2017年の打ち上げ2017年12月28日 02:07

2017年の打ち上げ
2017年の打ち上げ


まあ、打ち上げといっても、文字通りロケットの打ち上げで、暮れの飲み会の話ではない(浮沈子は、アルコールは止めたので)。

北朝鮮が、衛星を上げそうな報道があるが、例によって当てにはならない。

ミサイル上げそうだと言われれば、そっちの方が確からしいけどな。

まあいい。

それは別勘定にして、キリスト教文化圏ではクリスマス休暇に入っているし、ローンチスケジュールを見ると、年内の打ち上げはないようだから、この機会に纏めておくことにする。

(PAST MISSIONS THIS YEAR)
http://www.spaceflightinsider.com/launch-schedule/?past=1

「項番:日時(UTC):ロケット:ペイロード:射点

1:2017-01-05 15:15:00:LONG MARCH 3B:TJS 2:Xichang Satellite Launch Center LA-2

2:2017-01-14 17:54:07:FALCON 9 V1.2:IRIDIUM NEXT 1-10:Vandenberg AFB SLC-4

3:2017-01-21 00:42:00:ATLAS V 401:SBIRS-GEO 3:Cape Canaveral AFS SLC-41

4:2017-01-24 07:44:00:H-IIA 204:DSN-2:Tanegashima Space Center Pad 1

5:2017-01-28 01:03:34:SOYUZ-2 (ARIANESPACE):HISPASAT AG1:Guiana Space Centre ELS

6:2017-02-14 21:37:07:ARIANE 5 ECA:SKYBRASIL-1, TELKOM-3S:Guiana Space Centre ELA-3

7:2017-02-15 03:58:00:PSLV-XL:CARTOSAT-2D + INS-1A + INS-1B:Satish Dhawan Space Centre FLP

8:2017-02-19 14:38:58:FALCON 9 (DRAGON):SPACEX CRS-10:Kennedy Space Center LC-39A

9:2017-02-22 05:58:33:SOYUZ-U:PROGRESS MS-05:Baikonur Cosmodrome LC-1

10:2017-03-01 17:50:00:ATLAS V 401:NROL-79:Vandenberg AFB SLC-3

11:2017-03-07 01:49:24:VEGA:SENTINEL-2B:Guiana Space Centre ELV

12:2017-03-16 06:00:00:FALCON 9 V1.2:ECHOSTAR 23:Kennedy Space Center LC-39A

13:2017-03-17 01:20:00:H-IIA 202:IGS-RADAR 5:Tanegashima Space Center Pad 1

14:2017-03-19 00:18:00:DELTA IV MEDIUM+ (5,4):WGS-9:Cape Canaveral AFS SLC-37

15:2017-03-30 22:27:00:FALCON 9 V1.2:SES-10:Kennedy Space Center LC-39A

16:2017-04-12 11:04:00:LONG MARCH 3B:SHIJIAN-13:Xichang Satellite Launch Center LA-2

17:2017-04-18 15:11:00:ATLAS V 401:OA-7:Cape Canaveral AFS SLC-41

18:2017-04-20 07:13:00:SOYUZ-FG:SOYUZ MS-04:Baikonur Cosmodrome LC-1

19:2017-04-20 11:41:28:LONG MARCH 7:TIANZHOU 1:Wenchang Space Center LA-2

20:2017-05-01 11:15:00:FALCON 9 V1.2:NROL-76:Kennedy Space Center LC-39A

21:2017-05-04 21:50:00:ARIANE 5 ECA:SGDC-1 AND KOREASAT-7:Guiana Space Centre ELA-3

22:2017-05-05 11:27:00:GSLV MK II:GSAT-9:Satish Dhawan Space Centre SLP

23:2017-05-15 23:21:00:FALCON 9 V1.2:INMARSAT-5 F4:Kennedy Space Center LC-39A

24:2017-05-18 11:54:53:SOYUZ-2 (ARIANESPACE):SES-15:Guiana Space Centre ELS

25:2017-05-25 06:33:00:SOYUZ-2:EKS 2:Plesetsk Cosmodrome Site 43

26:2017-06-01 00:17:00:H-IIA 202:MICHIBIKI 2:Tanegashima Space Center Pad 1

27:2017-06-01 23:45:00:ARIANE 5 ECA:VIASAT-2 & EUTELSAT 172B:Guiana Space Centre ELA-3

28:2017-06-03 21:07:00:FALCON 9 (DRAGON):SPACEX CRS-11:Kennedy Space Center LC-39A

29:2017-06-05 11:58:00:GSLV MK III:GSAT-19E:Satish Dhawan Space Centre SLP

30漏れ:2017-06-14 09:20:00:SOYUZ-2:Progress MS-06:Baikonur Cosmodrome LC-31

31:2017-06-15 03:00:00:LONG MARCH 4B:HXMT:Jiuquan Satellite Launch Center SLS-2

32漏れ:2017-06-18 16:11:00:LONG MARCH 3B:Chinasat 9A:Xichang Satellite Launch Center LA-2

33:2017-06-23 03:59:00:PSLV-CA:CARTOSAT-2E:Satish Dhawan Space Centre FLP

34漏れ:2017-06-23 18:04:00:SOYUZ-2:Kosmos 2519:Plesetsk Cosmodrome Site 43

35:2017-06-23 19:10:00:FALCON 9 V1.2:BULGARIASAT-1:Kennedy Space Center LC-39A

36:2017-06-25 20:24:59:FALCON 9 V1.2:IRIDIUM NEXT FLIGHT-2:Vandenberg AFB SLC-4

37:2017-06-28 21:15:00:ARIANE 5 ECA:INMARSAT S-BAND/HELLAS-SAT 3 & GSAT-17:Guiana Space Centre ELA-3

38:2017-07-05 23:38:00:FALCON 9 V1.2:INTELSAT 35E:Kennedy Space Center LC-39A

39:2017-07-14 06:36:00:SOYUZ-2:KANOPUS-V-IK:Baikonur Cosmodrome LC-31

40:2017-07-28 15:41:00:SOYUZ-FG:SOYUZ MS-05:Baikonur Cosmodrome LC-1

41漏れ:2017-08-02 01:58:33:VEGA:OPTSAT 3000 /VENµS:Guiana Space Centre ELV

42:2017-08-14 16:32:00:FALCON 9 (DRAGON):SPACEX CRS-12:Kennedy Space Center LC-39A

43:2017-08-16 22:00:00:PROTON-M:BLAGOVEST-1:Baikonur Cosmodrome LC-81

44:2017-08-18 12:29:00:ATLAS V 401:TDRS-M:Cape Canaveral AFS SLC-41

45漏れ:2017-10-09 05:29:00:H-IIA 202:MICHIBIKI 3:Tanegashima Space Center Pad 1

46漏れ:2017-08-24 18:51:00:FALCON 9 V1.2:FORMOSAT-5:Vandenberg AFB SLC-4

47:2017-08-26 06:04:00:MINOTAUR IV:ORS 5 (SENSORSAT):Cape Canaveral AFS SLC-46

48:2017-09-07 14:00:00:FALCON 9 V1.2:OTV-5:Kennedy Space Center LC-39A

49:2017-09-11 19:23:41:PROTON-M (COMMERCIAL):AMAZONAS 5:Baikonur Cosmodrome LC-31

50:2017-09-12 21:17:00:SOYUZ-FG:SOYUZ MS-06:Baikonur Cosmodrome LC-1

51漏れ:2017-09-22 00:02:32:SOYUZ-2:GLONASS-M 752:Plesetsk Cosmodrome Site 43

52漏れ:2017-09-24 05:49:ATLAS V 541:NROL-42:VAFB SLC-3E

53漏れ:2017-09-29 04:21:00:LONG MARCH 2C:Yaogan 30-01A/B/C:Xichang Satellite Launch Center LA-3

54:2017-09-29 21:47:00:ARIANE 5 ECA:INTELSAT 37E AND BSAT-4A:Guiana Space Centre ELA-3

55漏れ:2017-10-09 12:37:00:LONG MARCH 2D:VRSS-2:Jiuquan Satellite Launch Center SLS-2

56:2017-10-09 12:37:00:FALCON 9 V1.2:IRIDIUM NEXT FLIGHT-3:Vandenberg AFB SLC-4

57:2017-10-09 22:01:37:H-IIA 202:MICHIBIKI 4:Tanegashima Space Center Pad 1

58:2017-10-11 22:53:00:FALCON 9 V1.2:SES 11/ECHOSTAR 105:Kennedy Space Center LC-39A

59:2017-10-13 09:27:00:ROKOT:SENTINEL-5P:Plesetsk Cosmodrome Site 133

60:2017-10-14 08:46:53:SOYUZ-2:PROGRESS MS-07:Baikonur Cosmodrome LC-31

61:2017-10-15 07:28:00:ATLAS V 421:NROL-52:Cape Canaveral AFS SLC-41

62漏れ:2017-10-30 19:34:00:FALCON 9 V1.2:Koreasat 5A:Kennedy Space Center LC-39A

63:2017-10-31 21:37:00:MINOTAUR-C:SKYSAT 8:Vandenberg AFB LC-576E

64漏れ:2017-11-05 11:45:00:LONG MARCH 3B:BDS-3 M1 & M2:Xichang Satellite Launch Center LA-2

65漏れ:2017-11-08 01:42:31:VEGA:Pleiades (Morocco):Guiana Space Centre ELV

66:2017-11-12 12:14:52:ANTARES 230:OA-8:Mid-Atlantic Regional Spaceport LP-0A

67漏れ:2017-11-14 18:35:00:LONG MARCH 4C:Fengyun 3D & HEAD-1:Taiyuan LA-9

68:2017-11-14 15:28:00:PEGASUS-XL:ICON:Kwajalein Atoll

69漏れ:2017-11-18 09:47:Delta II:JPSS-1:VAFB SLC-2W

70漏れ:2017-11-21 04:50:00:Long March 6:Jilin-1 04 & 05 & 06:Taiyuan LA-16

71漏れ:2017-11-24 18:10:00:Long March 2C:Yaogan 30-02A/B/C:Xichang LA-3

72:2017-12-02 10:30:00:SOYUZ-2:KOSMOS (LOTOS NO.2 803):Plesetsk Cosmodrome Site 43

73漏れ:2017-12-03 04:11:00:Long March 2D:LKW-1:Jiuquan LA-4/SLS-2

74漏れ:2017-12-10 16:40:00:Long March 3B:Alcomsat-1:Xichang LA-2

75:2017-12-12 01:36:00:ARIANE 5 ES:GALILEO 19-22:Guiana Space Centre ELA-3

76:2017-12-15 15:35:00:FALCON 9 V1.2:SPACEX CRS-13:Cape Canaveral AFS SLC-40

77漏れ:2017-12-17 7:21:00:SOYUZ-FG:SOYUZ MS-07:Baikonur Cosmodrome LC-1

78漏れ:2017-12-23 01:26:22:H-IIA 202:GCOM-C & SLATS:Tanegashima Space Center Pad 1

79漏れ:2017-12-23 01:32:00:FALCON 9 V1.2:Iridium NEXT 31–40:Vandenberg AFB SLC-4

80漏れ:2017-12-23 04:14:22:Long March 2D:LKW-2:Jiuquan LA-4/SLS-2

81漏れ:2017-12-25 19:44:00:Long March 2C:Yaogan 30-03A/B/C:Xichang LA-3

82漏れ:2017-12-26 19:00:00:Zenit-3F:AngoSat 1:Baikonur Site 45/1」

ちょっと、漏れが多過ぎるな(25件:まだあるかも)。

ファルコン9、H2A、ソユーズU(一部)、ソユーズ2、ソユーズFG、アリアン5、長征3B、長征7、長征6、長征4B、長征2C、長征2D、アトラスV、PSLV、GSLV、VEGA、デルタ4、デルタ2、ゼニットは確認して、漏れがあれば適宜補った。

また、打ち上げ失敗で載っていた長征5号とPSLV-XL(IRNSS-1H)は削除した(ボツ!)。

まだ、誤脱遺漏があるかもしれない。

傾向と対策(って、なんだあ?)については、追って書くが、少なくともこれだけの打ち上げロケットが毎年衛星を上げているわけだから、宇宙が衛星だらけになるのも無理はない。

ゴミも増えるわけだ。

浮沈子が驚いたのは、中国の打ち上げの凄さだな。

あっちこっちの基地から、次々に打ち上げている。

・ファルコン9:18機(米国)
・長征シリーズ:15機(中国)
・ソユーズ:14機(ロシア:ESA分2機含む)
・アトラスV:6機(米国)
・H2A:6機(日本)
・アリアン5:6機(ESA)
・VEGA:3機(ESA)
・PSLV:2機(インド)
・GSLV:2機(インド)
・プロトンM:2機(ロシア)
・ミノタウロス:2機(米国)
・デルタ4:1機(米国)
・デルタ2:1機(米国)
・ロコット:1機(ロシア)
・アンタレス:1機(米国)
・ペガサス:1機(米国)
・ゼニット:1機(ロシア)
合計82機

国別でみると、米国が30機でダントツ。

ロシア(16)、中国(15)、ESA(11)、日本(6)、インド(4)と続く。

世界の国で、今年衛星を上げたのは6か国ということになる。

来年は、北朝鮮が上げるかもしれないけどな。

しかし、こうしてみると、スペースXの凄さが分かるな。

民間企業1社だけで、何処の国よりも多くのロケットを打ち上げている。

今年は、少し想定外があったが、来年はひょっとしたら30機くらい上がるかもしれない。

今日現在で英語版のウィキを見ると、ファルコン9だけで29機が予定されている。

ヘビーは、別に4機が上がる。

まあ、いつものように、予定だけかもしれないけどな。

それでも、黙っていても顧客が殺到する状況だからな。

来年あたりから、ブロック5が飛ぶようになると、さらに頻度が高くなるかもしれない。

打ち上げロケットのリストを作って、ニヤニヤしていられるのも今のうちかもな。

毎日のように衛星を上げる時代になったら、アホくさくて、リストなんて作る気にならないだろうしな。

ファルコン9の凄さは、再使用とか打ち上げコストの削減だけではなく、高頻度の打ち上げ能力を持っていることだ。

それを生かして、ズーマのような、臨時のペイロードにも対応できる。

エンジンの生産能力も高い。

再使用が5回あったけど、少なくとも13機分のエンジンを1年間に作る能力はある計算だ。

1機あたり、1段目だけで9×13=117基作っている。

2段目は、全部使い捨てだから、まるまる18基作ったわけだ。

合わせて135基ということになる。

来年は、さらに増えることになるから、大変だな。

仮に30機上げて、半分が再使用としても、9×15+30=165基になる。

これに、ファルコンヘビーのコアステージ(これは、新品?)とかを作ることになるから、予定通り4機上がれば、エンジンは合計で200基を超えることになる。

凄まじい話だ。

この他に、BFR用にラプターエンジンも作るわけかあ?。

もう、勝手にしてくれ・・・。

年内最後の水泳教室2017年12月28日 19:21

年内最後の水泳教室


昨日、年内最後の水泳教室が終わった。

ちょっと、面白い練習をしたので紹介する。

今月来月と平泳ぎなんだが、足を蹴った後に、両足をクロスさせるというもの。

クロスといっても、足首から先を重ねる程度だ。

踵を十分に曲げて蹴って、その後、最後まで蹴りきる感覚を養うための練習。

開いて蹴りっぱなしにしない。

なるほどと思って、やや左右のバランスを崩しながらやってみると、よく進む・・・。

あれっ?、やっぱ、蹴った後の始末が悪いということなんだろうか。

左右(どっちの足を上にするか)によって、得意不得意がある。

まあ、どうでもいいんですが。

練習方法としては面白いと思ったが、実際に泳ぐ段になると、さっぱり忘れて蹴りっぱなし・・・。

まあいい。

29日には、泳ぎ納めとして、25mを108本泳ぐというイベントがあるらしい。

ゆっくりと、途中で休みも取りながら泳ぐようだ。

出ようかと思ったが、ちょっと体調を崩した。

冬場は、無理が利かない。

練習が終わって、帰ろうとしたら、左側の坐骨神経痛が再発した。

まあ、帰りの自転車漕いでいるうちに治っちまったから、使い捨てカイロを貼るまでもない。

昨夜は、寒気がしていたので風邪を引いたようだ。

今日はくしゃみも出て、全身がだるい。

ゆっくり目に起きて、いつものレストランで食事を済ませ、部屋の中でごろごろしながら、昨日書いた打ち上げロケット一覧を表計算ソフトに移して、傾向と対策(?)を練っている。

主に、打ち上げた衛星の調査だが、軍事衛星か民事衛星か、低軌道か静止軌道かを調べる。

相乗りしてたりするのもあるが、まあ、大体区別はつく。

まだ、半分ほどしか調べていないけど、軍事衛星には一定の需要があって、打ち上げロケットを支えている(82基のうち24機:約3割:共用・疑いを含む)。

アトラスVとかデルタ4とかは、そもそもそういう政府系の需要を満たすために作られた使い捨てロケットだからな。

低軌道が多いが、軍事用の通信衛星として、静止軌道にも置かれる。

我が国のきらめき2号(書く度に、ハズカシイんですが)とかも、その一つだ。

(防衛通信衛星「きらめき2号」、打ち上げ成功。防衛省が初めて衛星を持つに至った経緯と重要性 Xバンド防衛通信衛星「きらめき」)
https://hbol.jp/127228/5

「なぜこのような(やや拍子抜けするような)愛称をつけたのかは明らかにされていない。」

同感ですな。

静止軌道に置かれるのは、ICBMの打ち上げを監視する早期警戒衛星もある。

(早期警戒衛星)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A9%E6%9C%9F%E8%AD%A6%E6%88%92%E8%A1%9B%E6%98%9F

「地球上の広い範囲を常時監視するという任務上、静止軌道ないしはモルニヤ軌道といった高い軌道を採用することが多い。」

ロシアの場合は、国土が高緯度にある関係で、モルニヤ軌道を取る衛星もある。

遠地点高度は数万kmになるが、近地点は数百km程度だ。

(モルニヤ軌道)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%83%A4%E8%BB%8C%E9%81%93

「ソビエト連邦は大部分が高緯度にあるため、赤道上空の静止軌道に衛星放送を打ち上げると、仰角が低くなり通信の面で条件が良くない。そこで近点高度500km、遠点高度4万km、軌道周期が12時間(恒星日の半分)の楕円軌道に投入することが考えられた。」

安全保障上、重要な役割を担っているわけで、宇宙空間の利用としては適している。

そのうち、軌道上のレーザー兵器と連動して、上昇中のICBMを叩き落すようになるんだろうな。

瞬時の判断が必要だから、人間が介入する余地はない(たぶん)。

打ち上げ花火とかと、しっかり区別してもらいたいもんだ。

ドーンと打ち上げた途端、宇宙からレーザー降ってきたりしたら堪らんからな。

傾向と対策(気分的解析)で、何か分かったら、また書く。

ロケットは何処から上がっているのか2017年12月28日 23:57

ロケットは何処から上がっているのか


(2017年の打ち上げ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2017/12/28/8756406

2017年の打ち上げを調べていて、データの中に射点の項目があったので、ちょっと並べ替えてみた。

細かくすると、ワケワカになるので、近いところで纏めている。

・フロリダ(米国):19
・カリフォルニア(米国):9
・クワジェリン環礁(米国):1
・バージニア(米国):1
・チュラタム(カザフスタン):11
・アルハンゲリスク(ロシア):5
・ギアナ(フランス領):11
・種子島(日本):6
・シュリーハリコータ(インド):4
・四川省(中国):8
・甘粛省(中国):4
・山西省(中国):2
・海南省(中国):1

順不同だが、あまり傾向と対策にはなっていないな。

そもそも分かりにくい。

一応、打ち上げ基地との関係を見ておく。

・ケネディ宇宙センター:フロリダ(12)
・ケープカナベラル空軍基地:フロリダ(7)
・バンデンバーグ空軍基地:カリフォルニア
・L-1011(航空機から発射):クワジェリン環礁
・中部大西洋地域宇宙基地:バージニア
・バイコヌール宇宙基地:チュラタム
・プレセツク宇宙基地:アルハンゲリスク
・ギアナ宇宙センター:ギアナ
・種子島宇宙センター:種子島
・サティシュ・ダワン宇宙センター:シュリーハリコータ
・西昌衛星発射センター:四川省
・酒泉衛星発射センター:甘粛省
・太原衛星発射センター:山西省
・文昌衛星発射場:海南省

あんま、分かりやすくはならないな。

まあいい。

去年の打ち上げロケットは、全てここから発射された(成功したのだけ)。

ロシアや中国が内陸部に打ち上げ基地を持つのは、ICBMの発射基地が、そのまま宇宙基地になったからだと言われている(まあ、ロシアは仕方ないともいうけど)。

中国でも、新しい文昌衛星発射場は、海に近い。

その他の射場は、全て海に面しているし、ギアナやクワジェリンみたいに、赤道に近づけようという正常な判断がある。

打ち上げロケットには、地球の自転速度が助けになる。

黙っていても、赤道から上げれば、毎秒463mの初速が得られるしな。

東京(北緯35度41分22.4秒)辺りだと、6割以下にしかならない。

各打ち上げ基地の緯度を見ておこう。

・ケネディ宇宙センター:北緯28度31分26.61秒
・ケープカナベラル空軍基地:北緯28度29分19秒
・バンデンバーグ空軍基地:北緯34度43分57秒
・クワジェリン環礁:北緯8度43分
・中部大西洋地域宇宙基地:北緯37度50分00秒
・バイコヌール宇宙基地:北緯45度57分54秒
・プレセツク宇宙基地:北緯62度55分32秒(英語版)
・ギアナ宇宙センター:北緯5度14分14秒
・種子島宇宙センター:北緯30度24分00秒
・サティシュ・ダワン宇宙センター:北緯13度43分11.2秒
・西昌衛星発射センター:北緯28度14分10.16
・酒泉衛星発射センター:北緯40度57分28秒
・太原衛星発射センター:北緯38度50分55.32秒
・文昌衛星発射場:北緯19度36分52.17秒(英語版)

もちろん、数字が少ない方が有利だ。

プレセツクなんて、もうちっとで北極圏だからな。

ロシアは辛いな・・・。

このリストを見ていて、全部北半球にあることが分かる。

来年、ニュージーランドから衛星が上がれば、南半球の射点が加わることになる。

もっとも、南半球からロケットが上がったことがないわけではない。

浮沈子は寡聞にして知らなったが、オーストラリアのウーメラというところから、オーストラリアと英国の衛星が上がっている。

(ウーメラ試験場)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%A9%E8%A9%A6%E9%A8%93%E5%A0%B4

「1967年11月29日にはスパルタロケットによってオーストラリア初の人工衛星「WRESAT」が打ち上げられた。」

「1971年10月28日にはイギリス国防省がブラックアローロケットを用いて人工衛星「プロスペロ」を打ち上げた。これによってイギリスは世界で6番目の自力人工衛星打ち上げ国となった。」

つーことは、あれかあ、豪州の方が先に打ち上げちまったってことかあ?。

(WRESAT)
https://ja.wikipedia.org/wiki/WRESAT

「アメリカから提供されたスパルタによって打ち上げられ・・・」

ああ、自力じゃないんだ。

まあ、どうでもいいんですが。

英国初の(そして、最後の)人工衛星の打ち上げについては、鳥嶋さんの記事に詳しい。

(空飛ぶ口紅 - 英国初の衛星打ち上げロケット「ブラック・アロウ」(後編))
https://news.mynavi.jp/article/spacetechnology-9/

「失敗はもちろん、たとえ成功してもなお、次に何もないこの状況で働き続けた関係者の心中はいかほどだっただろうか。」

「大成功に終わったR3とプロスペローの打ち上げだったが、計画終了の決定が覆ることはなく、この成功を花道としてブラック・アロウの歴史は幕を閉じた。」

「プロスペローは機能こそ失われているものの、まだ軌道を回り続けている。」

感涙無くして語れないドラマだな・・・。

英国は衛星打ち上げ国では6番目だが、各国の初打ち上げの資料もある。

(各国初の軌道投入の年表)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%84%E5%9B%BD%E5%88%9D%E3%81%AE%E8%BB%8C%E9%81%93%E6%8A%95%E5%85%A5%E3%81%AE%E5%B9%B4%E8%A1%A8

・ソ連:1957年10月4日
・米国:1958年2月1日
・フランス:1965年11月26日
・日本:1970年2月11日
・中国:1970年4月24日
・英国:1971年10月28日
・インド:1980年7月18日
・イスラエル:1988年9月19日
・イラン:2009年2月2日
・北朝鮮:2012年12月12日

ESA、ウクライナ、ロシアは割愛した。

世界には、ロケットの射場は山のようにある。

(List of rocket launch sites)
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_rocket_launch_sites

規模や運用状況は分からないが、南半球にもある。

来年は、どこから上がるのかな・・・。