暑っつ! ― 2017年07月07日 12:56
暑っつ!
冷房をガンガンに利かせた部屋の中にいてさえ、薄っすらと汗をかく。
既に30度を超えた気温が、どこまで上がることやら。
上がると言えば、中国のロケット失敗について、鳥嶋さんの記事が出た。
(中国の最新鋭ロケット「長征五号」、打ち上げ失敗 - 今後の宇宙計画に暗雲)
http://news.mynavi.jp/articles/2017/07/07/longmarch5/
相変わらず、豊富なバックグラウンド情報を駆使して、あまり馴染みのない中国の打ち上げについて、立体的に解説していて読みやすい。
こういう、プロの記述は、浮沈子には出来ない。
しかし、ヤマカンと妄想に裏付けられた、ハチャメチャなヨタ記事なら任せてくれ!。
で、早速気になったのが以下の記述だ。
「ただ、少し気がかりなのは、旧型の長征ロケット・シリーズが、この1年でそれぞれ1機ずつ打ち上げ失敗を起こしていることである。」
「今回の長征五号の失敗と直接の関連はないだろうが、中国のロケット開発に何らかの問題が起きている可能性は否定できない。」
「しかし、旧型長征はもう何年も運用されている枯れた技術のロケットであり、また以前は問題のなかったところでつまずいていることなどを考えると、安定した生産や運用(品質管理)に何か問題があるか、あるいは新型の長征ロケットの開発や打ち上げを並行して進めていることで、無理が生じている可能性はあるかもしれない。」
浮沈子が思い出したのは、H2ロケットの失敗の話だ。
(H-IIロケット8号機:1999年11月)
https://ja.wikipedia.org/wiki/H-II%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%888%E5%8F%B7%E6%A9%9F
浮沈子は、このエンジンの一部を宇宙博で見ている。
「引き上げたエンジン本体の解析の結果、液体水素ターボポンプ入り口のインデューサの羽車が疲労破壊で折損していることがわかった。」
「開発過程で旋回キャビテーションの発生の可能性は予期できたものの、複合的要因によってインデューサ等が破壊することまでは予見できなかったという。」
このころ、我が国の宇宙機関は再編整備へと動き出していた(2003年10月統合)。
また、この時期はH2A(2001年8月初打ち上げ)の開発が佳境であったことから、人的資源がみんなそっちに行ってしまっていたのかもしれない(未確認)。
インデューサーの疲労破壊は、物理的な現象であり、そういった組織的な背景とは無縁である。
また、前年に行われた5号機の打ち上げ失敗の原因とも異なる。
(H-IIロケット5号機:1998年2月)
https://ja.wikipedia.org/wiki/H-II%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%885%E5%8F%B7%E6%A9%9F
「2段目エンジンのLE-5Aの燃焼が予定より早く停止」
だから、あくまで直感とヤマカン、霊感、単なる妄想に過ぎないが、中国でも組織改正とか開発者のシフトとかが起こっているんじゃないかと思うんだがな。
組織改正(統合含む)やると、何らかの効果(多くは経費削減?)を出さなければならず、明に暗に、現場にはプレッシャーがかかる。
統合なら、人的な削減も当然行われる。
管理部門だけではなく、そのしわ寄せは現場にも及び、外注されているなら発注先の企業へのコスト削減という形で具体化する。
それまで、エース級の技術者を投入していたなら、表面的には人的継承とかいって、サブクラスの人材と交替させる。
部品なんて、元受けが作っているわけじゃないから、下請けに対して圧力がかかり、製品検査工程など、金にならないところで手抜きが起こる(未確認)。
設計段階では、相当無理が掛かるということが分かっていて、そこで使われる部品は、特A級の品質が要求されるのに、そこに瑕疵が生まれる温床になるわけだ。
そして、大規模組織の弊害である無責任体制。
宇宙ロケットのような大規模なシステムは、個人では作れない。
人・金・物を統合して、それ自体をシステムとして動かしていかなければ成功しない。
緻密に組み上げられた開発システムは、途中でどこかを弄ろうとすると、必ず破たんを来す。
やるなら、最初からやってくれ!。
が、まあ、現実はそうきれいごとでは済まない。
大きなプロジェクトになればなるほど、時間も金も人手もかかり、途中で変更の嵐に見舞われることになる。
プロジェクトをカプセル化して、その中は弄らずに、カプセルを組み合わせて大きなプロジェクトを動かすというやり方もあるが、逆に最適化することは難しくなる。
宇宙開発に限らず、その手の開発にはよくある話だ。
人間を固定化すればいいというものではない。
利権の温床になり、ピンハネされて現場コストが抑え込まれ、不良品が頻発する。
特に枯れた技術というのは、配置されるスタッフの質を維持するのが難しいからな。
モチベーションを高めることは出来ないし、コストを掛けるわけにもいかない。
枯れた技術といっても、それを愚直に行使するのは生身の人間だからな・・・。
妄想は果てしなく膨らみ、中国の宇宙開発が停滞してしまう様を想像して、次の打ち上げ失敗に期待したりして・・・。
開発体制の歪みに起因する失敗は、しかし、やがて解決されるだろう。
組織の変更と、態勢の見直しが落ち着いて、潤沢な予算が回ってくれば、いい循環が始まる。
暫くは失敗が続くかもしれないが、それを克服しようとするモチベーションも生まれる。
技術の継承、マネジメントの継承が上手く重なれば、いい循環を加速する。
イノベーションが加われば、鬼に金棒だな。
そうして生まれたコスト削減は、現場を疲弊させることはない。
その差益を新たな開発に注ぎ込むことで、技術は更に進歩していく(とは限らないんだが)。
まあ、どうでもいいんですが。
外部環境と技術開発は不可分ではない。
技術未成熟のまま、金だけつぎ込んでも、見かけがデカいものは作れたとしても、それが上手く動くとは限らない。
しかし、そういうアプローチだって、ないとは言えない。
張り子のトラから初めて、中身を詰め込んでいく手法もアリだ(そうなのかあ?)。
ファルコン9の打ち上げで、コンピューターの不整合から2度の延期が行われた。
ハードウェアとしての瑕疵はない。
最近の機械は、コンピューターなしでは動かないからな。
ヘタレなハードウェアを、如何にも優れた部品に見せかけるまやかしの技術だ(そ、そうなのかあ?)。
(SpaceX、2週間で3度目の衛星打ち上げに成功――大型静止衛星のためブースターは使い捨て)
http://jp.techcrunch.com/2017/07/06/20170705spacex-successfully-launches-third-falcon-9-in-under-2-weeks/
「原因はロケットのセンサーの読み出し値がデータベースの設定値と異なっていたためだが、その後ロケットにはまったく不具合がなかったことが確認された。」
うーん、センサーからの信号の値自身が異常だったのか、設定値のセッティングにチョンボがあったのか。
センサーといっても、生の電圧変化をネットワークに乗せているわけじゃないからな。
センサー側でデジタル化して、プロトコルに合うように加工してから乗せる。
そっちは、多分焼いているから変えようがなく、ちょろっと変更できるチェック用のデータベースの方を弄って、辻褄を合わせたのではないか(未確認)。
何にしても、単なる部品の品質管理という話ではなくなりつつある。
ノギスで計ったり、非破壊検査して分かるようなら苦労はしない。
ロケット(少なくとも、商業用打ち上げロケット)は、これから再使用を前提に設計されるようになるだろう(そうでなければ、経済的に競争力を持てない)。
スペースXが変えたゲームのルールのなかで、やっていかざるを得ない。
使い捨てでは見えてこなかった瑕疵や、耐久性基準の新たな考え方、それこそ、コンピューターとの連携についても、標準化の流れが生まれるかもしれない。
そして、ある日、打ち上げられたロケットが、とんでもない飛行経路で飛ぶわけだ・・・。
ハッキングされて、侵入者の意のままに操られるようになる。
世の中、いいことばかりではないのだ。
北朝鮮の弾道ミサイルをハッキング出来るんだから、民間の打ち上げロケット位、わけはないだろう。
スペースXの中に、ロシアのスパイがうようよいても、浮沈子は全く驚かない(もちろん、未確認!)。
まあいい。
妄想は果てしなく広がり、中国の宇宙開発にも、西側のスパイが入り込んでいるとかいうヨタ話になりそうだから、このへんにしよう。
相変わらず、外は暑そうだが、腹も減ってきたしな。
食ってるか、寝てるか、ブログ書くか。
不健康な生活だな。
去年は、これで体調を崩した(フィットネス、3か月サボってリバウンドした)。
暑い夏を乗り切るには、筋肉痛と闘いながら、フィットネスを継続するのが一番だな。
さて、今日は行こうかどうしようか。
ま、飯食ってからから考えよう(って、その前に寝ちゃいそうだがな)。
冷房をガンガンに利かせた部屋の中にいてさえ、薄っすらと汗をかく。
既に30度を超えた気温が、どこまで上がることやら。
上がると言えば、中国のロケット失敗について、鳥嶋さんの記事が出た。
(中国の最新鋭ロケット「長征五号」、打ち上げ失敗 - 今後の宇宙計画に暗雲)
http://news.mynavi.jp/articles/2017/07/07/longmarch5/
相変わらず、豊富なバックグラウンド情報を駆使して、あまり馴染みのない中国の打ち上げについて、立体的に解説していて読みやすい。
こういう、プロの記述は、浮沈子には出来ない。
しかし、ヤマカンと妄想に裏付けられた、ハチャメチャなヨタ記事なら任せてくれ!。
で、早速気になったのが以下の記述だ。
「ただ、少し気がかりなのは、旧型の長征ロケット・シリーズが、この1年でそれぞれ1機ずつ打ち上げ失敗を起こしていることである。」
「今回の長征五号の失敗と直接の関連はないだろうが、中国のロケット開発に何らかの問題が起きている可能性は否定できない。」
「しかし、旧型長征はもう何年も運用されている枯れた技術のロケットであり、また以前は問題のなかったところでつまずいていることなどを考えると、安定した生産や運用(品質管理)に何か問題があるか、あるいは新型の長征ロケットの開発や打ち上げを並行して進めていることで、無理が生じている可能性はあるかもしれない。」
浮沈子が思い出したのは、H2ロケットの失敗の話だ。
(H-IIロケット8号機:1999年11月)
https://ja.wikipedia.org/wiki/H-II%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%888%E5%8F%B7%E6%A9%9F
浮沈子は、このエンジンの一部を宇宙博で見ている。
「引き上げたエンジン本体の解析の結果、液体水素ターボポンプ入り口のインデューサの羽車が疲労破壊で折損していることがわかった。」
「開発過程で旋回キャビテーションの発生の可能性は予期できたものの、複合的要因によってインデューサ等が破壊することまでは予見できなかったという。」
このころ、我が国の宇宙機関は再編整備へと動き出していた(2003年10月統合)。
また、この時期はH2A(2001年8月初打ち上げ)の開発が佳境であったことから、人的資源がみんなそっちに行ってしまっていたのかもしれない(未確認)。
インデューサーの疲労破壊は、物理的な現象であり、そういった組織的な背景とは無縁である。
また、前年に行われた5号機の打ち上げ失敗の原因とも異なる。
(H-IIロケット5号機:1998年2月)
https://ja.wikipedia.org/wiki/H-II%E3%83%AD%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%885%E5%8F%B7%E6%A9%9F
「2段目エンジンのLE-5Aの燃焼が予定より早く停止」
だから、あくまで直感とヤマカン、霊感、単なる妄想に過ぎないが、中国でも組織改正とか開発者のシフトとかが起こっているんじゃないかと思うんだがな。
組織改正(統合含む)やると、何らかの効果(多くは経費削減?)を出さなければならず、明に暗に、現場にはプレッシャーがかかる。
統合なら、人的な削減も当然行われる。
管理部門だけではなく、そのしわ寄せは現場にも及び、外注されているなら発注先の企業へのコスト削減という形で具体化する。
それまで、エース級の技術者を投入していたなら、表面的には人的継承とかいって、サブクラスの人材と交替させる。
部品なんて、元受けが作っているわけじゃないから、下請けに対して圧力がかかり、製品検査工程など、金にならないところで手抜きが起こる(未確認)。
設計段階では、相当無理が掛かるということが分かっていて、そこで使われる部品は、特A級の品質が要求されるのに、そこに瑕疵が生まれる温床になるわけだ。
そして、大規模組織の弊害である無責任体制。
宇宙ロケットのような大規模なシステムは、個人では作れない。
人・金・物を統合して、それ自体をシステムとして動かしていかなければ成功しない。
緻密に組み上げられた開発システムは、途中でどこかを弄ろうとすると、必ず破たんを来す。
やるなら、最初からやってくれ!。
が、まあ、現実はそうきれいごとでは済まない。
大きなプロジェクトになればなるほど、時間も金も人手もかかり、途中で変更の嵐に見舞われることになる。
プロジェクトをカプセル化して、その中は弄らずに、カプセルを組み合わせて大きなプロジェクトを動かすというやり方もあるが、逆に最適化することは難しくなる。
宇宙開発に限らず、その手の開発にはよくある話だ。
人間を固定化すればいいというものではない。
利権の温床になり、ピンハネされて現場コストが抑え込まれ、不良品が頻発する。
特に枯れた技術というのは、配置されるスタッフの質を維持するのが難しいからな。
モチベーションを高めることは出来ないし、コストを掛けるわけにもいかない。
枯れた技術といっても、それを愚直に行使するのは生身の人間だからな・・・。
妄想は果てしなく膨らみ、中国の宇宙開発が停滞してしまう様を想像して、次の打ち上げ失敗に期待したりして・・・。
開発体制の歪みに起因する失敗は、しかし、やがて解決されるだろう。
組織の変更と、態勢の見直しが落ち着いて、潤沢な予算が回ってくれば、いい循環が始まる。
暫くは失敗が続くかもしれないが、それを克服しようとするモチベーションも生まれる。
技術の継承、マネジメントの継承が上手く重なれば、いい循環を加速する。
イノベーションが加われば、鬼に金棒だな。
そうして生まれたコスト削減は、現場を疲弊させることはない。
その差益を新たな開発に注ぎ込むことで、技術は更に進歩していく(とは限らないんだが)。
まあ、どうでもいいんですが。
外部環境と技術開発は不可分ではない。
技術未成熟のまま、金だけつぎ込んでも、見かけがデカいものは作れたとしても、それが上手く動くとは限らない。
しかし、そういうアプローチだって、ないとは言えない。
張り子のトラから初めて、中身を詰め込んでいく手法もアリだ(そうなのかあ?)。
ファルコン9の打ち上げで、コンピューターの不整合から2度の延期が行われた。
ハードウェアとしての瑕疵はない。
最近の機械は、コンピューターなしでは動かないからな。
ヘタレなハードウェアを、如何にも優れた部品に見せかけるまやかしの技術だ(そ、そうなのかあ?)。
(SpaceX、2週間で3度目の衛星打ち上げに成功――大型静止衛星のためブースターは使い捨て)
http://jp.techcrunch.com/2017/07/06/20170705spacex-successfully-launches-third-falcon-9-in-under-2-weeks/
「原因はロケットのセンサーの読み出し値がデータベースの設定値と異なっていたためだが、その後ロケットにはまったく不具合がなかったことが確認された。」
うーん、センサーからの信号の値自身が異常だったのか、設定値のセッティングにチョンボがあったのか。
センサーといっても、生の電圧変化をネットワークに乗せているわけじゃないからな。
センサー側でデジタル化して、プロトコルに合うように加工してから乗せる。
そっちは、多分焼いているから変えようがなく、ちょろっと変更できるチェック用のデータベースの方を弄って、辻褄を合わせたのではないか(未確認)。
何にしても、単なる部品の品質管理という話ではなくなりつつある。
ノギスで計ったり、非破壊検査して分かるようなら苦労はしない。
ロケット(少なくとも、商業用打ち上げロケット)は、これから再使用を前提に設計されるようになるだろう(そうでなければ、経済的に競争力を持てない)。
スペースXが変えたゲームのルールのなかで、やっていかざるを得ない。
使い捨てでは見えてこなかった瑕疵や、耐久性基準の新たな考え方、それこそ、コンピューターとの連携についても、標準化の流れが生まれるかもしれない。
そして、ある日、打ち上げられたロケットが、とんでもない飛行経路で飛ぶわけだ・・・。
ハッキングされて、侵入者の意のままに操られるようになる。
世の中、いいことばかりではないのだ。
北朝鮮の弾道ミサイルをハッキング出来るんだから、民間の打ち上げロケット位、わけはないだろう。
スペースXの中に、ロシアのスパイがうようよいても、浮沈子は全く驚かない(もちろん、未確認!)。
まあいい。
妄想は果てしなく広がり、中国の宇宙開発にも、西側のスパイが入り込んでいるとかいうヨタ話になりそうだから、このへんにしよう。
相変わらず、外は暑そうだが、腹も減ってきたしな。
食ってるか、寝てるか、ブログ書くか。
不健康な生活だな。
去年は、これで体調を崩した(フィットネス、3か月サボってリバウンドした)。
暑い夏を乗り切るには、筋肉痛と闘いながら、フィットネスを継続するのが一番だな。
さて、今日は行こうかどうしようか。
ま、飯食ってからから考えよう(って、その前に寝ちゃいそうだがな)。
最近のコメント