柳の下のトランジット2018年01月02日 03:30

柳の下のトランジット
柳の下のトランジット


近年の天文学の流行の一つであることは、浮沈子が保証する。

なぜなら、系外惑星探査は、地球外生命の存在に関連し、その中でハビタブルゾーンに岩石惑星が確認されようものなら、その度に大騒ぎになっているからだ(最近は、オオカミ少年状態ですが)。

本来、系外惑星研究は、惑星系の成立の仕組みとか、純粋に天文学的関心から始められたわけだが、地球外生命というのは、業界にとっては麻薬(金づる?)のようなもので、ノイズだらけの分野になってしまっている(そうなのかあ?)。

地球外生命なんて存在するわけないと固く信じている浮沈子は、この手の話が出る度に条件反射してしまうからな。

だから、今年打ち上げ予定の探査機の中に、TESSを見つけた時も、ゴミ箱に蹴り入れてしまいたくなったほどだ。

(トランジット系外惑星探索衛星)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%83%E3%83%88%E7%B3%BB%E5%A4%96%E6%83%91%E6%98%9F%E6%8E%A2%E7%B4%A2%E8%A1%9B%E6%98%9F

「トランジット法を用いて太陽系外惑星を探索するために設計された、アメリカ航空宇宙局のエクスプローラー計画で計画される宇宙望遠鏡である。」

「2時間の露出時間を取ったフルフレームの画像も同様に地上に送信され、ガンマ線バーストのような予期せぬ過渡現象の探索に用いられる。」

同じような仕組みのケプラーは、そうは呼ばれてないからな(画像の撮影がない)。

(ケプラー (探査機))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%97%E3%83%A9%E3%83%BC_(%E6%8E%A2%E6%9F%BB%E6%A9%9F)

「ただしこのCCDは写真撮影に使われるのではなく、星の光度変化の計測に使われる。」

「天体の撮像を得る「ハッブル宇宙望遠鏡」やその後継機「ジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST)」とはその目的が異なり、ミッション名にもこれらとは異なり「宇宙望遠鏡」 (Space Telescope) の文言は使われていない」

ケプラーは、当初は宇宙の一角を観測し続けることを目的として設計されていたが、後に姿勢制御装置の故障を逆手にとって、広範囲の星域を観測するミッションに切り替えた。

TESSは、当初から全天の掃天観測を目的としている点が異なる。

それどころか、ケプラーに比べて、観測精度は大きく落ちてしまう(未確認)。

その代わり、広範囲に観測するということになる。

近くて明るい恒星系を網羅的に観測しようというわけだ。

「マサチューセッツ工科大学 の開発チームは、最初の有人恒星間航行は、TESSによって発見された惑星になるだろうという楽観的な見解を示している」

こういう態度が、浮沈子にはカチンとくるんだよなあ・・・。

まあいい。

膨大な観測データは、定期的に地上に送られ、処理されて公開される。

その結果は、ケプラーやハッブル、ジェームズウェッブ望遠鏡での観測に生かされるだろう。

そういう二次的観測のためのカタログ作りが目的なわけだ。

といっても、全ての系外惑星系を検出するには、原理的に言って程遠い。

「惑星の軌道が中心の星と視線上偶然重なり食を起こす確率は、恒星の視直径を惑星の公転軌道の直径で割った値に比例する。太陽のような星の周囲を軌道半径1天文単位で地球型惑星がまわっていた場合、食を起こす確率は0.47%、1/210である。」

「惑星が複数存在する系の場合、それらの惑星は同じ軌道面を取ることが多いため食を起こす確率はより大きくなる。」

しかしだな、それまで、せいぜい数百個程度だった系外惑星が、ケプラーだけで4000個以上も発見されたというのは、画期的な成果となった。

(「ケプラー」発見の系外惑星候補に219個追加、総数は4000個以上に)
https://www.astroarts.co.jp/article/hl/a/9200_kepler

「ケプラーによって確認された系外惑星候補の数は4034個となり、うち2335個が系外惑星と確認されている。」

こりゃあ、柳の下のトランジット法で、二番煎じが出てきてもおかしくはないわけだ。

TESSは、そういう宇宙観測機だ。

何がどのくらい出てくるか分からないところに、チャレンジで投入するわけではない。

あらかじめ見積もりを出して、ゲインを予想して投入する。

投資としての見込みがあるから、金が集まって事業化される。

実に米国的、資本主義的な話だ。

それはそれでいい。

実際、何度か没になり、再提案を繰り返して実現に漕ぎつけている。

当然、膨大な観測データの解析には、AIとかが動員されるんだろう。

人間が将来移り住めそうな系外惑星の探査は、人間が行うのではなく、AIが行うわけだ。

そこへ送り込まれる人間も、AIが選別するに違いない。

まあ、その頃までに生き残っている人間がいるとすればだな。

絶滅して、影も形もなくなった人類の代わりに、その系外惑星に移り住むのは、AIを宿したロボットなわけだ。

うん?、そんじゃあ、人類の生存に適した惑星じゃなくて、ロボットの生存(?)に適した惑星を探した方がいいんじゃね?。

もちろん、AIは、きっと、プログラムした人間に分からないように、こっそりと、そういう条件で探索し、その結果を返してくるに違いないのだ。

そうとも知らない人類は、将来のAI化されたロボットのために、せっせと系外惑星への進出の準備をしつつ、時間切れで滅びてしまうということになる・・・。

今日の妄想は、なかなか奥が深いな。

まあ、どうでもいいんですが。

TESSは、トランジット法を用いて、近隣の系外惑星を網羅的に探索するための宇宙望遠鏡だ。

予定では、3月20日にファルコン9で打ち上げられる。

ケプラーの二番煎じだが、目的とするところも異なれば、観測精度や寿命、軌道も異なる。

観測精度の高い宇宙望遠鏡などへの情報提供はもちろん、将来の恒星探査の目的地探しかもしれない。

下世話な話だぜ、まったく・・・。

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