アルパインスタイル2017年10月14日 08:40

アルパインスタイル
アルパインスタイル


(Rebreather diving:Disadvantages)
https://en.wikipedia.org/wiki/Rebreather_diving#Disadvantages

「Some rebreather divers prefer not to carry enough bailout for a safe ascent breathing open circuit, but instead rely on the rebreather, believing that an irrecoverable rebreather failure is very unlikely.」(再暴食者の中には、安全な上昇呼吸回路のために十分な救済措置を講じることを好まず、代わりに回復不能のリブリーダーの失敗が起こりそうもないと信じているものがある。:自動翻訳のまま。以下、同じ。)

再暴食者(浮沈子の事かあ?)って、なに?。

「This practice is known as alpinism or alpinist diving and is generally maligned due to the perceived extremely high risk of death if the rebreather fails.」(この練習は、アルピニズムまたはアルピニズムダイビングと呼ばれ、リブリーダーが失敗した場合に死亡の危険性が非常に高いと認識されているため、一般的に悪用されます。)

malignは、有害なとか、悪意のあるという意味だからな。

やっちゃならん、ということになる。

アルピニズムは山登りだが、ここで言われているのはいわゆるアルパインスタイルの登山の事だろう(たぶん)。

(アルパインスタイル)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%AB

「ヒマラヤのような超高所や大岩壁をヨーロッパ・アルプスと同じような扱いで登ることを指す登山スタイル」

「大規模で組織立ったチームを編成して行う極地法とは異なり、ベースキャンプを出たあとは一気に登り、下界との接触は避ける。また、サポートチームから支援を受ける事もないし、あらかじめ設営されたキャンプ、固定ロープ、酸素ボンベ等も使わない、装備に極力頼らず、登る人の力にのみ頼ることを最重要視して行う登山スタイルである。」

浮沈子は、山登りは東京近辺の高尾山しか経験がなく(しかも、ケーブルカー利用!)、そういう趣味もないので全く詳しくない。

山登りをする輩は、みなヘンタイに見える。

酸素の薄いところに、なぜ好き好んで行くのか・・・。

「国際山岳連盟(UIAA)の定義:
・クライマーは6人以内。
・酸素ボンベは持たない。
・固定ロープを使用しない。
・高所ポーターやシェルパの支援を受けない。」

アルパインスタイルで登山するなんざ、大ヘンタイだな。

しかし、まあ、登山については、明確なメリットもあるといわれている。

「利点は登山期間を短縮できることで、それにより天候の悪化や雪崩に巻き込まれるリスクを低減できる。また、遠征にかかる費用を低く抑えることができる。」

その一方で、当然、リスクは高くなる。

「欠点としては登攀時に所持する食料や燃料を必要最小限に切り詰めるため長期間の停滞には不向きであり、想定外の悪天候などにより停滞を余儀なくされた場合に脱水状態や飢餓のリスクが増大」

登山家というのは、ヘンタイの中のヘンタイと言わざるを得ない。

凍傷になって指がなくなるとか、そういう、浮沈子が苦手なはなしがゴロゴロある。

(ラインホルト・メスナー)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9B%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%B9%E3%83%8A%E3%83%BC

「1986年に人類史上初の8000メートル峰全14座完全登頂(無酸素)を成し遂げたことで知られる。」

イカレテる・・・。

「1980年には途中、一度クレバスに転落する事故を乗り越えてエベレスト無酸素単独登頂の偉業を成し遂げた。」

登山の世界では、そういうアホな行為が「偉業」として尊敬されるわけだ・・・。

「現在はトレンティーノ=アルト・アディジェ州の名誉市民となり、自身が所有する13世紀頃に建築された城で生活している。」

まあ、どうでもいいんですが。

CCRでの大深度潜水を、アルパインスタイルで行うことは、愚の骨頂だと浮沈子は考えているが、十分なベイルアウトガスを持たずに潜水するダイバーもいる。

ベイルアウトガスどころか、BCに吸気するためのガスさえ十分でない場合もあるという(論外ですな)。

PADIのリブリーザーコースにおいては、レクリエーショナルレベルの初級コースでは、オンボードのディリュエントで全てを賄う。

水深18mまでという条件下ではあるけれど、緊急スイミングアセントを想定しているわけだ。

CCRにトラブルが起こり、BOVでディリュエントガスでのオープンサーキットに切り替えて浮上しようと思ったら、BCに給気するガスも無くなっていて浮上できなかったらどーする?。

一応、ダイビング中は、中性浮力を保っていることになっているからな。

その状態でフィンキックすれば、浮上できるという理屈なんだろう。

そもそも、浮上の際にBCに給気するという手順はない・・・。

給気してるけど・・・。

CCRだからな。

息吸っても浮上しないしな。

ADV作動させるにも、ディリュエントが残ってなければダメだしな。

グダグダ書いているのは、ベイルアウトガスをアウトボードで携行しないCCRダイビングは、言ってみればアルパインスタイルでのダイビングだということになるからだ。

もちろん、高尾山に登るのに、酸素ボンベはいらない。

(高尾山)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E5%B0%BE%E5%B1%B1

「東京都八王子市にある標高599mの山」

アルパインスタイルは、ヨーロッパ・アルプスと同じ装備などで、ヒマラヤなどを登ることだから、ヨーロッパ・アルプスを登ることについては問題はないのだ。

つまり、環境に応じた装備などの選択という話になる。

指導団体が定める基準は、当然、その点を考慮している。

なんのトラブルもなければ、CCRはディリュエントガスが対応する深度まで、簡単に行けてしまう。

ああ、浮上することを考えなければな。

そして、トラブルは、一定の確率で必ず発生する。

その時の対応を考えて、必要な器材を携行するのは当然ということになる。

浮沈子だって、10m位までなら、そして、オープンウォーター環境なら、ベイルアウトタンクを持たずに行くこともあるかもしれない。

それ以上の水深なら、まあ、持ってった方が無難だな(保守的な運用:アドバンスドリブリーザーの講習必要ですが)。

ディリュエントガスは、浮力調整にも使われるので、意外に減る。

上がったり下がったり(浮上・潜降)が多いプロファイルのダイビングでは、酸素よりも消費量が多かったりする。

1日のダイビングを、全てオンボードで賄うことを考えたら、ディリュエントが十分かどうかを考慮する必要があるかもしれない。

重要なことは、ヨーロッパ・アルプスの範囲内に留まるということだ。

テクニカルレベルの運用が可能になれば、手動でのCCR運用が出来るようになるが、それだって万能じゃない。

大体、トラブル発生とかそういう状況下で、脳みそが正常に働くかどうか、身体がまともに動くかどうかは保証の限りじゃない。

CCRの故障によって、脳や神経、筋肉に、影響が出ている可能性がある状況で、手動運用が出来ると考える方が不自然だろう。

ベイルアウトで一旦逃げて、正常な状態を回復してから、故障の原因を特定し、対応可能ならCCRに戻って手動運用するという方法はあるだろうが、浮沈子の経験上、運用精度はCCR搭載のコンピューターには敵わない(下手なだけじゃね?)。

ガスの消費量が増えることや、コントロールの精度の甘さによって、新たなリスクを負うことになる。

手動運用に過度に依存するダイビングは、人間のスキルに頼っている。

それは、水中では損なわれることが想定される、管理されるべきリスクの一つだ。

極端に寒かったりすれば、もう、集中力どころではないかもしれないしな。

探検に属するダイビングでは、常にそういう事態(ダイバーのスキルが使い物にならない事態)が想定される。

十分なベイルアウトガスを携行するということは、その事態に対応する方法の一つだ。

サポートダイバーを付けて、途中の深度に待機してもらうという方法もあるが、はぐれてしまったら終わりだからな。

実施できる環境は限られている。

まあ、サポートダイバーを置くということ自体、既にアルパインスタイルではないだろうけどな。

水中は、ある意味では、ヒマラヤよりも過酷な環境だ。

そんなところでアルパインスタイルで潜っても、誰も褒めてはくれない。

お城に住むことも出来ないしな。

CCRは、十分複雑な機械で、トラブルの原因は、その構成全てに及んでいる。

水中で不具合が発生した場合、原因を特定することが出来ないかもしれない。

そうなれば、ベイルアウトするしかないのだ。

そのガスが不十分だったら?。

我々が行うダイビングは、探検ではない。

非日常的環境に身を置いて、気分転換を図るための遊びだ。

命懸けであることに違いはないが、リスクを低減することには、積極的であるべきだろう。

無茶、無謀を誇って、えらそーにしているのは、アホ以外の何ものでもない(おまえに言われたくない!)。

アルパインスタイルでのCCRダイビングは、もちろん、メリットが皆無ではない。

少ないベイルアウトタンクの携行は、流れがあったり、移動が多いダイビングでは、水中における抵抗を減らすことに繋がる。

しかし、その場合はDPV(いわゆる水中スクーター)の使用を検討してもいいかも知れない。

要は、そのダイビングに最適な器材の選択という話になる。

器材を増やせば、増やした器材のリスクの増大も付いてくる。

なるべくシンプルな構成で、しかも安全を考慮したものにしなければならない。

その熟慮の中でのアルパインスタイルであるなら、それはそれで選択肢の一つである。

浮沈子的には、10mくらいまでかなあ・・・。

ANA整備工場見学2017年10月14日 10:29

ANA整備工場見学
ANA整備工場見学


ネタバレからいくか・・・。

Q:航空機(787)のエンジンの値段は?。
・5億円
・13億円
・20億円

A:20億円

Q:シェブロンノズルの効果は?。
・音が静かになる。
・パワーが増加する。
・燃費が良くなる。

A:音が静かになる。

ちなみに、シェブロンノズルは、推力が低下するようだ。

(シェブロン (航空))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%B3_(%E8%88%AA%E7%A9%BA)

「シェブロンノズルの欠点として巡航時の推力低下」

8月のJALに引き続き、昨日は全日空の第一整備工場の見学。

見学前のお話のなかでは、上記のクイズの他にも、全日空のマークがレオナルドダビンチの描いたヘリコプターをもとにデザインされた由来などが紹介された(全日空は、ヘリコプター運行会社だったからな)。

気温15度の寒い小雨の天候の中、短パンTシャツで参加したのは、浮沈子だけ・・・。

アホか?。

地元の小学生のグループ(たぶん、授業の一環?)に交じって、数人の個人参加の人たちと、工場内を巡る。

まあ、置いてある飛行機の塗装がやや違うだけで、たぶん中身はおんなじだろう。

787-9は、ANAしかないのかも(詳しくは知りません)。

JALは、A350にするって言ってたからな。

あれは、777の後継機か・・・。

航空機は、エンジンと機体は別に設計製造されるからな。

いろいろ組み合わせて使うようだ。

見学の際に駐機していた777-300は、エンジンの換装を行っていたようだ(アンチスキッドも確認しました)。

6年に1度の重整備の際には、塗装も剥がして塗り替えるという。

ブログなどに上げる写真は、ANAの審査を受けなければならないようだが、他社の飛行機や見学者・整備スタッフなどが写り込んでいなければ問題はなかろう。

画像は787の後部だが、日の丸の下のドアは、与圧カーゴスペースのドアで、ペットなどを預かる時に活用しているらしい。

お犬様用ドアか・・・。

まあ、どうでもいいんですが。

ANA・JALの見学を両方してみたが、JALの方が充実していたような気もする。

安全啓発センターの見学を翌日にしたので、そのせいかもしれない。

ANAの見学は、安全と快適が表に出過ぎていて、整備不良を原因とする大規模事故を起こしていない会社の、きれいごと過ぎる印象だった。

それに越したことはないけど、何か物足りない感じがした。

それでいいのかもしれない。

整備工場の一般見学なんて、その程度のものだ。

250機余りの航空機を運用する会社だ。

限られた人員と予算をどこに配分するかは、十分練り上げられているんだろう。

記念スタンプも1か所だけだしな(そういう基準ですかあ?)。

まあいい。

航空機を運行するキャリアにとって、飛行機は金を稼いでくれる大切な機材だ。

無料で開催される社会貢献としての整備工場見学は、過剰にならずに、しかし、最小限の満足を与えなければならない。

エコノミーの乗客サービスのようなもんか。

客は、金を払ってくれる荷物だからな。

粗雑に扱うことは出来ないが、過剰なサービスは収益に見合わない・・・。

まして、無料となれば・・・。

それなりでも、十分満足すべきだろう。

お土産が、点検用のタグを元にデザインされたキーホルダーだからって、ぼやいてるわけじゃないんだけどな・・・。

準天頂衛星の秘密?2017年10月14日 19:16

準天頂衛星の秘密?


GPSを高精度化し、誤差数センチメートルに追い込むことができるということは、これまでも報道されてきた。

(衛星みちびき 日本版GPSを有効に使おう)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/20171012-OYT1T50125.html

「特殊な受信機を使うことで、誤差6センチ程度の高精度の測位もできるようになる。」

(【CEATEC 2017】準天頂衛星みちびきによるセンチメートル単位の自車位置測位を達成…三菱電機)
https://response.jp/article/2017/10/04/300657.html

「準天頂衛星『みちびき』を利用したセンチメートル単位の位置測位技術をアピールした。」

(「みちびき」対応のGNSS受信機、1cmの精度を実現)
http://eetimes.jp/ee/articles/1710/05/news036.html

「準天頂衛星システム「みちびき」に対応した次世代高精度多周波マルチGNSS(全球測位衛星システム)受信機を展示」

「みちびきに対応したGNSS受信機の他に、地上のGNSS基地局から送信される補正情報を使って座標を割り出すGNSS受信機も提供しているが、いずれも位置情報検知で1cm以下の精度を実現」

おお、1cm切ったか・・・。

「例えば、500万円のトラクターに300万円のGNSS受信機を搭載するわけにはいかない。だが、当社で提供するような10万円の製品であれば、検討してもらえる余地がある」

これなら使えるかもな。

で、これらの機器に信号を送る衛星は、どんだけの高度を飛んでいるかということだ。

(準天頂衛星初号機「みちびき」概要)
http://www.jaxa.jp/countdown/f18/overview/michibiki_j.html

「軌道高度 近地点:約32000km、遠地点:約40000km」

(準天頂衛星システム)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%96%E5%A4%A9%E9%A0%82%E8%A1%9B%E6%98%9F%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0

「近点高度 (hp) 32,618 km
遠点高度 (ha) 38,950 km」

まあな、静止軌道(赤道上の高度35,786キロメートルの円軌道)に近い高度だとは思ってたけどな。

意外に遠い。

衛星は、強力な電波を発射しなければならないわけだ。

でないと、地上機器をシンプルにすることは出来ない。

平成18年からは、静止軌道衛星1機(3号機)と合わせて、4機体制での運用になるようだ。

2023年度までには、全7機での運用が予定されている。

暫くは、それで行くんだろう。

誤差1センチで、何が変わるのかが問題だが、注目されているのは自動運転における測位精度の向上だな。

小さなアンテナと安いチップを載せて、車間距離5cmで、時速100kmの運転を実現させられる(そうなのかあ?)。

ポケモンGOのスポットも、劇的に増やせるかもしれない。

1cm単位だからな。

押し合い圧し合いだ。

面白いところでは、テニスコート上のプレーヤーの移動軌跡を追跡するなんてのもある(屋内じゃ使えんけどな)。

(準天頂衛星の高精度測位を利用したリアルタイムコーチング実証実験——アシックス スポーツ工学研究所)
https://fabcross.jp/topics/gps_iot/20170708_asics_02.html

「選手の動きを正確に記録することで、コーチが指導するのに役立てたり、プレイスタイルに合ったシューズを提案したり」

浮沈子的には、ダイビングへの応用(ナビゲーションなど)に期待だが、水中のダイバーに、どうやって伝達するかが問題だな。

アンテナ付けた水上ブイを複数浮かべて、そこから音波でデータを送るとか、そんな感じか。

陸上と有線で繋いだ音波発信機を、水底に設置する方が安上がりなような気もするけどな。

まあいい。

準天頂軌道は、高度的には静止軌道と変わらないことが確認できた。

秘密でも何でもない。

静止衛星を使った衛星放送は、今でもでかいパラボラアンテナを屋外に設置しないと視聴できないけど、準天頂衛星システムは、そんなことはないだろう。

今のカーナビと同じ程度の機器で使えなければ、話にならんからな。

しかし、それを使うのは最早ドライバーではないかもしれない。

そう、車載コンピューター様が、ご利用あそばすわけだ。

自動運転へのタガが、また一つ取っ払われることになる。

世も末だな・・・。