チョンボ2016年10月29日 01:13

チョンボ



まず、時計をしていくのを忘れた。

これが、チョンボの始まりだな。

プール練習だから、なくてもいいけど。

で、時計(ダイコン)を借りた。

間違えて、そのまま、持って帰ってきてしまう。

ドジ・・・。

まあいい。

明日届けることで、了解を得た。

どっちみち、ウエットスーツを取りに行くので、無駄足にはならない。

あーあ・・・。

しかし、こういうチョンボは、想定の範囲内だ。

いかんな。

想定されているチョンボをそのままにするというのは、テクニカルダイバーにあるまじき所業だ。

明日は、一番に届けよう。

問題は、まだある。

水中からフロートを打ち上げるのに、ラインがリールに絡まってしまった。

危ないな。

マンタは、これがあるから危険だといわれている。

ガスは3分の1ほど入って、まあまあ許容範囲だ(3mからだしな)。

残タンで1時間潜って、トリムのチェックをする。

石井さんがやっていたように、水底近くでホバリングしながら、膝を下していく。

予想していたよりも、足が上がっていることが分かる。

時々、膝をついて、トリムの感覚をキャリブレーションしながら潜るというのが、少しわかってきた。

次回は、もう少し、アップトリムにして安定させてみよう。

従来の、頭下がりのトリムの癖を、修正していかなければならない。

時間がかかりそうだが、やるっきゃない。

リールは、やっぱ、シンプルなのがいいな。

絡んだりしたら、吹き上げられるしな。

その練習もしよう。

結局、来月も忙しくなりそうだ。

いいこともあった。

トリムを修正してからバックキックをやると、綺麗に後進できる。

トリムが崩れていると、後進出来ないだけでなく、深度変化を生じる。

何をどうすればいいのかは、頭で分かっていてもダメだな。

身体が付いていかない。

きっと、頭と身体が、ちゃんと繋がっていないか、頭で考えた通りに身体が動かないからだろう。

センサー部分にも問題がある。

水平になっているはずが、尻上がりになってしまう。

それを、修正しながら、ゆっくりと落ち着いてやればいいのだ。

そのためには、完全な停止、中性浮力をいつ、いかなる時も取り続けることが出来なければならない。

水底近く(4mちょっと)まで降りてみると、中性浮力の管理はシビアになる。

数センチずれれば、着底してしまう。

そこで、トリムを取る。

いい練習だ。

今まで、3mの中層では取れたつもりになっていても、実は足が上がり過ぎてたわけで、それが確認できた。

水底でトリムを修正して、それを維持しながら、呼吸でコントロールしながら3mに上がって、バックキックやヘリコプターの練習をする。

110残圧があったが、吸いきって上がった。

ジャスト1時間。

空のタンクは完全に浮いている。

外しても浮かぶ。

まあ、軽いレギュレーターだけどな(エイペックス:フライトレギュレーター)。

絡まったリールを解き、巻き直す。

明日(もう、今日ですが)、全部引き出して、完全に巻き直そう。

陸上でできることは、全てやっておく。

まあ、こいつを使わないで済ませるのが一番だな。

それについても、相談しよう。

夕方帰ってきて、早い夕食を食べて寝た。

目が覚めて、この記事を書く。

どーせ、また寝る。

寝る前に、おでんでも買ってきて食べようかな・・・。

テックについて思うこと2016年10月29日 10:58

テックについて思うこと



レクリエーショナルダイビングの限界を超えて、閉鎖環境や仮想閉鎖環境(減圧シーリング)に行くというのは、絶対的なリスクを負う。

予備の器材とかガスの冗長性とかいっても、無限に持ち込むことはできないし、携行自体がリスクを生む。

どっかで見切りをつけて、持っていくものを制限するしかない。

その範囲で、多重トラブルに巻き込まれたらアウトだ。

レクリエーショナルは、無減圧潜水(まあ、一応、そういうことになってる)でオープンウォーターだから、何かあったら浮上すればいい。

器材の故障だろうが、ガス欠だろうが、体調不良だろうが、とにかく浮上だ。

そこには、地球大気がたっぷりとあるし、これ以上不活性ガスを溜め込む心配もない。

運が良ければ、近くにボートがいるかもしれず、浮いていることが出来れば、助かる可能性は高い(水面での浮力の確保は重要ですな)。

テクニカルダイビングでは、そうはいかないのだ。

そうはいかないダイビングをテクニカルダイビングというのであって、ややっこしい器材を運用したり、腹ばいになってフィンをピクピクさせたりする「カッコ」ではないのだ。

浮沈子は、まだ勉強を始めたばかりだけど、そういうヘンタイダイビング(かなりな自傷行為で、それをするのが快感なんだから、重度のヘンタイだろう)を行うに当たっては、少なくとも2つのことが求められると考えている。

1つは、避けられない死の危険を受け入れることだ。

直上浮上が出来ない以上、重度の障害や最悪命を失うリスクを受け入れることなく、行うことはできない。

もちろん、レクリエーショナルダイビングだってリスクはあるけど、それは相対的なリスクで、浮上という究極の解決手段は常に確保されている。

それが出来ないということは、絶対的なリスクを背負う。

質的な転換点があるということになる。

もう一つは、ルールの厳守。

これは、捉え方によって、いろいろな表現があるだろう。

ルールは、蓄積された経験を定式化したもので、なぜそうなのかを十分理解してこそ遵守することができる。

考えて、理解して、きっちり守る。

場合によっては、保守的に運用することも含めて、ルールは厳守しなければならない。

厳しい環境に身を晒すわけだから、当然といえば当然だな。

そういう態度が身についていなければ、とてもじゃないがヤバイ所には行けない。

お魚がいるから突進するとか、ガスの予備を使って、計画外のエリアに進入するというのは、なしだ。

器材の選定やコンフィギュレーション、その取扱い、運用するためのスキル、知識、経験、エトセエトセも、もちろん大切なんだろうし、それがなければ、死の覚悟やルール厳守の態度がいくらあっても、テクニカルダイバーにはなれない。

しかし、形ではない、目に見えない要素があって、それがクリアされていない限り、テクニカルダイビングは許容されないということもまた、確かなようだ。

レクリエーショナルダイビングだって、危険な状況に陥ることはある。

無謀なダイビングをして、レクリエーショナルの限界を超えてしまったり、その範囲でも身体に対する負担が大きくなるプロファイルで潜れば、当然リスクは高まる。

レクリエーショナルだって、ある程度の覚悟と、ルールを守る態度は必要だ。

守ってます?。

かくいう浮沈子は、アドバンス取る前に、20m行ってしまったからな。

大きなことは言えない。

しかし、そこには、シングルタンクという足枷があって、限られたガスによって、ある程度の安全が担保されているということはある。

だからといって、やりたい放題でいいわけはない。

まして、テクニカルでもないのに、ダブルタンクを携行するサイドマウント(2本差し)のようなダイビングは、その足枷が外れているわけだから、心して潜らなければならないわけだ。

NDLの厳格な管理が求められると同時に、ギリギリまで潜った場合のリスクは当然高まる。

結局は、同じなんだろうが、やはり、最後の一線、つまり、直上浮上できるかどうかが分かれ道だな。

それが出来ないダイビングは、ヤバいわけだ。

指導団体によっては、レクリエーショナルレベルでの軽いペネトレーションを認めている場合もある。

それだって、当然リスクは高まる。

そのためのトレーニングと知識は必要だろう。

有り難いことに、浮沈子はそんなトレーニングは受けていない。

誰が沈船の中になんて、行くもんか!。

まあいい。

これは、あくまで個人的な好みの問題なので、素晴らしいレックペネトレーションの世界を否定しているわけではない。

そして、そこへ行くためには、それ相応の覚悟と態度、それを担保するだけの知識とスキルが求められる。

例によって、これらはあくまで浮沈子の現在の印象でしかない。

ヘタレダイバーなので、レクリエーショナルレベルでも、こなせていない話は山ほどあるのだ。

ダイコンは忘れるし、取り違えるし、リールは絡むし、おまけに、自転車のカギを替えたのはいいけど、バッテリーの取り外しが出来なくなるという大チョンボもあった(夕べ、気付いて焦った:予備のカギがあって、ホッと一息)。

まあ、どうでもいいんですが。

こんなことで、テクニカルダイバーになれるんだろうか?。

覚悟とか、態度以前の問題が多過ぎるような気がするな。

前にも書いたが、幸いにして、認定するのは浮沈子の仕事じゃない。

ダメだと思えば、認定されないだけの話だ。

そして、浮沈子は、それはそれで構わないと思っている。

だれもがテクニカルダイバーになれるわけではないし、そうあるべきでもない。

でも、これだけは言えるな。

誰もが、テクニカルダイバーを目指してもいいんじゃないか。

そして、ダイビングに対する考え方、知識、スキルを磨き、態度を養う。

その結果、テクニカルダイバーになれなくても、絶対無駄にはならない。

手間、暇、金に余裕があるなら、高いカメラ買うのもいいけど、テクニカルダイビングにチャレンジするという選択肢もあっていい。

そして、未認定者の山が出来るわけだな。

そうでなければならない。

受講しても、認定されないという状況が健全なのだ。

それが大多数で、中には認定される幸運な方もいる。

まあ、幸運かどうかは、必ずしも分からないけどな。

レクリエーショナルダイビングを続けていれば、長く楽しめたのに、不幸にしてテクニカルダイビングであの世行きになるかもしれないしな。

でも、それを受け入れて、その覚悟のうえでテクニカルダイビングを行うのだから、それもまた人生だ。

認定されないことは、必ずしも不幸ではない。

命拾いしたと思うべきだろうな。

また、認定されたからといって、毎度毎度テクニカルダイビングをしなければならないということでもない。

ただし、トレーニングを続けなければ、スキルは確実に劣化するし、日進月歩のテクニカルダイビングの世界では、コンフィギュレーションにしてもすぐに遅れてしまう(安全性とかにも問題が残る)。

うーん、何がいいのかは、結局個人の選択の問題なんだろうな。

潜り続け、考え続ける中で、自分なりに答を見つけていくしかない。

しつこいけど、浮沈子は、まだテクニカルダイバーではない。

いい加減なことを書いているかもしれないし、このヨタブログを頼りに実際のテクニカルダイビングをするというのは自殺行為だ。

浮沈子は、テクニカルダイビングを推奨しているわけでもない。

自殺ほう助する気はないからな。

浮沈子が、今の時点で思っているのは、テクニカルダイビングの「受講」には、意義があるということだ。

使う器材が、オープンサーキットであれ、CCRであれ、それは、単なる器材の差でしかない。

ダイビングの本質は、そこにはないということが、徐々に見えてくる。

おっと、そろそろ大井町に行って、借りたダイコンを返さないとな・・・。