電気自動車のこと2016年12月01日 10:14

電気自動車のこと
電気自動車のこと


最近の自動車関係の記事は、軒並み電気自動車だ。

ノートeパワーの記事を書き続けているのも、なんちゃって電気自動車(!?)だからだが、世の中、どうやら、そういうレベルではないらしい。

(トヨタが電気自動車の量産化を検討、その背景と懸念点は?)
https://thepage.jp/detail/20161128-00000005-wordleaf

「専門部署を設置し、1回の充電で300キロ以上を走行できる高性能のEVを開発」

「同社のエコカー戦略に関する方針転換を受けた措置と考えてよい」

ついこの間まで、電池式電気自動車は、シティ・コミューター止まりで、一般的な車種展開は行わないと断言していたくせに・・・。

「米国ではエコカーに対する期待感が強く、環境意識が特に強いカリフォルニア州では、販売台数の一定割合をエコカーにするという規制もあります。従来はHVもエコカーの対象でしたが、2018年からは対象外となってしまい、トヨタはHVをエコカーとして打ち出しにくくなりました。」

トランプさんがどうのこうのとあるが、そういうノイズはこの際置いておこう。

(独・米の4社 欧州で電気自動車の充電スタンド整備へ)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161130/k10010789341000.html

「ヨーロッパの主要な高速道路に電気自動車の充電スタンドを共同で整備していく計画を発表」

「フォルクスワーゲンとダイムラー、それにBMWとアメリカのフォードの4社が発表」

なにを今さらの感があるが、一過性の話ではないようだ。

「ヨーロッパでは、フォルクスワーゲンのディーゼル車をめぐる不正問題をきっかけに、それまで主流だったディーゼル車の販売が低迷していることから、大手自動車メーカーは電気自動車の開発に力を入れる戦略を相次いで打ち出しています。」

そうなんだろうか?。

(欧米自動車メーカー6社が協力、欧州で急速充電器を数千カ所に設置へ)
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1611/30/news047.html

「BMW、Daimler、Ford Motor、Volkswagen、Audi、Porscheは、欧州で電気自動車の長距離ドライブが可能な環境を整備することを目指す。」

アウディ、ポルシェを個別に数えて6社かあ・・・。

まあいい。

充電の規格競争の話はいいとして、急に電池式電気自動車が台頭してきた背景というのが、今一つ見えない。

(今の日本では、電気自動車はハイブリッドカーと変わらない…)
http://www.homes.co.jp/cont/press/opinion/opinion_00172/

「計算してみて驚いたが、プリウスとリーフの燃費面での環境負荷は全く同じだったのだ。」

「バッテリーの製造時のエネルギー等を考えると、もしかするとプリウスの方がエコと言える可能性すらある」

ホントかどうかはともかく、そういう見方もあるということだな。

「例えば、ドイツだと発電所の燃料の約3割が風力や太陽光発電といった再生可能エネルギーとなっている。」

「プリウスは日本同様、車本体にてガソリンを燃やすことで走っているのだが、リーフの場合、必要エネルギーの3割が再生可能エネルギーで賄われたことになる。当然、その分CO2排出量も、少なくなる」

まあ、そういう理屈になるかな。

欧州人は、浮沈子から見れば、病的なくらい環境問題に敏感だな。

(加速する「脱内燃機関」の動きと「ハイブリッド車」の寿命)
http://www.huffingtonpost.jp/foresight/hybrid-internal-combustion-engine_b_13273328.html

「欧州ではドイツなどが「脱内燃機関」に向けて動き出した。」

「ドイツの連邦参議院は9月末、「2030年までに、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどの内燃機関を搭載した新車の販売禁止」を求める決議を採択した。」

「ノルウェーでは、2025年から乗用車のガソリン車やディーゼル車の新車登録を禁止する法制化の動きがある。オランダでも2025年以降、ガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁じる法案が議会に提出された。」

「温暖化を防ぐため、地球上からガソリン車を消し去る」

「欧州と米国は一気に脱内燃機関を進めることで、自動車産業の主導権を日本から奪い取ろうとしている。」

なんか、すさまじい話だな。

WECの話は、浮沈子には眉唾だが(だって、GTEクラスとか、バリバリ走ってるしな)、内燃機関の終焉という切り口は、腑に落ちるものがある。

石油が支配した20世紀が過ぎ去り、新しい時代が幕を開けようとしているのかもしれない。

そこでイニシャチブを取るために、世界の産業が殺到している。

日本を除いて・・・。

もう、自動車などの移動体に内燃機関を使う時代じゃないという話なんだろう。

そうなんだろうか?。

内燃機関で世界を制した日本を干し上げるために、欧米が結託して仕掛けてきたということなんだろうか?。

陰謀だあ!。

まあ、どうでもいいんですが。

「米欧では10月半ば、英格付け会社フィッチ・レーティングスが出したレポートが話題になった。産油国を脅かすのは電池の急激な技術革新だ。」

「蓄電池の性能が飛躍的に上がることで、電気自動車が競争力を増し、ガソリン車を駆逐。石油需要が想定より早く落ち込むというのがフィッチの見立てである。フィッチは「欧州の新車販売の5割がEVという状況が10年続けば、域内ガソリン需要は25%減る」と試算する。」

欧州の自動車耐用年数は、平均20年という計算になる。

トヨタは、2020年までに電気自動車を量産しようとしているが、それって、どう考えても出遅れだな。

しかも、本気度が分からない。

世界に冠たる大企業だから、全方位で準備して、脈があるとみれば、資源を集中させて総ざらいすればいいとはいえ、欧米連合に囲い込まれて苦しい戦いを強いられそうだ。

しかし、そのためのタスクフォースがたった4人というのは、ちょっと心細いしな。

(トヨタが「4人」の社内ベンチャー EV開発へ課されたミッション)
http://www.j-cast.com/2016/11/29284546.html?p=all

「トヨタとグループの豊田自動織機、アイシン精機、デンソーの4社から1人ずつの計4人が参加し、EV事業戦略の立案や製品企画を担当する。」

「小さな組織で従来とは全く異なる仕事の進め方をすることによって、プロジェクトのスピードアップを図り、商品の早期投入を目指す」

何年も前から電気自動車を開発し、市場に投入してきた日産と三菱は、結局鳴かず飛ばずのお荷物を抱え込むことになった。

テスラは、確かに高性能の高価格車を投入しているが、本命のモデル3が出るまでは本当の成功かどうかは分からない。

ポルシェにしても、アウディにしても、どこまで本気で取り組むつもりかは、今のところ分からないのだ。

石油が採れ続け、安価に流通し続ける限り、そう簡単に内燃機関が消えてなくなることはないと、浮沈子は、まだ高をくくっている。

政府がどれだけインセンティブを与えたとしても、市場が大きく動くとは限らない。

しかし、ひょっとしたら、今回は単に環境問題だけではない、何か明確な意思が働いている感じはするな。

背後にはゲームのルールを変えてしまおうという、恣意的な動きがちらちらしている。

いよいよ、原動機にも電子の帝国が押し寄せてくる。

自動車産業の構造的な変革が、大波のように押し寄せてくる。

クルマは、金属と樹脂とガラスとゴムとで出来た機械だ。

しかし、もう一つ、燃料というスパイスをかけなければクルマは走り出さない。

それが、ガソリンから電気に変わろうとしている。

内燃機関から、モーターへ。

一方では、水素社会への転換が、産業レベルで徐々に進み始める。

プラントの転換が必要だから、充電ステーションのように簡単にはいかない。

引用した記事にあるように、電気をどうやって起こすのかという話もある。

先進国ではともかく、新興国では、内燃機関を使った自動車は、まだまだ需要があるだろうが、これにしたって通信の世界と同じように、中抜きで、一気に電気自動車に行ってしまわないとも限らない。

通信インフラとは違って、電気を電波で飛ばすわけにはいかないけどな。

(もう目の前まできている!大電力の「無線送電」)
http://blog.eco-megane.jp/%E3%82%82%E3%81%86%E7%9B%AE%E3%81%AE%E5%89%8D%E3%81%BE%E3%81%A7%E3%81%8D%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%EF%BC%81%E5%A4%A7%E9%9B%BB%E5%8A%9B%E3%81%AE%E3%80%8C%E7%84%A1%E7%B7%9A%E9%80%81%E9%9B%BB%E3%80%8D/

「昨今、新しい送電方法として電線を使わない大電力の「無線送電」が注目されています。」

おっと、ちょっと目を離した隙に、こんな話が進んでいたとはな。

内燃機関の燃料は、膨大な社会インフラを動員して、末端の給油所まで運んでいる。

それを、電気に変えて送電すれば、流通にかかるコストを劇的に下げることが出来る。

そういう観点で見れば、電気自動車というのは、新興国にとっても使いやすい移動体になるかもしれない。

都市部ではガソリン車、郊外では電気自動車という、逆転した話もあり得る(ねーよ)。

行楽地のガソリンスタンドで聞いた話だが、クルマの燃費が良くなって、都会から来るお客さんが給油してくれなくなったんだそうだ。

死活問題だな。

充電なら、自宅でもできるけど、給油所が遠くなってしまっては、そこに行くための燃料も使わなければならない。

世界の産業支配という稀有壮大な話と、近所にあったガソリンスタンドが消えていく話は、きっとどこかで繋がっているのかもしれないな。

この話、機会があればまた書く。

コメント

_ 犬 ― 2016年12月26日 13:17

>内燃機関で世界を制した日本を干し上げるために、欧米が結託して仕掛けてきたということなんだろうか?。

そうかもしんないですね(笑)
携帯の通信規格だったり、そういうのはありませね。日本独自にやろうとすると潰されるみたいな。DVD、BD、CDあのへんの規格も向こうのメーカーとくんでやったからというとこありますしね。

ハイブリッドとかFCVまわりの特許は徹底的にトヨタがおさえてしまいましたからね。

リチウムイオンの次としてマグネシウムがでてきたが…いまのとこ実用化のメドすらたっていないが、そんなに上手いことバッテリーの技術革新がおきるかどうか…
結局のとこ蓄電素材の革新が起きないと劇的に容量はあがんないですから

それに発売してないから技術開発してないとは言えないでしね。
走行部はモーターなんだからFCVでもEVでも走行制御技術は変わらないし、電気供給部がバッテリーか燃料電池の違いだし
ハイブリッドにしてもアコードみたいにエンジンは走行はモーターのみでエンジンは発電機(高速走行時にはエンジンも駆動につかいが)にしかつかわたいという発電機付電気自動車タイプのハイブリッドもありますからね

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