問題のすり替え2017年06月23日 09:15

問題のすり替え


それは、つまり、こういうことだ。

地球外生命が存在する可能性がある星がある。

あんな条件や、こんな条件が整っている。

地球にも、同じような条件の場所があって、そこには生命が存在する。

だからきっと、遠い星にも生命はいるに違いない・・・。

ちょっと待ってくれ!。

地球上にある、その環境で生命が誕生して、以来40億年間、ずーっと進化を遂げてそこにいるなら、分からないではないが、そういうのってあり得る話とは思えないしな。

また、そういう環境に材料入れてグツグツ煮立てて生命が合成できたという話もない。

いやいや、宇宙は生命に溢れていて、遠い星の生命も、さらに遠い宇宙から漂ってきた生命が定着して繁栄しているに違いないとか。

地球の生命だって、最近では、地球上で誕生したのではないという話まである。

もう、じゃあ、そもそもの初めの生命は、どこでどうやって出来たのかという話になる。

そりゃ分からん・・・。

話にならんじゃないの!。

今のところ、常識的には、生命は地球でだけ生まれ、宇宙には他の生命はいないというのがまともな答えだ(浮沈子は、そう信じている)。

科学者の一部には、そうじゃないという人もいるかも知れないが、地球外生命の存在を確認したという話は聞いていない。

だからといって、全くいないという証明は不可能で、可能性としてはいるということにしておくのが無難だ。

地球外生命の存在を証明するのは簡単だ。

どこかから流れ着いてくるやつを捕まえて、ほれ、これがそうだと示せばいい。

ややっこしいのは、地球上から宇宙空間に舞い上がってしまうやつを、どう区別するかだが、似たようなのが地球上にいるわけだから、時間を掛ければわかる道理だ。

もう一つは、宇宙の中(地球を含む)で、普遍的に生命が誕生するプロセスを示して、必要十分条件を満たす星を特定すればいい(少なくとも、地球は有力な候補だ)。

必ずしも、人工的に生命を誕生させられなくてもいいが、それが出来なければ、その必要十分条件の正当性を示すことは困難だろう。

ド素人に納得させることは難しい。

インスタントラーメンとお湯があれば、宇宙のどこでもラーメンが食えるというような、シンプルな証明がいいな。

重力がないと汁が飛び散るとか、圧力掛かっていないと、お湯が低温で沸騰するとか、そういう次元の低い話は、この際無視する。

冒頭に掲げた、環境と材料があれば生命が自動的に生まれることを前提としたような話は、浮沈子には到底受け入れられない。

水と材料と熱があれば生命が出来るというなら、インスタントラーメン並みの話だが、それが証明されたわけではない。

熱水鉱床周辺の化学合成細菌をベースにした生態系が発見されてから、どうも地球外生命が気軽に存在するという風潮が広まったようで、嘆かわしい。

そもそも、熱水鉱床が生命の起源という話が確定したかどうかも分からない。

1匹でも、地球外からの生命が発見されれば、浮沈子の懸念は吹き飛び、もろ手を挙げて降参するしかない。

また、生命発生のプロセス(条件含め)が解明されて、実際にそのプロセスに従って合成された人工生命が、増殖と進化を始めれば、まあ、それはそれで、宇宙のどこでも、条件が整えば生命が発生しうるという話にはなる。

ちょこっと似た環境があったからといって、生命が存在する可能性があるなどと、軽々しく言って欲しくないな。

その環境で生き延びるであろう地球上の生命がいることと、その環境に、実際に生命がいることとの間には、無限の隔たりがある(ここ、重要です)。

そこをすり替えてしまっては、詐欺・ペテン師の類と同じだ。

([ScienceNews2015]地球外生命の可能性!? 土星の衛星・エンセラダスの海(2015年7月22日配信))
https://www.youtube.com/watch?v=LWSyoniAX-I

「欧米と日本による国際共同研究によって土星の衛星「エンセラダス」に生命を育みうる環境があることが分かり、世界の注目を集めています。」

エンケラドゥスは、液体の海を内部に持ち、水、有機物という材料があり、それを反応させる熱源も持っているということが分かってきた。

土星だからな、ちっと遠いということはある。

将来、サンプルリターンも試みられるかもしれない。

そのほかにも、エウロパとかも有力視されている。

しかし、結局、何も見つからず、太陽系の中で地球だけが実際に生命を育んだという結論になる可能性は高い。

人類が行っている地球外生命探査は、人類がこの宇宙の中で孤独な存在であることを確認し続ける作業にほかならない。

むろん、それで困ることは何もない。

地球外生命がいないという証明が不可能である限り、探査をやめてしまうという理由もないからな。

食いっぱぐれることはない。

可能性は常にある。

地球外生命を発見できれば、人類の知識は、重大な修正を迫られることになるだろう。

当分の間、その心配はないし、浮沈子は、それは有り得ないと思っている。

化学進化で生命誕生の全プロセスを解明するか、まごうことなき地球外生命体を発見するか。

宇宙は不思議に溢れているからな。

生命の誕生だって、異次元の世界の話かもしれないしな。

暗黒物質や暗黒エネルギーが作用しないと、始まらなかったりするかもしれないしな。

我々の知識は、宇宙のごく一部の領域に限られている。

その謙虚さは、常に必要だ。

その意味では、何が起こってもおかしくはない。

水と有機物と熱という限られた条件で、遺伝子とタンパク質をベースにした生命のモデルを探すというのは、ひょっとしたら重箱の隅をつついているようなものかもしれない。

人類が地球外生命体を探すという行為は、単なる捕食行動に過ぎず、従属栄養生物の本能で動いているだけなのかもな。

しょぼい話だ。

宇宙には、高エネルギーの放射線が飛び交っているから、こいつを餌にすることが出来れば、何不自由なく生存することが出来るかもしれず、異次元を操って時空を超えることが出来れば、宇宙のどこへも瞬時に移動することが出来る。

SFのネタが尽きることはない。

有難いことに、そういうヘンタイ宇宙生命は、まだ認識されていない。

そんなもんに自由に飛び回られたら、地球外宇宙生命の探査という、業界維持のモチベーションも消し飛んでしまうような気がするんだがな・・・。

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