橇かよ・・・2017年11月18日 03:06

橇かよ・・・
橇かよ・・・


ISSの人員輸送では落選したが、貨物運搬船として再デビューを果たそうとしている、シエラネバダ社製滑空型宇宙船、ドリームチェイサーが、ランディングテストを行った。

(ドリームチェイサー (宇宙船))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%81%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%BC_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E8%88%B9)

以前にも行われ、脚の片方(左側)が出なくて失敗したテストのリベンジだ。

(Dream Chaser Spacecraft Landing Gear Fails During Test | Sierra Nevada HD:動画、出ます。:失敗した前回のもの)
https://www.youtube.com/watch?v=PBM61A7LEsk

この後、転倒して破壊されたようだが、その動画は、見つけられなかった。

今回は、最後まで映っていて、どういう状況で着陸するのかが良く分かる。

(DREAM CHASER COMPLETES SUCCESSFUL GLIDE TEST)
http://www.spaceflightinsider.com/organizations/sierra-nevada/dream-chaser-completes-successful-glide-test/

リンクされている動画を見ても、滑空時の安定性とか重量感はあまり感じられない。

リフティングボディ独特の、小刻みなぎこちない動きも出ている。

有人で運用される暁には、乗り心地は期待しない方が良さそうだ。

その時のために、フロントの窓は残しているところが泣けるな。

まあ、どうでもいいんですが。

スペースシャトルに似ているけど、自前の大推力のメインエンジンは持たない。

船体(機体?)は、打ち上げ時にはフェアリングで覆われて、打ち上げロケット(アトラスV)の貨物になる。

X-37Bと同じだな。

(X-37 (宇宙機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/X-37_(%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%A9%9F)

ちなみに、着陸装置は、3輪とも車輪である。

ファルコン9で上げることも可能かもしれない(未確認)。

貨物仕様でも窓を付けていて、未練たらたらだが、当然、ゆくゆくは有人輸送を狙っているということだ。

しかしだな、それにしては、着陸脚がダサイ。

前輪となるところには、橇が付けられている。

航空機で、橇を使用するというのはこれまでにも例がある。

(X-15 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/X-15_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

「降着装置は前輪と後部のスキッドで、着陸の際には下に突き出た垂直尾翼のうち、半分を切り離す。なお、地上では後輪のかわりにドリーで尾部を支えている。」

また、U-2も着陸時に翼の先端を擦ることを前提にしている。

(U-2 (航空機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/U-2_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

「U-2は軽量化を徹底した結果、車輪が胴体前部と後部の2箇所にしかない。離陸時には翼の両端に地上から離れるときに外れる補助輪をつけ滑走する。着陸時には支援車両がU-2と並走して翼が地面につかないよう指示を出しつつ十分に低速になったところで翼端を地面にすりつけ着陸、その後補助輪を装着され滑走路から移動を行う。」

また、Bー777の後部には、テイル・スキッドと呼ばれる橇が内蔵されていて、引き起こし過ぎてケツを擦りそうになると胴体から飛び出してきて、機体の損傷を防止する仕掛けになっている。

(THE MAKINGスペシャル版 (1)ボーイング777のできるまで:動画、出ます。:5分12秒辺りから)
https://www.youtube.com/watch?v=fZuJvvHKIDg

画像は、10月にANAの羽田整備工場を見学した際のもの。

こうしてみると、航空機と橇というのは、あながち無縁ではない。

とはいえ、ドリームチェイサーの着陸装置が、一部とはいえ、橇というのは何とも言えないな。

まあいい。

ともあれ、滑空試験は終わった。

今後のスケジュールとかは知らないけど、順調に開発が進むことを期待している。

ZUMA延期2017年11月18日 10:08

ZUMA延期


スペースXによる謎のペイロードZUMAの打ち上げが、繰り返し延期されている。

発表では、フェアリングがどうのこうのといっているが、浮沈子的にはそういう問題ではないような気がするな。

(Standing down on Zuma mission to take a closer look at data from recent fairing testing for another customer.)
https://twitter.com/SpaceX/status/931304237316710401

(Though we’ve preserved the range opportunity for tomorrow, we’ll take the time needed to complete the data review and then confirm a new launch date.)
https://twitter.com/SpaceX/status/931304778122121221

ファルコン9が、フェアリング関係のトラブルを起こした記憶はない(回収には成功していないけど)。

スタティックファイアテストも終えて、あとは上げるだけになっていたはずが、直前になってキャンセルされ、さらに、今朝も上がる様子はない。

(Static fire test of Falcon 9 complete—targeting November 15 launch of Zuma from Pad 39A in Florida.)
https://twitter.com/SpaceX/status/929487948289937408

この時点では、フェアリングのことなど、何一つ報告されていないしな。

浮沈子は、明らかに積み荷であるZUMA側の問題のような気がするんだがな。

もし、本当に、スペースX側に問題が発生していて、ZUMAの打ち上げが延びているなら、それこそ問題だ。

(Falcon 9 and Zuma went vertical last night on Pad 39A. Now targeting November 16 for launch — rocket and payload remain healthy, and the teams will use the extra day to conduct additional mission assurance work.)
https://twitter.com/SpaceX/status/930833296308674565

当初の15日より、16日の方が気象条件が良好という話はあった。

1日の延期は、そのせいだと思ってたんだが、その後、フェアリングのデータのレビューがどうのこうのと言い出し、17日に延期と発表され、さらに何の断りもなく、今朝の打ち上げがキャンセルされた状況だ。

おかしい。

何かおかしい。

(Zuma Mission)
http://www.spacex.com/sites/spacex/files/zumapresskit.pdf

「The two-hour primary launch window opens at 8:00 p.m. EST on Thursday, November 16, or 1:00 UTC on Friday, November 17. A backup two-hour launch window opens at 8:00 p.m. EST on Friday, November 17, or 1:00 UTC on Saturday, November 18. 」

プレスキットでは、これ以外のスケジュールはない。

完全にキャンセルされた感じだ。

謎が謎を呼び、混とんとしている・・・。

ショウジョウバエとクリスマス2017年11月18日 23:35

ショウジョウバエとクリスマス
ショウジョウバエとクリスマス


気分転換に秋葉原をうろつく。

巷はクリスマスの飾り付けが進んでいて、オレンジ色のカボチャはどこかに消えてしまった。

商機に聡い我が国は、さまざまな文化や習慣を導入したり、作り出したりして、街の風景を演出する。

クリスマスだって、流行り出したのは最近のことだ。

毛唐の宗教だからな。

飾り付けは、概ねクリスマスツリーや、最近ではリースなどで、木の枝には電飾(近年はLED)が施される。

サンタクロースやトナカイが引く橇なども登場して、クリスマスプレゼントという商戦を強力にバックアップしている。

ノーラッドが、毎年、その橇を追跡するというのは、既に知られるところになった。

(北アメリカ航空宇宙防衛司令部)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%82%AB%E8%88%AA%E7%A9%BA%E5%AE%87%E5%AE%99%E9%98%B2%E8%A1%9B%E5%8F%B8%E4%BB%A4%E9%83%A8

「ノーラッド・トラックス・サンタ:
ノーラッドはクリスマスになると「ノーラッド・トラックス・サンタ」(NORAD Tracks Santa)として、毎年サンタクロースを追跡している。」

記事を読むと、間違い電話がきっかけで始まったそうだ。

心温まる話だな。

まあいい。

クリスマスの時期になると登場するのは、サンタだけではない。

(ポインセチア)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%81%E3%82%A2

「学術上の標準和名はショウジョウボク」

「クリスマスが近くなると花屋に鉢物が出回ることから「クリスマスフラワー」とも呼ばれる。」

「葉の形の苞葉が赤く染まるのが鑑賞の対象となる。その赤さはキリストの血の色に例えられる」

紅葉した葉が真っ赤に染まり、キリストの血の色に似ているからだというが、キリストが死んだのはクリスマスではない。

ありゃあ、一応、誕生日ということになっている。

(復活祭)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A9%E6%B4%BB%E7%A5%AD

「十字架にかけられて死んだイエス・キリストが三日目に復活したことを記念・記憶する、キリスト教において最も重要な祭」

大体、4月初旬だからな。

和名の猩々(ショウジョウ)については、知らなかったな。

(猩猩)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%8C%A9%E7%8C%A9

「真っ赤な能装束で飾った猩々が、酒に浮かれながら舞い謡い、能の印象から転じて大酒家や赤色のものを指すこともある。」

苞葉が赤色になるから、名付けられたようだ。

ふーん・・・。

ショウジョウといえば、遺伝の研究とかで有名なハエの名前にもなっている。

目が赤いからかと思ったんだが、そうではないらしい。

「ショウジョウバエは、酒に誘引される性質から猩猩になぞらえて名づけられた。」

(ショウジョウバエ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%A6%E3%83%90%E3%82%A8

「ショウジョウバエの和名は、代表的な種が赤い目を持つことや酒に好んで集まることから、顔の赤い酒飲みの妖怪「猩々」にちなんで名付けられた。」

やっぱ、目が赤いからというのも、理由の一つとして挙げられている。

もちろん、優勢の場合だけだがな(劣勢は白目)。

(キイロショウジョウバエの眼の色(伴性遺伝))
http://batmitzvah.blog136.fc2.com/blog-entry-2649.html

クリスマスとショウジョウバエには、クリスマスフラワーの別名を持つポインセチアの和名の由来以外、共通項はない。

しかも、世界でその説明が通用するのは我が国だけだ(中国語圏でも通じるかも)。

このブログは、日本語オンリーだからな。

それでいい。

世界の行事になったクリスマスなんだから、それぞれの地域で蘊蓄を傾けて楽しめばいいのだ。

「0℃を下回るような場所に放置すると葉が落ちてしまうので、クリスマスの時期の管理には注意が必要である。」

「園芸品種が近年多様化しており、従来の紅色に加えて、乳白色、淡い黄緑、ピンク、斑入りなどのバリエーションが楽しめる。」

花屋は書き入れ時だな。

(書き入れ時)
http://gogen-allguide.com/ka/kakiiredoki.html

「商売で売れ行きが良い時には、取引の数字などを帳簿に書き入れることが多くなることから、「書き入れ時」というようになった。」

「お客や儲けをかき集めるという意味の連想からか、「掻き入れ時」と表記されることもあるが間違い」

浮沈子は、間違って覚えていたことになる。

こっちの連想の方が強いからな。

(酉の市)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%89%E3%81%AE%E5%B8%82

「多くの露店で、威勢よく手締めして「縁起熊手」を売る祭の賑わいは、年末の風物詩である。」

「元々は鷲神社周辺の農民のために縁日の境内で熊手や鍬などの農具を販売していたのが、次第におかめなどの縁起物がオマケとして農具につけられるようになり、それが今日の装飾熊手の由来となっている」

今日は偶然にも、二の酉だった。

(平成29年の酉の市)
http://www.asakusa-torinoichi.tokyo/info/347

今年は三の酉まであるんだな。

「「三の酉」まである年は火事が多いとの俗説がある。」

「熊手商の多くは縁起熊手に「火の用心」のシールを貼って売りだす。」

「三の酉は、およそ一年おきにあるため、さほど珍しいわけではない」

なーんだ・・・。

「酉の市にかこつけて旦那衆が家を空け吉原に遊びに行くのを防ぐために、家の女房が三の酉は火事が多いと言ったとの説もある。」

まあ、どうでもいいんですが。

年の瀬、慌ただしい気分になる時期だ。

年内に終わらせるべきことがあれば、ケリを付けたくなる。

まあ、概ね年越しになるんだがな。

それが、何年も続いている。

年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからずだ。

ポインセチアの赤いのは、花じゃないんだけどな・・・。