春の陽射し2017年03月30日 12:44

春の陽射し


ロタとの気温差に耐えられず、とうとう引いてしまった風邪。

無理して水泳教室に出たりしてたら、今朝は頭痛がひどくて起きられなかった。

まあいい。

外は、暖かい春の陽射し。

春分を過ぎて、日足が伸びるのも早い。

夏に向かって、加速する。

来月4日は、清明だという。

(清明)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B8%85%E6%98%8E

「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」

清浄明潔ねえ・・・。

無縁だな。

「「清明」を花言葉にする花はキンポウゲ科デルフィニウム属のヒエンソウ」

(ヒエンソウ(飛燕草)【チドリソウ(千鳥草)、ラークスパー】)
http://www.okadanouen.com/zukan/hiensou.html

「花の形を燕の飛ぶ姿に見立てて名付けられたそうです。」

燕が飛んでいると言われてもなあ。

(都心で2年連続「ツバメ」観測されず…その悲しい理由とは)
https://matome.naver.jp/odai/2148982107842466301

「軒先のある住宅が減り、巣材の泥が付着しにくい防汚加工をされた外壁材が増え、巣づくりが難しくなった」

「農業の衰退により水田や耕作地が減少し、ツバメのエサとなる虫が少なくなっていることが考えられます」

燕と言えば、こんな話もある。

(幸福な王子)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B8%E7%A6%8F%E3%81%AA%E7%8E%8B%E5%AD%90

「最後は、宝石もなくなり金箔の剥がれたみすぼらしい姿になった王子と、南に渡っていく時期を逃して寒さに凍え死んだツバメが残る。」

子供の頃に読んだ記憶がある。

王子がなぜ幸福なのか、ツバメがなぜ王子に付き合ったのか。

浮沈子には、未だに謎だ。

銅像のメンテナンスを怠っただけじゃないのか。

異常気象で、急に寒冷化して、渡りの時期を逃しただけじゃないのか。

欧州の寒冷化は19世紀前半には終わっているしな。

オスカーワイルド自身は、派手好きの才人だったが、若くして没した。

何が幸福かは分からない。

明るく澄んだ陽射しの中で、名も知らぬ春の花を愛でる。

黄緑色の新芽に清浄明潔を感じ、何の草かを改めて知るというのも、幸福なんだろう。

今日の最高気温は、20度近くまで行くかもしれない(12時で16.5度)。

ああ、それでもなあ、ロタとは10度以上の差があるわけだしなあ。

巨人・大鵬・卵焼き2017年03月30日 15:50

巨人・大鵬・卵焼き


(巨人・大鵬・卵焼き)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B7%A8%E4%BA%BA%E3%83%BB%E5%A4%A7%E9%B5%AC%E3%83%BB%E5%8D%B5%E7%84%BC%E3%81%8D

「昭和時代(戦後期)の流行語。「子ども(を含めた大衆)に人気のあるもの」の代名詞」

「生みの親は作家で経済企画庁長官も務めた堺屋太一とされる。」

この言葉を思い出したのは、この記事を読んだから。

(マクラーレン、ホンダに違約金を払ってメルセデスに変更との報道)
http://f1-gate.com/mclaren/f1_35576.html

「ホンダのF1エンジンの信頼性とパフォーマンス不足に忍耐が尽きたマクラーレンは、多額の違約金を支払ってもホンダとの契約を解消して、メルセデスのエンジンを搭載する意向」

なんか、悲しいな。

かつて、マクラーレン、ホンダ、セナ・プロストといえば、常勝の代名詞だった。

(マクラーレン・MP4/4)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%BBMP4/4

「1988年シーズン開幕戦から最終戦まで使用され、圧倒的な強さで全16戦中15勝を記録」

空前にして絶後だな(たぶん)。

ゴードンマーレーの手による傑作マシンに乗って、破竹の勢いだったホンダエンジン!。

そのホンダが、使い物にならんエンジンしか作れなくなり、シーズン途中で干されるという。

泣けるぜ・・・。

まあいい。

もう、フォーミュラーカーでエンジン積んで走るのは流行らない。

V6だしな。

これからは、モーター積んで、ウィーンとかいいながら走るわけだ。

世も末だがな。

しかし、新しい嫁ぎ先と言われるザウバーって、それこそ、メルセデスじゃなかったっけえ?。

(ザウバー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B6%E3%82%A6%E3%83%90%E3%83%BC

「耐久レース時代はメルセデスのワークスとしてスポーツカー世界選手権を制覇。」

やっぱね。

「F1ではメルセデスとの関係解消後、フェラーリからカスタマーエンジン供給を受け、ジュニアチーム的存在であった。2006年にはBMWにチームを売却し、BMWザウバーとして参戦。BMW撤退後は2010年よりプライベーターに戻り、再びフェラーリエンジンを搭載している。」

紆余曲折なわけだ。

「1985年、ザウバー・C8の開発にあたり、メルセデス・ベンツから市販ベースのターボエンジンの供給を受けた。」

「デビュー戦のル・マン24時間レースでは予選中にユノディエール・ストレートでマシンが宙を舞い、決勝出走を断念した。」

あれかあ・・・。

観た観た。

最近は、F1に転向していたようだな。

フェラーリのお古のエンジンと、ホンダの鳴かず飛ばずのエンジンを押し付けられて、辛いところだ。

まあ、どうでもいいんですが。

巨人大鵬卵焼きの時代は、イケイケドンドン、高度経済成長だった。

F1も、マクラーレン、ホンダ、プロスト・セナの時代が懐かしいな。

ああ、ホンダのエンジンが干されるなんて・・・。

再使用ロケットの復活2017年03月30日 22:52

再使用ロケットの復活


巷では、ファルコン9の再使用ロケット打ち上げについて、スペースシャトルの話と絡めている記事は少ない。

固体燃料ロケットとの組み合わせ、燃料タンクを再使用できなかったこと、最後まで解決できなかった断熱タイルの損傷など、先のない宇宙機になってしまった。

何より、コスト的に使い捨てよりも高くつくという、あってはならないギャグ(?)が、決定的だったな。

なんで、使い捨ての方が安いのかを、分かりやすく説明することは出来なかった。

その後、使い捨てに切り替えてデルタ4やアトラス5を無人機として作り、一定の成功を収めた。

一方、有人機の方は紆余曲折を経て、SLSが飛ぼうとしている。

金のかかるロケットで、再使用していたスペースシャトルの部品を使い捨てにするという、正気の沙汰とは思えない方法をとる。

実績のある部品を使うとはいえ、最適化とは程遠い。

まあな、お役所の仕事だしな。

過去の成功体験に囚われやすく、(自分の)失敗を極度に恐れる体質だからな。

もちろん、自分の出世に繋がる他人の失敗は大歓迎だ(そうなのかあ?)。

まあいい。

とにかく、スペースシャトルは14人の犠牲者と共に夢と消えた。

再使用ロケットなんて、こりごりだ・・・。

固体燃料ロケットを使い続けたこと、断熱タイルの損傷を、根本的に解決できなかったこと、高コスト体質、完全再使用ではなかったこと。

やっぱ、ロケットは、使い捨てにするしかないんだ・・・。

その諦めにも似た絶望感、限界、閉塞、挫折、断念、失望、エトセエトセを、ファルコン9はぶち破ろうとしている。

もちろん、弾道ロケットでは既にスペースシップ1やニューシェパードが実現しているが、衛星打ち上げロケットでは久しぶりとなる。

部分的再使用に留まるとはいえ、コスト削減が期待できるというから嬉しい話だ。

民間企業でなければ、取り組むことは困難だったかもしれない。

動機がないしな。

コストを削減しても、収益の増大に繋がらなければ意味はない。

需要が一定ならば、コスト削減イコール売り上げの減少イコール市場の衰退だしな。

衛星を少しでも安く打ち上げたいという需要が出てくれば、競争に打ち勝つためにコストを削減しようという動機が生まれる。

メディアも、いくつか取り上げている。

(甦る再使用の夢 - スペースXが挑む「成功が約束されたロケット」の打ち上げ)
http://news.mynavi.jp/column/flight_proven/001/

「「スペースX」は、自信と自負を込めて、このロケットを単なる「再使用ロケット」ではなく、一度宇宙へ飛んだことで「成功が約束されたロケット」と呼ぶ」

新品は、当てにならないということか(同社については、それは言えるかもな)。

(SpaceX: 再生Falcon 9ロケットによる初打ち上げを実施へ)
http://businessnewsline.com/news/201703292249570000.html

「2020年代には、大型ロケットは、再利用可能であることが普通となる可能性も」

それはどうか分からないが、なぜ再使用ではないかという説明責任は出てきそうだな。

コストとの兼ね合いだから、別に再使用しなくてもそっちの方が安く済めば、それはそれでいい。

(次のSpaceXロケット打ち上げが見逃せない理由「成功すれば宇宙事業に激震」)
http://www.gizmodo.jp/2017/03/spacex-falcon-9-reuse.html

「通常、SpaceXの打ち上げロケットを利用する場合、6100万ドルがかかります。しかし、再利用ロケットを利用する場合、30%のディスカウントを提供」(公式には6200万ドルで、再使用ロケット使用時は10%オフ)

(CAPABILITIES & SERVICES)
http://www.spacex.com/about/capabilities

「FALCON9:$62M:Up to 5.5mT to GTO」

(SpaceX’s Shotwell on Falcon 9 inquiry, discounts for reused rockets and Silicon Valley’s test-and-fail ethos)
http://spacenews.com/spacexs-shotwell-on-falcon-9-inquiry-discounts-for-reused-rockets-and-silicon-valleys-test-and-fail-ethos/

「We are not decreasing the price by 30 percent right now for recovered and reused vehicles. We’re offering about a 10 percent price reduction.」

この程度なら、別に再使用でなくても達成は出来るだろう。

ロシアやインドなら、十分可能だ。

「あのスペースシャトルも再利用をコンセプトに掲げていましたが、再利用できるのはほんの一部で、ロケット再利用と言うには及ばず。」

部品点数的には、ほんの一部とは言えない。

捨ててしまうのは、外部燃料タンク(超軽量タンクで26.5トン)だけだ。

他は、すべて回収される(オービターの空虚重量は78トン、固体燃料ロケット空虚重量:68トン×2)。

空虚重量ベースで89パーセントが回収されている。

立派な再使用だ。

ファルコン9では、2段目の全て、衛星フェアリングなどが廃棄される(重量内訳不明)。

ISSへの貨物輸送では、非与圧トランクも、大気圏に突入の際に切り離されて燃え尽きる。

再使用率は、部品点数的にもスペースシャトルの方が高いといえよう。

それでも大騒ぎするのは、一度諦めた再使用が復活することへの期待、今度こそ、コスト削減を実現することに対する期待、そして、それらが宇宙開発に新時代を告げることになることへの期待があるからだ。

それでも、ファルコン9のブロック5ですら、再使用の回数は10回程度と言われている。

航空機とは比べ物にならないくらい少ない(旅客機は数万回は飛ぶ)。

スペースプレーンタイプの、本当に燃料入れるだけで、1時間後にはすぐ飛べる再使用ロケットとは大違いだ(今回打ち上げの1段目は、整備に4か月かかっているようです)。

それでも、衛星打ち上げビジネスにとって、そのインパクトは大き過ぎるほど大きい。

民間静止衛星の打ち上げを、スペースXが独占しかねない。

アリアンも、ストとかやってる場合じゃなくなるかもな。

年間せいぜい20機程度の静止衛星需要だけでは食っていけない。

業界的には、低軌道衛星を星の数ほど上げて凌がなければならない。

高速衛星通信を直接実現する衛星コンステレーションを上げるとか、リアルタイムの高解像度衛星画像を配信するとかしないとな。

もう、スパイ衛星とかが必要なくなるような世界が始まるわけだ。

だって、若干の宣伝の後には、北朝鮮のミサイル発射場の今の画像が、世界中で無料で見られるようになるわけだからな。

何千機もの低軌道衛星を飛ばすようになれば、様々なアプリケーションが可能になる。

消滅覚悟で超低軌道に持ってきて、超高解像度撮影とかも可能だしな。

リアルタイム性についても、軌道変更して高密度に通過させるようにすれば、1分に1回真上を通すことも可能だ。

衛星は消耗品になり、次々と打ち上げが必要になる。

静止衛星のように、15年とか持たなくてもいい。

1年間の寿命で、使い切ればいいのだ。

打ち上げは、毎週でもいいしな。

1度の打ち上げで100機ずつ上げれば、年間5000機が運用できる。

コンスタントな打ち上げと、コンスタントな消耗。

使い捨てなのは衛星の方で、ロケットは再使用か・・・。