ダブルタンク2016年10月30日 19:54

ダブルタンク


おまけに、スチールのタンクだ。

2本組にして、金具と共に提供される。

獅子浜で潜った。

器材チェックのために、テストダイブということで。

浮沈子が、ちゃんと準備していなかったので、OMSのテッセラクトに合わせた設えになっていない。

パワーインフレーターの中圧ホースが短い。

バックアップブラダー用の中圧がない。

クロッチベルトが細くて、後ろにDリングが付けられない。

カッティングデバイスとして、鞘付きのはさみが必要。

ポケットパンツへの取り付けは、バンジーの方が望ましい。

ブラダーの下の方を、少し絞った方がいい、などなど。

忘れないように書いているだけなので、何のことやらわからなくても仕方ない。

なにしろ、昨日、準備する段階から、もう、プレッシャー掛かりまくりだ。

生まれて初めてのダブルタンク。

担げなかったらどーしよー?。

それより、例によって、決定的な忘れ物をするんじゃないか(バンジーの端を処理するライター忘れました)。

パラオ行くとき、工具箱から出して、バッグに入れておいて、そのままになっていた。

まあいい。

ウエイトのぶら下げ方が独特で、2本のタンクの間に、挟むように仕込む。

ははあ、なるほど。

目にするもの、手で触れるもの、話に出てくるもの、全てが目新しく、楽しい!。

オープンサーキットって、面白いなあ!(何をいまさら・・・)。

ブラダーをとりあえずでっち上げ、プレートを被せてタンクと合体させる。

そこに、寸足らずの中圧ホースが付いたプライマリー(メイン)のレギュレーターと、バックアップ用の中圧ホースが付いていないバックアップのレギュレーターを付ける。

シンプルだ。

気分的には、本体がないインスピレーションのような感じだ。

上下逆さまだけどな。

バルブの回し方も、上か下かで違うだけで、分かりやすい。

CCRをやっているので、ダブルタンクはお手の物だ(だいぶ、大きさ違いますけど)。

接続用のバルブ(アイソレーター・マニフォールド)とかはない(酸素とディリュエント混ぜちゃダメだしな)。

ダブルタンクからCCRに入る人たちは、逆にそこで混乱するかもしれない(しねーよ・・・)。

まあ、どうでもいいんですが。

台の上に乗せる時に、ずしりとした重さを感じるが、意外にも、想定の範囲内だ。

インスピを組んだ時より、軽いかもしれない。

浮沈子の場合、インスピはバランスウエイトが6ポンドだから、2kg(4ポンド強)で済んでいるということ、重量物が重心近くに集中していることがあり、扱いはダブルタンクの方がいい。

で、ポケットパンツに、試しにいろいろ入れて(今日は使いません:一応、手が届くことを確認)、いよいよ担ぐ段になる。

いやあ、緊張したな。

担いだはいいが、立てなかったらどーしよー?。

立てたはいいけど、歩けなかったら?、はたまた、獅子浜のキャットウォークでこけたりしたら?。

全ては、杞憂に終わった。

インスピ担ぐのと変わらん。

楽勝とは言わないが、想定の範囲内で、運用上の問題点はない。

ちょろいかも・・・。

この時点で、気分はテックダイバーだ(スイマセン、写真は撮らなかったのでありません)。

が、しかし、水中に入って、潜降していくと、突然問題が噴出した。

想定されていたこととはいえ、テッセラクトの特性で、下の方にエアが溜まりだして逆立ちになる。

5mのところにあった鉄パイプのところで、逆さ懸垂状態になる。

全部浮力を抜いて、着底してレギュレーター交換やバルブに手が届くかどうかを確認した。

10分ほどで、一度上がる。

石井さんから、予備のウエイト2kg(1kg×2)を受け取って、スクーターリングに掛ける。

カッコ悪いが、この際そんなことは言っていられない。

で、トリムに気を付けながら、慎重に深度を下げていくと、なんとか様になった。

いや、深度が増えて、ブラダーにエアが入ると、左右のバランスがとりやすくなる。

ほほう・・・。

ずしっとした安定感。

この感じ、インスピそっくりだ。

しかも、遊泳抵抗は、ケースに入ったインスピより少ない。

呼吸をすると浮き沈みするCCRを背負ってるようだ(変な例えでスイマセン)。

トリムがある程度取れると、逆に、ちょっとやそっとでは崩れない。

安定している。

まあ、エアが減ってくれば、あるいはアルミタンクでは違った印象になるかもしれない。

快適だ・・・。

意外だな・・・。

器材チェックなので、スキルとかはやらずに、14m位まで行って戻ってきた。

2度目は、20分余り。

もう少し潜っていたいくらい、快適なダイビングだった。

サイドマウントで左右に抱えていくのと異なり、体の中心線に近いので、回転する時のトルクが小さい。

コンパクト感がある。

ダブルタンク、アリかも知れないな。

石井さんからは、トリムの乱れについて、ダイビング後に指摘があった。

腰が曲がり、足が上がっている。

まあ、それも想定の範囲内だ。

フィンの交換を勧められる。

プラフィンよりも、ゴムフィンの方がいい様だ。

ウエイトや浮力調整によっても変わるので、トータルで判断しなければならないだろう。

ああ、外から見てたら、浮沈子もヘンタイダイバーに見えるんだろうな。

気温13度くらいで、5mmのウエットは、上がってきてからが寒い。

海パン一丁で、シャワーから更衣室まで走っている浮沈子は、どう見てもヘンタイだ・・・。

速攻で着替えて、石井さんとマニラでの再会を約して別れた。

昨夜は、興奮して、余りよく眠れなかったのと、午前中セッティングし、昼飯抜きで潜ったので、遅い昼食を取った後、ホテルで爆睡した。

今回も、沼津で後泊。

明日の朝、焼き立てのパン食ってから帰る。

ホッとした。

全てにホッとした。

ダブルタンクを担ぐことも、それで潜ることも、セッティングすることも、全てがストレスだった。

食わず嫌いという言葉があるが、浮沈子の場合は、吸わず嫌いだな。

担がず嫌いかあ?。

自分一人では、それを解決することはできない。

教えてもらって、手取り足取り、少しずつ学んでいくしかない。

ダブルタンクでは、なぜバックアップ側に1個だけゲージが付いているのか。

メインのレギュレーターの方に、ロングホースが付いているのはなぜか。

なぜ、右のタンクがメイン(プライマリー)で、左がバックアップなのか。

竹内さんとのディスカッションで、概ねわかってはいたけど、改めて確認する。

ダブルタンクは背負えないけど、大井町のプールで、トレーニングする課題が少し見えてきた。

トリム、トリム、またトリム。

頭の中に、自分のトリムメーターが出来るまで、トリムチェックを繰り返すしかない。

ポケットパンツの小物の扱いも練習しておこう。

石井さんの見立てでは、PADIのテック40は、比較的スムーズに講習できそうだという。

ネックの一つがバルブシャットダウンドリルだが、それについては、秘策を授かった。

プール練習以外では、次のダイビングはスービックだ。

それまでに、今日受け取ったテキスト(CD-ROM)を読み込んでおかなければならない。

ハーネスのクロッチ、ハサミ、中圧ホースについては、来週あたり、今日の報告を兼ねて神田で調達だな。

スプールの大きい奴も見つけておかなければ(どこ行っちゃったんだあ?)。

しかし、今日は良かった。

いろいろな意味で良かった。

解決すべき問題が明らかになり、そうでないところは、全て解決した(と、思い込んでるだけだろうけどな)。

器材を見る目が、これまでとは違う。

今までは、ダブルタンクを見ると、思わず目を逸らしていた。

これからは、中圧ホースの長さ、スイベルの有無、インフレーターホースの長さ、ロングホースの長さ、ボルトスナップの種類、取付方法、エトセエトセに目が釘付けになることだろう。

今日も獅子浜では、ダブルタンクのダイバーたちが何人か出没していた(「没」は、文字通り潜降かあ?)。

CCRは、池田組が潜っていたな(池田さんは、シングルタンクでしたが)。

浮沈子のダブルタンクデビュー。

多くの関係者のご協力により、無事にエキジット出来た。

感謝、感謝だな・・・。