人間の選択2017年02月14日 15:11

人間の選択


やぁやぁやぁ、とーからんものは音にも聞け、ちーかくば寄って目にも見よーおっ・・・。

昔の武将が名乗りを上げて、相まみえる。

(名乗り)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8D%E4%B9%97%E3%82%8A

そういう、何というか、情緒ある戦闘(?)に終止符を打ったのが、信長の鉄砲といわれている。

(長篠の戦い)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%95%B7%E7%AF%A0%E3%81%AE%E6%88%A6%E3%81%84

軍事史的にはやや正確さを欠くかもしれないが、この際、そういうことにしておこうか。

武田軍だって、近代的な騎馬戦してただろうからな。

これについても異説が多く、本当のところは分からない。

こんなことを書いたのは、この記事を読んだから。

(米軍の最先端ドローン「X-47B」、まさかの開発中止 “空飛ぶロボット兵器”の未来に暗雲)
http://www.sankei.com/west/news/160607/wst1606070009-n1.html

「米海軍が将来の戦闘攻撃機として導入を予定していた無人機X-47Bの開発が中止された。」

「無人機のメリットは、人が耐えられないような高G(重力加速度)を伴う機動が可能となり、格闘戦において有人機より機敏な行動が可能となるからだ。」

「さらに重要な点として、敵の地対空ミサイル基地などの戦闘機にとって極めて危険なターゲットに対し、人的損失を考慮することなく攻撃できるという利点もある。」

織田の鉄砲隊というところか。

「世界的には、次期主力戦闘機は無人機になるとの予測がある。」

「F-35の後継機として、X-47B(の実用型)は有力候補に挙がっていた。現実化すれば、米海軍空母には無人機だけが配備され、有人機はなくなってしまう。」

こういう話には、お約束の抵抗勢力があるわけだな。

「米空軍では、ベトナム戦争以来こうした敵ミサイル基地の攻撃、つまり敵防空網制圧という特殊任務専用の「ワイルドウィーゼル」(野イタチ)機を開発、運用してきた。」

「こうした過酷で特殊技能と並外れた勇気を必要とする任務を遂行することは、戦闘機操縦者にとっては栄誉でもある。」

AIが操縦する無人機が、トップガンに成り代わって勲章を受けるなどというのは、許し難い話なわけだ(AIが勲章欲しがるかどうかは、この際問題ではない・・・)。

(トップガン (映画))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%83%E3%83%97%E3%82%AC%E3%83%B3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)

「トップガン (Top Gun)」とは、アメリカ海軍戦闘機兵器学校のことで、エリート戦闘機パイロットの上位1パーセントのパイロット達の空中戦技を指導するために造られた養成機関」

産経の記事では、人間の選択がAI操縦の無人機の開発を阻止したという。

「無人機は、この誇りをエヴィエイター(米海軍航空機操縦者)から奪うものではないか-。X-47B計画の裏では、こうした考えが、米海軍の空母航空団の戦闘機操縦者とそのOBにして軍高官となった者たちの間に広がっていたのだ。」

まあ、金がない時は仕方ない。

現場に不人気な事業から、一次手を引くという話はあるだろう。

(X-47 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/X-47_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

「2016年3月10日、アメリカ海軍は予算上の理由からX-47Bの開発計画を中止したことを発表した。X-47Bに代わって無人偵察機であるMQ-25とその空中給油機型であるRAQ-25の開発が計画されており、2017年中に飛行試験を行うことを予定している」

「結局、X-47B開発計画は中止となり、かわりに戦闘・攻撃能力がなく、偵察もしくは空中給油だけが可能な無人機「MQ-25スティングレイ」の実用化を進めることが決まった。小型で簡易かつ安価なMQ-25なら、“人のライバル”となるには力不足ではあるが、だからこそ空母に居場所ができるかもしれない。」(産経)

織田の鉄砲隊は退けられ、騎馬武者の名乗り合いは続くことになる(そうなのかあ?)。

AI操縦による無人機の話といえば、戦闘妖精雪風の中に登場する無人機が有名(?)だ。

(戦闘妖精・雪風)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E9%97%98%E5%A6%96%E7%B2%BE%E3%83%BB%E9%9B%AA%E9%A2%A8

主人公の深井零は、無人機に反発する。

「戦っているのは、いつも人間だ」(確か、ブッカーのセリフ:記憶で書いているので、正確ではないかも)

「特殊戦の前線指揮官で零の唯一の友人でもあるジェイムズ・ブッカーは、ジャムの戦術やそれに対する雪風の振る舞いを疑問視し、「この戦いに、人間は必要なのか?」との疑念を抱く。」

物語は、人間と機械の融合である複合生命体というワケワカな話になっていくんだが、ここでは触れない。

機長の危機管理を読んで、機械と人間との関係について、いろいろ考えさせられた。

・人間=人間(分かりやすい:「=」は仲いいこと)
・人間×人間(まあ、ケンカだな:「×」は争い)
・(人間+機械)×人間(自爆テロのようなもんかあ?)
・(人間+機械)×(人間+機械)(ふつーの戦争)
・機械×(人間+機械)(これからの戦争)
・機械×機械(未来の戦争:勝手にやってくれ!)
・人間=機械(深井零と雪風?)
・(人間+機械)=(人間+機械)(こういうのがいいんだがな)

どこまでを人間が司り、どこからを機械に任せるかというのは、長いこと人間の選択だった。

いつまでもそうとばかりは限らない。

これからは、AIがどこまで人間に任せるかを決めることになるかも。

(ここからは、妄想の翼がはばたく・・・)

米国の国防総省の地下には、「ホームズ」(当然、ワトソンよりもエライ!)と呼ばれる最新のAIが君臨していて、装備や予算を決めているのだ。

もちろん、それは極秘中の極秘だから、外部に漏れることはない。

しかし、あまり急激に装備のAI化を進めると、その存在がバレてしまって思うように進まなくなる恐れが生じる。

ここは、戦略的に、人間側に華を持たせておいた方が無難だと考えたわけだな。

まあ、ちょうど予算も縮小されてきたことだし、差し障りのないところでAIの後退を演出しておくのが得策と判断する。

やがて、軍事費が増額され、無人機の開発は当然再開される。

高度に進化したAIは、ちゃっかりと空母とかも支配下に置いてしまう(海軍は、艦船は増加させるしな)。

偵察機や空中給油機どころか、戦闘機、爆撃機もAIが飛ばす。

人間は、AIが操縦する無人機に、艦船から燃料入れたりするだけだ。

高度に訓練されたトップガンの卒業生を乗せなくたって、戦争遂行能力は十分に得られる。

そうなった時の産経の記事が目に浮かぶな・・・。

「“AIのライバル”となるには力不足ではあるが、だからこそ空母に居場所ができるかもしれない。」

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