よせばいいのに ― 2017年02月17日 20:02
よせばいいのに
(超小型ロケット、再挑戦へ=時期は未定-JAXA理事長)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017021701053&g=soc
「JAXAとして、今回の原因、結果、対策を踏まえて再度打ち上げを進めたいと考えている」
え゛え゛っ!?(驚愕の浮沈子!)。
「軽量化の要求が厳しく、信頼性には十分配慮してきたが結果的には不十分だった」
「民生技術を活用し、ロケットをより、軽量、低コストに持っていく流れは加速されている」
懲りないなあ・・・。
「具体的な時期は未定とした。」
経産省が金出すって言ったんだろうか?。
そんでもって、次に失敗したら何て言うんだろうか?。
電柱ロケットは、小型衛星射出用として、決して割安ではない。
先ごろ上がったインドのロケットは、104機の衛星を20億円で打ち上げている。
こっちは、一発5億円。
オンデマンドで、能力の範囲で好きな軌道に上げられるとはいえ、25倍のコストをどう説明するのか。
「軽量、低コストに持っていく流れ」とは、逆行しているとしか言いようがない。
能代の再使用ロケットに突き上げられて、その存立が危うくなっているSSー520の延命策じゃないのか?。
惜しい失敗だったことは認めよう。
(朝日陥落)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/02/14/8360848
「システムトータルでの最適化の難しさ、つけ焼きの改良では済まない高度化を、安易に推し進めたツケが表出したということに他ならない。」
浮沈子は、先のない開発に国費を投じるというのは健全ではないように感じる。
記者会見でも、責任者は、今回の打ち上げについては、民生品の利用がコスト削減につながっているわけではないと明言している。
今後、電柱ロケットを使って、ミニ衛星の打ち上げを継続していくわけでもない。
失敗のまま終わって、引き下がるのが嫌なだけだ。
カッコ悪い、みっともない、悔しい、慚愧、ハズカシイ、エトセエトセ・・・。
そういうのは、全部捨て去って、SS520を引退させ、能代の再使用ロケットに置き換えてしまうのがよろしい。
そもそも、観測ロケットの必要性って、あるのかあ?。
気球以上、衛星以下の圏域での物理化学現象は、確かに難しい要素がある。
観測ロケットの需要が全くなくなるわけではない。
しかし、例えば、ブースターにセンサーしこたま着けて、基幹ロケットの打ち上げの時にデータ取るんじゃだめなんだろうか?。
たぶん、ダメって事例をしこたま挙げて、やっぱ必要ってことになるんだろう。
じゃあ、再使用ロケットにすれば?。
そこでは、固体燃料技術に対する拘りとかもあるに違いない(再使用ロケットは、液体ロケットだし)。
扱いやすさとか、譲れない部分もあるんだろうな。
オーロラ観測とか、極地に近いところから打ち上げるしな。
いいだろう。
そこは認めてもいい。
が、衛星打ち上げロケットとしては、メリットは殆どない。
高い、キツイ(能力的に)、先がない。
年に10億円くらいの実験レベルのロケットで、がたがた言っても始まらないけど。
市場競争に参入するコスパもないし、それを追求できるほどの性能もない。
たまたま、ニュージーランドのロケットが、射場に搬入されたというニュースもあった。
(宇宙ベンチャー「ロケットラボ」 初号機の発射準備完了へ)
http://forbesjapan.com/articles/detail/15250
「エレクトロンロケットはカーボン素材の採用で軽量化を果たし、使用する液体燃料を低減して低コスト化を実現。3Dプリント技術で製造されたエンジン部品は数日で組み立てが可能という。新素材の活用とスケール、独自のメソッドにより「1回あたり490万ドル」という低コストのロケット打ち上げを顧客に提供しようとしている。」
同じ5億円でも、あっちは月に探査機送り込む能力があるのだ。
「同社は昨年12月、月面に小型宇宙船を到達させることを目標に掲げる、ムーンエキスプレス(Moon Express)とも契約し、今年中にそれを実現しようとしている。」
電柱ロケットの再打ち上げについては、浮沈子は賛成しかねる。
別に、だからといって、何が変わるわけでもなく、時期未定だが打ち上げは行われるんだろう。
そうして、NHKは、また、正式名称使わないで、舌噛みそうな説明で紹介するのだ。
「JAXAが開発した高さ9メートル50センチの世界最小クラスの2機目のミニロケット」
まあ、どうでもいいんですが。
どうせなら、失敗覚悟で、完全な民生品だけで組んで、1回1億円くらいで飛ばしてみればいい。
そこから技術の底上げを図った方が、余程意味があるような気がする。
今回の打ち上げにしたって、全部のダメ出しが出来ている保証はない。
次回の打ち上げが成功する見込みは、良くて五分五分だ。
前回が20秒だったから、次回は1段目の噴射が終わる30秒くらいまでは行くかもしれない。
(SS-520 4号機のミッション概要 平成28年10月)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/060/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/10/20/1378321_4.pdf
1段目燃焼終了は、資料18ページによれば、31.7秒とある。
擦れて切れた電源コードにしても、その摺動を招いた原因(振動)について対策出来るかどうかは分からず、それがまた、別の不具合を招く可能性もあるしな。
いたちごっこと、粘り強い改良しかないのだ。
ここで諦めないのは、ロケット屋としては正しい。
前回のSS-520としての打ち上げが2000年12月だったから、次回は2030年代になるかもしれない(今回は、実に約16年ぶりの打ち上げだったわけだ)。
いや、未定だからな。
22世紀になってからかもしれないしな・・・。
(超小型ロケット、再挑戦へ=時期は未定-JAXA理事長)
http://www.jiji.com/jc/article?k=2017021701053&g=soc
「JAXAとして、今回の原因、結果、対策を踏まえて再度打ち上げを進めたいと考えている」
え゛え゛っ!?(驚愕の浮沈子!)。
「軽量化の要求が厳しく、信頼性には十分配慮してきたが結果的には不十分だった」
「民生技術を活用し、ロケットをより、軽量、低コストに持っていく流れは加速されている」
懲りないなあ・・・。
「具体的な時期は未定とした。」
経産省が金出すって言ったんだろうか?。
そんでもって、次に失敗したら何て言うんだろうか?。
電柱ロケットは、小型衛星射出用として、決して割安ではない。
先ごろ上がったインドのロケットは、104機の衛星を20億円で打ち上げている。
こっちは、一発5億円。
オンデマンドで、能力の範囲で好きな軌道に上げられるとはいえ、25倍のコストをどう説明するのか。
「軽量、低コストに持っていく流れ」とは、逆行しているとしか言いようがない。
能代の再使用ロケットに突き上げられて、その存立が危うくなっているSSー520の延命策じゃないのか?。
惜しい失敗だったことは認めよう。
(朝日陥落)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/02/14/8360848
「システムトータルでの最適化の難しさ、つけ焼きの改良では済まない高度化を、安易に推し進めたツケが表出したということに他ならない。」
浮沈子は、先のない開発に国費を投じるというのは健全ではないように感じる。
記者会見でも、責任者は、今回の打ち上げについては、民生品の利用がコスト削減につながっているわけではないと明言している。
今後、電柱ロケットを使って、ミニ衛星の打ち上げを継続していくわけでもない。
失敗のまま終わって、引き下がるのが嫌なだけだ。
カッコ悪い、みっともない、悔しい、慚愧、ハズカシイ、エトセエトセ・・・。
そういうのは、全部捨て去って、SS520を引退させ、能代の再使用ロケットに置き換えてしまうのがよろしい。
そもそも、観測ロケットの必要性って、あるのかあ?。
気球以上、衛星以下の圏域での物理化学現象は、確かに難しい要素がある。
観測ロケットの需要が全くなくなるわけではない。
しかし、例えば、ブースターにセンサーしこたま着けて、基幹ロケットの打ち上げの時にデータ取るんじゃだめなんだろうか?。
たぶん、ダメって事例をしこたま挙げて、やっぱ必要ってことになるんだろう。
じゃあ、再使用ロケットにすれば?。
そこでは、固体燃料技術に対する拘りとかもあるに違いない(再使用ロケットは、液体ロケットだし)。
扱いやすさとか、譲れない部分もあるんだろうな。
オーロラ観測とか、極地に近いところから打ち上げるしな。
いいだろう。
そこは認めてもいい。
が、衛星打ち上げロケットとしては、メリットは殆どない。
高い、キツイ(能力的に)、先がない。
年に10億円くらいの実験レベルのロケットで、がたがた言っても始まらないけど。
市場競争に参入するコスパもないし、それを追求できるほどの性能もない。
たまたま、ニュージーランドのロケットが、射場に搬入されたというニュースもあった。
(宇宙ベンチャー「ロケットラボ」 初号機の発射準備完了へ)
http://forbesjapan.com/articles/detail/15250
「エレクトロンロケットはカーボン素材の採用で軽量化を果たし、使用する液体燃料を低減して低コスト化を実現。3Dプリント技術で製造されたエンジン部品は数日で組み立てが可能という。新素材の活用とスケール、独自のメソッドにより「1回あたり490万ドル」という低コストのロケット打ち上げを顧客に提供しようとしている。」
同じ5億円でも、あっちは月に探査機送り込む能力があるのだ。
「同社は昨年12月、月面に小型宇宙船を到達させることを目標に掲げる、ムーンエキスプレス(Moon Express)とも契約し、今年中にそれを実現しようとしている。」
電柱ロケットの再打ち上げについては、浮沈子は賛成しかねる。
別に、だからといって、何が変わるわけでもなく、時期未定だが打ち上げは行われるんだろう。
そうして、NHKは、また、正式名称使わないで、舌噛みそうな説明で紹介するのだ。
「JAXAが開発した高さ9メートル50センチの世界最小クラスの2機目のミニロケット」
まあ、どうでもいいんですが。
どうせなら、失敗覚悟で、完全な民生品だけで組んで、1回1億円くらいで飛ばしてみればいい。
そこから技術の底上げを図った方が、余程意味があるような気がする。
今回の打ち上げにしたって、全部のダメ出しが出来ている保証はない。
次回の打ち上げが成功する見込みは、良くて五分五分だ。
前回が20秒だったから、次回は1段目の噴射が終わる30秒くらいまでは行くかもしれない。
(SS-520 4号機のミッション概要 平成28年10月)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/060/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/10/20/1378321_4.pdf
1段目燃焼終了は、資料18ページによれば、31.7秒とある。
擦れて切れた電源コードにしても、その摺動を招いた原因(振動)について対策出来るかどうかは分からず、それがまた、別の不具合を招く可能性もあるしな。
いたちごっこと、粘り強い改良しかないのだ。
ここで諦めないのは、ロケット屋としては正しい。
前回のSS-520としての打ち上げが2000年12月だったから、次回は2030年代になるかもしれない(今回は、実に約16年ぶりの打ち上げだったわけだ)。
いや、未定だからな。
22世紀になってからかもしれないしな・・・。
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