しんかい120002017年06月23日 10:58

しんかい12000
しんかい12000


浮沈子は知らなかったんだが、しんかい12000というのが企画されているらしい。

(しんかい12000)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%97%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%8412000

「水深1万2000mまで潜航可能な次世代船の構想が進められている」

「海洋研究開発機構は2020年代後半の完成を目指している」

「耐圧殻は、厚さ5-10センチの強化ガラス製耐圧球と、チタン合金製の耐圧球を1個ずつ採用。前部の耐圧球をガラス製にすることで、視界を広げる」

「後部の耐圧球には、ベッドやトイレを有する休憩室を確保し、最長2日間の潜航が可能になるほか、ここにも観測窓を設ける」

「従来は操縦者2人・研究者1人の計3人のみだった搭乗者を、6人乗りでうち4人が研究者にすると言う案がある」

うーん、だんだん豪華絢爛になっていく感じだな。

(地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 超深海をめざす「しんかい12000」)
http://news.mynavi.jp/series/shinkai12000/001/

「水深6000m以下の「超深海」は、光が届かず水圧1000気圧を超える過酷な世界。」

6000mが、なんでいきなり1000気圧になるかというのは、思いっきり突っ込みたくなるんだが、そこは本質ではない。

マイナビにそこまで期待するのは酷というものだ(そうなのかあ?)。

圧力がとても高くなるということの、比喩的表現と理解すべきだろう。

まあいい。

「長年培われてきた日本の技術を次の世代にどう渡せるか。技術屋としての使命があります。」

浮沈子は、別に技術の継承が途切れてしまっても構わないと思っているが、そうではないという考え方を否定するつもりはない。

ブラウン管というのを用いた画像表示装置が地球上から絶滅したり、磁気テープを巻き取った媒体使って音声などを録音再生する技術は途切れてしまうだろうが、一向に問題はないだろう。

深海に、有人探査艇を送り込めなくなったって、無人探査艇があるから、差し支えないというのは健全な考え方だと思うんだがな。

「研究者がマリアナ海溝の泥を採取して調べたところ、水深6000mの泥よりも1万mの泥のほうが酸素の消費量が多い。水深1万mに我々の知らない生命圏が広がっているということです。」

そこに(底に?)、有人探査艇を送り込む必要があるというところも、納得がいく説明はない。

単に、技術的挑戦と、研究者の「僕も行きたい」欲求を満足させるための豪華客船(?)というだけの話じゃないのかあ?。

「写真ではなく、現場に人間が行くことで、それまでの知見に加えて五感とインスピレーションによって発見をすることはままある。その場に研究者を運ぶことが大事なのです。」

第六感を働かせるために、現場に研究者を送り込む必要があるという説明に、浮沈子は到底納得できないんだがな。

「ガンダム」型:有人潜水調査船
「鉄人28号」型:無人探査機(ROV)
「鉄腕アトム」型:自律型無人探査機(AUV)

まあ、どうでもいいんですが。

詳細は記事を読んでもらいたい。

浮沈子が抱いた感想は、やはり無人機先行ということになるだろうということだ。

鉄腕アトム型だな。

人間を乗せなくてもいいわけだから、その分をバッテリーや観測器材に充てることが出来る。

観測時間の自由度も増すわけだ。

全周カメラを配置して、研究対象の選定もAIが行う。

解析もその場で行い、意味のある成果を持ち帰るということだな。

「今ある技術でやったら10年先にはもう古びてしまいます。」

センター長の言う通りだろう。

人間を乗せて深海に潜るという構想は、既に過去のものだ。

どんな技術にも絶対はない。

今までは、運が良かったと思うべきだな。

超深海という用語も初めて知った。

(深海)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B7%B1%E6%B5%B7

「海の垂直区分:
表層(epipelagic):200mまで
中深層(mesopelagic):1000mまで
漸深層(bathypelagic):4000mまで
深海層(abyssopelagic):?
超深海層(hadal zone / hadopelagic)?」

本文には、異なる区分も出てくる。

「中深層 200 - 1,000 m
漸深層 1,000 - 3,000 m
上部漸深層 1,000 - 1,500 m
下部漸深層 1,500 - 3,000 m
深海層 3,000 - 6,000 m
超深海層 6,000 m 以深」

まあ、とてつもなく深いところという話だ。

月面には20人くらいが降り立っているが、1万メートルに達した人類は、それよりも少ない。

そこに到達すること自体が、冒険だしな。

話の中にも出てくるように、圧力的にキビシー環境であることは間違いない。

寒いし、暗いし、ダイビングには不向きだ(環境圧では、とても潜れません)。

しんかい12000が実現したら、とてつもない発見が行われるかも知れない。

逆に、何も出ないかも・・・。

浮沈子が見るに、技術的チャレンジの方が健全な動機のような気がするな。

なぜ深く潜るのか。

昔、フィリピンのピザ屋で、イントラに聞いたことを思い出す。

「行けちゃうから。」

究極の名答だな・・・。

コメント

_ Yoh Kohori ― 2017年06月26日 11:06

浮沈子さま、
しんかい12000楽しみですね。わくわくします。ところで、磁気テープは廃れた技術と書かれてますが、どうもそうではなくて、現在のネットの膨大なデータの最終的な保存場所は「磁気テープ」だそうです。

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