100km2500回転2017年08月05日 21:18

100km2500回転


午前中、浮世の雑事で03ボクスターを駆る。

帰りに神田に寄って、サイドマウント用のボルトスナップを仕入れる。

少し小ぶりの、分厚い手袋をしていない時用のヤツ。

こいつを使いこなせないとな。

帰ってきてから飯を食い、一休みして、再びポルシェの入れ替え。

忙しいな。

03ボクスターを高速で走らせて、あることに気づく。

100kmの時の回転数が、なんと、2500回転で500Eと同じなのだ。

2003年型ボクスター(986)は、ティプトロニックSとかいうヤツで、一応5速ということになっている。

通常は2速発進だから、実質4速のオートマだ。

ボクスターは、ポルシェ(当たり前です)。

500Eは、ダイムラーベンツ(当時)。

出来た時期も10年以上異なる(浮沈子の500Eは92年式)。

メーカーも、排気量も、オートマも、作られた時期も異なるのに、100km2500回転は同じなのだ。

うーん、奇遇だな。

しかし、乗り味は異なる。

500Eの場合は、そこから軽く踏み足すだけで、軽やかな加速が始まるんだが、03ボクスターはそうはいかない。

2.7リッター水平対向6気筒エンジンは、かったるそうに細いトルクを絞り出し、一発蹴りを入れて下のギアを選択しろとむずがる。

排気量が倍も違うし、エンジンの形式も異なるので、同じフィーリングを期待してはいけない。

回してナンボのポルシェのエンジンだからな。

景気よく、下のギアにシフトして、どーんと加速するのがよろしい。

入れ替えて乗ってきた83タルガなんだが、100kmの時の回転数を覚えていない。

手元に持ってきたので、少し乗り込んでみよう。

夜の下道を、久々に屋根を開け放って走った。

気持ちいい。

ボクスターに比べれば、やや面倒だが、夏の夜のオープンドライブは病みつきになる。

どこかの雑誌に書いてあったが、心に効く。

病んだり、癒したり、忙しい話だ。

月が出ていて、おそらく月齢は13夜くらいだろう。

月明かりの下を、屋根を開け放った80年代の空冷ポルシェで走る。

1500回転から2000回転でゆるゆると回るエンジンのつぶやきに耳を澄ませながら、夏の夜の夢(大方、路線バスなんですが)を追いかけつつ走る。

流して良し、踏んで良し。

このエンジンは機械ではない。

生き物のように呼吸し、ささやき、そして咆える。

空冷エンジンのエンスージアストが、絶えない理由が分かる気がする。

エンジンとの対話、クルマとの対話を楽しみながら走る。

意味もなくギアを変え、回転を上げたり下げたりしながら、ご機嫌を伺う。

前のクルマとの車間を空けては、加速したり、エンジンブレーキが利いた時のクルマの挙動を確かめたりする。

先頭で発進する時には、加速の際のグリップを確認するために、ちょこっと踏み込んでみたりもする。

飽きない・・・。

これは、大人のドライバーの、真のオモチャだ。

サーキットに持ち込めば、その限界の低さから、思い切り振り回すことも出来る。

人間の限界(浮沈子の場合)は、さらに低いから、とても楽しい。

もちっと乗ってやらなければならんな。

100kmでは、何回転なんだろう?。

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