フロリダの雪2018年01月06日 03:22

フロリダの雪
フロリダの雪


(約30年ぶり、フロリダに雪=米)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2018010400179&g=int

「米南部フロリダ州で、1989年以来29年ぶりという雪が観測された。」

浮沈子が、この記事を読んで思い出したのは、忘れもしない、チャレンジャー号の悲劇だ。

(チャレンジャー号爆発事故)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%BC%E5%8F%B7%E7%88%86%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85

「1986年1月28日、アメリカ合衆国のスペースシャトルチャレンジャー号が射ち上げから73秒後に分解」

「北米東部標準時午前11時39分」

Oリングの破損による漏洩という、ダイバーの浮沈子としても気になる原因だが、そもそもの設計の甘さ(不良)は別にして、運用条件をはみ出してしまったことが事故に繋がる。

「1月28日の朝は異常に寒く、発射台周辺の気温は打ち上げを実施可能な下限値である−1℃の近くまで下がるとされた。この異常寒波に対し、SRBの製造とメンテナンスを受け持つサイオコール社の技術者は強い懸念を抱いた。」

「SRBの接合部を密封するゴム製Oリングの弾力性が異常低温によって受ける影響について不安を表明した。」

「サイオコール社の技術者は、もしリングの温度が12℃以下になった場合、気密性を正常に保つだけの柔軟性を有するかを判断するのに十分なデータを持っていないと論じた。」

このくだりでは、「致命度1」の部品に対するバックアップの考え方とか出てきて、またまた、ダイバーとしては身を乗り出すところだが、今回は触れない。

「低温により発射台の整備塔にはおびただしい量の氷が貼りつき、50cmを超える氷柱がついた。」

「O-リングが受ける総損傷量は押し出しが起きるまでの時間が直接関係しているとして、当事の寒い気象条件によってO-リングが硬くなり押し出しまでの時間が延びたと結論付けた」

「事故当日の朝、第一O-リングは寒さによってとても硬くなっていたため密閉が間に合わなかった。第二O-リングは金属が曲がったことで正しい位置に収まってはいなかった。これによって燃焼ガスを食い止める手段は失われ、2つのO-リングは70度の角度にわたって蒸発してしまった」

まあ、続きを読むのも苦しいものがあるな。

「すべての残骸は、現在はケープ・カナベラル空軍基地第31発射施設にある封印されたかつての地下ミサイルサイロで保存されている。」

この後の記述で、気になることが書いてあった。

「最も突出した要因は、NASAとサイオコール社が共に、接合部の設計不良が及ぼす危険に対して適切に対処しなかったことだった。」

瑕疵があると分かっていながら、適切な対処を怠る。

状況は異なるけど、先日おこった新幹線の台車枠の亀裂を放置した話と、どこか似ているような気がする。

そもそも、あの亀裂はなぜ発生したのか。

解明には時間がかかるかもしれないが、しっかりと調査して対策してもらいたいもんだな。

JR西日本は、懲りない体質を引きずっているようで、その点でも似ているかも知れない・・・。

「チャレンジャー号の事故の後、NASAでは幾つか顕著な改革がなされたが、多くの評論家はNASAの管理構造と組織文化における変化は深いものでも長続きするものでもないと評した。」

チャレンジャー号の悲劇が起こった17年後、再びコロンビア号の悲劇が起こる。

巨大技術である宇宙ロケットは、関係者をして、ある種の万能感を抱かせるのかもしれない。

2つの事故を通じて、NASAが本当に変わったかどうかは分からない。

長続きするかどうかは、特に重要だ。

コロンビア号の事故からは、15年しか経っていないけどな。

そろそろ、喉元過ぎて何とやらの時期になるころだ。

米国を襲っている寒波の影響なのか、ファルコン9によるズーマの打ち上げが遅れている。

(スペースX「Zuma」、打ち上げは1月7日に延期 政府系機密ミッション)
http://sorae.info/030201/2018_01_05_zuma.html

「今回の打ち上げ延期は気象条件の悪化によるもの。ファルコン9やペイロードには問題はないそうです。」

ケープカナベラルに近いオーランドは、それ程寒くはないようだ。

何事もなければ、7日(現地時間19:55:00)に上がるだろう。

浮沈子は、延期に延期を重ねているこの打ち上げが、早く済んで欲しいと思っている。

胡散臭いこと、この上ないしな。

余り関わりたくない感じだ。

ハイテク満載のペイロードなのかもしれない。

それを操る人々が、きっときっと、ある種の万能感にとらわれるような・・・。

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