デブリシールド ― 2017年02月25日 01:41
デブリシールド
ズヴェズダにデブリシールドのためのウイングがないことは、接近するプログレスの映像から確認された。
最近は、シャトルが写真を撮らないから、実際の映像がなくて困るな。
2011年7月が、最後の運行ということになる。
(STS-135)
https://ja.wikipedia.org/wiki/STS-135
「スペースシャトルの最後の飛行となった。」
もちろん、大幅な改造はしていないから、その頃までの状況が確認できればいい。
気になるのは、船外活動の記録だ。
(ISS関連の船外活動)
http://iss.jaxa.jp/iss/eva/
「2002. 6. 9:・デブリシールドの仮設置」(STS-111)
「2002. 8.16:「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)へのデブリシールド取り付け」(第5次長期滞在クルー)
「2006.12.16:サービスモジュール・デブリ・パネル(SMDP)3基の仮設置」(STS-116)
「2007.5.30:サービスモジュール・デブリ・パネル(SMDP)の設置」(第15次長期滞在クルー)
「2007.6.6:サービスモジュール・デブリ・パネル(SMDP)の設置」」(第15次長期滞在クルー)
「2012.8.20:ズヴェズダ外部にデブリ防護シールドを設置」(第32次長期滞在クルー)
これらの記述に登場する、デブリシールドやデブリパネルとは何なのか。
SMDPで調べると、以下の記事が出てくる。
(ペイロード(搭載物):サービスモジュール・デブリ・パネル(SMDP))
http://iss.jaxa.jp/iss/uf2/payload.html#smdp
「サービスモジュール・デブリ・パネル(Servicw Module Debris Panel: SMDP)は宇宙のゴミと言われるデブリの衝突から「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)を保護するためのパネルです。アルミニウムシートでできており、グラスファイバの板と布で覆われています。」
「今回のUF2フライトでは6枚のパネルが打ち上げられ、船外活動により「ユニティ」(与圧結合モジュール)と「ザーリャ」(基本機能モジュール)を接続する与圧結合アダプタ(Pressurized Mating Adapter1: PMA1)に仮置きされます。」
「7月末に予定しているISSをベースとする船外活動でズヴェズダの外壁に取り付ける予定です。ズヴェズダのデブリパネルは複数回に分けて打ち上げる予定で、今回はその1回目です。」
ほほう、何か少しずつ糸がほぐれてくる感じだ。
STS-111だというが、時期的には合っている。
(Space Station Gets Shielding, Not Blasters:2007年の記事)
http://www.technovelgy.com/ct/Science-Fiction-News.asp?NewsNum=1064
「The 17 protective panels, each about 2 feet by 3 feet and weighing about 20 pounds, were delivered to the station last December.」
このページには、写真もあるしな。
この、既に設置されているというのがそれにあたる。
それを示したイラストも見つけた。
(SMDP Adapter on Service Module)
https://www.nasa.gov/images/content/177755main_schuck_07_smdp_adapter_sm.jpg
この仮置きの仕掛けは、当初の6枚にはなかった(与圧結合アダプタ(Pressurized Mating Adapter1: PMA1)に仮置)。
2006年には、STS-116で運ばれている。
(曝露機器輸送用キャリア)
http://iss.jaxa.jp/iss/12a.1/mission/payload/icc.html
「サービスモジュール・デブリ・パネル:
サービスモジュール・デブリ・パネル(Service Module Debris Panel: SMDP)は、デブリの衝突から「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)を保護するためのパネルです。アルミニウムシートでできており、グラスファイバの板と布で覆われています。」
「STS-111ミッションで6枚が運搬され、ミッション後に行われた船外活動でズヴェズダに取り付けられました。SMDPは、計23枚設置される予定で、今回のミッションで残りの17枚が運搬されます。ズヴェズダへの設置は、2007年夏の船外活動で行われる予定です。」
今度は、記事内に写真もあって分かりやすい。
枚数を数えても、2パッケージで合計11枚しか写ってないし、大きさも異なる。
ということは、パッケージとしては、もう一つあることになるわけだ。
船外活動の方に、3基の仮設置とあるので整合性は取れている。
右奥に写っているのが仮置き用のアダプターだろう。
取り付け位置が3か所あるのも分かる。
それがどのように、仮置き場まで運搬されたかという画像もある(アダプターに取り付けて、ストレラ2で運んでいる)。
(SMDP Relocation with Strela)
https://www.nasa.gov/images/content/177753main_schuck_06_smdp_relocation_strela.jpg
それらが、2007年の2回の船外活動で設置されたということだ。
ここまでは分かった。
しかし、最後の「2012.8.20:ズヴェズダ外部にデブリ防護シールドを設置」で分からなくなる。
この時期には、シャトルは飛んでいない。
同時期に欧州補給機(ATV)3号機のエドアルド・アマルディが着いているので、積み荷を確認したが、それらしきものはない。
で、ようやく見つけたのが、このページ。
(Cosmonauts Complete First Expedition 32 Spacewalk)
https://www.nasa.gov/mission_pages/station/expeditions/expedition32/exp32_eva1.html
「Other tasks included the installation of micrometeoroid debris shields on the exterior of the Zvezda service module・・・」
やれやれ。
しかし、リンク先の画像は削除されている!。
で、最終的に確認したのがこのページ。
(Cosmonauts Begin First Expedition 32 Spacewalk:件名は、NASAと同じ)
http://orbiterchspacenews.blogspot.jp/2012/08/cosmonauts-begin-first-expedition-32.html
画像は、このページで確認できたもの。
2007年までに取り付けた23枚のパネルに続き、P24からP28まで、ようやくそろったわけだ。
パネルは、4番5番が欠番だったが、調整したんだろう。
枚数的には、28枚でいい。
船外活動によって取り付けられた防護シールドというのは、ズヴェズダの直径が太くなるところの斜面に装着する後付けのものだったということになる。
ようやく、スッキリしたな。
ジタバタ調べた甲斐があったというものだ。
ズヴェズダには、ウイング式のデブリ防御シールドはない。
対策されたのは、本体に貼り付ける(?)SMDPで、呼び方は異なったり、形状が異なるだけで、似たようなもんだと分かった。
デブリを映画にした話では、サンドラブロックと、ジョージクルーニーの出てくる話があった。
(ゼロ・グラビティ (映画))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%93%E3%83%86%E3%82%A3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
「宇宙を舞台にしたSF・ヒューマン・サスペンス映画である。」
スペースシャトルと天宮が出てくるので、完全にフィクションだ(天宮は、2011年9月打ち上げ)。
この映画では、欧州補給機がISSに接続している。
浮沈子は、映画館(3D)と飛行機の中と両方で観たが、小さい画面で観るもんじゃないな。
フィクションだけど、この映像の中にもウイング式のデブリ防御シールドはない。
まあ、どうでもいいんですが。
あとは、気になる与圧結合アダプター(PMA-3)の現在位置だけ。
トランクウィリティー(ノード3)左舷で間違いないと思うんだがな。
また、何かで調べてみよう・・・。
ズヴェズダにデブリシールドのためのウイングがないことは、接近するプログレスの映像から確認された。
最近は、シャトルが写真を撮らないから、実際の映像がなくて困るな。
2011年7月が、最後の運行ということになる。
(STS-135)
https://ja.wikipedia.org/wiki/STS-135
「スペースシャトルの最後の飛行となった。」
もちろん、大幅な改造はしていないから、その頃までの状況が確認できればいい。
気になるのは、船外活動の記録だ。
(ISS関連の船外活動)
http://iss.jaxa.jp/iss/eva/
「2002. 6. 9:・デブリシールドの仮設置」(STS-111)
「2002. 8.16:「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)へのデブリシールド取り付け」(第5次長期滞在クルー)
「2006.12.16:サービスモジュール・デブリ・パネル(SMDP)3基の仮設置」(STS-116)
「2007.5.30:サービスモジュール・デブリ・パネル(SMDP)の設置」(第15次長期滞在クルー)
「2007.6.6:サービスモジュール・デブリ・パネル(SMDP)の設置」」(第15次長期滞在クルー)
「2012.8.20:ズヴェズダ外部にデブリ防護シールドを設置」(第32次長期滞在クルー)
これらの記述に登場する、デブリシールドやデブリパネルとは何なのか。
SMDPで調べると、以下の記事が出てくる。
(ペイロード(搭載物):サービスモジュール・デブリ・パネル(SMDP))
http://iss.jaxa.jp/iss/uf2/payload.html#smdp
「サービスモジュール・デブリ・パネル(Servicw Module Debris Panel: SMDP)は宇宙のゴミと言われるデブリの衝突から「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)を保護するためのパネルです。アルミニウムシートでできており、グラスファイバの板と布で覆われています。」
「今回のUF2フライトでは6枚のパネルが打ち上げられ、船外活動により「ユニティ」(与圧結合モジュール)と「ザーリャ」(基本機能モジュール)を接続する与圧結合アダプタ(Pressurized Mating Adapter1: PMA1)に仮置きされます。」
「7月末に予定しているISSをベースとする船外活動でズヴェズダの外壁に取り付ける予定です。ズヴェズダのデブリパネルは複数回に分けて打ち上げる予定で、今回はその1回目です。」
ほほう、何か少しずつ糸がほぐれてくる感じだ。
STS-111だというが、時期的には合っている。
(Space Station Gets Shielding, Not Blasters:2007年の記事)
http://www.technovelgy.com/ct/Science-Fiction-News.asp?NewsNum=1064
「The 17 protective panels, each about 2 feet by 3 feet and weighing about 20 pounds, were delivered to the station last December.」
このページには、写真もあるしな。
この、既に設置されているというのがそれにあたる。
それを示したイラストも見つけた。
(SMDP Adapter on Service Module)
https://www.nasa.gov/images/content/177755main_schuck_07_smdp_adapter_sm.jpg
この仮置きの仕掛けは、当初の6枚にはなかった(与圧結合アダプタ(Pressurized Mating Adapter1: PMA1)に仮置)。
2006年には、STS-116で運ばれている。
(曝露機器輸送用キャリア)
http://iss.jaxa.jp/iss/12a.1/mission/payload/icc.html
「サービスモジュール・デブリ・パネル:
サービスモジュール・デブリ・パネル(Service Module Debris Panel: SMDP)は、デブリの衝突から「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)を保護するためのパネルです。アルミニウムシートでできており、グラスファイバの板と布で覆われています。」
「STS-111ミッションで6枚が運搬され、ミッション後に行われた船外活動でズヴェズダに取り付けられました。SMDPは、計23枚設置される予定で、今回のミッションで残りの17枚が運搬されます。ズヴェズダへの設置は、2007年夏の船外活動で行われる予定です。」
今度は、記事内に写真もあって分かりやすい。
枚数を数えても、2パッケージで合計11枚しか写ってないし、大きさも異なる。
ということは、パッケージとしては、もう一つあることになるわけだ。
船外活動の方に、3基の仮設置とあるので整合性は取れている。
右奥に写っているのが仮置き用のアダプターだろう。
取り付け位置が3か所あるのも分かる。
それがどのように、仮置き場まで運搬されたかという画像もある(アダプターに取り付けて、ストレラ2で運んでいる)。
(SMDP Relocation with Strela)
https://www.nasa.gov/images/content/177753main_schuck_06_smdp_relocation_strela.jpg
それらが、2007年の2回の船外活動で設置されたということだ。
ここまでは分かった。
しかし、最後の「2012.8.20:ズヴェズダ外部にデブリ防護シールドを設置」で分からなくなる。
この時期には、シャトルは飛んでいない。
同時期に欧州補給機(ATV)3号機のエドアルド・アマルディが着いているので、積み荷を確認したが、それらしきものはない。
で、ようやく見つけたのが、このページ。
(Cosmonauts Complete First Expedition 32 Spacewalk)
https://www.nasa.gov/mission_pages/station/expeditions/expedition32/exp32_eva1.html
「Other tasks included the installation of micrometeoroid debris shields on the exterior of the Zvezda service module・・・」
やれやれ。
しかし、リンク先の画像は削除されている!。
で、最終的に確認したのがこのページ。
(Cosmonauts Begin First Expedition 32 Spacewalk:件名は、NASAと同じ)
http://orbiterchspacenews.blogspot.jp/2012/08/cosmonauts-begin-first-expedition-32.html
画像は、このページで確認できたもの。
2007年までに取り付けた23枚のパネルに続き、P24からP28まで、ようやくそろったわけだ。
パネルは、4番5番が欠番だったが、調整したんだろう。
枚数的には、28枚でいい。
船外活動によって取り付けられた防護シールドというのは、ズヴェズダの直径が太くなるところの斜面に装着する後付けのものだったということになる。
ようやく、スッキリしたな。
ジタバタ調べた甲斐があったというものだ。
ズヴェズダには、ウイング式のデブリ防御シールドはない。
対策されたのは、本体に貼り付ける(?)SMDPで、呼び方は異なったり、形状が異なるだけで、似たようなもんだと分かった。
デブリを映画にした話では、サンドラブロックと、ジョージクルーニーの出てくる話があった。
(ゼロ・グラビティ (映画))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BC%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%93%E3%83%86%E3%82%A3_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
「宇宙を舞台にしたSF・ヒューマン・サスペンス映画である。」
スペースシャトルと天宮が出てくるので、完全にフィクションだ(天宮は、2011年9月打ち上げ)。
この映画では、欧州補給機がISSに接続している。
浮沈子は、映画館(3D)と飛行機の中と両方で観たが、小さい画面で観るもんじゃないな。
フィクションだけど、この映像の中にもウイング式のデブリ防御シールドはない。
まあ、どうでもいいんですが。
あとは、気になる与圧結合アダプター(PMA-3)の現在位置だけ。
トランクウィリティー(ノード3)左舷で間違いないと思うんだがな。
また、何かで調べてみよう・・・。
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