二匹目のドジョウ2017年05月25日 19:57

二匹目のドジョウ
二匹目のドジョウ
 

DARPAは、新世代ロケットの構想をぶち上げた。

(DARPA Picks Design for Next-Generation Spaceplane)
http://www.darpa.mil/news-events/2017-05-24

2段式ロケットで、1段目は有翼になっている。

2段目は使い捨てのようだが、1段目は着陸してから数時間(!)で再使用することを目指している。

スペースXのファルコン9と同じような運用だが、低軌道専用で、衛星も小型から中型程度まで。

臨時の打ち上げに即応できる高い運用性を求められている。

技術的ハードルは高くない。

高度100km程度からの着陸は、これまでもブルーオリジンやスペースシップワンでの実績がある。

これまでは、そういう需要がなかったので、実現しなかっただけだ。

しかし、たぶん、今度も需要は生まれないだろう。

試験機を飛ばして、それで終わりだ。

コストの問題が折り合わずに、制式採用には至らない。

ペガサス(ロケット)は、本来、そういう需要を賄うために生まれたはずなのに、システムを維持するだけで精いっぱいだ。

1段目を再使用しても、コストは1回当たり、500万ドルといわれる。

インドなら、再使用しなくても、そのくらいの価格で飛ばせるだろう。

莫大な開発費を投じて、使い物にならないロケットを作る。

スペースXが、ファルコン1を見限ったのは、そこに需要がなかったからだ。

宇宙往還機であるX-38B(や、スペースシャトル)とは異なる。

再突入で燃え尽きる心配はない。

いいエンジンが手に入れば、現代の技術で運用することは可能だろう。

価格と需要だけが問題だ。

スペースシャトルの二の舞にならんように、しっかりとコスト管理する必要がありそうだな。

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