空母保有決定!2017年12月26日 08:24

空母保有決定!
空母保有決定!


(護衛艦「いずも」空母化…離島防衛の拠点に)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20171225-OYT1T50161.html

今のところ、報じているのは読売だけ。

「「攻撃型空母」は保有できないとする政府見解は維持し、離島防衛用の補給拠点など防御目的で活用する。」

まあ、想定の範囲内だが、次が問題だな。

「米軍のF35B戦闘機の運用を想定」

あれっ?、自前じゃないのかあ?。

「離島防衛用の補給拠点など防御目的で活用する。」

うーん、離島防衛でも米軍頼みか・・・。

「空母化すれば、F35Bを約10機搭載できる見通し」

ちょっと具体的な運用が見えてこないけど、次々と禁じ手を打ってくる感じだな。

行けるところまで行こう・・・。

行くところまで行くんだろうか?。

甲板の耐熱性を上げるとあるが、昨日見た記事では、既に対策済みとある。

ということは、そういう名目で獲得した予算で、ミサイルでも搭載するのかもしれない。

朝っぱらから、ぶっそーな記事を読んで、一気に目が覚めてしまった・・・。

(「いずも」型護衛艦の空母化を検討、F35Bを運用=関係者:追加)
https://jp.reuters.com/article/%E3%80%8C%E3%81%84%E3%81%9A%E3%82%82%E3%80%8D%E5%9E%8B%E8%AD%B7%E8%A1%9B%E8%89%A6%E3%81%AE%E7%A9%BA%E6%AF%8D%E5%8C%96%E3%82%92%E6%A4%9C%E8%A8%8E-%EF%BC%A635%EF%BC%A2%E3%82%92%E9%81%8B%E7%94%A8%EF%BC%9D%E9%96%A2%E4%BF%82%E8%80%85-idJPL4N1OQ18M

「垂直に離着陸できる米海兵隊の「F35B」戦闘機の運用を想定するとともに、航空自衛隊が同型機を導入することも視野に入れている。」

驚いたのは、次の記述。

「いずもはもともとF35Bの運用を前提に設計され、格納庫と甲板をつなぐエレベーターは同機を乗せることが可能。」

それならそうと、最初からジャンプ台とか付けとけばよかったのに・・・。

強襲揚陸艦2017年12月26日 13:44

強襲揚陸艦
強襲揚陸艦


何かと便利な離島防衛構想。

空母やF-35Bの導入に際して、枕詞としておかれることが多い。

東京新聞によれば、強襲揚陸艦の新規導入も検討に上っているという。

(防衛省「空母」用戦闘機を導入検討 「自衛目的」と整合性問題)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201712/CK2017122502000130.html

「強襲揚陸艦を新造する案もある」

浮沈子は、強襲揚陸艦といえば、ワスプ級とかしか頭になくて、米国の海兵隊専用と思ってたんだが、その運用思想は我が国の陸軍が先行していたという。

(強襲揚陸艦:歴史:世界初の強襲揚陸艦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BC%B7%E8%A5%B2%E6%8F%9A%E9%99%B8%E8%89%A6#%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%88%9D%E3%81%AE%E5%BC%B7%E8%A5%B2%E6%8F%9A%E9%99%B8%E8%89%A6

「日本陸軍(陸軍運輸部・陸軍船舶部隊)が、1930年代初期に特種船として開発した「神州丸」は、当時世界的にも先進的な揚陸艦(上陸用舟艇母艦)の機能を持ち上陸兵員最大約2,000名を収容可能な大型の揚陸艦であった。」

現代のワスプ級に匹敵する。

現在は、後級のアメリカ級に置き換えられつつあるが、ワスプ級はまだバリバリの現役だ。

(ワスプ級強襲揚陸艦)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AF%E3%82%B9%E3%83%97%E7%B4%9A%E5%BC%B7%E8%A5%B2%E6%8F%9A%E9%99%B8%E8%89%A6

海兵隊を丸ごと敵地に送り込む能力を有する。

「収容能力:
・海兵隊員:1,894名
・M1A1 エイブラムス戦車:5両
・AAV7・LAV-25歩兵戦闘車:25両
・トラックなど支援車両:80両
・M198 155mm榴弾砲:8門」

10隻くらい作っておけば、南西諸島の奪還くらいは訳ないだろう。

日本版海兵隊の訓練も、その頃までには何とかなっているはずだからな。

(日本版の海兵隊、沖縄に配置へ 米部隊移転後の2020年代前半に中国への抑止効果を狙い、離島防衛の専門部隊をおきます)
http://www.huffingtonpost.jp/2017/10/30/okinawa_a_23261307/

「陸自が来年3月末に発足させる水陸機動団は約2100人。」

えっ、2隻で十分じゃん・・・。

まあいい。

「在沖縄の海兵隊員のうち約9千人の国外(このうち約4千人をグアム)移転に合意。」

ゆくゆくは、同規模以上に増やすんだろう。

ざっと1万人かあ。

6隻で十分かな。

北方領土にも対応しなければならないしな。

竹島の奪還は、いつやるのかな。

沖ノ鳥島とか、遠いしな。

誰もいないしな。

もう、占領されちまってるかもしれないしな。

1900人も上陸できないけどな・・・。

電柱ロケット延期2017年12月26日 21:23

電柱ロケット延期
電柱ロケット延期


(電柱ロケット打ち上げ延期 JAXA)
http://www.sankei.com/life/news/171226/lif1712260019-n1.html

「「SS520」の5号機の打ち上げを1月中旬以降に延期すると発表」

「打ち上げ準備中に、2段目にある姿勢制御装置のタンクの圧力センサーが想定と異なる値を示したため、工場に持ち帰り点検することにした。」

検索していたら、直接の関係はないんだろうが、こんな記事がヒットして笑った。

(圧力センサーは格安の中国製 小型ロケット市場参入へ)
https://www.asahi.com/articles/ASKD666S1KD6UBQU014.html

「来春打ち上げ予定の観測ロケット「MOMO」2号機」

「圧力の計測センサーは性能を確認した格安の中国製。」

さて、電柱ロケットは何処製だったんだろうな(未調査)。

NHKは、例によって、頑なに正式名称を使わずに報道している。

(JAXAのミニロケット 打ち上げ延期)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20171226/k10011271821000.html

「需要が増している超小型衛星を打ち上げるため開発された世界最小クラスのミニロケット」

ヘビ、長すぎる。

「JAXAが新たに開発した全長およそ10メートルの世界最小クラスのミニロケット」

2文字短くなった。

「今回のミニロケット」

合格かあ?。

(SS-520 5号機実験の延期について)
http://www.jaxa.jp/press/2017/12/20171226_ss-520-5_j.html

前回の延期は、スケジュール調整によるもので、機器の不具合によるものではない。

(SS-520 5号機実験期間の再設定について)
http://www.jaxa.jp/press/2017/12/20171208_ss-520-5_j.html

「内之浦宇宙空間観測所から打ち上げるイプシロンロケット3号機との作業スケジュールの調整結果を反映」

当初は、12月25日だった。

(SS-520 5号機による超小型衛星打上げ実証実験について)
http://www.jaxa.jp/press/2017/11/20171113_ss-520-5_j.html

イプシロン3号機の打ち上げは、来年1月17日となっている。

(イプシロンロケット3号機による「高性能小型レーダ衛星(ASNARO-2)」の打上げ日について)
http://www.jaxa.jp/press/2017/12/20171208_epsilon3_j.html

つーことは、あれだな、電柱ロケットは、イプシロン3号機の後ということになるだろうな(たぶん)。

まあ、どうでもいいんですが。

圧力センサーの値が異常値だったということは、センサーそのものの問題の他に、2段目姿勢制御装置自体の不具合も考えられる。

タンクなのか、バルブなのか、両方か、別の原因か。

信号を受け取った側の問題も想定されるしな。

データの経路にも容疑は掛かる。

前回の失敗が、配線の不良だったからな。

まあいい。

無理に無理を重ねて軽量化したり、実績不明の民生部品を使わされたりして、気の毒な話だ。

しっかり調べて、欠陥を潰して欲しいもんだな。

今回不具合を起こした「2段目にある姿勢制御装置のタンクの圧力センサー」というのは、打ち上げの資料によれば、ラムライン制御部にあるやつかもしれない(未確認)。

(SS-520 5号機のミッション概要:資料12ページ参照)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/059/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2017/10/27/1397652_11.pdf

「3.3 ラムライン制御部
ラムライン制御は、SS-520 5号機が有する唯一の制御機能」

「スラスタ取付角を0度とし、ポインティング制御力を向上(推進薬節約)」

前回の絵面と見比べただけでは、どこがどうなっているかは分からない。

(SS-520-4号機のミッション概要:資料10ページ参照)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu2/060/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2016/06/09/1371895_7.pdf

2階建てになっている、上のステージのボックスの配置が違うくらいしか分からない。

スラスターの角度は、どう見ても同じにしか見えない。

まあ、違うんだろう・・・。

件の圧力センサーの位置は確認できないが、窒素ガスタンクから直ぐのところにあるはずだ。

しかし、どこかで見たような気がして、調べてみたらこのブログで取り上げていた。

(最適化)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/01/16/8325403

「比較的安価な姿勢制御装置という事で、部品などを民生部品にし、JAXA 職員の教育も兼ねて、ある程度インハウスで製作するというスタイルで、小型姿勢制御装置(Side Jet:以下 SJ)を開発しています。」

引用したサイドジェットの資料は、今でも見ることが出来る。

(isas15-abs-011 観測ロケット用小型姿勢制御装置)
https://repository.exst.jaxa.jp/dspace/bitstream/a-is/556224/1/SA6000044011.pdf

手作り感満載の仕掛けだ。

フライトシーケンスをみると、このラムライン制御部は、1段モータ分離後、ロケットのスピンを利用して、回転のタイミングを見計らって噴射を繰り返して姿勢を水平近くに変えていく。

姿勢変更が終了すると、ラムライン制御部はロケットから切り離される。

この段階での速度は毎秒1.1km。

その後、2段目の点火判定が行われて、ロケットに点火し(この時点では毎秒1km)、毎秒8.1kmに増速して衛星を放出するわけだ。

イラストを見ると、窒素ガスタンクは球形で、スラスターが付けられている円盤の下にあるようだ。

パイロ弁というのは、どうやら火工品をつかった閉鎖バルブで、使うタイミングで吹っ飛ばして開放するらしい。

そうすると、タンクからの圧力が配管内に掛かるわけだな。

問題の圧力計は、その上流にあることになる。

ちゃんと直して(たぶん、交換?)、正月の空に美しい軌跡を描いて欲しいもんだな。

ちなみに、圧力センサーは、浮沈子もお世話になっているデバイスだ。

そう、ポセイドンセブン(リブリーザー)の圧力計は、電子式だからな。

民生品だけどな・・・。