巻き貝、巻ち貝(間違い?)2017年02月07日 15:20

巻き貝、巻ち貝(間違い?)


機長の危機管理を読んでいる。

老眼との格闘だから、それほど速いペースでは読めない。

105ページ(文庫版)に、次のくだりがある。

「オーストラリアにフライトし始めた当初は、よく浴槽の水を抜いては渦が右に回ると感心し、海辺に出ては巻き貝までもが右巻きになっていると驚いたものです。」

コリオリの力に関する記述なんだが、胡散臭い話には慣れっこになっている浮沈子も、さすがに変だと思って調べてみた。

(巻貝:巻きの方向)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%BB%E8%B2%9D

「巻き貝のとがった方を上に向け、殻の入り口が見えるように持ったとき、殻の口が向かって右側に見えるのが右巻き、左側に見えるのが左巻きである。」

「巻く方向は、種によって決まっているのが普通である。9割の種が右巻きと言われているが、理由はよくわかっていない。また左巻きの種の9割は陸生や淡水性である。」

「カタツムリの多くは右巻きであるが、一部に左巻きの種がある。」

「また、左右両巻の種も存在する。」

リンク先も見ておこう。

(巻貝の左右巻型形成に新発見)
http://www.jst.go.jp/pr/info/info101/

「1920年代の交配実験から巻貝の巻型は母性遺伝を示す一個の遺伝子によって決定されることが知られていた」

どうも、コリオリの力とは無関係のようだ。

(カタツムリ:殻の巻き方)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%84%E3%83%A0%E3%83%AA#.E6.AE.BB.E3.81.AE.E5.B7.BB.E3.81.8D.E6.96.B9

「日本産のものでは種ごとに巻きの方向が遺伝的に決まっており、大部分の種は右巻きであるが、ヒダリマキマイマイなど少数の左巻き種がおり、キセルガイ科のように科全体が左巻きのものもいる。」

「多くのカタツムリでは対面しながらすれ違う位置で交尾孔のある側を相互に合わせるため、巻き方が逆であると交尾が困難」

ははあ、握手するみたいに、合わせる都合があるわけだ。

「外国にはポリネシアマイマイやマレーマイマイのように同一種内で右巻きと左巻きの両方が普通に出現する種類もある。」

「このような両旋型の種の交尾は、他方の殻の上にもう一方の個体が乗るマウンティング形式であるため巻き方の違う個体同士でも交尾が可能であるという。」

試してみようとして、ケンカになっても浮沈子は知らない(子供は、わかんなくていいです!)。

要するに、あれだな、南半球だろうが北半球だろうが、巻貝の巻き型には関係ないということなんだろうな。

しかし、オーストラリアの巻き型は観察して、北半球の巻き型は見ていなかったということなんだろうか?。

それとも、機長の記憶には、左巻きのマイマイの記憶があったんだろうか?。

肝心の安全管理、危機管理の話とは別に、枝葉末節が気になる浮沈子。

こんなことじゃあ、何時になったら読み終わるか、分からんぞお・・・。

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