お見送り2017年09月19日 03:27

お見送り
お見送り


小笠原丸(以下、「おが丸」という。)出航の際、父島恒例のド派手な見送りが行われることは有名である。

ダイビングボートやドルフィンスイムの船などが、大船団を組んでおが丸の右舷側を走行する。

今日も、10艇以上が荒波を突いて二見港の沖合を爆走した。

本来はフィッシュアイの持ち船で行くところだが、残念ながら今回はアクシデントで動かず、緑色のダイビングボート(ドルフィンテール)でのお見送りとなった。

小さな子供を連れたお母さんまで乗ってきて、さながら見送り隊の様相を呈している(20人くらい乗り込んだかも)。

浮沈子もお願いして、フィッシュアイのスタッフと乗り込む。

今回の居残り組は、竹内さんと浮沈子のみ。

おが丸を父島から見送るというのは、得難い体験だ。

飛び込みますかと聞かれたけど、丁重にお断りした。

そういうのは、若い世代に任せる。

出港すると、保安庁のボートが後方からついてきている。

うーん、まあ、そうだろうな。

お仕事、ご苦労様である。

後方から来た船が、次々と停船する。

そう、飛び込むときは、船を止めているのだ。

海況によって、あるいは船によっても、走行しながら飛び込むときがあるようだが、浮沈子が乗り合わせた船では、半分くらい女性が飛び込んでいたな。

元気だな・・・。

湾の出口の手前で、飛び込んでいたが、これも、海況によるそうだ。

結構波が高くて、飛び込んだ女性の一人は、怖かったといってたけどな。

無事に回収して帰路に就く。

船内には、もの悲しい雰囲気が漂う。

あの、ド派手な見送りは、島の人々にとってはお祭りのようなものだ。

太鼓が打ち鳴らされ、出航の銅鑼が響き渡る中、「いってらっしゃーい」という見送りの言葉が送られる。

汽笛の長音が、それに重なり、感極まった乗船客の感涙をさそう。

さようならではない。

そこに込められたものが、見送る側の寂寥感であり、決して営業トークではない、心からの叫びであったことを確認することが出来たことは良かった。

16年前、同じように送り出され、そして戻ってきた浮沈子が、今回は見送る立場で手を振っている・・・。

ちょっと運命的なものを感じて、ウルっとしてしまった。

島の暦は、おが丸の日程で動く。

3日後の到着までの間、島の本当の時間が回りだす。

今日は不幸にして潜れなかったが、明日はビーチの予定だ。

いろいろアクシデントの事後処理や、TDIの受け入れの段取りでてんてこ舞いの中、浮沈子一人のために(!)ご配慮いただいて、大感激!。

今夜は宿の夕飯はない。

街中へと繰り出して食べに行く予定だ。

島魚の料理が目当てだが、小笠原の夜の街の雰囲気を味わいたいものだ。

さて、そろそろ準備でもしようかな・・・。

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