NASAの月ミッション ― 2017年03月13日 05:01
NASAの月ミッション
今月は、打ち上げが目白押しだ。
・3月14日:エコースター23:ファルコン9:LCー39A
・3月16日:偵察衛星(レーダー5号機):H2A:種子島
・3月17日:WGS-9:デルタ4M+:SLC-37
・3月21日:SGDC-1 and Koreasat-7:アリアン5ECA:ギアナ
・3月21日:OA-7:アトラスV 401:SLC-41
決まってるだけでこれだけある。
3月27日には、SES-10が予定されているし(4月とも)、インドの打ち上げが31日だそうだ。
(launch-schedule)
http://www.spaceflightinsider.com/launch-schedule/
(Launch Schedule)
https://spaceflightnow.com/launch-schedule/
(Traffic Jam: Space Coast could see 3 launches in 8 days:追加:米国のみ)
http://www.spaceflightinsider.com/space-centers/ccafs/traffic-jam-space-coast-could-see-3-launches-in-8-days/
目白押しだな。
(目白押し)
http://kotowaza-allguide.com/me/mejirooshi.html
「用例:今月は楽しみなイベントが目白押しだ」
適切な用例をどうも!。
さて、何かイベントは起きないかな、っと・・・。
しかし、SES-10を除けば、チャレンジングな打ち上げはない。
明後日の午後に打ち上げ予定のエコースター23は、回収予定はないと発表されているが、着陸脚は付けるんだろうか?(付けないようです)。
1段目回収のテストを全く行わないのであれば、燃料搭載量を増やした方が安心だしな。
もう、1段目の回収については、十分にテストが行われたということであれば、無理をしないのが一番だ。
SES-10については、ファルコン9の初の再使用打ち上げという正念場だ。
価格の折り合いが付かずに延期になっていたが(そうなのかあ?)、いくらで手を打ったんだろうな。
まあいい。
マーリンエンジンは、再使用を前提に設計されているようなので、エンジン自体には大きな問題はないんだろう。
ターボポンプに亀裂が入った件については、スペースXは、問題はないといしている。
亀裂が拡大しているわけではないということだそうだ。
テストの際に生じたのか、回収したエンジンに生じたのか、9つのうちの、いくつに生じたのか、原因は何か、対策はどのように取ったかなど、詳細は不明だ。
既に回収済みの1段目については、それを整備して再使用するという方法を取るが、その回数は1回ないし2回という。
より再使用に適したブロック5を作って、そっちで10回程度の再使用を行うらしい。
2段目の再使用は断念、フェアリングの再使用を検討するという。
まあ、堅実なところだな。
SES-10については、何か情報が上がったら取り上げることにしよう。
他の打ち上げでは、アトラスVが、トラブルを起こして、2日間延期になっている。
(Atlas V technical issue delays OA-7 Cygnus flight to NET March 21)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/ula/atlas-v-technical-issue-delays-oa-7-cygnus-flight-net-march-21/
「According to ULA, a booster hydraulic issue was discovered during pre-launch testing.」
2日で治るなら、問題はないだろう。
ハイドロ系のトラブルって、何なんだろうな。
なんか、期待してもいいのかな。
アトラスVは、完璧に近い打ち上げ履歴を持っている。
(アトラス V:アトラス V の打ち上げ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9_V#.E3.82.A2.E3.83.88.E3.83.A9.E3.82.B9_V_.E3.81.AE.E6.89.93.E3.81.A1.E4.B8.8A.E3.81.92
「最新の打ち上げ計画については2010-2019年の打ち上げ計画(英語版)を参照。」
2007年6月に、1回だけ予定より低い軌道に入れただけで、他は成功だ。
打ち上げ回数も既に70回に達している。
実績としては、申し分のない結果だ。
安心して見ていられる。
つまらんけどな・・・。
三菱のレーダー5号や、デルタ4の打ち上げは、いつものように面白味のないものになるだろう。
それでいいのだ。
いいのかあ?。
いいことにしよう。
さて、ちょっと気になることがあって、いろいろ調べていた。
EM-2の打ち上げの際に、2段目とオリオン宇宙船との繋ぎになるユニバーサルステージアダプターに仕込まれるサンプルペイロードというやつだ。
これは、業界ではCo-manifested Payload (CPL)と呼ばれているらしい。
探してたら、鳥嶋さんの記事に当たった。
(2021年月への旅 - NASA、アポロ計画以来となる有人月飛行計画「EM-2」)
http://news.mynavi.jp/articles/2016/12/09/nasa_em2/
相変わらず、読みやすく、背景の説明も適切で、分かりやすい記事だな。
こうでなくてはいけない。
で、せっかくだから、EM-1からの運用を整理しておこう。
ロケットの構成(EM-1):
・固体ロケットブースター(×2)
・RS-25エンジン(×4)
・コアステージ
・ローンチビークルステージアダプター
・上段ロケット(ICPS)
・オリオンステージアダプター
・オリオン宇宙船(サービスモジュール、居住モジュール、緊急脱出ロケット)
EM-1の運用:
・メインエンジン点火
・個体ロケットブースター点火(打ち上げ)
・固体ロケットブースター分離
・コアステージ分離
・サービスモジュールカバー分離
・緊急脱出ロケット分離
・ICPS点火
・地球周回軌道?
・サービスモジュール太陽電池展開?
・ICPS再点火?
・月軌道へ
・ICPS分離?
・「月均衡軌道」Distant Retrograde Orbit(DRO)投入
・月周回(数日間)
・オリオンサービスモジュール点火?
・月均衡軌道離脱
・地球帰還軌道へ
・サービスモジュール分離
・居住モジュール反転
・大気圏突入
・落下傘開傘
・着水
詳細は不明だが、まあ、ざっとこんな感じか。
EM-2については、やや詳細に書かれている。
ロケットの構成(EM-2):
・固体ロケットブースター(×2)
・RS-25エンジン(×4)
・コアステージ
・インターステージ
・上段ロケット(EUS:RL-10エンジン×4)
・ペイロードアタッチフィッチング
・サンプルペイロード(CPL)
・ユニバーサルステージアダプター
・オリオン宇宙船(スペースクラフトアダプター、サービスモジュールパネル、サービスモジュール、居住モジュール(記事では4人となっている)、緊急脱出ロケット)
EM-2の運用:
・メインエンジン点火
・個体ロケットブースター点火(打ち上げ)
・固体ロケットブースター分離
・コアステージ分離
・サービスモジュールカバー分離
・緊急脱出ロケット分離
・EUS点火
・地球周回軌道投入(円軌道:2周:2から3時間)
・EUSのエンジンを再点火(アポジライズバーン:ARB)
・地球に最も近い高度が926km、最も高い高度が3万5200kmの軌道(HEO)投入
・EUS分離
・オリオン宇宙船のみでHEO周回(1日)
・EUS再々点火(TLI-1)
・EUS月軌道へ
・EUSからCPL分離(TLI-1終了直後)
・オリオンサービスモジュール点火(TLI-2)
・月軌道へ(3日くらい)
・軌道修正(自由帰還軌道へ)
・月Uターン
・地球帰還(3日くらい)
・サービスモジュール分離
・居住モジュール反転
・大気圏突入
・落下傘開傘
・着水
ややテキトーに補ったが、まあ、こんなもんだろう。
分離したEUSは、月の向こう側を回って、宇宙のかなた(たぶん、太陽周回軌道)に飛び去る。
その前に分離されたCPLがどうなるかは分からない。
たぶん、月に激突するんだろう。
ペイロードについては公募されたようだが、公募内容を見ると、特定の軌道に投入されるかどうかは明記されていない(応談ということか)。
キューブサットも積むようだな。
(Exploration Mission 2 (EM-2) Co-manifested Payload (CPL) Request for Information (RFI))
https://www.fbo.gov/index?s=opportunity&mode=form&tab=core&id=4eb24ffa232753298a40bc584017fbc1
PDFは、このページからダウンロードできる。
ただし、締め切りは昨年11月7日なので、これからの申し込みは出来ない。
重量はアダプター込みで6トン。
複数のペイロードを組み合わせることも可能としている(1個300kgまで)。
「Desired deployment locations or insertion orbit including launch window constraints.」
ああ、投入軌道やタイミングについても、ある程度は配慮してくれるのかもしれない。
しかしなあ、EUSは、小回り利かないからな。
RL-10エンジン4つだけだしな。
放り出されたペイロード側で、何とかしなければならんだろうな。
鳥嶋さんの記事によれば、EM-2は以前の計画に比べて、より保守的になっているという。
「オライオンが有人で、それも何日も飛び続けるのはこれが初めてのことであり、なるべくリスクを犯さないようにするのは妥当と言えよう。」
「もしEM-2が無事に成功すれば、いよいよ次はDROへの有人飛行が行われ、小惑星転送ミッションで運んできた小惑星への探査飛行と続き、そして有人火星飛行への道が開かれることになるだろう。」
やっぱ、地道に積み重ねていく方がいい。
CPLについての記述もある。
「CPLは月へ向かう軌道に乗り、そして月をまわる周回軌道に入る。」
「たとえば月着陸の試験機や、月の地表や月周辺の環境を調べる観測衛星などが搭載されることになろう。」
記事では、有人飛行の一方で血祭りにあげられる地球観測衛星などを庇っている。
そういうのは、国際協力で分散して対応するのがよろしい。
米国は、有人飛行をバンバンしてくれるのがいいな。
どーせ、火星なんて、行けっこないんだから、月に戻って地固めするのがいいような気がするんだがな。
今月は、打ち上げが目白押しだ。
・3月14日:エコースター23:ファルコン9:LCー39A
・3月16日:偵察衛星(レーダー5号機):H2A:種子島
・3月17日:WGS-9:デルタ4M+:SLC-37
・3月21日:SGDC-1 and Koreasat-7:アリアン5ECA:ギアナ
・3月21日:OA-7:アトラスV 401:SLC-41
決まってるだけでこれだけある。
3月27日には、SES-10が予定されているし(4月とも)、インドの打ち上げが31日だそうだ。
(launch-schedule)
http://www.spaceflightinsider.com/launch-schedule/
(Launch Schedule)
https://spaceflightnow.com/launch-schedule/
(Traffic Jam: Space Coast could see 3 launches in 8 days:追加:米国のみ)
http://www.spaceflightinsider.com/space-centers/ccafs/traffic-jam-space-coast-could-see-3-launches-in-8-days/
目白押しだな。
(目白押し)
http://kotowaza-allguide.com/me/mejirooshi.html
「用例:今月は楽しみなイベントが目白押しだ」
適切な用例をどうも!。
さて、何かイベントは起きないかな、っと・・・。
しかし、SES-10を除けば、チャレンジングな打ち上げはない。
明後日の午後に打ち上げ予定のエコースター23は、回収予定はないと発表されているが、着陸脚は付けるんだろうか?(付けないようです)。
1段目回収のテストを全く行わないのであれば、燃料搭載量を増やした方が安心だしな。
もう、1段目の回収については、十分にテストが行われたということであれば、無理をしないのが一番だ。
SES-10については、ファルコン9の初の再使用打ち上げという正念場だ。
価格の折り合いが付かずに延期になっていたが(そうなのかあ?)、いくらで手を打ったんだろうな。
まあいい。
マーリンエンジンは、再使用を前提に設計されているようなので、エンジン自体には大きな問題はないんだろう。
ターボポンプに亀裂が入った件については、スペースXは、問題はないといしている。
亀裂が拡大しているわけではないということだそうだ。
テストの際に生じたのか、回収したエンジンに生じたのか、9つのうちの、いくつに生じたのか、原因は何か、対策はどのように取ったかなど、詳細は不明だ。
既に回収済みの1段目については、それを整備して再使用するという方法を取るが、その回数は1回ないし2回という。
より再使用に適したブロック5を作って、そっちで10回程度の再使用を行うらしい。
2段目の再使用は断念、フェアリングの再使用を検討するという。
まあ、堅実なところだな。
SES-10については、何か情報が上がったら取り上げることにしよう。
他の打ち上げでは、アトラスVが、トラブルを起こして、2日間延期になっている。
(Atlas V technical issue delays OA-7 Cygnus flight to NET March 21)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/ula/atlas-v-technical-issue-delays-oa-7-cygnus-flight-net-march-21/
「According to ULA, a booster hydraulic issue was discovered during pre-launch testing.」
2日で治るなら、問題はないだろう。
ハイドロ系のトラブルって、何なんだろうな。
なんか、期待してもいいのかな。
アトラスVは、完璧に近い打ち上げ履歴を持っている。
(アトラス V:アトラス V の打ち上げ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%88%E3%83%A9%E3%82%B9_V#.E3.82.A2.E3.83.88.E3.83.A9.E3.82.B9_V_.E3.81.AE.E6.89.93.E3.81.A1.E4.B8.8A.E3.81.92
「最新の打ち上げ計画については2010-2019年の打ち上げ計画(英語版)を参照。」
2007年6月に、1回だけ予定より低い軌道に入れただけで、他は成功だ。
打ち上げ回数も既に70回に達している。
実績としては、申し分のない結果だ。
安心して見ていられる。
つまらんけどな・・・。
三菱のレーダー5号や、デルタ4の打ち上げは、いつものように面白味のないものになるだろう。
それでいいのだ。
いいのかあ?。
いいことにしよう。
さて、ちょっと気になることがあって、いろいろ調べていた。
EM-2の打ち上げの際に、2段目とオリオン宇宙船との繋ぎになるユニバーサルステージアダプターに仕込まれるサンプルペイロードというやつだ。
これは、業界ではCo-manifested Payload (CPL)と呼ばれているらしい。
探してたら、鳥嶋さんの記事に当たった。
(2021年月への旅 - NASA、アポロ計画以来となる有人月飛行計画「EM-2」)
http://news.mynavi.jp/articles/2016/12/09/nasa_em2/
相変わらず、読みやすく、背景の説明も適切で、分かりやすい記事だな。
こうでなくてはいけない。
で、せっかくだから、EM-1からの運用を整理しておこう。
ロケットの構成(EM-1):
・固体ロケットブースター(×2)
・RS-25エンジン(×4)
・コアステージ
・ローンチビークルステージアダプター
・上段ロケット(ICPS)
・オリオンステージアダプター
・オリオン宇宙船(サービスモジュール、居住モジュール、緊急脱出ロケット)
EM-1の運用:
・メインエンジン点火
・個体ロケットブースター点火(打ち上げ)
・固体ロケットブースター分離
・コアステージ分離
・サービスモジュールカバー分離
・緊急脱出ロケット分離
・ICPS点火
・地球周回軌道?
・サービスモジュール太陽電池展開?
・ICPS再点火?
・月軌道へ
・ICPS分離?
・「月均衡軌道」Distant Retrograde Orbit(DRO)投入
・月周回(数日間)
・オリオンサービスモジュール点火?
・月均衡軌道離脱
・地球帰還軌道へ
・サービスモジュール分離
・居住モジュール反転
・大気圏突入
・落下傘開傘
・着水
詳細は不明だが、まあ、ざっとこんな感じか。
EM-2については、やや詳細に書かれている。
ロケットの構成(EM-2):
・固体ロケットブースター(×2)
・RS-25エンジン(×4)
・コアステージ
・インターステージ
・上段ロケット(EUS:RL-10エンジン×4)
・ペイロードアタッチフィッチング
・サンプルペイロード(CPL)
・ユニバーサルステージアダプター
・オリオン宇宙船(スペースクラフトアダプター、サービスモジュールパネル、サービスモジュール、居住モジュール(記事では4人となっている)、緊急脱出ロケット)
EM-2の運用:
・メインエンジン点火
・個体ロケットブースター点火(打ち上げ)
・固体ロケットブースター分離
・コアステージ分離
・サービスモジュールカバー分離
・緊急脱出ロケット分離
・EUS点火
・地球周回軌道投入(円軌道:2周:2から3時間)
・EUSのエンジンを再点火(アポジライズバーン:ARB)
・地球に最も近い高度が926km、最も高い高度が3万5200kmの軌道(HEO)投入
・EUS分離
・オリオン宇宙船のみでHEO周回(1日)
・EUS再々点火(TLI-1)
・EUS月軌道へ
・EUSからCPL分離(TLI-1終了直後)
・オリオンサービスモジュール点火(TLI-2)
・月軌道へ(3日くらい)
・軌道修正(自由帰還軌道へ)
・月Uターン
・地球帰還(3日くらい)
・サービスモジュール分離
・居住モジュール反転
・大気圏突入
・落下傘開傘
・着水
ややテキトーに補ったが、まあ、こんなもんだろう。
分離したEUSは、月の向こう側を回って、宇宙のかなた(たぶん、太陽周回軌道)に飛び去る。
その前に分離されたCPLがどうなるかは分からない。
たぶん、月に激突するんだろう。
ペイロードについては公募されたようだが、公募内容を見ると、特定の軌道に投入されるかどうかは明記されていない(応談ということか)。
キューブサットも積むようだな。
(Exploration Mission 2 (EM-2) Co-manifested Payload (CPL) Request for Information (RFI))
https://www.fbo.gov/index?s=opportunity&mode=form&tab=core&id=4eb24ffa232753298a40bc584017fbc1
PDFは、このページからダウンロードできる。
ただし、締め切りは昨年11月7日なので、これからの申し込みは出来ない。
重量はアダプター込みで6トン。
複数のペイロードを組み合わせることも可能としている(1個300kgまで)。
「Desired deployment locations or insertion orbit including launch window constraints.」
ああ、投入軌道やタイミングについても、ある程度は配慮してくれるのかもしれない。
しかしなあ、EUSは、小回り利かないからな。
RL-10エンジン4つだけだしな。
放り出されたペイロード側で、何とかしなければならんだろうな。
鳥嶋さんの記事によれば、EM-2は以前の計画に比べて、より保守的になっているという。
「オライオンが有人で、それも何日も飛び続けるのはこれが初めてのことであり、なるべくリスクを犯さないようにするのは妥当と言えよう。」
「もしEM-2が無事に成功すれば、いよいよ次はDROへの有人飛行が行われ、小惑星転送ミッションで運んできた小惑星への探査飛行と続き、そして有人火星飛行への道が開かれることになるだろう。」
やっぱ、地道に積み重ねていく方がいい。
CPLについての記述もある。
「CPLは月へ向かう軌道に乗り、そして月をまわる周回軌道に入る。」
「たとえば月着陸の試験機や、月の地表や月周辺の環境を調べる観測衛星などが搭載されることになろう。」
記事では、有人飛行の一方で血祭りにあげられる地球観測衛星などを庇っている。
そういうのは、国際協力で分散して対応するのがよろしい。
米国は、有人飛行をバンバンしてくれるのがいいな。
どーせ、火星なんて、行けっこないんだから、月に戻って地固めするのがいいような気がするんだがな。
雨の日の傘 ― 2017年03月13日 13:50
雨の日の傘
寺田寅彦の言葉といわれる。
(天災は忘れた頃にやってくる)
http://kotowaza-allguide.com/te/tensaiwawasuretakoro.html
「天災はその恐ろしさを忘れた頃にまた起こるものであるから、用心を怠らないこと・油断は禁物であるという戒め。」
よく知られた話だが、浮沈子は少し違う捉え方をしている。
雨が降るというのは、濡れたり、冷えて風邪をひくなど、言ってみれば、個人にとってはミニ災害だ。
もちろん、大雨で川が氾濫するなどは、この際考えない。
傘を差すなり、合羽を着るなどして、災害(!)対策を行う。
最近、雨が降らないからと言って、雨具を買わないとか、捨ててしまうことはない。
人間の一生の長さは、長いか短いかという議論はあるが、雨に降られるという間隔から考えれば、十分長いし、その間に降雨の記憶が失われることもないのだ。
台風とかはどうだろうか?。
年によって当たり外れはあるかも知れないし、地域によって偏りはあるが、まあ、毎年来るものだしな。
普段から雨戸を釘付けにしている人はいないだろうが、台風が来るということになれば、植木鉢を片付けたり、飛びそうなものをしまったり、括りつけたりもするだろう。
大雪、大雨、その他、季節ものは、何とか対応できる。
ああ、この時期だと、花粉症なんてのも、個人的には災害かもしれないな(浮沈子にはないですが)。
季節的に、決まって訪れる災害は、まあ、繰り返すこともあって、忘れるとかいうことはない。
常時の備えはなくても、臨時の備えは出来ている。
問題は、数年に1度程度の災害からということになる。
年によっては、大雪、大雨がやってきて、大災害をもたらす。
もう、こうなると、個人の力ではどうしようもなくなる。
地域や国家で、何とかするしかない。
場合によっては、危ない土地を居住禁止にすることもある。
崖下、崖上、河川敷。
数十年ともなると、そういう対策も万全ではなくなる。
個人の記憶が限界に達する100年を超えると、集団の記憶に頼ることになる。
巨大地震、津波など。
一生、そういう災害と無縁な人がいる反面、たまたまその年回りで人生を送ることになった人々は不運としか言えない。
そういう災害に、普段から備え、意識を高めておくというのはなかなか難しい。
備えが有効とは限らないし、なにしろ未経験だから当事者になった時に、まともに対応できるとは限らない。
被害は甚大となり、禍根を残す。
しかしなあ、100年を超えて、記憶を繋いでいくのは困難を極める。
東日本大震災は、1000年に1度と言われる未曽有の災害だった。
我々は、1000年後まで、この記憶を残し続けることが出来るだろうか?。
まあ、ふつーのブログ記事は、この辺で終わるんだが、この与太ブログはそうはいかない。
1000年くらいの記憶は、21世紀の現代なら継承するのに何の問題もないだろう。
31世紀になって、東北太平洋岸の原発の防波堤が20m未満とか、警報システムが作動して、標高40m未満に人が残っているなどという事態にはなるまい。
その頃まで、原発があるとしての話だがな。
将来、確実に発生する沈み込み帯で起こる地震は、対応可能な災害だ。
東海地震、南海トラフ地震、東南海地震も、対策を徹底することは可能だ。
東海地震は、20世紀後半には起きなかった。
ラッキーだな。
しかし、人類にとって問題なのは、そういうショボイ災害ではない。
(スマトラ島)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/03/02/8036770
この中に出てくるトバ火山の破局噴火は、人類の存続に関わる。
「まあ、確認されている噴火は、84万年前、50万年前、7万4千年前なので、まだしばらく(30万年位?)は大丈夫かも知れない。」
30万年記憶を保つというのは、かなりな努力を要する。
イエローストーンは、いつ吹っ飛んでもおかしくないしな。
(イエローストーン国立公園:今後予想される噴火)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%85%AC%E5%9C%92#.E4.BB.8A.E5.BE.8C.E4.BA.88.E6.83.B3.E3.81.95.E3.82.8C.E3.82.8B.E5.99.B4.E7.81.AB
「火山から半径1000km以内に住む90%の人が火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は最大10度下がり、その寒冷気候は6年から10年間続く」
なるほど、トランプ政権が、地球温暖化に熱心になれないのも分かるような気がする。
長い目で見れば、米国は災害大国なわけだ。
しかし、人類はもう少し長い目で見ると、壊滅的な災害に対応せざるを得ない。
(隕石衝突)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%95%E7%9F%B3%E8%A1%9D%E7%AA%81
「K-T境界の大量絶滅の仮説の1つ、隕石衝突説では、直径約10kmの隕石が、メキシコユカタン半島に衝突し、その衝撃により恐竜やアンモナイトは絶滅したとされる。」
6500万年前だからな。
ちょっと長過ぎる。
その頃までは、人類が生き残っているとは思えないので、あまり心配しなくてもいいかもしれないけどな。
しかし、こんなのは、まだ序の口だ。
極め付きの話は、50億年後ともいわれる太陽の膨張だろう。
(太陽:太陽の歴史と未来)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD#.E5.A4.AA.E9.99.BD.E3.81.AE.E6.AD.B4.E5.8F.B2.E3.81.A8.E6.9C.AA.E6.9D.A5
「63億年後には中心核で燃料となる水素が使い果たされ、中心核ではなくその周囲で水素の核融合が始まるとされる。その結果、重力により収縮しようとする力と核融合反応により膨張しようとする力のバランスが崩れ、太陽は膨張を開始して赤色巨星の段階に入る。外層は現在の11倍から170倍程度にまで膨張」
「この時点で水星と金星は太陽に飲み込まれ、高温のために融解し蒸発するだろうと予想されている。」
まあ、この時点で、地球上の生命もアウトと思われる。
太陽の半径は、約70万kmだから、地球の軌道半径である1億5千万kmまでは、200倍ちょっと膨れるだけでいい。
ウィキの記述では、最終的な膨張は200倍から800倍とある。
幅あり過ぎだが、まあ、その後のこともあるし、固体惑星としての地球はともかく、人類がこの惑星の表面にしがみついている限り、助かる術はない。
火星でも無理だな。
公転軌道半径は地球の1.52倍くらいだからな。
300倍に膨れられたらやばいな。
エウロパ行くかあ?。
木星軌道なら、800倍に膨張しても、飲み込まれることはない。
あすこは、木星の潮汐力で地熱を発しているので、太陽がなくなって木星が銀河空間を彷徨いだしても、暫くは持つかもしれない。
そのうち、どっかの恒星に拾われて、ハビタブルゾーンに収まることができれば、燦々と輝く恒星の光を受けて、リゾートライフを満喫できるようになる(希望的観測)。
そこは、やはり恒星間飛行で解決するのが一番だ・・・。
雨の日の傘から、太陽系エクソダスまで、災害対策の幅は広い(広すぎ!)。
浮沈子的には、巨大隕石が降ってきた時で、おしまいでいいような気がするんだがな。
破局噴火の影響も、規模によっては人類にとって壊滅的だろう。
巨大地震や巨大津波は、局地的な災害に過ぎない。
だからこそ、生き延びる術を講じるべきだ。
21世紀初頭で、考え得る災害対策は、せいぜいそんなもんだ。
災害の大きさと、その頻度というのが逆比例しているというのは、実に有り難い。
つーか、あれだな、そういう構造にうまくハマっているからこそ、我々は生きていられるのかもしれない。
一例を挙げれば、光合成によって発生した酸素は、それまでの嫌気性生物をあらかた駆逐してしまったといわれている。
オゾンが発生し、地表に降り注ぐ紫外線を減少させ、生物の上陸を助けた。
我々は、進化の中で、自らを改変しつつ、災害対策をしてきたわけだな。
陽の光が燦々と降り注ぐ中で、リゾートライフを満喫できるのも、ご先祖様のおかげというものだ。
現在の地球環境に過剰適応した人類は、今後の環境変化に対応することが、ますます困難になっていくに違いない。
天災は、忘れなくてもやってくる。
防ぐことが出来る災害は限られている。
何事も、人間の思いに従ってくれるとは限らないのだ。
寺田寅彦の言葉といわれる。
(天災は忘れた頃にやってくる)
http://kotowaza-allguide.com/te/tensaiwawasuretakoro.html
「天災はその恐ろしさを忘れた頃にまた起こるものであるから、用心を怠らないこと・油断は禁物であるという戒め。」
よく知られた話だが、浮沈子は少し違う捉え方をしている。
雨が降るというのは、濡れたり、冷えて風邪をひくなど、言ってみれば、個人にとってはミニ災害だ。
もちろん、大雨で川が氾濫するなどは、この際考えない。
傘を差すなり、合羽を着るなどして、災害(!)対策を行う。
最近、雨が降らないからと言って、雨具を買わないとか、捨ててしまうことはない。
人間の一生の長さは、長いか短いかという議論はあるが、雨に降られるという間隔から考えれば、十分長いし、その間に降雨の記憶が失われることもないのだ。
台風とかはどうだろうか?。
年によって当たり外れはあるかも知れないし、地域によって偏りはあるが、まあ、毎年来るものだしな。
普段から雨戸を釘付けにしている人はいないだろうが、台風が来るということになれば、植木鉢を片付けたり、飛びそうなものをしまったり、括りつけたりもするだろう。
大雪、大雨、その他、季節ものは、何とか対応できる。
ああ、この時期だと、花粉症なんてのも、個人的には災害かもしれないな(浮沈子にはないですが)。
季節的に、決まって訪れる災害は、まあ、繰り返すこともあって、忘れるとかいうことはない。
常時の備えはなくても、臨時の備えは出来ている。
問題は、数年に1度程度の災害からということになる。
年によっては、大雪、大雨がやってきて、大災害をもたらす。
もう、こうなると、個人の力ではどうしようもなくなる。
地域や国家で、何とかするしかない。
場合によっては、危ない土地を居住禁止にすることもある。
崖下、崖上、河川敷。
数十年ともなると、そういう対策も万全ではなくなる。
個人の記憶が限界に達する100年を超えると、集団の記憶に頼ることになる。
巨大地震、津波など。
一生、そういう災害と無縁な人がいる反面、たまたまその年回りで人生を送ることになった人々は不運としか言えない。
そういう災害に、普段から備え、意識を高めておくというのはなかなか難しい。
備えが有効とは限らないし、なにしろ未経験だから当事者になった時に、まともに対応できるとは限らない。
被害は甚大となり、禍根を残す。
しかしなあ、100年を超えて、記憶を繋いでいくのは困難を極める。
東日本大震災は、1000年に1度と言われる未曽有の災害だった。
我々は、1000年後まで、この記憶を残し続けることが出来るだろうか?。
まあ、ふつーのブログ記事は、この辺で終わるんだが、この与太ブログはそうはいかない。
1000年くらいの記憶は、21世紀の現代なら継承するのに何の問題もないだろう。
31世紀になって、東北太平洋岸の原発の防波堤が20m未満とか、警報システムが作動して、標高40m未満に人が残っているなどという事態にはなるまい。
その頃まで、原発があるとしての話だがな。
将来、確実に発生する沈み込み帯で起こる地震は、対応可能な災害だ。
東海地震、南海トラフ地震、東南海地震も、対策を徹底することは可能だ。
東海地震は、20世紀後半には起きなかった。
ラッキーだな。
しかし、人類にとって問題なのは、そういうショボイ災害ではない。
(スマトラ島)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2016/03/02/8036770
この中に出てくるトバ火山の破局噴火は、人類の存続に関わる。
「まあ、確認されている噴火は、84万年前、50万年前、7万4千年前なので、まだしばらく(30万年位?)は大丈夫かも知れない。」
30万年記憶を保つというのは、かなりな努力を要する。
イエローストーンは、いつ吹っ飛んでもおかしくないしな。
(イエローストーン国立公園:今後予想される噴火)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%B3%E5%9B%BD%E7%AB%8B%E5%85%AC%E5%9C%92#.E4.BB.8A.E5.BE.8C.E4.BA.88.E6.83.B3.E3.81.95.E3.82.8C.E3.82.8B.E5.99.B4.E7.81.AB
「火山から半径1000km以内に住む90%の人が火山灰で窒息死し、地球の年平均気温は最大10度下がり、その寒冷気候は6年から10年間続く」
なるほど、トランプ政権が、地球温暖化に熱心になれないのも分かるような気がする。
長い目で見れば、米国は災害大国なわけだ。
しかし、人類はもう少し長い目で見ると、壊滅的な災害に対応せざるを得ない。
(隕石衝突)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9A%95%E7%9F%B3%E8%A1%9D%E7%AA%81
「K-T境界の大量絶滅の仮説の1つ、隕石衝突説では、直径約10kmの隕石が、メキシコユカタン半島に衝突し、その衝撃により恐竜やアンモナイトは絶滅したとされる。」
6500万年前だからな。
ちょっと長過ぎる。
その頃までは、人類が生き残っているとは思えないので、あまり心配しなくてもいいかもしれないけどな。
しかし、こんなのは、まだ序の口だ。
極め付きの話は、50億年後ともいわれる太陽の膨張だろう。
(太陽:太陽の歴史と未来)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E9%99%BD#.E5.A4.AA.E9.99.BD.E3.81.AE.E6.AD.B4.E5.8F.B2.E3.81.A8.E6.9C.AA.E6.9D.A5
「63億年後には中心核で燃料となる水素が使い果たされ、中心核ではなくその周囲で水素の核融合が始まるとされる。その結果、重力により収縮しようとする力と核融合反応により膨張しようとする力のバランスが崩れ、太陽は膨張を開始して赤色巨星の段階に入る。外層は現在の11倍から170倍程度にまで膨張」
「この時点で水星と金星は太陽に飲み込まれ、高温のために融解し蒸発するだろうと予想されている。」
まあ、この時点で、地球上の生命もアウトと思われる。
太陽の半径は、約70万kmだから、地球の軌道半径である1億5千万kmまでは、200倍ちょっと膨れるだけでいい。
ウィキの記述では、最終的な膨張は200倍から800倍とある。
幅あり過ぎだが、まあ、その後のこともあるし、固体惑星としての地球はともかく、人類がこの惑星の表面にしがみついている限り、助かる術はない。
火星でも無理だな。
公転軌道半径は地球の1.52倍くらいだからな。
300倍に膨れられたらやばいな。
エウロパ行くかあ?。
木星軌道なら、800倍に膨張しても、飲み込まれることはない。
あすこは、木星の潮汐力で地熱を発しているので、太陽がなくなって木星が銀河空間を彷徨いだしても、暫くは持つかもしれない。
そのうち、どっかの恒星に拾われて、ハビタブルゾーンに収まることができれば、燦々と輝く恒星の光を受けて、リゾートライフを満喫できるようになる(希望的観測)。
そこは、やはり恒星間飛行で解決するのが一番だ・・・。
雨の日の傘から、太陽系エクソダスまで、災害対策の幅は広い(広すぎ!)。
浮沈子的には、巨大隕石が降ってきた時で、おしまいでいいような気がするんだがな。
破局噴火の影響も、規模によっては人類にとって壊滅的だろう。
巨大地震や巨大津波は、局地的な災害に過ぎない。
だからこそ、生き延びる術を講じるべきだ。
21世紀初頭で、考え得る災害対策は、せいぜいそんなもんだ。
災害の大きさと、その頻度というのが逆比例しているというのは、実に有り難い。
つーか、あれだな、そういう構造にうまくハマっているからこそ、我々は生きていられるのかもしれない。
一例を挙げれば、光合成によって発生した酸素は、それまでの嫌気性生物をあらかた駆逐してしまったといわれている。
オゾンが発生し、地表に降り注ぐ紫外線を減少させ、生物の上陸を助けた。
我々は、進化の中で、自らを改変しつつ、災害対策をしてきたわけだな。
陽の光が燦々と降り注ぐ中で、リゾートライフを満喫できるのも、ご先祖様のおかげというものだ。
現在の地球環境に過剰適応した人類は、今後の環境変化に対応することが、ますます困難になっていくに違いない。
天災は、忘れなくてもやってくる。
防ぐことが出来る災害は限られている。
何事も、人間の思いに従ってくれるとは限らないのだ。
足の付かない話 ― 2017年03月13日 21:32
足の付かない話
別に、スペースXが、どっかのロケット会社のように、ライバルの会社からノウハウを上手く盗んだとか、そういう話ではない。
(EchoStar XXIII Mission)
http://www.spacex.com/sites/spacex/files/echostarxxiiifinal.pdf
ミッションパッチを見ると、ファルコン9に着陸脚が付いていないのが分かる。
エコースター23の重量が重いのと、GTOに投入するためだ。
約5.5トンと別の記事にあるが、はっきりとは分からない。
(EchoStar-23 Satellite)
http://spaceflight101.com/falcon-9-echostar-23/echostar-23/
「EchoStar-23 has a launch mass of approximately 5.5 metric tons」
(Commercial TV broadcast satellite ready to ride Falcon 9 rocket)
https://spaceflightnow.com/2017/03/12/commercial-tv-broadcast-satellite-ready-to-ride-falcon-9-rocket/
「An EchoStar spokesperson also declined to provide the mass of the EchoStar 23 satellite,」
次回打ち上げのSES-10が、5.3トンといわれている。
(SES-10)
https://en.wikipedia.org/wiki/SES-10
「Launch mass 5,300 kg (11,700 lb)」
もしも、エコースターの打ち上げ重量が正しいのであれば、この200kgの差が効いてきていることになる。
SESー10が、着陸脚を付けて、再度の回収を試みるかどうかは分からない。
ちなみに、SES-9は、ほぼ同等の重量で、洋上回収を試みた(失敗)。
(SES-9)
https://en.wikipedia.org/wiki/SES-9
「Launch mass 5,271 kilograms (11,621 lb)」
まあ、どうでもいいんですが。
笑っちゃうのは、どの記事を見ても、必ず次回のSES-10のことに触れていることだろうな。
いや、このブログもそうなんだけど。
今回だって、ヘタすると、二度と足の付かないファルコン9は拝めなくなるかもしれないので、貴重な打ち上げになる。
その意味では、初めての再使用ロケットによる打ち上げよりも、貴重かも知れない。
再使用ロケットの打ち上げなんて、そのうちいくらでも見られるようになるわけだからな。
久々に、打ち上げシークエンスをチェックしておこう。
「Hour/Min/Sec:Events:
・- 01:18:00:
Launch Conductor takes launch readiness poll
・- 00:70:00:
RP-1 (rocket grade kerosene) loading underway
・- 00:45:00:
LOX (liquid oxygen) loading underway
・- 00:07:00:
Falcon 9 begins engine chill prior to launch
・- 00:02:00:
Range Control Officer (USAF) verifies range is go for launch
・- 00:01:30:
SpaceX Launch Director verifies go for launch
・- 00:01:00:
Flight computer commanded to begin final prelaunch checks
・- 00:01:00:
Propellant tank pressurization underway
・- 00:00:03:
Engine controller commands engine ignition sequence to start
・00:00:00:
Falcon 9 liftoff」
「・00:01:16:
Max Q (moment of peak mechanical stress on the rocket)
・00:02:43:
1st stage engine shutdown/main engine cutoff (MECO)
・00:02:47:
1st and 2nd stages separate
・00:02:55:
2nd stage engine starts
・00:03:43:
Fairing deployment
・00:08:31:
2nd stage engine cutoff (SECO-1)
・00:26:19:
2nd stage engine restarts
・00:27:19:
2nd stage engine cutoff (SECO-2)
・00:34:00:
EchoStar XXIII satellite deployed」
今回は、1段目の回収がないからな。
中継は、間延びしたものになるだろう。
仕方ない。
その他には、特に変わったところはない。
軌道変更の噴射は、H2Aでは、2回に分けて行っているが、ファルコンは1回で済ませている。
同じロングコースト方式なんだろうが、やや異なるようだ。
ケロシンを注入する時間の表示が面白いな。
1時間10分前ではなく、70分前になっている。
まあいい。
以前は35分前とかに入れていたのにな。
今年になってから、変わったようだ。
例の液体酸素冷やし過ぎ爆発の影響だろう。
液酸を入れるタイミング自体は、45分前(以前は、ケロシンと同じ35分前)。
エンジンの予冷は、去年は7分前から行っていたが、今年は2分前から。
人間が判断するのは、1時間18分前(ローンチコンダクター)、2分前(空軍のレンジコントロールオフィサー)、1分30秒前(スペースXのローンチディレクター)の3回。
それ以外で何かあれば、機械の方で止める。
1分前からは、たぶん、ロケットの方に制御が移っているので、お任せ状態になる。
前回は、13秒前で止めやがったしな。
打ち上げ後は、1段目の燃焼がやや長い。
SES-9の時には、MECOは2分36秒だったが、今回は2分43秒。
やっぱ、重たいんだろうか。
2段目の第1回目の噴射も、SES-9の5分19秒に対して、今回は5分36秒だ。
これが、200kgの差なのかどうか。
ちなみに、2段目の第2回目の噴射も、SES-9の48秒に対して、今回はキッチリ1分。
面白いな・・・。
別に、スペースXが、どっかのロケット会社のように、ライバルの会社からノウハウを上手く盗んだとか、そういう話ではない。
(EchoStar XXIII Mission)
http://www.spacex.com/sites/spacex/files/echostarxxiiifinal.pdf
ミッションパッチを見ると、ファルコン9に着陸脚が付いていないのが分かる。
エコースター23の重量が重いのと、GTOに投入するためだ。
約5.5トンと別の記事にあるが、はっきりとは分からない。
(EchoStar-23 Satellite)
http://spaceflight101.com/falcon-9-echostar-23/echostar-23/
「EchoStar-23 has a launch mass of approximately 5.5 metric tons」
(Commercial TV broadcast satellite ready to ride Falcon 9 rocket)
https://spaceflightnow.com/2017/03/12/commercial-tv-broadcast-satellite-ready-to-ride-falcon-9-rocket/
「An EchoStar spokesperson also declined to provide the mass of the EchoStar 23 satellite,」
次回打ち上げのSES-10が、5.3トンといわれている。
(SES-10)
https://en.wikipedia.org/wiki/SES-10
「Launch mass 5,300 kg (11,700 lb)」
もしも、エコースターの打ち上げ重量が正しいのであれば、この200kgの差が効いてきていることになる。
SESー10が、着陸脚を付けて、再度の回収を試みるかどうかは分からない。
ちなみに、SES-9は、ほぼ同等の重量で、洋上回収を試みた(失敗)。
(SES-9)
https://en.wikipedia.org/wiki/SES-9
「Launch mass 5,271 kilograms (11,621 lb)」
まあ、どうでもいいんですが。
笑っちゃうのは、どの記事を見ても、必ず次回のSES-10のことに触れていることだろうな。
いや、このブログもそうなんだけど。
今回だって、ヘタすると、二度と足の付かないファルコン9は拝めなくなるかもしれないので、貴重な打ち上げになる。
その意味では、初めての再使用ロケットによる打ち上げよりも、貴重かも知れない。
再使用ロケットの打ち上げなんて、そのうちいくらでも見られるようになるわけだからな。
久々に、打ち上げシークエンスをチェックしておこう。
「Hour/Min/Sec:Events:
・- 01:18:00:
Launch Conductor takes launch readiness poll
・- 00:70:00:
RP-1 (rocket grade kerosene) loading underway
・- 00:45:00:
LOX (liquid oxygen) loading underway
・- 00:07:00:
Falcon 9 begins engine chill prior to launch
・- 00:02:00:
Range Control Officer (USAF) verifies range is go for launch
・- 00:01:30:
SpaceX Launch Director verifies go for launch
・- 00:01:00:
Flight computer commanded to begin final prelaunch checks
・- 00:01:00:
Propellant tank pressurization underway
・- 00:00:03:
Engine controller commands engine ignition sequence to start
・00:00:00:
Falcon 9 liftoff」
「・00:01:16:
Max Q (moment of peak mechanical stress on the rocket)
・00:02:43:
1st stage engine shutdown/main engine cutoff (MECO)
・00:02:47:
1st and 2nd stages separate
・00:02:55:
2nd stage engine starts
・00:03:43:
Fairing deployment
・00:08:31:
2nd stage engine cutoff (SECO-1)
・00:26:19:
2nd stage engine restarts
・00:27:19:
2nd stage engine cutoff (SECO-2)
・00:34:00:
EchoStar XXIII satellite deployed」
今回は、1段目の回収がないからな。
中継は、間延びしたものになるだろう。
仕方ない。
その他には、特に変わったところはない。
軌道変更の噴射は、H2Aでは、2回に分けて行っているが、ファルコンは1回で済ませている。
同じロングコースト方式なんだろうが、やや異なるようだ。
ケロシンを注入する時間の表示が面白いな。
1時間10分前ではなく、70分前になっている。
まあいい。
以前は35分前とかに入れていたのにな。
今年になってから、変わったようだ。
例の液体酸素冷やし過ぎ爆発の影響だろう。
液酸を入れるタイミング自体は、45分前(以前は、ケロシンと同じ35分前)。
エンジンの予冷は、去年は7分前から行っていたが、今年は2分前から。
人間が判断するのは、1時間18分前(ローンチコンダクター)、2分前(空軍のレンジコントロールオフィサー)、1分30秒前(スペースXのローンチディレクター)の3回。
それ以外で何かあれば、機械の方で止める。
1分前からは、たぶん、ロケットの方に制御が移っているので、お任せ状態になる。
前回は、13秒前で止めやがったしな。
打ち上げ後は、1段目の燃焼がやや長い。
SES-9の時には、MECOは2分36秒だったが、今回は2分43秒。
やっぱ、重たいんだろうか。
2段目の第1回目の噴射も、SES-9の5分19秒に対して、今回は5分36秒だ。
これが、200kgの差なのかどうか。
ちなみに、2段目の第2回目の噴射も、SES-9の48秒に対して、今回はキッチリ1分。
面白いな・・・。
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