ウクライナの二の舞 ― 2017年02月03日 19:43
ウクライナの二の舞
問題です。
次の人物に共通の都市は?。
・イマヌエル・カント:哲学者
・レオンハルト・オイラー:数学者・物理学者
・ブルーノ・タウト:建築家、都市計画家
・ダーヴィト・ヒルベルト:数学者
・杉原千畝:赴任した外交官
浮沈子が聞き覚えがある人物だけ。
答えは、ケーニヒスベルク(現在のカリーニングラード)。
サッカーファンになら、2018年ワールドカップ開催都市として知られているかも知れない。
(2018 FIFAワールドカップ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/2018_FIFA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97
「試合は以下の11都市(カリーニングラード、カザン、モスクワ、ニジニ・ノヴゴロド、サンクトペテルブルク、サマーラ、サランスク、ソチ、ヴォルゴグラード、ロストフ・ナ・ドヌ、エカテリンブルク)で行う予定である」
(カリーニングラード)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89
「ロシア連邦西部にあるカリーニングラード州の州都である。バルト海に接する港湾都市で、人口は約42万人。」
この都市は、ちょっと面白いところにある。
(カリーニングラード州)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E5%B7%9E
「バルト海沿岸のロシア連邦の州(オーブラスチ)。ロシア連邦の最西端で、飛び地である。」
「カリーニングラード市の周辺の地域は、ソビエト政府が巨大な軍事施設を設置していたために、50年間ほど完全に封鎖されていた(いわゆるZATO(閉鎖都市))。冷戦の終結以後、その軍事施設の規模や環境破壊の深刻さが次第に明らかになってきている。」
「カリーニングラード州は、軍事拠点として、また不凍港として、ロシアにとって重要な地域である。」
「カリーニングラード州は世界のコハク(琥珀)の90%以上を産する。」
まあ、どうでもいいんですが。
NATOについて調べていたら、こんな記事にぶち当たった。
(冷戦の再来、欧州で高まるロシアとNATOの緊張 プーチン訪日の真の狙いは? 熊谷徹のヨーロッパ通信)
http://www.asyura2.com/16/warb18/msg/727.html
「ヨーロッパでは、「東西冷戦」が再燃している。市民の間でも、「新たな戦争の時代が近づいているのか」という漠たる不安感が強まっている。」
「そのきっかけは、2014年3月にロシアがクリミア半島に戦闘部隊を送って制圧し、ロシアに併合したことだ。」
「西欧諸国はかつてソ連の一部だった国・ウクライナと協力関係を深めたことで、虎の尾を踏んだ。」
ウクライナの件は、このブログでも触れたことはあるが、浮沈子はあまり関心はなかった。
だって、元々、ソ連だったしな。
「焦点はスバルキ・ギャップ」
「NATO関係者は「東西対立がエスカレートした場合に、ロシアが次に併合しようとするのはバルト3国(リトアニア、ラトビア、エストニア)だ」という見方を強めている。」
「ロシア領土の飛び地とベラルーシの間の距離は、わずか100キロメートル。この地峡部がスバルキ・ギャップだ。NATOは、東西間の対立が高まった場合、ロシア軍の戦車部隊がカリーニングラードの飛び地からスバルキ・ギャップに突入し、友好国ベラルーシへ向かうと推測している。そうすることでロシアは、バルト3国をそれ以外のNATO加盟国から切り離すことができる。NATOは、バルト3国に向けて地上から応援部隊を送ることができなくなる。」
(バルト三国)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88%E4%B8%89%E5%9B%BD
「3か国ともに、北大西洋条約機構(NATO)および欧州連合(EU)の加盟国、通貨もユーロでシェンゲン協定(シェンゲン圏)加盟国である。」
しかし、リトアニアは別としても、ロシア系住民は多い。
「ラトビアのロシア系住民の比率は25.8%。エストニアでは25.1%、リトアニアでは4.8%がロシア系だ。これはソ連が第二次世界大戦後に多くのロシア系住民を移住させたためである。」
「つまり「ロシア系住民の権益を守る」というプーチンの大義名分は、バルト3国についても使われる可能性があるのだ。」
ちなみに、ウクライナ全体では、ロシア系住民は2割弱といわれている。
(ウクライナ基礎データ:民族:外務省資料)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ukraine/data.html#section1
「ウクライナ人(77.8%)、ロシア人(17.3%)、ベラルーシ人(0.6%)、モルドバ人、クリミア・タタール人、ユダヤ人等(2001年国勢調査)」
驚いたな。
こんな状況があるなんて、知らなかった。
「ロシアは2013年に、カリーニングラード周辺に7万人の兵士を動員し、「SAPAD2013」という大規模な軍事演習を行っている。またロシアは、カリーニングラード周辺にSA400型対空ミサイルを配置した。ロシアはこのミサイルを使うことで、NATOがリトアニア上空の制空権を確保するのを阻むことができる。さらにロシアは、戦術核弾頭を搭載できる短距離ミサイルをカリーニングラードに配備することも検討している。」
(ロシアが東欧の飛び地カリーニングラードに核ミサイル配備?:追加)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/11/post-6208.php
「ロシアは10月初め、リトアニアとポーランドの間のロシアの飛び地カリーニングラードに、核弾頭搭載可能な弾道ミサイル「イスカンデル」を配備した。」
一触即発じゃないの・・・。
「NATOは今年(2016年)6月にポーランドで、3万1000人の兵士を動員した軍事演習「アナコンダ」を実施した。」
「「アナコンダ」を終えた数日後には、演習「セーバー・ストライク」を実施した。これはエストニア領内の、ロシア国境から約150キロの地域で行なわれたもの。NATO加盟国から約1万人の部隊が参加した。」
この記事の筆者は、まるで冷戦下のようなデジャヴュにとらわれたと表現しているが、そういう状況が今の欧州の実態だということだ。
まいったな、こりゃ・・・。
「ロシアがクリミアを併合して以降、NATOは軍事演習を再開し、ヨーロッパの緊張感は確実に高まっている。欧米諸国は、「クリミアの二の舞は許さない」というメッセージをプーチンに送っているのだ。」
そして、新米国大統領は、梯子を外しにかかっている(そうなのかあ?)。
記事は、さらに難民問題もロシアの陰謀だと指摘している(そうかあ?)。
米国大統領選挙に介入し、難民問題で米欧の分断を図る。
ここでNATO勢力を削ぐことが出来れば、失われたロシアの栄光を取り戻すことが出来るかもしれない。
そういう賭けに出ないと断言することは出来ない。
そのための下地は整いつつあるのだ。
ウクライナの時も、核兵器の使用について必要な指示をしたという。
(ロシア大統領、核戦力に戦闘準備指示 ウクライナ政変で)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM15H35_V10C15A3FF8000/
「ウクライナで昨年(2014年)2月に親ロシアのヤヌコビッチ政権が崩壊し親欧米派が政権を掌握した際、核兵器使用の準備をするようロシア軍に指示したことを明らかにした。」
やる気満々・・・。
(ウクライナ戦闘激化で試されるトランプ──NATOもEUも捨ててロシアにつくのか?)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/nato-10.php
<ウクライナ東部で2年半ぶりに戦闘が激化している。トランプ政権を試すために、ロシアが親ロシア派を煽っている可能性もある。アメリカが見放せば、親欧派の政権はもたない。NATOやEUは今、トランプの出方に警戒を強めている>
まあ、時間の問題だな。
ニュースの紙面に、スバルキ・ギャップの文字が踊る日は近い。
「アメリカが東欧4カ国に展開する4000人規模の兵士と戦車90台は、アメリカが34億ドルを拠出する「ヨーロッパ安心供与イニシアティブ」が負担する。その資金拠出を、トランプとミック・マルバニー次期行政管理予算局局長が停止する可能性もある。」
「ロシアにとっては願ってもない話だ。ブルガリアやチェコなどの旧東欧諸国にもうアメリカは頼りにならないからと言って、仲間に引き入れようとするだろう」
さて、我が国の首相は、大統領専用機に乗って、ドナルド・トランプとゴルフするんだとはしゃいでいる。
あーあ・・・。
問題です。
次の人物に共通の都市は?。
・イマヌエル・カント:哲学者
・レオンハルト・オイラー:数学者・物理学者
・ブルーノ・タウト:建築家、都市計画家
・ダーヴィト・ヒルベルト:数学者
・杉原千畝:赴任した外交官
浮沈子が聞き覚えがある人物だけ。
答えは、ケーニヒスベルク(現在のカリーニングラード)。
サッカーファンになら、2018年ワールドカップ開催都市として知られているかも知れない。
(2018 FIFAワールドカップ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/2018_FIFA%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%89%E3%82%AB%E3%83%83%E3%83%97
「試合は以下の11都市(カリーニングラード、カザン、モスクワ、ニジニ・ノヴゴロド、サンクトペテルブルク、サマーラ、サランスク、ソチ、ヴォルゴグラード、ロストフ・ナ・ドヌ、エカテリンブルク)で行う予定である」
(カリーニングラード)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89
「ロシア連邦西部にあるカリーニングラード州の州都である。バルト海に接する港湾都市で、人口は約42万人。」
この都市は、ちょっと面白いところにある。
(カリーニングラード州)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E5%B7%9E
「バルト海沿岸のロシア連邦の州(オーブラスチ)。ロシア連邦の最西端で、飛び地である。」
「カリーニングラード市の周辺の地域は、ソビエト政府が巨大な軍事施設を設置していたために、50年間ほど完全に封鎖されていた(いわゆるZATO(閉鎖都市))。冷戦の終結以後、その軍事施設の規模や環境破壊の深刻さが次第に明らかになってきている。」
「カリーニングラード州は、軍事拠点として、また不凍港として、ロシアにとって重要な地域である。」
「カリーニングラード州は世界のコハク(琥珀)の90%以上を産する。」
まあ、どうでもいいんですが。
NATOについて調べていたら、こんな記事にぶち当たった。
(冷戦の再来、欧州で高まるロシアとNATOの緊張 プーチン訪日の真の狙いは? 熊谷徹のヨーロッパ通信)
http://www.asyura2.com/16/warb18/msg/727.html
「ヨーロッパでは、「東西冷戦」が再燃している。市民の間でも、「新たな戦争の時代が近づいているのか」という漠たる不安感が強まっている。」
「そのきっかけは、2014年3月にロシアがクリミア半島に戦闘部隊を送って制圧し、ロシアに併合したことだ。」
「西欧諸国はかつてソ連の一部だった国・ウクライナと協力関係を深めたことで、虎の尾を踏んだ。」
ウクライナの件は、このブログでも触れたことはあるが、浮沈子はあまり関心はなかった。
だって、元々、ソ連だったしな。
「焦点はスバルキ・ギャップ」
「NATO関係者は「東西対立がエスカレートした場合に、ロシアが次に併合しようとするのはバルト3国(リトアニア、ラトビア、エストニア)だ」という見方を強めている。」
「ロシア領土の飛び地とベラルーシの間の距離は、わずか100キロメートル。この地峡部がスバルキ・ギャップだ。NATOは、東西間の対立が高まった場合、ロシア軍の戦車部隊がカリーニングラードの飛び地からスバルキ・ギャップに突入し、友好国ベラルーシへ向かうと推測している。そうすることでロシアは、バルト3国をそれ以外のNATO加盟国から切り離すことができる。NATOは、バルト3国に向けて地上から応援部隊を送ることができなくなる。」
(バルト三国)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%90%E3%83%AB%E3%83%88%E4%B8%89%E5%9B%BD
「3か国ともに、北大西洋条約機構(NATO)および欧州連合(EU)の加盟国、通貨もユーロでシェンゲン協定(シェンゲン圏)加盟国である。」
しかし、リトアニアは別としても、ロシア系住民は多い。
「ラトビアのロシア系住民の比率は25.8%。エストニアでは25.1%、リトアニアでは4.8%がロシア系だ。これはソ連が第二次世界大戦後に多くのロシア系住民を移住させたためである。」
「つまり「ロシア系住民の権益を守る」というプーチンの大義名分は、バルト3国についても使われる可能性があるのだ。」
ちなみに、ウクライナ全体では、ロシア系住民は2割弱といわれている。
(ウクライナ基礎データ:民族:外務省資料)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ukraine/data.html#section1
「ウクライナ人(77.8%)、ロシア人(17.3%)、ベラルーシ人(0.6%)、モルドバ人、クリミア・タタール人、ユダヤ人等(2001年国勢調査)」
驚いたな。
こんな状況があるなんて、知らなかった。
「ロシアは2013年に、カリーニングラード周辺に7万人の兵士を動員し、「SAPAD2013」という大規模な軍事演習を行っている。またロシアは、カリーニングラード周辺にSA400型対空ミサイルを配置した。ロシアはこのミサイルを使うことで、NATOがリトアニア上空の制空権を確保するのを阻むことができる。さらにロシアは、戦術核弾頭を搭載できる短距離ミサイルをカリーニングラードに配備することも検討している。」
(ロシアが東欧の飛び地カリーニングラードに核ミサイル配備?:追加)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/11/post-6208.php
「ロシアは10月初め、リトアニアとポーランドの間のロシアの飛び地カリーニングラードに、核弾頭搭載可能な弾道ミサイル「イスカンデル」を配備した。」
一触即発じゃないの・・・。
「NATOは今年(2016年)6月にポーランドで、3万1000人の兵士を動員した軍事演習「アナコンダ」を実施した。」
「「アナコンダ」を終えた数日後には、演習「セーバー・ストライク」を実施した。これはエストニア領内の、ロシア国境から約150キロの地域で行なわれたもの。NATO加盟国から約1万人の部隊が参加した。」
この記事の筆者は、まるで冷戦下のようなデジャヴュにとらわれたと表現しているが、そういう状況が今の欧州の実態だということだ。
まいったな、こりゃ・・・。
「ロシアがクリミアを併合して以降、NATOは軍事演習を再開し、ヨーロッパの緊張感は確実に高まっている。欧米諸国は、「クリミアの二の舞は許さない」というメッセージをプーチンに送っているのだ。」
そして、新米国大統領は、梯子を外しにかかっている(そうなのかあ?)。
記事は、さらに難民問題もロシアの陰謀だと指摘している(そうかあ?)。
米国大統領選挙に介入し、難民問題で米欧の分断を図る。
ここでNATO勢力を削ぐことが出来れば、失われたロシアの栄光を取り戻すことが出来るかもしれない。
そういう賭けに出ないと断言することは出来ない。
そのための下地は整いつつあるのだ。
ウクライナの時も、核兵器の使用について必要な指示をしたという。
(ロシア大統領、核戦力に戦闘準備指示 ウクライナ政変で)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM15H35_V10C15A3FF8000/
「ウクライナで昨年(2014年)2月に親ロシアのヤヌコビッチ政権が崩壊し親欧米派が政権を掌握した際、核兵器使用の準備をするようロシア軍に指示したことを明らかにした。」
やる気満々・・・。
(ウクライナ戦闘激化で試されるトランプ──NATOもEUも捨ててロシアにつくのか?)
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/02/nato-10.php
<ウクライナ東部で2年半ぶりに戦闘が激化している。トランプ政権を試すために、ロシアが親ロシア派を煽っている可能性もある。アメリカが見放せば、親欧派の政権はもたない。NATOやEUは今、トランプの出方に警戒を強めている>
まあ、時間の問題だな。
ニュースの紙面に、スバルキ・ギャップの文字が踊る日は近い。
「アメリカが東欧4カ国に展開する4000人規模の兵士と戦車90台は、アメリカが34億ドルを拠出する「ヨーロッパ安心供与イニシアティブ」が負担する。その資金拠出を、トランプとミック・マルバニー次期行政管理予算局局長が停止する可能性もある。」
「ロシアにとっては願ってもない話だ。ブルガリアやチェコなどの旧東欧諸国にもうアメリカは頼りにならないからと言って、仲間に引き入れようとするだろう」
さて、我が国の首相は、大統領専用機に乗って、ドナルド・トランプとゴルフするんだとはしゃいでいる。
あーあ・・・。
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