ノルドシュライフェの記録 ― 2017年09月29日 08:45
ノルドシュライフェの記録
ターボ+ハイブリッドとハイテクの粋を尽くしたポルシェ918の記録が、自然吸気エンジンのウラカンにあっさりぶち破られたのは、昨年の秋。
(市販車ニュル最速タイムを記録した「ウラカン・ペルフォルマンテ」の実力)
https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20170607-20103230-carview/
「ランボルギーニ ウラカン・ペルフォルマンテなるスポーツカーが、918のタイムをほとんど5秒も短縮する6分52秒01のラップを記録、世界を驚かせたのだった。」
ポルシェの面目丸潰れだな。
まあ、3年間タイトルを保持したんだから、丸潰れまではいかないかもしれないが、いつか雪辱しなければならないダメージを被ったことは確かだ。
ウラカンみたいなぺったんこのクルマが欲しーっ!。
ポルシェには、カエル面のスポーツカーしかないからな。
可能なら、ケイマン辺りに、6気筒ツインターボぶち込んで、ノルドシュライフェを爆走させたいところだろうが、911を頂点とするヒエラルキーを意地でも死守するP社は、虎の子のGT2を投入した。
(ポルシェ・911がニュルブルクリンクの最速タイムを更新、6分47秒のノーカット映像を公開!)
https://clicccar.com/2017/09/28/515576/
「新レコード、6分47秒3をマークしたのは、3.6リッターツインターボエンジンを搭載するポルシェ911 GT2 RSです。」
700馬力だからな。
5秒近くもタイムを削ったが、映像を見ると、そんなに攻めてるようには見えない。
後半、かなりスキール音がするけど、前半はクルマなりに走っているように見える。
足回りのセッティングが、功を奏している感じだ。
これで、ノルドシュライフェスペシャルとかが販売されて、あっという間に売り切れるんだろう。
商売上手なP社だからな。
やりかねない・・・。
700馬力のツインターボエンジンの能力をフルに発揮するだけの足回りや、ボディ剛性を持っているという証だ。
回転計は5000回転以上に貼り付いているし、コントローラぶるなハンドリングは、小さな映像を見ているだけでも分かる。
P社のことだから、このアタックを行うにあたってのシミュレーションは、入念に行っているに違いない。
どのコーナーで何秒とか、綿密に計画して、そのスケジュールを守って走らせているだろう。
後半のテクニカルセクションでタイヤを使わなければならないからな。
温存しているのかもしれない。
RRかつ大出力ターボで、ノルドシュライフェのラップ更新か・・・。
P社の商売的にも、インパクトのある結果だな。
MRになっちまったレーシングバージョンでは、市販車の販促には繋がらないかもしれないからな。
憎い選択だ・・・。
GT-Rは、また突き放されたわけだ。
もう、7分を切らなければ、話題にもならない。
現代のスポーツカーは、コンピューター制御で高速サーキットを走るロボットになった。
700馬力のパワーをフルに使い切るには、人間の制御だけでは困難だろう。
「ニュルブルクリンク最速を実現したときのオンボード映像は、まさに異次元のスピード感」
このタイムだって、あっという間に更新されてしまうに違いないのだ。
そのクルマを運転しているのは、人間ではなく、ロボットになるかもしれないな・・・。
ターボ+ハイブリッドとハイテクの粋を尽くしたポルシェ918の記録が、自然吸気エンジンのウラカンにあっさりぶち破られたのは、昨年の秋。
(市販車ニュル最速タイムを記録した「ウラカン・ペルフォルマンテ」の実力)
https://carview.yahoo.co.jp/article/testdrive/20170607-20103230-carview/
「ランボルギーニ ウラカン・ペルフォルマンテなるスポーツカーが、918のタイムをほとんど5秒も短縮する6分52秒01のラップを記録、世界を驚かせたのだった。」
ポルシェの面目丸潰れだな。
まあ、3年間タイトルを保持したんだから、丸潰れまではいかないかもしれないが、いつか雪辱しなければならないダメージを被ったことは確かだ。
ウラカンみたいなぺったんこのクルマが欲しーっ!。
ポルシェには、カエル面のスポーツカーしかないからな。
可能なら、ケイマン辺りに、6気筒ツインターボぶち込んで、ノルドシュライフェを爆走させたいところだろうが、911を頂点とするヒエラルキーを意地でも死守するP社は、虎の子のGT2を投入した。
(ポルシェ・911がニュルブルクリンクの最速タイムを更新、6分47秒のノーカット映像を公開!)
https://clicccar.com/2017/09/28/515576/
「新レコード、6分47秒3をマークしたのは、3.6リッターツインターボエンジンを搭載するポルシェ911 GT2 RSです。」
700馬力だからな。
5秒近くもタイムを削ったが、映像を見ると、そんなに攻めてるようには見えない。
後半、かなりスキール音がするけど、前半はクルマなりに走っているように見える。
足回りのセッティングが、功を奏している感じだ。
これで、ノルドシュライフェスペシャルとかが販売されて、あっという間に売り切れるんだろう。
商売上手なP社だからな。
やりかねない・・・。
700馬力のツインターボエンジンの能力をフルに発揮するだけの足回りや、ボディ剛性を持っているという証だ。
回転計は5000回転以上に貼り付いているし、コントローラぶるなハンドリングは、小さな映像を見ているだけでも分かる。
P社のことだから、このアタックを行うにあたってのシミュレーションは、入念に行っているに違いない。
どのコーナーで何秒とか、綿密に計画して、そのスケジュールを守って走らせているだろう。
後半のテクニカルセクションでタイヤを使わなければならないからな。
温存しているのかもしれない。
RRかつ大出力ターボで、ノルドシュライフェのラップ更新か・・・。
P社の商売的にも、インパクトのある結果だな。
MRになっちまったレーシングバージョンでは、市販車の販促には繋がらないかもしれないからな。
憎い選択だ・・・。
GT-Rは、また突き放されたわけだ。
もう、7分を切らなければ、話題にもならない。
現代のスポーツカーは、コンピューター制御で高速サーキットを走るロボットになった。
700馬力のパワーをフルに使い切るには、人間の制御だけでは困難だろう。
「ニュルブルクリンク最速を実現したときのオンボード映像は、まさに異次元のスピード感」
このタイムだって、あっという間に更新されてしまうに違いないのだ。
そのクルマを運転しているのは、人間ではなく、ロボットになるかもしれないな・・・。
ビーストマスター3のこと ― 2017年09月29日 09:45
ビーストマスター3のこと
小笠原ネタが尽きない。
山ほどあって、書ききれない。
今日は、兄島瀬戸で浅根にぶつかってしまったフィッシュアイの持ち船の事を書く。
(BEAST MASTER Ⅲ(BMⅢ) 多機能大型外洋クルーザー)
http://www.h5.dion.ne.jp/~fisheye/diveboat.html
「長さ15m/定員32名の多機能大型外洋クルーザー」
エンジンは、ヤンマー1基掛け。
「特筆すべきはスクーバ用大型エアーコンプレッサーと大型発電機の搭載」
ウェットスーツ脱着用の海水ポンプもあって、浮沈子は重宝した。
タンクのコンプレッサーが積まれているというのは、確かに便利だな。
次のポイントに向かって走っている間に、充填が完了してしまう。
CCRで使う2.7リッターのディリュエントなんて、殆ど瞬時に充填完了だ。
遠慮なく、バンバン使わせていただいて、ミニマムループボリュームで運用する。
オープンサーキットの皆さんに合わせて潜るのは、けっこう深度変化が大きくて、ディリュエントを消費してしまうからな(へたっぴの言い訳じゃね?)。
まあいい。
小笠原で使いやすくするために、笠井さんが専用設計しただけあって、聟島列島(通称ケータ)での泊まりクルーズにも十分使える。
シーズンは限られるが、一度行ってみたいな(今回は、嫁島日帰り)。
前便の最終日にアクシデントで航行不能になったが、まあ、修理可能で、船体そのものは無傷だ(舵とペラがやられたようです)。
桟橋に係留して、もっぱらタンクの充填に活躍する。
エンジンも、発電機も、ポンプも生きているからな。
スタッフは、タンクのハンドリングに四苦八苦していたけど、他の船のスタッフは、それが日常だからな。
ダイビング船としての使い勝手は、ごく普通と感じた。
CCRで潜った時には、船尾に近いところに席を取っていただいて、楽ちんなエントリーが出来た。
同乗していた方には、感謝だな。
通常、でかい酸素タンクは積んでいないので、親瓶からの移充填は出来ない(救命用酸素タンクは12リッター)。
大勢で長期に渡って使う際には、親瓶とブースター積んでいくことになるんだろう(ブースターは、フィッシュアイにはないので持ち込みだけど)。
ケータ3泊4日で、10人でCCR三昧も可能だ。
「2階のデッキに10名分の泊り空間のテントができます。」
クジラウォッチングの設備も凄いな。
「クジラ探査用水中マイクはマッコウ用の指向性、ザトウ用の無指向性の2基搭載。
クジラの声を船上の拡声器で聞く事が出来ます。」
今回は、残念ながら、活躍の機会はなかった。
早く直して、バンバン活躍して欲しいな。
頼りになるいい船だ。
ゆっくり走っている時には殆ど揺れない。
ポイントに着いてからのゆすられ感は、それなりだから、浮沈子は酔い止めが欠かせないけどな。
嫁島からの帰りは、向かい波ということもあって、相当ゆすられた。
根性出して我慢したけど、もう少しで戻しそうだった。
そんな中でも、船自体は頑丈で、乗っていて不安はない。
父島列島周りで潜る分には、贅沢な造りだ。
アッパーデッキからの眺めはサイコーだしな。
ヘルムの前の椅子もあって、暑いのを我慢すれば、目の前の景色を独り占めできる。
笠井さんの個性が前面に出ているのを感じる。
よく似た構造のドルフィンテールにも乗ったが、あっちはシンプルで、島周りのダイビングやシュノーケリングに特化している。
それはそれで、外連味のない、いい船だと感じた(昨年進水した新艇です)。
ビーストマスター3は、それに比べて特徴的な船だ。
ケータへの遠征を強く意識している。
今回も、もし使える状態だったら、TDIのイベントでケータ遠征を行ったに違いないのだ(日帰りですけど)。
そういう船だし、そういう使い方で最大の能力を発揮する。
浮沈子は、釣りとかは詳しくないので分からないが、外洋の大物釣りの設備も整っているようだしな。
浮沈子は、前便で行っていたので、この船に乗って小笠原の海を味わえたのは幸せだった。
修理には、お金も時間もかかるけど、早く元気になって、お客さんを幸せにしてもらいたいもんだな。
まあ、一番幸せになるのは、笠井さんかもしれないけどな・・・。
小笠原ネタが尽きない。
山ほどあって、書ききれない。
今日は、兄島瀬戸で浅根にぶつかってしまったフィッシュアイの持ち船の事を書く。
(BEAST MASTER Ⅲ(BMⅢ) 多機能大型外洋クルーザー)
http://www.h5.dion.ne.jp/~fisheye/diveboat.html
「長さ15m/定員32名の多機能大型外洋クルーザー」
エンジンは、ヤンマー1基掛け。
「特筆すべきはスクーバ用大型エアーコンプレッサーと大型発電機の搭載」
ウェットスーツ脱着用の海水ポンプもあって、浮沈子は重宝した。
タンクのコンプレッサーが積まれているというのは、確かに便利だな。
次のポイントに向かって走っている間に、充填が完了してしまう。
CCRで使う2.7リッターのディリュエントなんて、殆ど瞬時に充填完了だ。
遠慮なく、バンバン使わせていただいて、ミニマムループボリュームで運用する。
オープンサーキットの皆さんに合わせて潜るのは、けっこう深度変化が大きくて、ディリュエントを消費してしまうからな(へたっぴの言い訳じゃね?)。
まあいい。
小笠原で使いやすくするために、笠井さんが専用設計しただけあって、聟島列島(通称ケータ)での泊まりクルーズにも十分使える。
シーズンは限られるが、一度行ってみたいな(今回は、嫁島日帰り)。
前便の最終日にアクシデントで航行不能になったが、まあ、修理可能で、船体そのものは無傷だ(舵とペラがやられたようです)。
桟橋に係留して、もっぱらタンクの充填に活躍する。
エンジンも、発電機も、ポンプも生きているからな。
スタッフは、タンクのハンドリングに四苦八苦していたけど、他の船のスタッフは、それが日常だからな。
ダイビング船としての使い勝手は、ごく普通と感じた。
CCRで潜った時には、船尾に近いところに席を取っていただいて、楽ちんなエントリーが出来た。
同乗していた方には、感謝だな。
通常、でかい酸素タンクは積んでいないので、親瓶からの移充填は出来ない(救命用酸素タンクは12リッター)。
大勢で長期に渡って使う際には、親瓶とブースター積んでいくことになるんだろう(ブースターは、フィッシュアイにはないので持ち込みだけど)。
ケータ3泊4日で、10人でCCR三昧も可能だ。
「2階のデッキに10名分の泊り空間のテントができます。」
クジラウォッチングの設備も凄いな。
「クジラ探査用水中マイクはマッコウ用の指向性、ザトウ用の無指向性の2基搭載。
クジラの声を船上の拡声器で聞く事が出来ます。」
今回は、残念ながら、活躍の機会はなかった。
早く直して、バンバン活躍して欲しいな。
頼りになるいい船だ。
ゆっくり走っている時には殆ど揺れない。
ポイントに着いてからのゆすられ感は、それなりだから、浮沈子は酔い止めが欠かせないけどな。
嫁島からの帰りは、向かい波ということもあって、相当ゆすられた。
根性出して我慢したけど、もう少しで戻しそうだった。
そんな中でも、船自体は頑丈で、乗っていて不安はない。
父島列島周りで潜る分には、贅沢な造りだ。
アッパーデッキからの眺めはサイコーだしな。
ヘルムの前の椅子もあって、暑いのを我慢すれば、目の前の景色を独り占めできる。
笠井さんの個性が前面に出ているのを感じる。
よく似た構造のドルフィンテールにも乗ったが、あっちはシンプルで、島周りのダイビングやシュノーケリングに特化している。
それはそれで、外連味のない、いい船だと感じた(昨年進水した新艇です)。
ビーストマスター3は、それに比べて特徴的な船だ。
ケータへの遠征を強く意識している。
今回も、もし使える状態だったら、TDIのイベントでケータ遠征を行ったに違いないのだ(日帰りですけど)。
そういう船だし、そういう使い方で最大の能力を発揮する。
浮沈子は、釣りとかは詳しくないので分からないが、外洋の大物釣りの設備も整っているようだしな。
浮沈子は、前便で行っていたので、この船に乗って小笠原の海を味わえたのは幸せだった。
修理には、お金も時間もかかるけど、早く元気になって、お客さんを幸せにしてもらいたいもんだな。
まあ、一番幸せになるのは、笠井さんかもしれないけどな・・・。
ストレス、パニック、フラッシュバック ― 2017年09月29日 19:21
ストレス、パニック、フラッシュバック
浮沈子はストレスに弱い。
ダイビング中にも、多大なストレスを感じることがある。
ガン流れの中で泳いだりする身体的ストレスと共に、精神的なストレスで、パニックに陥ったことがある。
一昨年のパラオで、シャンデリアケーブに潜った時もそうだった。
真っ暗な中、ライトの光は壁に届かず、自分が浮いているのか沈んでいるのかさえ分からない。
いくつかあるエアポケットを、一つ一つ辿っていくのかと思っていたが、一向に浮上する気配もなく、一番奥の水面まで、ひたすら泳ぎ続けた。
帰り道は、出口の明かりが見えていて、そこに向かってひたすら泳いだ。
途中でエアポケットに浮上しようという合図があったが、構わず出口に向かった。
閉鎖空間には、二度と入らない。
その直後には、これで全てのダイビングを止めてしまおうと決心したほどのパニックに陥った。
恐怖と焦り、どうにもできない動揺。
その後、テック40を受けても、ロタホールに入っても、何でもなかった。
タオ島で岩の間の通路を抜けた時も平気だった。
小笠原では、鹿浜の洞窟にも潜った。
それで何ともなかったから、きっと気のせいで、あのパニックは一過性のものだと思っていた。
今日、神田のお店に行って、来年3月のメキシコツアーのことについて話していたら、あの恐怖が蘇ってきた。
フラッシュバックというやつだ。
思い出すのではない。
追体験してしまうのだ。
動悸がして、冷や汗が出て、目の前が暗くなる。
帰りの電車の中では、立っているのがやっとだった。
帰りに寄ろうと思っていたフィットネスをサボり、直帰した。
夕食をしこたま食べたら、少し気が楽になって、ブログを書く気になる。
まずいな・・・。
神田では、それ程シリアスな話はしていない。
カバーン講習を受け、その結果、メキシコに行くか行かないかを決めようという、非常に穏やかな話しかしていない。
ああ、オーシャンケーブのトレーニングの話が出たけどな。
波に揺られて、ラインを掴んでいられなくなる話だ。
ったく、話だけでパニックになる。
困ったもんだ。
心的外傷後ストレス障害だな。
その傷は、まだ癒えていない。
一生、癒えることはないかもしれない。
治療が必要かもな。
もちろん、閉鎖環境に行かなければいいだけの話だ。
メキシコツアーを止めてしまい、TDIのイントロテックやカバーン講習を受けなければ、それで平和な日々が送れる。
現地でパニクって、皆さんに迷惑をかけることもない。
この週末、じっくり考えて決めよう。
この状態のままでは、講習を受けること自体がストレスになる。
受けた結果、行かないという選択肢も、当然ある。
3月のツアーは、物見遊山ではなく、ショップの調査ツアーということになっているらしい。
浮沈子のせいで、ご迷惑をかけるわけにはいかないのだ。
その点では、行かないことを前提にして受けるというスタンスもある。
まあ、何のために受けるかという、肝心の問題は残るがな。
恐怖に向かい合うには武器が必要だ。
リスクを顕在化し、対策を取り、管理下に置き、トレーニングを重ねる。
その繰り返しの中で、克服していくしかないのだ。
さっき書いたオーシャンケーブのトレーニングにしても、ストレス下でパニックに陥らないかを見極めるためのものだしな。
ストレスは感じて当たり前、感じない奴は、おめでたい状況の中で命を落とすだけだ。
そういう理屈や、克服方法は分かっている。
頭ではな。
しかし、パニックは、その頭が暴走して起こる。
ストレスの蓄積が、閾値を超えてパニックになり、その状況が、フラッシュバックという現象で再現される。
何かのきっかけで、追体験を繰り返す。
電車で隣に立っていた女性が、はあはあと肩で息をする浮沈子を訝って、少し離れたほど・・・。
まあいい。
単なる異常者に見られたのかもしれない・・・。
単なる異常者に、変わりはないけどな。
今日は、少し休んで、頭を整理しよう・・・。
浮沈子はストレスに弱い。
ダイビング中にも、多大なストレスを感じることがある。
ガン流れの中で泳いだりする身体的ストレスと共に、精神的なストレスで、パニックに陥ったことがある。
一昨年のパラオで、シャンデリアケーブに潜った時もそうだった。
真っ暗な中、ライトの光は壁に届かず、自分が浮いているのか沈んでいるのかさえ分からない。
いくつかあるエアポケットを、一つ一つ辿っていくのかと思っていたが、一向に浮上する気配もなく、一番奥の水面まで、ひたすら泳ぎ続けた。
帰り道は、出口の明かりが見えていて、そこに向かってひたすら泳いだ。
途中でエアポケットに浮上しようという合図があったが、構わず出口に向かった。
閉鎖空間には、二度と入らない。
その直後には、これで全てのダイビングを止めてしまおうと決心したほどのパニックに陥った。
恐怖と焦り、どうにもできない動揺。
その後、テック40を受けても、ロタホールに入っても、何でもなかった。
タオ島で岩の間の通路を抜けた時も平気だった。
小笠原では、鹿浜の洞窟にも潜った。
それで何ともなかったから、きっと気のせいで、あのパニックは一過性のものだと思っていた。
今日、神田のお店に行って、来年3月のメキシコツアーのことについて話していたら、あの恐怖が蘇ってきた。
フラッシュバックというやつだ。
思い出すのではない。
追体験してしまうのだ。
動悸がして、冷や汗が出て、目の前が暗くなる。
帰りの電車の中では、立っているのがやっとだった。
帰りに寄ろうと思っていたフィットネスをサボり、直帰した。
夕食をしこたま食べたら、少し気が楽になって、ブログを書く気になる。
まずいな・・・。
神田では、それ程シリアスな話はしていない。
カバーン講習を受け、その結果、メキシコに行くか行かないかを決めようという、非常に穏やかな話しかしていない。
ああ、オーシャンケーブのトレーニングの話が出たけどな。
波に揺られて、ラインを掴んでいられなくなる話だ。
ったく、話だけでパニックになる。
困ったもんだ。
心的外傷後ストレス障害だな。
その傷は、まだ癒えていない。
一生、癒えることはないかもしれない。
治療が必要かもな。
もちろん、閉鎖環境に行かなければいいだけの話だ。
メキシコツアーを止めてしまい、TDIのイントロテックやカバーン講習を受けなければ、それで平和な日々が送れる。
現地でパニクって、皆さんに迷惑をかけることもない。
この週末、じっくり考えて決めよう。
この状態のままでは、講習を受けること自体がストレスになる。
受けた結果、行かないという選択肢も、当然ある。
3月のツアーは、物見遊山ではなく、ショップの調査ツアーということになっているらしい。
浮沈子のせいで、ご迷惑をかけるわけにはいかないのだ。
その点では、行かないことを前提にして受けるというスタンスもある。
まあ、何のために受けるかという、肝心の問題は残るがな。
恐怖に向かい合うには武器が必要だ。
リスクを顕在化し、対策を取り、管理下に置き、トレーニングを重ねる。
その繰り返しの中で、克服していくしかないのだ。
さっき書いたオーシャンケーブのトレーニングにしても、ストレス下でパニックに陥らないかを見極めるためのものだしな。
ストレスは感じて当たり前、感じない奴は、おめでたい状況の中で命を落とすだけだ。
そういう理屈や、克服方法は分かっている。
頭ではな。
しかし、パニックは、その頭が暴走して起こる。
ストレスの蓄積が、閾値を超えてパニックになり、その状況が、フラッシュバックという現象で再現される。
何かのきっかけで、追体験を繰り返す。
電車で隣に立っていた女性が、はあはあと肩で息をする浮沈子を訝って、少し離れたほど・・・。
まあいい。
単なる異常者に見られたのかもしれない・・・。
単なる異常者に、変わりはないけどな。
今日は、少し休んで、頭を整理しよう・・・。
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