柳の下の3度目の双子2018年01月03日 18:09

柳の下の3度目の双子
柳の下の3度目の双子


2018年の打ち上げリストの話題が続く。

(2018年の打ち上げ)
http://kfujito2.asablo.jp/blog/2018/01/01/8759431

NASAの有人飛行のスケジュールを確認するために、久しぶりにそのホームページを見た。

今年の打ち上げ(帰還)リストが出ている。

(Launches and Landings)
https://www.nasa.gov/launchschedule/

・Date: January 25, 2018
Mission: GOLD (Global-scale Observations of the Limb and Disk)

・Date: February
Mission: Expedition 54 Landing

・Targeted Date: March 1, 2018
Mission: GOES-S

・Date: March
Mission: Expedition 55 Launch

・No Earlier Than: March
Mission: GRACE FO (GRACE Follow-On)

・No Earlier Than: March 20, 2018
Mission: TESS (Transiting Exoplanet Survey Satellite)

・Targeted Date: May 5, 2018
Mission: InSight Mars Lander

・No Earlier Than: July 31, 2018
Mission: Parker Solar Probe

・Date: September 12, 2018
Mission: ICESat-2

既に、TESS、InSight Mars Lander、Parker Solar Probeについては、高軌道ということで、このブログでも取り上げている。

後は、まあ、鳴かず飛ばずの低軌道だから、あまり関心はなかったんだが、このページのサマリー読んで気になったのがGRACE FO (GRACE Follow-On)だったので、詳細を読んで驚いた。

(Spacecraft:Overview)
https://gracefo.jpl.nasa.gov/mission/spacecraft/overview/

「GRACE、GRACE-FO、GRAILの月探査 任務はすべて同じ方法で重力場をマッピングします。各ミッションは2つのほぼ同一のサテライトで構成されています。同じ軌道に沿って他の軌道をたどり、マイクロ波測距装置を用いてそれらの間の距離を連続的に測定する。」(自動翻訳のまま)

一応、ざっと読んだが、なぜ2機の双子衛星の距離を精密に測ると重力が測定できるのかは、さっぱり分からない。

FOの前には、グレイスというのが飛んでいて、FOは、その後継らしいということは分かった。

(GRACE (人工衛星))
https://ja.wikipedia.org/wiki/GRACE_(%E4%BA%BA%E5%B7%A5%E8%A1%9B%E6%98%9F)

「2002年3月の打上げ以来、地球の重力場を詳細に観測している。」

英語版のウィキをみると、昨年の10月には、1機が寿命を迎え、観測自体は終了しているようだ。

もう一組のグレイルというのは、2011年に打ち上げられ、2012年に、月の重力の精密測定を行っている。

(GRAIL)
https://ja.wikipedia.org/wiki/GRAIL

「GRAILはデルタ IIによって2011年9月10日に打ち上げられた。」

今回打ち上げが予定されているFOは、地球の重力測定を継続して行うための後継機だ。

重力マップをみると、次々と変化していることが分かる。

継続観測が必要なんだろうが、それが我々の日常と、どう関わり合いがあるのかが良く分からない。

将来的には、火山活動や地震の予知などに繋がるのかもしれないが、まだまだ先の話だろう。

「2006年、ラルフ・フォン・フレゼとララミー・ポッツのチームがGRACEのデータを用い、南極に約2億5000万年前にできたと考えられる幅480kmのウィルクスランドクレーターを発見した」

「アマゾン盆地の水循環や後氷期隆起現象の位置や大きさのマップ化にもGRACEのデータが用いられた。また、2004年のインド洋津波を引き起こしたスマトラ島沖地震による地殻の変位の分析にも用いられた」

「また、GRACEのデータを用いた海底の圧力の新しい計算法が開発された」

まあ、浮沈子から見れば、だからどーしたの世界だな・・・。

まあいい。

今度のFOには、レーザー測距器が搭載され、さらに精密な測定が行われるという。

(Spacecraft:Microwaves and Lasers)
https://gracefo.jpl.nasa.gov/mission/spacecraft/microwaves-and-lasers/

「They will also test and demonstrate an experimental instrument using lasers instead of microwaves, which promises to improve the precision of separation distance measurements on future generations of GRACE satellites by a factor of up to 20, thanks to the laser’s higher frequencies.」(彼らはまた、レーザーの高周波数のおかげで、将来の世代のGRACE衛星の分離距離測定の精度を20倍まで向上させることを約束するマイクロ波の代わりにレーザーを用いた実験装置を試験し、実証する予定です。)

レーザー測距は、次世代用のテストだけのようだ。

まあ、どうでもいいんですが。

イリジウムネクスト(5機)と混載されるグレイスFO(2機)は、予定では、ファルコン9で4月14日にバンデンバーグから上がることになっている。

柳の下には必ずペアでいるわけだが、3度目も成功してもらいたいもんだな・・・。

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