島の夜2017年09月19日 03:32

島の夜
島の夜


最終日のダイビングが中止となり、お客さんを送り出した後の宿は閑散としている。

笠井さんご夫婦、泊まり込みスタッフの鈴木さん、竹内さん、浮沈子だけ。

スタッフにとっては、ハードな1日だったろうけど、潜らなかった浮沈子にとっては、いい休息になった。

ちょっとしたクルージングを2回しただけだからな。

夜中に目が覚めて、眠れなくなって書き出した。

聞いた話だが、小笠原は若い人が多いという。

大多数のお客さんが帰っていったこの時期でも、見送りを見る限り、確かに子供たちを含め若い世代が多い。

でもなあ、うちの近所の住宅街だって、ジジババだけが住んでるわけじゃないしな。

島の魅力に取りつかれ、居残ってしまった人々が住んでいるからだというが、どれ程の割合になるのかは知らない。

父島、母島合わせても、3000人程度(渋谷のスクランブル交差点を、一度の信号で渡る人数より少ない)だからな。

世代の人口が1000人に満たない。

全員が顔見知りの世界だから、そういう印象を与えるのかもしれない。

夕飯に湾岸通りと1本裏道の通り(地図には「ボニン通り」とあるが、現地では通じないようだ)の店の中から、おススメの店を選ぶ。

カメ料理が食べたかったので、笠井さんのおススメで「ぼう家」に入った。

カメ刺し、カメ煮込み、漬け丼などをいただく。

臭みもなく、食べやすい。

カメ刺しは、シャーベット状のまま口に入れ、舌の上で解凍するのが正解だそうだ。

明日も明後日も外食だからな。

かがや亭(年中無休)、丸丈(出航日翌日休み)、波食波食(ぱくぱく:出航日翌日休み)などが候補だ。

TDIチームと行くのはチャーリーブラウンだから、そこは外す。

食後の散歩でうろうろしたが、通りは閑散として食い物屋以外の店は全て閉まっている。

夜の7時だというのに。

小笠原の本当の夜。

静かな島の夜。

居残ったものだけに見せる素顔だな・・・。

生協の前から電話して迎えに来てもらった。

宿では、ふつーの夕食を食べている。

こじゃれた創作料理のような奥様の手作り料理も素晴らしいが、それはあくまで商品としての料理だ。

いつもそんなもんばっか、作ってるわけじゃない。

島の夜が更けていく。

風呂に入り、8時過ぎには爆睡した。

夜中の3時。

屋上に出て空を見上げれば、満点の星々。

既にオリオン座が上がってきている。

季節は廻り、秋の虫たちの声が、夏の終わりを告げているようだ。

まだまだ昼間の日差しは殺人的で、日向に出ればキョーレツな紫外線を浴びることになる。

夜中というか、夜明け前というか、この時間の夜気は涼しい。

島の夜は、深く深く、静かな眠りに落ちていた・・・。

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