朝日陥落2017年02月14日 01:18

朝日陥落
朝日陥落


SSー520 4号機の呼称を使ってこなかった朝日新聞が、とうとう使った!。

(電線ショートが原因か 世界最小級ロケット打ち上げ失敗)
http://www.asahi.com/articles/ASK2F5S60K2FULBJ00Y.html?iref=comtop_list_sci_n01

「衛星用として世界最小クラスのロケット「SS520」4号機について・・・」

ザマアミロ!(?)。

あー、スッキリした。

まあ、どうでもいいんですが。

NHKは、今回もしつこく使っていない。

(ミニロケット打ち上げ失敗 ケーブルが振動で損傷か)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170213/k10010875211000.html

「JAXAが開発した高さ9メートル50センチの世界最小クラスのミニロケット・・・」

舌噛みそうだな。

失敗の原因については、時事通信が突っ込んでいる。

(電源ケーブル損傷が原因=超小型ロケット失敗で報告-JAXA)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017021300888&g=soc

「TLMにはロケットに搭載された電池からケーブルを通じて電源が供給され、ケーブルの一部は第2段ロケットの機体側面のダクトを通り、引き込み穴から機体内部に入っていた。」

「JAXAは、再現試験の結果などから、打ち上げ後の機体振動などにより、ケーブルと引き込み穴の縁の部分がこすれ、絶縁用の被覆が損傷したと推定。むき出しになった電線が周囲の金属部分に触れてショートし、過大な電流が流れた結果、TLMなどに電源を分配する装置が故障した可能性が高いと判断した。」

「衛星打ち上げのため、4号機は電源ケーブルを細くするなどの軽量化や、引き込み穴の位置や形状を変更していた。」

電線の被覆が擦れて剥けてショーとかあ・・・。

ショボ・・・。

5億円がパーだな。

軽量化や空気抵抗の低減を、極限まで追求した結果ということになる。

研究とか、実験ということでないと追求できないところではある。

「ケーブル強度など個々の変更部分に問題がないことは事前に確認していたが、JAXAはこれらの変更の影響が複合し、ケーブル損傷につながったとみている。」

表に現れたのは、確かにショボイ話だが、背景にあるのはロケット開発の難しさだな。

基幹ロケットでないところに、潤沢な金があるわけではなく、既存のロケットを弄って何らかの成果を上げようとすれば、どこかに無理が働く。

(“世界最小”ミニロケット打ち上げ失敗の原因は? JAXAが調査結果を公表(2017年2月13日):動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=1Deota-RNY0

記者会見の中でも出ていたが、3kgのミニ衛星を上げることさえ困難なロケットだったわけだ。

「3キロ打ち上げるっていうのは、実は、あのー、このロケットではかなり大変なことだったなと、あの、設計上考えてたところなんですけども・・・」(43分35秒辺り)

浮沈子の記憶が確かならば、仕様では4kg以上となってたような気がするんだがな。

(SS-520 4号機実験の実施について)
http://www.isas.jaxa.jp/topics/000795.html

「SS-520 4号機主要諸元:
打ち上げ能力:低軌道に4kg以上」

ふかしだったわけか・・・。

まあいい。

軽量化の方策としては、機体の一部をステンレスからアルミに替えたということもある。

(小型ロケットの失敗原因が判明)
http://mainichi.jp/articles/20170214/k00/00m/040/051000c

「ケーブルと接触した機体部分をステンレスから、軽いが熱を伝えやすいアルミに替えたという。」

擦れただけじゃなくて、熱で溶けたのかもしれないな。

もともと、衛星打ち上げ用に設計されていないものを、無理したわけだからな。

ミニ衛星専用打ち上げロケットを、廉価で作るというわけにはいかなかったわけだ。

まあ、全然廉価じゃないけどな。

民生品の仕様とは無関係というところで、今後の影響を打ち消すことに躍起になっているような感じだ。

従来のSS-520の設計も健全だったということになる。

八方丸く収まって、無理な打ち上げのための1回限りの実験の失敗に押し込めることが出来たので、JAXAはホッとしているだろう(そうなのかあ?)。

このロケットは、衛星用としては向かないことは、初めから分かってたわけだから、今後、追加の試験を行うことはないだろう。

民間ロケットの開発に補助金出した方が、余程成功するような気がする。

たぶん、同程度の能力なら、1回1億円くらいで、打ち上げ可能になるだろう。

観測ロケットから、衛星打ち上げまでの道のりは長い。

コスパを高めようとすればなおさらだ。

その途中では、今回のような最適設計の失敗が、山のように出てくるだろう。

浮沈子が思い出すのは、原子炉もんじゅを廃炉に追い込むきっかけとなった温度計(のさや:ウェル)の設計の話だ。

(高速増殖原型炉もんじゅの2次系ナトリウム漏洩)
http://www.sozogaku.com/fkd/cf/CB0011005.html

「よもやま話:
問題がなかった高速増殖実験炉「常陽」のウェルの形状・寸法を、「もんじゅ」のウェルはすべて悪い方向に設計変更している。流体振動疲労の対策が不十分と責められるのは、致し方ない。」

軽量化と空気抵抗の低減という、ロケット固有のインセンティブがあったとはいえ、今回の事例は、設計上問題なかったSS-520の仕様を、全て悪い方向に変更したことになるかもしれない。

それは、とりもなおさず、システムトータルでの最適化の難しさ、つけ焼きの改良では済まない高度化を、安易に推し進めたツケが表出したということに他ならない。

日本人って、何となく、山椒は小粒でピリリと辛いみたいなのが好きで、世界最小衛星打ち上げロケットとかいわれると、盛り上がっちゃうところがあるのかもしれないけど、宇宙ロケットみたいにクリティカルな世界では、追い込み過ぎると今回のような結果になるってことだな。

それは、ファルコン9の2016年9月1日の爆発も同じかもしれない。

記者会見で責任者は、電線の太さだけでなく、接着剤の量とか、ケーブルの長さ、コネクターの大きさなど、ありとあらゆるところで、軽量化と空気抵抗の低減を追求したと自慢げに(?)話しているけど、結果的には裏目に出たわけだ。

確かに困難な打ち上げを成功させ、20秒間のデータが取れたというのは一定の成果かもしれない。

衛星の軌道投入には失敗したかもしれないけど、打ち上げそのものは成功だったからな。

そう強弁できなくもない。

手術は成功したが、患者は死亡したみたいなもんだ(ちょっと違うような)。

それにしても、NHKはここに至っても、SSー520 4号機の正式名称を頑なに使わないなあ。

呆れてものが言えない・・・。

(小型ロケットSS-520失敗、原因は「徹底した軽量化」:追加)
http://sorae.jp/030201/2017_02_14_ss-520.html

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