フロリダの島2017年02月21日 01:39

フロリダの島
フロリダの島


浮沈子は、フロリダには行ったことはない。

米国本土は、若いころに行ったワシントンDCだけ。

イメージ的には、フロリダといえば、マイアミだな。

燦々と降り注ぐ太陽、露出度高いねーちゃん(!)、ウォーターフロントと、カジノ、麻薬、そして、マイアミバイス!。

(特捜刑事マイアミ・バイス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E6%8D%9C%E5%88%91%E4%BA%8B%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%9F%E3%83%BB%E3%83%90%E3%82%A4%E3%82%B9

「1984年から1989年までアメリカで放映された大ヒット刑事ドラマ。」

「二人の潜入捜査官クロケットとタブス他、仲間達の活動を描く」

「マイアミを舞台に、ヴェルサーチやアルマーニのスーツを着てフェラーリを乗り回し、毎回ビルボード上位にランクされるようなメジャーなナンバーが流れるというスタイリッシュな刑事ドラマとして話題になった。」

(OP:動画出ます)
https://www.youtube.com/watch?v=lFgYSqVYCW4

オープニングはいくつかあって、もっと画質や音質がいいのもあるけど、日本語入りのを選んでみた。

ドンジョンソンのだみ声聞きたくないし・・・。

(Miami Vice Theme HD:高画質版:動画出ます:追加)
https://www.youtube.com/watch?v=dEjXPY9jOx8

まあ、どうでもいいんですが。

浮沈子のフロリダ感は、これで刷り込まれている(たんじゅん)。

ファルコン9の打ち上げ記事を読んでいて、やや混乱している。

打ち上げは、ケネディー宇宙センターからで、1段目の着陸はケープカナベラル空軍基地だという。

(米スペースX、NASAの歴史的発射場からISS補給船打ち上げ)
http://jp.reuters.com/article/space-spacex-launch-idJPKBN15Z0DD

「[ケープ・カナベラル(米フロリダ州) 19日 ロイター] - 米民間宇宙企業スペースXは19日、米フロリダ州にある米航空宇宙局(NASA)のケネディ宇宙センターから、国際宇宙ステーション(ISS)への物資を積んだ無人宇宙船「ドラゴン」をファルコン9ロケットで打ち上げた。」

「ケネディ宇宙センターは、NASAが月に宇宙飛行士を送り出した時にも使われた発射場。全長70メートルのファルコン9は、現地時間午前9時39分(1439GMT)に打ち上げられ、その9分後、ロケットの1段目は同センター近くのケープ・カナベラル空軍基地に再着陸した。再着陸に成功したのは、今回が8回目。」

ケープ・カナベラルというのは、フロリダ州の地名。

そこに、NASAのケネディー宇宙センターと、米空軍のケープ・カナベラル空軍基地とがある。

(ケープ・カナベラル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%AB

「アメリカ合衆国フロリダ州中央部、ブレバード郡の大西洋上に浮かぶ砂洲。」

「ケープ・カナベラルという名称はスペイン人がこの地に入植した際につけられた。砂洲の名である「カナベラル」は、スペイン語で籐を意味するCañaveralに由来している。」

「1963年から1973年にかけては、ケープ・カナベラルはケープ・ケネディ (Cape Kennedy) と呼ばれていた。」

まあ、地元の反対で、元に戻っている。

しかし、混乱の原因は、それだけではない。

(ケネディ宇宙センター:設立の経緯)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%8D%E3%83%87%E3%82%A3%E5%AE%87%E5%AE%99%E3%82%BB%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%BC#.E8.A8.AD.E7.AB.8B.E3.81.AE.E7.B5.8C.E7.B7.AF

「1963年11月29日、施設は当時のリンドン・B・ジョンソン大統領の発した大統領令11129号により、現在の名称であるケネディ宇宙センター (John F. Kennedy Space Center; KSC) と命名された」

「このジョンソン大統領の命令は、民生用の打ち上げ運用センターと軍用のケープカナベラル基地の両方を("the facilities of Station No. 1 of the Atlantic Missile Range"として)ジョン・F・ケネディ宇宙センターの呼称の下に統合したものだった。これは、世間では両者が統合していると混同される事態を引き起こした。」

「当時のNASA長官ジェイムズ・ウェッブは、これについて指示文を発して、「ケネディ宇宙センター」(Kennedy Space Center) の名称は、打ち上げ運用センターにのみ適用されたもので、一方で空軍は、この軍用発射場を「ケープケネディ空軍基地」(Cape Kennedy Air Force Station) と改名する一般命令を出したことを明らかにした。」

うーん、もう、ごちゃごちゃ・・・。

時系列に整理しておく。

(ケープカナベラル空軍基地:歴史)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%AB%E7%A9%BA%E8%BB%8D%E5%9F%BA%E5%9C%B0#.E6.AD.B4.E5.8F.B2

「1949年にハリー・S・トルーマン大統領が、当時ケープカナベラルにあったアメリカ海軍の航空基地に隣接して長距離ミサイルの発射実験用の統合長射程試験基地を設置したのに始まる。」

「その後、基地は空軍に移管され、1951年にはアメリカ空軍のミサイル・テストセンターが設置されて、ケープカナベラル空軍基地となる。」

そもそも、米国空軍というのは、陸軍から分かれて成立している。

(アメリカ空軍:概要)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E7%A9%BA%E8%BB%8D#.E6.A6.82.E8.A6.81

「当初、海軍に属さない航空戦力は陸軍が受け持っていたが、国家安全保障法の策定により陸軍より独立、1947年9月18日に設立された。」

だから、元は海軍所管の発射場ということになる(そうかあ?)。

空軍に移管された時期は不明だけど、1951年には空軍基地として整備される。

「通常の空軍基地 (Air Force Base) とは異なるため、ケープカナベラル空軍ステーションとも訳される。Cape Canaveral Air Station (CCAS) とも呼ぶ。」(ケープカナベラル空軍基地より)

一方、NASAの設立は、もっとずっと後だ。

(アメリカ航空宇宙局)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E8%88%AA%E7%A9%BA%E5%AE%87%E5%AE%99%E5%B1%80

「1958年7月29日、国家航空宇宙法 (National Aeronautics and Space Act) に基づき、先行の国家航空宇宙諮問委員会 (National Advisory Committee for Aeronautics, NACA) を発展的に解消する形で設立された。」

「1959年12月に、国防総省は5,000人の人員とともにミサイル発射研究所 (Missile Firing Laboratory) をNASAに移転し、NASAのマーシャル宇宙飛行センターの下に、打ち上げ運用部 (Launch Operations Directorate) を設置した。」(ケネディ宇宙センター:設立の経緯より:以下、同じ)

「1962年7月1日、打ち上げ運用部はマーシャル宇宙飛行センターから分離され、打ち上げ運用センター (Launch Operations Center; LOC) となった。」

「また、ケープカナベラルは、7,500,000重量ポンド (33,000 kN)の推力でサターンV型ロケットを打ち上げるために必要な、高さ363フィート (111 m)の新しい発射施設の設計を受け入れるには不十分だった。」

「そのため、メリット島のケープカナベラルの隣に、新しい打ち上げ運用センターを建設する決定が下された。
NASAは1962年に土地の取得に乗り出し、131平方マイル (340 km2)の土地の所有権を獲得した。さらにフロリダ州との交渉の結果、87平方マイル (230 km2)の土地を追加で取得した。」

そして、既に触れたように、1963年にケネディ宇宙センターとして発足する。

だから、もともとあった空軍の施設とは別に、追加で打ち上げパッドとか作ったわけだ。

現在のLC-39AとLC-39Bである。

ちなみに、従来からスペースXが借り受け、去年ぶっ壊したSLC-40は、1965年に出来た空軍基地の方の発射台だ。

(ケープカナベラル空軍基地第40複合発射施設)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%BC%E3%83%97%E3%82%AB%E3%83%8A%E3%83%99%E3%83%A9%E3%83%AB%E7%A9%BA%E8%BB%8D%E5%9F%BA%E5%9C%B0%E7%AC%AC40%E8%A4%87%E5%90%88%E7%99%BA%E5%B0%84%E6%96%BD%E8%A8%AD

「2007年4月25日、アメリカ空軍はファルコン9を打ち上げるスペースXにSLC-40を貸与した」

で、今回着陸したLZ-1というのは、さらに南の方にあるSLC-13を改修して作られたわけだ。

(Landing Zone 1)
https://en.wikipedia.org/wiki/Landing_Zone_1

ちなみに、空軍基地の方は、47まである。

(メリット島の発射施設一覧)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E5%B3%B6%E3%81%AE%E7%99%BA%E5%B0%84%E6%96%BD%E8%A8%AD%E4%B8%80%E8%A6%A7

「ケネディ宇宙センター:
・第39A複合発射施設(LC-39A):改造へ。サターンV、スペースシャトルの打ち上げに使用。スペースX社にリースされ、ファルコン9とファルコンヘビーに使用予定。
・第39B複合発射施設(LC-39B):改造工事中。サターンV(バックアップ施設)、サターンIB、スペースシャトルの打上げに使用。今後はスペース・ローンチ・システムに使用する予定。
・第39C複合発射施設(LC-39C):計画のみ。サターンV向け。
・第39D複合発射施設(LC-39D):計画のみ。
・第39E複合発射施設(LC-39E):計画のみ。」

「ケープカナベラル空軍基地:
運用中:
・第37B複合発射施設(LC-37B)サターンI、サターンIB、デルタIVの打ち上げに使用。
・第40複合発射施設(LC-40)タイタンIII、タイタンIV、ファルコン9の打ち上げに使用。
・第41複合発射施設(LC-41)タイタンIII、タイタンIV、アトラスVの打ち上げに使用。」

「退役:
・第1複合発射施設(LC-1)スナーク、マタドール、アエロスタットの打ち上げに使用。
・第2複合発射施設(LC-2)スナーク、マタドール、アエロスタットの打ち上げに使用。
・第3複合発射施設(LC-3)パンパーWAC、ボマーク、ポラリス、X-17の打ち上げに使用。
・第4複合発射施設(LC-4)ボマーク、レッドストーン、マタドール、ジェイソン、ドラコの打ち上げに使用。
・第4A複合発射施設(LC-4A)ボマークの打ち上げに使用。
・第5複合発射施設(LC-5)ジュピター、レッドストーン、マーキュリー計画(マーキュリー・レッドストーン)の打ち上げに使用。
・第6複合発射施設(LC-6)ジュピター、レッドストーンの打ち上げに使用。
・第9複合発射施設(LC-9)ナバホ・ミサイルの打ち上げに使用。
・第10複合発射施設(LC-10)ジェイソン、ドラコ、ナイキ・トマホークの打ち上げに使用。
・第11複合発射施設(LC-11)アトラスの打ち上げに使用。
・第12複合発射施設(LC-12)アトラス、アトラス・アジェナの打ち上げに使用。
・第13複合発射施設(LC-13)アトラス、アトラス・アジェナの打ち上げに使用。(←LZ-1に改修)
・第14複合発射施設(LC-14)アトラス、アトラス・アジェナ、マーキュリー計画(マーキュリー・アトラス)の打ち上げに使用。
・第15複合発射施設(LC-15)タイタンI、タイタンIIの打ち上げに使用。
・第16複合発射施設(LC-16)タイタン、タイタンII、パーシングの打ち上げに使用。
・第17A複合発射施設(LC-17A)ソー、デルタIIの打ち上げに使用。
・第17B複合発射施設(LC-17B)ソー、デルタII、デルタIIIの打ち上げに使用。
・第18複合発射施設(LC-18)ヴァイキング、ヴァンガード、ブルースカウトの打ち上げに使用。
・第19複合発射施設(LC-19)タイタンI、タイタンII、ジェミニ計画の打ち上げに使用。
・第20複合発射施設(LC-20)タイタンI、タイタンIII、スターバード、プロスペクター、アリエス、LCLV、ロキの打ち上げに使用。
・第21複合発射施設(LC21)グース、メイスの打ち上げに使用。
・第22複合発射施設(LC-22)グース、メイスの打ち上げに使用。
・第25複合発射施設(LC-25)ポラリス、X-17、ポセイドン、トライデントIの打ち上げに使用。
・第26複合発射施設(LC-26)ジュピター、レッドストーン(エクスプローラー1号含む)の打ち上げに使用。
・第29複合発射施設(LC-29)ポラリスの打ち上げに使用。
・第30複合発射施設(LC-30)パーシングの打ち上げに使用。
・第31複合発射施設(LC-31)ミニットマン、パーシングの打ち上げに使用。
・第32複合発射施設(LC-32)ミニットマンの打ち上げに使用。
・第34複合発射施設(LC-34)サターンI、サターンIBの打ち上げに使用。アポロ1号含む。
・第37A複合発射施設(LC-37A)サターンIB向け、未使用。
・第43複合発射施設(LC-43)ロキの打ち上げに使用。
・第45複合発射施設(LC-45)ローランドの打ち上げに使用。
・第47複合発射施設(LC-47)ロキの打ち上げに使用。」

「・第36A複合発射施設(LC-36A):休止中。アトラス・セントール、アトラスIIの打ち上げに使用。
・第36B複合発射施設(LC-36B):休止中。アトラス、アトラスII、アトラスIIIの打ち上げに使用。
・第46複合発射施設(LC-46):休止中。トライデントII、アテナの打ち上げに使用。」

最後の3つは、1997年よりケープカナベラル空軍基地の一部区画をフロリダ州が借り受け、民間打ち上げ施設として運営している。

ついでに、最近LC-39Cというのが出来たらしい。

(Completion of LC-39C Enables Small Class Launch Vehicles to Launch From KSC)
http://www.americaspace.com/2015/07/18/completion-of-lc-39c-enables-small-class-launch-vehicles-to-launch-from-ksc/

当初は、LC-39Bの北方に、39C、さらにその北に39Dを大規模に造成する計画だったようだが、コンステレーション計画のキャンセルで、ミニロケット用のオモチャのようなローンチパッドを、39Bの敷地の中にちょろっと作って39Cと名前を付けたらしい。

ショボ・・・。

いろいろ調べて分かったのは、NASAと空軍は、一緒になってやっているということだ。

有人ロケット以外は、ずーっと空軍基地から上げているし、マーキュリー計画、ジェミニ計画も空軍基地から上がっている。

平和利用とか、管轄権の問題で、形の上で分けているが、中身は同じ話だ。

ロケットの打ち上げに、戦争用も平和用もないのだ。

黒いロケットでも、白いロケットでも、まともに上がるのがいいロケットということになる。

スペースXは、この他にも、バンデンバーグに射場があり、クエゼリン環礁でも打ち上げを行っていた。

テキサスにも建設中。

バンバン上げて、稼がないとな。

火星、行けないしな。

ケープカナベラルにあるメリット島というのは、ケネディ宇宙センターと空軍基地がある島だ。

(メリット島)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%83%E3%83%88%E5%B3%B6

「フロリダ半島東岸にある島。アメリカ合衆国フロリダ州ブレバード郡に属する。 大西洋岸に発達した砂嘴であり、低平な土地である。」

「島の北部にケネディ宇宙センター、東に隣接してケープカナベラル空軍基地がある。」

ウィキの英語版を見ると、スペインの王様の名前らしい。

シーレイ(ボートメーカー)の工場があったとは知らなかったな(2013年撤退)。

サンダンサーとか、カッコよかったからな。

まあいい。

フロリダの島には違いない(厳密には、半島)。

行くことはないだろうが、ちょっと南国気分になれそうだな。

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