深海と宇宙2017年07月13日 21:48

深海と宇宙
深海と宇宙


国立科学博物館で1600円で見世物をやっている。

深海と題して、特別展を企画しているのだ。

電車賃を払って、わざわざ上野まで出かけ、足を棒にして歩き回ってみてきた。

しょこたんの解説の機械をかりて(520円!)、全部の解説と100番のしんかい6500に乗った時の話まで含めて聞いた。

今回の出し物の中で、もっとも印象的だったのはデメニギスできまりだな。

(デメニギス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%A1%E3%83%8B%E3%82%AE%E3%82%B9

「望遠鏡のように筒状に突き出した両眼が特徴の深海魚である。」

この解説は、やや誤解を招く。

「デメニギスの頭部は透明なドーム状の膜で覆われ、内部は液体で満たされている。」

まあ、百聞は一見に如かずだ。

(Fish With Transparent Head Filmed | National Geographic:驚愕の動画、出ます。)
https://www.youtube.com/watch?v=Zoygy-8PTtU

透明な頭部の中の緑色の目(これが目なのかあ?)。

正面に付いている2つの黒いのが目じゃないのかあ?(鼻の孔だそうです)。

(深海魚デメニギス)
http://kakisakasan.blog56.fc2.com/blog-entry-1079.html

おちょぼ口もかわいい・・・。

深海生物に癒されたければ、地下にある特別展示場を訪れるのがいい。

1600円と電車賃の価値はある。

あるかあ?。

まあ、人によるな。

解説の機械は、なくても十分堪能できる。

標本や写真のパネルだけではなく、動画もふんだんに取り入れた今風の展示だ。

参加型ではないからな。

弄ったりする仕掛けには乏しい。

ハッキリ言って、ガキ向けではない。

大人の夏休みを潤す見世物だ。

オドロオドロシイ深海の物語・・・。

何か、目新しいものがあったわけではない。

巨大イカ、巨大クラゲ、熱水鉱床に群がる化学合成細菌を利用した生物群集、マンガンクラスト、しんかい6500・・・。

いつかどこかで見たことがあるものばかり。

げっぷが出るほど深海漬けになって、地上に出てくる。

今日の東京地方の最高気温は33度超え。

常設展も1600円の中に含まれているが、とてもそんな元気はない。

コーヒー飲んで退散する。

神田に寄って180cmのロングホースを作ってもらう。

シングルタンクのサイドマウントで使う。

浮沈子は、こいつをスタンダードにして、ショートをオクトパスにしている。

バディにくれてやるのは、ロングホースの方で、自分はオクトパスに切り替える。

咄嗟の時には、それがいいだろう。

閉鎖環境じゃないから、どうにでもなる。

来週は、その設えでプールチェックだ。

210のロングホースだと、やや長い。

タンクの下から折り返しがはみ出す。

水中で調整したりしていたんだが、長さを合わせた方が正解だ。

210のロングも持っておきたいので、新規購入。

大井町に移動して、ジムでの筋トレと1000mスイム。

1000mも慣れてきて、テキトーに泳いでも疲れは少ない。

日曜日に引いた風邪も、だいぶ良くなってきた。

1日おきに500mを入れようかな。

少しメリハリをつけたい。

水泳教室では、およそ500m泳ぐ。

ほとんど休んでいるようなもんだが、バタ足だけとか、地獄の特訓もある(バタ足、苦手・・・:苦足?)。

まあいい。

自分で泳ぐ時は、辛いことはやらない。

蹴伸びして、4回くらい掻いて、立ち上がって、また蹴伸びして4回くらい掻く。

だいたい、あと5メートルくらいだから、そのまま蹴伸びしておしまい。

25mを、平泳ぎとクロールで、交互に行ったり来たりする。

今日は、200m毎に切り替えて、平泳ぎで初めて、平泳ぎで終える・・・。

あれっ、最後はクロールだったな。

800mで止めちゃったのかあ?。

だから疲れていないのかも。

まあ、どうでもいいんですが。

事程左様にテキトーなわけだ。

大井町までの往復は、自転車を漕ぐ。

電車でも行ってみたが、時間的にもあまり変わらないし、疲れ方も同様だ。

雨でなければ、自転車で十分だ。

ここ数日、コーヒーは1日3杯で済ませている。

あと1、2杯飲みたいところだ。

小笠原と連絡がついて、メールを送ったんだが、返事は来ない。

柏崎さんから、ポセイドンのオーバーホールについて、確認事項があった。

マニュアルインフレーターのオーバーホールすると、ボタンのシールが上手く付かないという。

んなもんは、どーでもいーから、ガッツリメンテしてくれえ!(思った通りという反応あり)。

来週のプールダイビングの設えが少し変わって、アルミタンクから吸えることになった(エアですが)。

竹内さんが持ち込んでくれるとのこと。

2本吸えといわれたが、3時間では無理だな。

プールでは、いろいろな器材をとっかえひっかえ試すことにする。

フィンも2足持っていくし、BCも2種類。

ウエットも2種類持っていこう。

試せるものは全部試して、ダメ出ししておく。

待つのが祭り・・・。

しかしなあ、深海の展示を見ていて、宇宙の話と同じような気分になったのはなぜだろう?。

そこは(底は?)未知の世界で、魅力に溢れていて、見たこともないような奇妙奇天烈な生き物がいて、豊富な資源があって、国土の狭い我が国は、そこに活路を見い出していかなければならないとかなんとかいうやつだ。

危険で、効率悪く、一度破壊したら元には戻らず、どうやって資源を得たらいいかはこれからの話で、科学探査にしては物入りだし、鉱物採取にしたらショボイ規模だし。

掘削船ちきゅうは、いつまでたってもマントルまで掘り抜けないし。

しんかい6500は、ワンオペ(操縦士一人)に対応したというが、全部の海域で出来るわけじゃないそうだし。

(「しんかい6500」、改修工事で操作性向上へ)
http://www.jamstec.go.jp/j/about/press_release/quest/6k/02.html

「世界のほとんどの有人潜水調査船はワンマンパイロットで運用される場合が多く・・・」

「今後常にワンマンパイロットでのオペレーションになる訳ではないのですね。」

それでも、宇宙開発のヨタ話比べれば、まあ、常識的な話だ。

深海に移民しようとか、アホいうヤツはいないしな。

それが、どれ程過酷で、人間の生活に適していない話かというのは、知れ渡ってしまっている。

同じ見世物出すにしても、迂闊なものは出せないだろう。

子供の頃に、近所の神社の祭礼(俗にいうお祭り)に出ていた見世物小屋のような感じだ。

木戸銭を取って、おどろおどろしいものを見せる。

宇宙博には、機械とか、ゴミ(はやぶさが取ってきたイトカワのかけら)とかあったが、禍々しさはない。

クリーンで、無機質で(宇宙人とか出てこないし)、さっぱりとした後味だったが、深海の展示は妙なえぐ味が残った。

ざらざらとした後味。

生命の起源の話にしても、慎重な態度を取る。

前回(2013年:浮沈子は見てません)は、1000mでのダイオウイカの撮影という目玉があったが、もう、そのコーナーで足を止めるお客さんはいない。

見世物小屋の出し物には、旬があるのだ。

NHKは、南極の海に潜って撮影をしているらしいから、やがてその映像も出てくるんだろう(一部は出してました:オキアミの群れとか)。

(シリーズ ディープ・オーシャン
南極
深海に巨大生物を見た)
http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20170716

「2017年7月16日(日)
午後9時00分~9時49分」

今回は、その前振りというところか(浮沈子は、テレビ見れないので)。

人間が普段目にすることのない世界という意味では、宇宙と同じだが、それは別物だ。

見世物としての対象も、生物中心で、そこでキャッチしようとしている。

宇宙では、宇宙人を連れてくるしかないが、それは難しいからな。

一般の関心を引くには、やっぱ生命出さないとな。

深海は、それには事欠かない。

客寄せは簡単だが、もう見飽きたという気もする。

深海調査船の新造でも決まれば、それをネタに盛り上げることも出来るが、ワンオペに改修(しかも中身だけ)では、インパクトに欠ける。

やっぱ、デメニギスだけじゃな・・・。