ズーマとは何だったのか2017年11月24日 07:25

ズーマとは何だったのか


フェアリングに関する調査を行うとして、事実上の中止となったズーマミッション。

打上げ再開の日程は、一週間たっても公表されていない。

分かっているのは以下の通り。

・低軌道に打ち上げられること(2000km以下、傾斜角50度という情報も)
・米国政府の発注であること(部署不明)
・当初予定の11月11日から1か月を割り込んだ10月16日に公表されたこと(異例とされている)
・ノースロップグラマンが衛星の製作を請け負ったこと
・最初に延期された11月15日の打ち上げが、直前になって16日に変更され、さらに延期されたのち、上記の調査を行うという理由で中止となったこと
・新品のファルコン9で打ち上げられる予定だったこと

(SpaceX delays top secret Zuma launch, preps for another)
https://www.bizjournals.com/orlando/news/2017/11/21/spacex-delays-top-secret-zuma-launch-preps-for.html

「While a new date has not been set, it is expected that SpaceX will launch the rocket sometime in December.」(新しい日付は設定されていませんが、SpaceXは12月にロケットを打ち上げる予定です。:自動翻訳のまま)

ホントかあ?。

まあいい。

謎だらけの打ち上げ(予定)。

米国民の税金をぶち込んでおきながら、情報を一切出さない秘密主義。

浮沈子は、フェアリングの件はブラフじゃないかと考えている。

本当の延期の理由は、衛星本体にあったのではないか。

まあ、どうでもいいんですが。

ニュースの焦点は、既に次の発射であるISSへの補給任務に移っている。

(火星でのビール製造に向け大手メーカーが実験、大麦をISSへ)
https://forbesjapan.com/articles/detail/18612

「宇宙空間が麦の保管に適した気温と湿度であるか、発芽した麦が地球上と同じように発芽から2週間のうちに少なくとも15~25cm程度にまで生育するのかどうかについて、詳しく調べたい考え」

勝手にしやがれ・・・。

NASAは、ズーマミッションが突っ込まれた影響で、ISSへの再使用ロケットの使用を無理やり(?)飲まされたわけで、その緊急性は並みのレベルではなかったはずなのだ。

それが、半月以上も延期され、さらに何時上がるかもわからない状況が続いている。

ホントは、ヤバい状況なのではないのか。

或いは、想定されていた危機が去ったのか。

12月開戦といわれていた(!)第二次朝鮮戦争との絡みもささやかれていた。

他にも、陰謀説は山のようにあるんだろう。

(Zuma Mission)
http://www.spacex.com/sites/spacex/files/zumapresskit.pdf

「Following stage separation, Falcon 9’s first stage will attempt to land at SpaceX’s Landing Zone 1 (LZ-1) at Cape Canaveral Air Force Station, Florida.」(ステージの分離後、ファルコン9の最初のステージは、フロリダ州ケープカナベラル空軍基地のスペースXの着陸ゾーン1(LZ-1)に着陸しようとします。:自動翻訳のまま)

ファルコン9の1段目の回収が陸上で行われることから、低軌道への打ち上げであることは間違いない。

衛星の重量も、極端に重いわけではなかろう。

件のフェアリング投棄のタイミングも、例えば同じく低軌道衛星であるイリジウムの打ち上げの時とほぼ同時だ。

「Zuma Mission:
LAUNCH AND LANDING
Hour/Min/Sec Events
00:01:10 Max Q (moment of peak mechanical stress on the rocket)
00:02:16 1st stage main engine cutoff (MECO)
00:02:19 1st and 2nd stages separate
00:02:21 2nd stage engine starts
00:02:30 1st stage boostback burn begins
00:03:08 Fairing deployment(←フェアリング投棄)
00:06:09 1st stage entry burn begins
00:07:51 1st stage landing
(以下、記載なし)」

(Iridium-3 NEXT Mission)
http://www.spacex.com/sites/spacex/files/iridium3presskit.pdf

「LAUNCH, LANDING AND SATELLITE DEPLOYMENT
Hour/Min/Sec Events
00:01:10 Max Q (moment of peak mechanical stress on the rocket)
00:02:23 1st stage main engine cutoff (MECO)
00:02:27 1st and 2nd stages separate
00:02:36 2nd stage engine starts
00:02:40 1st stage boostback burn begins
00:03:09 Fairing deployment(←フェアリング投棄)
00:05:41 1st stage entry burn begins
00:07:23 1st stage landing
(以下略)」

ちなみに、打ち上げまでのタイムスケジュールは、全く同一である。

イリジウムの軌道高度は780km位だから、ズーマはそれよりも低い可能性がある。

気になる打ち上げの新たな情報が入れば、また書く。

続く海難事故2017年11月24日 13:42

続く海難事故
続く海難事故


このところ、海での事故が続いている。

(衝突船はフィリピン籍の鮮魚運搬船 那覇地区漁協所属漁船転覆)
https://ryukyushimpo.jp/news/entry-618791.html

「那覇地区漁協所属のマグロはえ縄漁船とパラオ諸島沖で衝突したのは、フィリピン籍の鮮魚運搬船「ジョセリン」(171・58トン、乗組員:フィリピン人5人)と確認したと発表」

当初、乗組員7人が行方不明だったが、衝突船に救助され、全員無事だったそうだ。

やれやれ・・・。

(米軍輸送機墜落、3人不明 空母に艦載、沖ノ鳥島沖 エンジン不調が原因か)
http://www.sankei.com/world/news/171122/wor1711220040-n1.html

「米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」の艦載機、C2輸送機が墜落した。」

「11人が搭乗していた。防衛省に入った連絡では8人が救助されており、3人が行方不明」

続報はなく、3人は行方不明のままだ。

(米海軍輸送機墜落、不明の3人の捜索打ち切り:追加)
https://www.cnn.co.jp/usa/35110919.html

(「北朝鮮帰りたい」漁途中で故障か 秋田の漂着木造船)
http://www.asahi.com/articles/ASKCS347RKCSUTIL003.html?iref=comtop_8_07

「北朝鮮から漁のために来たが、船が故障して漂着した。北朝鮮に帰りたい」

無事に漂着して助かったわけだが、船は半分沈没している感じだな。

良く辿り着けたものだ。

(漂着の北朝鮮漁船なくなる 流された? 秋田県警が24時間監視の中:追加)
http://www.sankei.com/affairs/news/171125/afr1711250024-n2.html

やれやれだな・・・。

しかし、なんといっても世界の注目を集めているのは、アルゼンチン海軍の潜水艦、サンファンの行方だろう。

(爆発音か? アルゼンチン潜水艦、最後の通信から3時間後に…)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/11/23/sanjuan_a_23286789/

「行方不明になったのは、1983年に建造されたドイツ製のディーゼル発電型の潜水艦「サンフアン」」

艦齢34年だが、だいじょうび?。

「11月15日、ブエノスアイレスから約430キロ離れた沖合いで信号を送った後、行方不明となった。」

「最後の通信から約3時間後の15日午前10時すぎ、爆発のような異様な音」

バッテリーの損傷で、水素が発生し、爆発したのではないかとの見方も出ている。

(アルゼンチン潜水艦、異音は爆発 海軍が認める)
http://www.afpbb.com/articles/-/3152841?cx_part=latest&cx_position=2

「バッテリーに深刻な問題があると、水素を発生する可能性がある。水素が一定割合を超えると爆発性を帯びる」

アルゼンチン海軍は、断定的な発表を控えていて、捜索は今も続いている。

潜水艦の事故と言えば、強く印象に残っているのはクルスクだな。

(クルスク (原子力潜水艦))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%82%AF_(%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E6%BD%9C%E6%B0%B4%E8%89%A6)

「2000年8月12日にバレンツ海で事故により沈没し全乗員の生命とともに失われた。」

「アメリカ、イギリス、ノルウェーの各海軍が支援を申し出たが、ロシアはすべての支援を拒否した。」

そりゃあそうだろう。

当時最新鋭の戦略原潜だからな。

浮沈子は、その対応を非難することは出来ないと考えている。

ネットには、こんな記事も出ている。

(原潜「クルスク」沈没事故から15年:8月 12, 2015)
https://jp.rbth.com/society/2015/08/11/382831

「国中がクルスク号の事故について知ったのは8月14日午前。「バレンツ海で事故が発生。潜水艦は着底」と通信社が伝えた。」

「外国の専門家の支援を受けてハッチを開けられたのは、8月21日のことだった。」

印象に残るのは、艦長の妻イリーナさんの述懐だ。

「私の父も軍人、夫も軍人、息子も軍人ってことよね。だから実際に何が起こったのかを私の孫の世代でも知ることはないとわかる。一番重要なのは、乗組員が悪いわけではないということ」

やれやれ・・・。

アルゼンチンの事故が、同じような話なのかどうかは分からない。

しかし、潜水艦という艦船の使命は、隠密に行動し、秘密を守ることにある。

酸素は切れ、情況は絶望的だ。

水深200mという大西洋の大陸棚の縁の辺りが怪しいとされているが、まだ情報はない。

アルゼンチン当局が、どう思っているかは知らないが、秘密を抱えて深海底に沈んでいて欲しいと思っている輩もいるかも知れない。

(アルゼンチン潜水艦捜索 南大西洋で爆発のような音)
http://www.bbc.com/japanese/42105926

「水深200メートルで起きた爆発で乗組員は死亡したと海軍に言われた」

「・・・針金で(壊れないように縛った潜水艦で)航海に出させたから、死んでしまったんだ」

なんてこった・・・。

全てが明らかになるとは限らない。

鋼鉄製の甲殻に囲まれ、大気圧で潜ることが出来る潜水艦も、トラブルに見舞われれば海の藻屑だ。

やっぱ、CCRで浅いとこに潜ってるに限るな・・・。