されたところだけだ。
さもなければ、内部にUターンする十分なスペースがある時だけ。
一旦入って、ライトを入り口に向けてくるくる回すと、入ってOKのサインだ。
すぐわかる時は、手招きする。
やれやれ、また入るのか・・・。
入れないときは、バツ印。
ホッとする。
そんなことの繰り返しを、1週間以上も続けた。
浮沈子にとって、沈船はCCRのトレーニングのステージに過ぎない。
何度か同じところを通るたびに、またここか、ここは、どうやって通り抜けたっけとか考えながら潜っている。
船のどの部分かとか、船名は何か、どういう経緯で沈んだとかは、関係ない。
目の前に横たわる、トレーニングステージなだけだ。
その練習がいつまで続くかもわからない。
今回は、フィンキックまでは手が届かなかったが、それもクリニックしないとな。
シルトを舞い上げずに、可能な限りゆっくりと進む。
フィンの先っちょが、わずかに動くだけの、ビミョーな操作。
完璧な中性浮力と、完璧なトリムがなければ、マネすることもできない異次元の世界。
浮力の乱れやトリムの乱れを、フィンキックで誤魔化していたのでは、絶対に不可能だ。
完全に足を止め、ウエイトや浮力体のバランスでトリムを取り、BCや呼吸(CCRではカウンターラング含め)で、完全に静止出来て、初めて取り組むことが出来る。
水の中に鋳込まれたように、浮くことも沈むことも、傾くことも、前進も後退もない状態だ。
どよんとした、DD前の水中の、小さな浮遊物が、目の前で止まって動かなくなり、自分の呼吸音の彼方に心臓の音が聞こえるのではないかと思うほどの安定した静止状態を保つ。
正直に書こう。
浮沈子は、1度呼吸のコントロールを誤り、50cmも浮上してしまった。
17mの深度だ。
墜落して、エビ・ハゼの穴をぶち壊さなかっただけ良かった。
オープンサーキットでさえ、このありさまだから、CCRでは目も当てられない。
OCならcm単位だが、CCRは今はm単位のこともある。
概ね1m以内に収まっているけどな。
それも怪しい。
運よく止まれることがあっても、長時間続かないし、ソレノイドが動けば崩れる。
沈船の中で、50cmも浮いたら、場所によっては危険極まりないことになる。
まだまだ先は長い。
フィンワークは、さらにその先の課題だ。
なんかこう、着底してマクロと格闘する畳一畳ダイバーの気持ちが、少しだけ分かるような気がしてきた。
自分の身体が入る、棺桶くらいのスペースがあれば、ホバリングの練習には十分だ。
ちょっと不思議な感じも味わった。
短い時間でも、完全に静止している時には、精神的にも安定して、いろいろなところに神経が行き届くような気がするのだ。
そろそろ、ウエイトベルトを1cmくらい回して、タンクの浮力が増加することによるトルクを相殺しなければならないなとか、BCのガスをちょっと動かしてやった方が、前後のトリムが取りやすくなるかなとか。
必死こいて止まろうとすしている時は、そこまで気が回らないのだ。
浮力の安定は呼吸の安定、呼吸の安定は心の安定。
いい循環が周りだして、安全に対する配慮も行き届く。
残圧や、深度のチェックも、姿勢が安定していると、苦も無く行え、しかもそういった動きの後にも乱れがない。
浮沈子は、たった3分間、しかもOCで味わっただけだが、どんな環境でも、いついかなる時でも、その状態を保つことが大切だ。
しかも、それは、イントラがトータルの安全管理をしている状況の中の話である。
最後の安全停止の際、まだ時間が残っていることに気付き、余裕で知らせることが出来たのも、心の安定があったからかも。
オープンウォーターの講習の際に、この感覚だけは身に着けていた方がいい。
そして、経験を重ねながら、その時間を長くしていくことが大切だ。
浮沈子は、全てを誤魔化し、出来たふりをしてきたことに気付く。
シングルタンクのサイドマウントでさえ、まだ薬籠中にしたわけではない。
タンクの本数が増え(まあ、1本よりは、2本の方がやり易い面はありますが)、ましてCCRにでもなれば、破綻している時間の方が長い。
ちょっと、大井町のプールで、練習させてもらおうかな。
レギュレーター、全部持ち帰ってきたしな。
帰国しても、浮沈子のダイビングは終わらない。
畳の上の水練ならぬ、畳の上の潜水が続く。
身体で感じたことを言葉にし、反芻し、脳の中に定着させる作業が続く。
時々、プールで確認しながら、少しずつものにしていく。
さて、あと1杯コーヒー飲んだら、退散しよう。
今日はゆっくり休んで、明日からの生活のペースを確立していかなければならない。
念のために今回も書いておくけど、浮沈子はテクニカルダイバーではない。
50歳近くになって、初めてダイビングを始めた初心者に過ぎない。
そして、洞窟とか沈船の中は、大嫌いだ。
ヘリウム吸って60m位までは行ってもいいが、それは、その深度の沈船を見るために過ぎない。
その先に行くかどうかは、別の話だ。
浅く、明るく、暖かい、3Aダイビングが身上だ。
帰国した後の器材の片付けは、次のダイビングのための準備である。
不具合があれば修理、交換したりするのも、次に潜る時のためのものだ。
もう二度と潜ることがなければ、中古として売り払うか、手元に置いて眺めるだけでいい。
帰国日は、次のダイビングのカウントダウンの始まりだ。
目標は、来年4月、或いは5月の連休明け。
少なくとも、6月には行きたい。
ポセイドンも出動させないとな。
ちっとメンテしてもらおう。
テックサイドマウントの講習も、少し日本でやっておくか。
寒いけどな。
気温の差を感じる。
もう、短パンの季節じゃない。
サンダルもスニーカーに履き替えた。
季節は移ろい、秋になっている。
地球は広いな。
今日も、コロールは土砂降りの雨なんだろうか?。
ポテトは、相変わらず、その辺で寝転がってるんだろうか?。
パラオの国名を忘れたように、午前9時のランディングと同時に、ジャパンモードに切り替わっている。
レストランの周りの席の会話は、中国語ではない・・・。
実際の旅が終わり、その過程を振り返ったり、次の旅への思いを掻き立てる心の旅が始まる。
その日まで、徒然なる与太ブログは続く(たぶん)・・・。
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