論理的帰結 ― 2017年08月04日 15:02
論理的帰結
ガソリン車(ハイブリッドを含む)には、未来がない。
少なくとも、ポルシェのレーシングチームはそう判断した様だ。
(ポルシェは、今シーズン限りでWEC(世界耐久選手権)のLMP1プロジェクトを終了し、フォーミュラEに参戦することを明らかにした。)
https://jp.motorsport.com/wec/news/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7-%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E9%99%90%E3%82%8A%E3%81%A7%E3%81%AEwec%E6%92%A4%E9%80%80%E3%82%92%E7%99%BA%E8%A1%A8-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9e%E5%8F%82%E6%88%A6%E3%81%B8-935269/
「フォーミュラEで成功を収めることは、電気自動車プログラムの論理的な結果である」
「社内における技術開発の自由度が増すため、フォーミュラEは我々にとって魅力的だ」
「フォーミュラEには環境への優しさ、効率、持続可能性など、高性能車の開発を推進していくための究極の競争環境がある」
これらの発言を裏返しにすると、内燃機関の将来は暗澹たるものに映る。
曰く、電気自動車を推し進めていくにあたって、内燃機関を積んだ競技車両のレースに参加し続けることは論理的にあり得ない。
曰く、内燃機関を積んだ競技車両のレースに参加することは、技術開発の自由度を狭め、魅力的ではない。
曰く、内燃機関を積んだ競技車両のレースには、環境への優しさ、効率、持続可能性など、高性能車を開発していくための、究極の開発環境はない。
トヨタは、完全に置いていかれた・・・。
来年のルマンの優勝は約束されたようなものかもしれない。
まあ、プジョーに期待するしかないけどな。
(ポルシェがWECへの参戦を今年限りで止め、フォーミュラEへの参戦を決めた。その理由を考察する。)
https://jp.motorsport.com/formula-e/news/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9e-%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%81%8Cwec%E3%82%92%E8%BE%9E%E3%81%97-fe%E5%8F%82%E6%88%A6%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%99%E7%90%86%E7%94%B1-936958/
「自動車の動力源が内燃機関から電気エネルギーへの変換過程にあることは周知の事実だし、ヨーロッパの国々が将来自動車の動力源を全電化する方向であることは広くニュースで知れ渡っている。」
「時代の流れは確実に電気に向かっている。」
「これから先は必ずEVが主流になる」
「ポルシェの参戦が決まり、メルセデス、BMW、アウディ、ルノー、ジャガー、DSオートモービル……と役者が揃った感がある。」
フォーミュラーEが、どういう状況にあるのかは知らない。
耐久選手権向きのレースじゃないことは確かだ。
毎周回、バッテリーを交換しなければならないようなレースじゃあ、どうしようもないだろう(そうなのかあ?)。
観客は、ピットワークを見るためにサーキットに足を運ぶわけじゃないからな。
欧州の危機感は、我が国では理解できないほど強いんだろう。
内燃機関に未来はない。
ハッキリとそう認識している。
何年先に電気自動車に置き換えられるかについては、様々なシミュレーションがあるんだろうが、100年先に人間が運転する内燃機関を積んだ乗り物が地上から一掃されていることに疑問の余地はない。
今は、その大変革が始まったばかりなのだ。
溝の中を針がなぞるメディア(レコードともいう)が、一部のマニアを除いて見向きもされなくなるまでに、2年もかからなかった。
国家機関や大企業だけがコンピューターを使っていた時代から、小学生が全世界的なネットワークに繋がる高性能端末を持ち歩くようになるまで半世紀。
民間企業がロケットを打ち上げ、火星移民構想をぶち上げる時代だ。
自動車が自動運転になり、モーターで走り回ったとしても何の不思議もない。
それは、論理的な結論、論理的帰結というものだろう。
「足りないのは日本の自動車メーカーだ……。」
まあ、無理もない。
エンジンというノウハウの塊を磨き上げ、高性能低燃費の内燃機関を作り上げてきたわけだからな。
ここから舵を切るというのは、過去の成功を捨てることになる。
一から勝負を仕切り直し、新規参入しようとする有象無象の会社とも渡り合わなければならない。
建前は電気自動車にシフトしていくといいながら、その速度をコントロールし、あわよくばなるべく長く引き伸ばしておきたいのが本音だ。
充電できないハイブリッドはただのガソリン自動車だが、トヨタは2050年になってもそれを作り続けると世界に公表している。
レースの世界は、まあ、言ってみればショーウインドウのようなものだ。
トヨタが、そこに何を展示しているかを見れば、その姿勢が分かるというものだ。
WECへの参加がどうなるかは分からない。
しかし、他社が軒並みフォーミュラEへとシフトしていく中で、内燃機関を積んだレースを続けることは、今後もそういう自動車の生産を維持するという態度を表明していることになる。
その良し悪しは別にしても、それが論理的帰結というものだろう・・・。
ガソリン車(ハイブリッドを含む)には、未来がない。
少なくとも、ポルシェのレーシングチームはそう判断した様だ。
(ポルシェは、今シーズン限りでWEC(世界耐久選手権)のLMP1プロジェクトを終了し、フォーミュラEに参戦することを明らかにした。)
https://jp.motorsport.com/wec/news/%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7-%E4%BB%8A%E5%B9%B4%E9%99%90%E3%82%8A%E3%81%A7%E3%81%AEwec%E6%92%A4%E9%80%80%E3%82%92%E7%99%BA%E8%A1%A8-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9e%E5%8F%82%E6%88%A6%E3%81%B8-935269/
「フォーミュラEで成功を収めることは、電気自動車プログラムの論理的な結果である」
「社内における技術開発の自由度が増すため、フォーミュラEは我々にとって魅力的だ」
「フォーミュラEには環境への優しさ、効率、持続可能性など、高性能車の開発を推進していくための究極の競争環境がある」
これらの発言を裏返しにすると、内燃機関の将来は暗澹たるものに映る。
曰く、電気自動車を推し進めていくにあたって、内燃機関を積んだ競技車両のレースに参加し続けることは論理的にあり得ない。
曰く、内燃機関を積んだ競技車両のレースに参加することは、技術開発の自由度を狭め、魅力的ではない。
曰く、内燃機関を積んだ競技車両のレースには、環境への優しさ、効率、持続可能性など、高性能車を開発していくための、究極の開発環境はない。
トヨタは、完全に置いていかれた・・・。
来年のルマンの優勝は約束されたようなものかもしれない。
まあ、プジョーに期待するしかないけどな。
(ポルシェがWECへの参戦を今年限りで止め、フォーミュラEへの参戦を決めた。その理由を考察する。)
https://jp.motorsport.com/formula-e/news/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%83%A9e-%E3%83%9D%E3%83%AB%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%81%8Cwec%E3%82%92%E8%BE%9E%E3%81%97-fe%E5%8F%82%E6%88%A6%E3%82%92%E7%9B%AE%E6%8C%87%E3%81%99%E7%90%86%E7%94%B1-936958/
「自動車の動力源が内燃機関から電気エネルギーへの変換過程にあることは周知の事実だし、ヨーロッパの国々が将来自動車の動力源を全電化する方向であることは広くニュースで知れ渡っている。」
「時代の流れは確実に電気に向かっている。」
「これから先は必ずEVが主流になる」
「ポルシェの参戦が決まり、メルセデス、BMW、アウディ、ルノー、ジャガー、DSオートモービル……と役者が揃った感がある。」
フォーミュラーEが、どういう状況にあるのかは知らない。
耐久選手権向きのレースじゃないことは確かだ。
毎周回、バッテリーを交換しなければならないようなレースじゃあ、どうしようもないだろう(そうなのかあ?)。
観客は、ピットワークを見るためにサーキットに足を運ぶわけじゃないからな。
欧州の危機感は、我が国では理解できないほど強いんだろう。
内燃機関に未来はない。
ハッキリとそう認識している。
何年先に電気自動車に置き換えられるかについては、様々なシミュレーションがあるんだろうが、100年先に人間が運転する内燃機関を積んだ乗り物が地上から一掃されていることに疑問の余地はない。
今は、その大変革が始まったばかりなのだ。
溝の中を針がなぞるメディア(レコードともいう)が、一部のマニアを除いて見向きもされなくなるまでに、2年もかからなかった。
国家機関や大企業だけがコンピューターを使っていた時代から、小学生が全世界的なネットワークに繋がる高性能端末を持ち歩くようになるまで半世紀。
民間企業がロケットを打ち上げ、火星移民構想をぶち上げる時代だ。
自動車が自動運転になり、モーターで走り回ったとしても何の不思議もない。
それは、論理的な結論、論理的帰結というものだろう。
「足りないのは日本の自動車メーカーだ……。」
まあ、無理もない。
エンジンというノウハウの塊を磨き上げ、高性能低燃費の内燃機関を作り上げてきたわけだからな。
ここから舵を切るというのは、過去の成功を捨てることになる。
一から勝負を仕切り直し、新規参入しようとする有象無象の会社とも渡り合わなければならない。
建前は電気自動車にシフトしていくといいながら、その速度をコントロールし、あわよくばなるべく長く引き伸ばしておきたいのが本音だ。
充電できないハイブリッドはただのガソリン自動車だが、トヨタは2050年になってもそれを作り続けると世界に公表している。
レースの世界は、まあ、言ってみればショーウインドウのようなものだ。
トヨタが、そこに何を展示しているかを見れば、その姿勢が分かるというものだ。
WECへの参加がどうなるかは分からない。
しかし、他社が軒並みフォーミュラEへとシフトしていく中で、内燃機関を積んだレースを続けることは、今後もそういう自動車の生産を維持するという態度を表明していることになる。
その良し悪しは別にしても、それが論理的帰結というものだろう・・・。
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