大量破壊兵器2017年08月10日 07:51

大量破壊兵器


イラク戦争は、米国を非難し続けたサダム・フセインが大量破壊兵器を持っているとされて、その行使を阻止するために行われた建前になっている。

(イラク戦争)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E6%88%A6%E4%BA%89

「イラク武装解除問題の大量破壊兵器保持における進展義務違反を理由とする」

が、その後、情況は変わった。

「正規軍同士の戦闘は2003年中に終了」

「イラク国内で、アメリカが指摘した大量破壊兵器が見つけられない」

「イラクの治安悪化が問題となり、イラク国内での戦闘は続行した。」

結局、大量破壊兵器は存在せず、イラクの思わせぶりな態度が裏目に出た形となった。

「大量破壊兵器を保持している事をほのめかす事でイランや国内の反政府勢力を牽制しようとした」

「原油の確保がイラク侵攻の目的だった」

まあ、口に出しては言わないが、誰もがそう思っているに違いない。

イラクは世界第二位の原油埋蔵量があり、喉から手が出るほど欲しがっていたのは米国だからな。

まあいい。

さて、地下資源が豊富にあり、ブラフではなく、本当に大量破壊兵器を保有し、米国にたてついている国が極東にある。

(「北朝鮮は体制の終わりにつながる行動停止を」 米国防長官)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170810/k10011095371000.html

マティスは、バラクオバマとイラン政策で対立、解任された元軍人だ。

2013年まで現役。

「北朝鮮は核兵器の追求から身を引き、体制の終わりにつながる行動を停止すべきだ」

体制の変更は求めないという国務省のスタンスと異なり、核兵器を保有し続ければ体制を崩壊させるという恫喝だな。

軍人らしい直截な発言だ。

(トランプ氏「この力を使うことがなければいいが…」)
http://www.asahi.com/articles/ASK897F0WK89UHBI03T.html

「核兵器の更新と現代化が、私の大統領としての最初の命令だった。今はかつてないほど強力だ」

「この力を使うことがなければいいと望むが、我々が世界最強の国でなくなる時は決してない」

使うつもりがなければ、余計なことは言わないだろう。

国内問題で行き詰まり、外交もぼろぼろの米国としては、対外的にも国内的にも、威勢のいい発言をし続けなければならない。

政治は言葉の世界だからな。

しかし、外交努力が尽きれば、いきなり核兵器という発想がチラチラ見えているという気もする。

今の米国大統領は、核兵器の先制使用をちらつかせることで、世渡りをしようとしているわけだ。

北朝鮮は、もう少し具体的な発言を始めた。

(北朝鮮「グアム攻撃計画」を検討、米国を威嚇)
http://toyokeizai.net/articles/-/183890

「新型の中距離弾道ミサイル・火星12型でグアム周辺を包囲射撃する作戦計画を慎重に検討している」

「金正恩委員長が決断を下せば任意の時に同時多発的に連発される」

「このようなやむを得ない選択をさせないよう、無分別な軍事的挑発をただちにやめなければならない」

言葉だけ見れば、どっちもどっちという気もするが、グアム攻撃なんて実際にやったらとんでもないことになる。

記事では、B-1の基地だからという感じで書かれているが、極東から東南アジア、オセアニアをカバーする米軍の重要海外拠点だ。

米国の準州にもなっている。

米国と異なり、いきなり核攻撃はないだろうが、周辺にミサイルを落とすことは可能だ。

そんなことになったら、米国の核攻撃を促すことになりかねない。

今のところ、国務省は抑制的に動いているが、まあ、外交当局だからな。

外交努力が実らないというのは、自分の無能を曝け出し、存在意義を失わせることだからな。

簡単にドンパチOKとは言わないだろう。

しかしなあ、イラク戦争のこともあるしなあ。

米国の外交は、ドンパチを始めるための環境づくりが得意だからな。

9.11後の対テロ戦争では、その実力を遺憾なく発揮した。

古くは、真珠湾攻撃の演出に始まる。

降りかかる火の粉は、払いのけなければならない。

その火の粉を作り出すのもまた、実力の内だ。

米国だけが、そういう自作自演をしているわけではない。

我が国が、かつて、同様の事をやっていたこともあるわけだしな。

(柳条湖事件)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9F%B3%E6%9D%A1%E6%B9%96%E4%BA%8B%E4%BB%B6

「関東軍はこれを中国軍による犯行と発表することで、満州における軍事展開およびその占領の口実として利用した。」

まあ、どうでもいいんですが。

ひょっとすると、北朝鮮軍部には米国のスパイが侵入していて、米国を挑発する発言を主導しているのかもしれない(まさかね)。

大量破壊兵器の存在を理由にイラクに戦争を仕掛けた米国が、それよりも罪状明確な北朝鮮とドンパチやらないと断言することは困難だろう。

新型空母も就役し、機は熟している。

周辺諸国との合意を取り付けるために、米国外交が動き出したら要注意だな。

戦争を回避するのは苦手でも、そういうのは得意だからな・・・。

S660試乗2017年08月10日 18:11

S660試乗
S660試乗


目黒区の碑文谷界隈は、ヤナセ(ベンツ)、ホンダ、マセラティ、マツダなどの自動車販売店が並ぶ。

ちょっとした、ディーラー銀座だ。

他には、ボルボ、レクサス、プジョーもある。

ちょっと足を延ばせば、アウディ、BMW、ミニ、トヨタ、三菱、フォルクスワーゲンと、際限なく出てくる。

今日は、ホンダのお店にS660を試乗しに出かけた。

オートマの軽自動車なんて・・・。

バカにしていたら、あっさりと裏切られた。

収納スペースは皆無だが、営業さんと2人で乗って、環七を走って不満はない。

一度乗ってみたかったので、2日前に予約して出かけた。

フィットネスはサボらずに行って、今日も1200mを泳ぎ切る。

昼食後に、83タルガの屋根を外して、そいつで乗り付けたら、このお車のお乗り替えでしょうかと聞かれた。

ありえねー・・・。

まあいい。

国産車のディーラーの営業さんに、空冷ポルシェの話をしても始まらないので、申込書を書いて、さっさと試乗に出かけた。

お願いして、屋根を外してもらう。

660ccターボだからな。

それなりの加速、それなりの伸びだが、下道を走るのに不満はない。

問題なのは、ショルダーバッグを置くスペースもないことだけ。

それだけだ。

ボディー剛性も、ハンドリングも、エンジンの性格も、全ては軽自動車の範疇で破たんなく収まっている。

軽い車体を振り回して乗れば楽しいだろう。

間違えてワイパーを一度だけ動かしたが、それ以外は問題なく試乗を終える。

パワステがあるクルマが羨ましい・・・。

帰り道、83タルガに乗り替えて、つくづく21世紀のクルマとの差を感じる。

だけどさ、S660と比較されるとは思わなかったな。

お乗り換えですか?、だってさ・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

いろいろ記事を読むと、よくできたクルマのようだ。

200万円からの値付けだが、十分納得できる出来栄えだ。

軽自動車の枠組みの中で作り上げた逸品である。

浮沈子が、所有することは、まずないと思われるが、人に勧めたくなるクルマだ。

酸いも甘いも嚙み分けたエンスーにこそ、大いに推奨したい。

一人で買い物に行くのも良し(二人で行くと、買ったものを置く場所がないしな)、下道を流して良し、高速を法定速度でちんたら走って良し(たぶん)、ワインディングを、タイヤの限界まで攻めて良し(たぶん)。

セカンドカーとして、満足できることは保証する。

このクルマなら、絡まれることもないだろう。

身の丈に合った、使い切れる道具だ。

走らせているだけで楽しい・・・。

そう、03ボクスターと似てるかもしれない。

しこたま荷物積めて、絶対的にもそれなりに速く、サーキットでも楽しめるクルマだ。

安易で、楽で、今風だ。

エアコンもパワステもある。

うーん、まあ、買うならボクスターだろうけど、S660という選択もあるだろう。

もう、金銭感覚がマヒしていて、ポルシェのオプション価格のような車両本体価格に痺れてしまう。

一台買ってこかな・・・。