ピンボケ2016年11月09日 01:46

ピンボケ
ピンボケ


ピントが合わずに暈けた写真。

(ロバート・キャパ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%91

「1944年にはノルマンディー上陸作戦を取材。第1歩兵師団第16連隊第2大隊E中隊に従軍した。最大の戦死者を出したオマハ・ビーチにてドイツ軍と連合軍が入り乱れる中、100枚以上の写真を撮影した。」

「しかし現像の際に興奮した暗室助手のデニス・バンクスが乾燥の際にフィルムを加熱しすぎてしまったために感光乳剤が溶け、まともな写真として残っているものは11枚しかなかった(8枚という説もある)。」

「これが後に彼の写真著書『ちょっとピンぼけ』のタイトルに反映されたという。」

まあ、どうでもいいんですが。

画像は、その中の1枚から。

浮沈子がピンボケといわれて思い出すのは、ハッブル宇宙望遠鏡だ。

(ハッブル宇宙望遠鏡:光学系の不具合・修理)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%96%E3%83%AB%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1#.E5.85.89.E5.AD.A6.E7.B3.BB.E3.81.AE.E4.B8.8D.E5.85.B7.E5.90.88.E3.83.BB.E4.BF.AE.E7.90.86

「1990年にスペースシャトル・ディスカバリー号によって幾度の打ち上げ延期を乗り越え、満を持して打ち上げられた。」

「しかし打ち上げ直後の調整で天体の光を集める鏡の端が設計より0.002mm平たく歪んでいることが発覚。この誤差により分解能は予定の5%になってしまった」

NASAは、スペースシャトルに修理器材と訓練された宇宙飛行士を積んで、この不具合を直し、何度かの延命を行い、今でも現役で運用している。

今日のニュースでは、後継の宇宙望遠鏡が完成したようだ。

(宇宙の始まり観測 「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」主鏡が完成 2018年に打ち上げ)
http://sorae.jp/10/2016_11_08_nasa.html

「現在、NASAが中心となって開発を進めているジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡。この赤外線にて宇宙の果と始まりを見つめる宇宙望遠鏡の主鏡部分がゴダード宇宙飛行センターにて完成」

ああ、主鏡だけかあ・・・。

まあいい。

「主鏡は18枚の六角形の鏡を組み合わせることで構成。この極薄の金メッキコーティングをした軽量なベリリウム製の鏡は折りたたまれた状態で打ち上げられ、宇宙空間にて展開される」

ベリリウムについては、以前に書いた記憶がある。

(917K)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2013/04/11/6774757

「・・・ブレーキディスクはベリリウム製。」

「昔、スピーカーの振動材料として使われていた記憶がある。」

スピーカーの記事について、長いが引用する。

「何と言っても,高純度(99.99%)のベリリウムをLSIの製造にも用いられていた電子ビーム真空蒸着によって真空中で直接ドーム型振動板に成形した,スコーカーユニットとツィーターユニットが大きな特徴でした。ベリリウムは,ハードドームユニットに使われる金属系素材の中でも,比重が小さく,高い剛性と硬度を持つというもので,ハードドーム型振動板としてかなり理想的な特性を備えていたようです。特に音の伝播速度については非常に優れていました。そのため,NS-1000Mの中高域の音のすばらしさは,現代のスピーカーと比べてもそんなに遜色はないのではと思います。さすがにピアノメーカーでもあるためか,ピアノの音は絶品だと思います。ベリリウムは,その毒性の問題で,今はスピーカーにはあまり使用されていないようですが,海外メーカーでは最近になって採用されている例も見られます。そして,このNS-1000Mの成功は,その後ハードドーム型ユニットの全盛期を招いたとも言われています。」

ヤマハ自身が超えることが出来なかった名機だそうだ。

一時期浮沈子も所有していて、そのリニアな音を楽しんでいた。

軽量で、剛性高く、宇宙望遠鏡の主鏡を支えるのに好都合なんだろう。

毒性がどうのこうのといったって、太陽地球系のL2に放り込むわけだから、どうってこたぁない。

一度投入したら、二度と修理とかできないしな。

(ここがすごい!ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/042800075/

「そこは地球から100万マイルも離れているため、不具合が発生してもレスキューできる望みはない。」

(ラグランジュ点:L2)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A5%E7%82%B9#L2

「太陽 - 地球系: 地球から 1,500,000 km」

(マイル:現行のマイル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%AB#.E7.8F.BE.E8.A1.8C.E3.81.AE.E3.83.9E.E3.82.A4.E3.83.AB

「1 国際マイルは、正確に 1609.344 m」

L2は、1500000÷1.609344=932056.788356001マイル離れている。

100万には、ちょっと足りない。

まあ、ナショジオだからな。

いいことにしよう。

要するに、簡単には修理できないということになる。

それでも、将来はロボットを積んだ宇宙船を飛ばして、延命措置とかするかもしれない。

ちょっとピンボケでも、修理できる可能性もゼロではない。

まあ、最初からピントが合ってるに越したことはないけどな。

「この主鏡は数カ月に渡って光学性能だけでなく打ち上げ時の振動、低温環境にきちんと対応できるかがテストされる予定」

打ち上げは、なんとアリアン5だという。

(ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%BA%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%96%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1

一時は、どうなることかと危ぶまれたが、ここまで来たら中止はないだろう。

2018年の打ち上げまでは、まだ時間があるが、ファーストライトが楽しみだな。

サプライズ2016年11月09日 21:01

サプライズ


まさかのトランプ大統領の誕生だ。

浮沈子は、開いた口が塞がらない。

まあ、一番ショックだったのは、クリントンさんだろうけどな。

主要メディアの殆どが、クリントンさんの勝利を予想していた。

それだけではない。

上院も、下院も、共和党が制した。

少なくとも、これから4年間は、その体制が続いていく。

議会は、改選されるけどな。

さて、浮沈子の予想は悉く外れ、例によって当てにならないことがバレてしまったが、今回は仕方ない。

勝因がどこにあったのか、それさえ、分からない。

勝てるはずのない候補が、民主主義の名のもとに勝ってしまったのだ。

政治家としての経歴も、軍隊にいたこともない人間が、一国の大統領になる。

しかも、相手になったのは、これ以上はないという強敵だった。

クリントンさんは、さぞかしがっかりしただろうな。

同情する。

しかし、それが選挙というものだ。

得票率の最終結果は見ていないが、トランプさんの方が多かったのではないか。

(クリントン氏、全米得票総数はわずかにリード:追加)
http://www.yomiuri.co.jp/world/20161110-OYT1T50053.html

米国の選択は、世界にサプライズを与えた。

少なくとも、英国のEU離脱以上のインパクトがあったことは間違いない。

東京の株価は、一時1000円を超える下落を記録し、為替は1ドル101円台前半まで円高に振れた。

まあ、一時的とはいえ、先の見えない状況に、市場が不安を覚えたのは間違いない。

もう、TPPとか言ってる場合じゃないな。

そんなもんは、吹っ飛んでしまうだろう。

在日米軍は撤退し、嘉手納には中国かロシアが駐留することになるんだろう。

我が国と韓国は核武装し、米国は世界から撤退する。

メキシコとの国境には、高い高い壁が築かれ、米国は再び鎖国するのだ。

その市場を当てにしていた新興工業国は、販路を閉ざされ、世界を大不況が襲うんだろう。

ああ、もちろん、これらは、トランプさんが言っていたことが、そのまま実現したらの話だ。

いろいろしがらみもあるしな。

そう簡単にはいかないだろう。

外交というのは、相手のある話だしな。

それでも、それが大きく変わる可能性は否定できない。

それは、米国民の意思だからだ。

外交や貿易の実務を担当するチームがどういう選択をするか、それが、選挙の公約を果たすことになるのか。

それとも、あれは、当選するための単なるパフォーマンスで、全く異なる政策を打ち出すことになるのか。

ああ・・・。

しかし、何か、こう、力が抜けるというか、落ち込むというか。

所詮は、よその国の選挙である。

円高に振れてくれれば、スービックいく時に、円の使い出があるということになるけど、それ以外は浮沈子にとっては、あまり関係ない。

ああ、英国に本国送りの刑になっているインスピの修理代にも、若干影響が出るけどな。

就任は、来年1月ということになる。

大変な話だ。

どーなることやら・・・。

マルチファンクションスイッチ2016年11月09日 21:27

マルチファンクションスイッチ


米国大統領の選挙結果にサプライズしていたら、都内某ポルシェセンターから電話があって、ボクスターの修理が完了したから取りに来てほしいとの連絡だった。

じゅうまんいっせんななひゃくにじゅうごえん(\101,725)。

部品代合計:\66,733、工賃一式\34,992。

部品は、ポルシェ価格だから仕方ないな。

工賃も、妥当なところだ(こっちも、ポルシェ価格?)。

専用の診断機(PIWISというんだそうです)を使って原因を特定し、アクセスしにくいエンジンコンパートメントリッドを外し、触媒コンバーターを外し、トランスミッションサポートも外し、ついでにセレクター・レバー・ケーブルの調整もして、件のスイッチを交換する。

まあ、バラした後は、元通りに組み付けなければならないし、ガスケットや六角ボルトはついでに交換、クランピングスリーブとか、クランプも交換して、たぶん、テスト走行とかもやってくれているだろう。

夜だったし、幌を閉めて走ったこともあり、やや排気音が勇ましく感じたが、シフトは通常通り2速発信に戻り、インジケーターも正常に表示されるようになった。

引き渡しのサービスの方は、以前、車検の際にお世話になった方だった。

このマルチファンクションスイッチというのは、ティプトロニックの弱点のようで、よく壊れるんだそうだ。

2003年モデルだから、同じ986でも初代(2.5リッター)とは違うはずなんだが、壊れるところは一緒だ。

そんなら、取り付け位置を、メンテナンスが簡単なところにしとけばいいと思うんだがな。

まあいい。

初めから、壊れることを想定してはいないんだろう。

03ボクスターは、冷却水のポンプ交換が宿題になっている。

不具合があるとか、同型で故障が頻発しているとかということではない。

経年劣化で、いきなりダメになるらしいから、予防修理で交換してはいかがですかといわれている。

20まんえんこーすだしな・・・。

ちょっと躊躇うよな・・・。

100均で2個108円のボタン電池を買っては、自転車の予備ライトを点滅させて喜んでいる浮沈子としては、いきなり3桁も違う出費が続いて、苦しいところだ。

早ければ、明日辺り、500Eの部品が入って、ワイパーの修理代も出ていくことになる。

あーあ・・・。