2段目はどうなっているのか?2018年01月11日 07:46

2段目はどうなっているのか?
2段目はどうなっているのか?


ズーマが2段目から分離せずに、もろとも落下したとまことしやかに囁かれている中(そうなのかあ?)、そもそも、ファルコン9の2段目というのはどうなっているのかが気になって、少し調べた。

(n2yo.com)
http://www.n2yo.com/

メニューから、Satellite on orbit→FIND A SATELLITEの下にあるBROWSE BY LAUNCH DATEで、月ごとの軌道に入った物体の一覧が出て、確認が出来る(FIND A SATELLITEから、単日の検索も可)。

とりあえず、2017年の打ち上げを調べた。

日付:ペイロード:射場:軌道:2段目の行方

・2017/1/14:IRIDIUM NEXT 1-10:Vandenberg AFB SLC-4:低軌道:登録なし

・2017/2/19:SPACEX CRS-10 Kennedy Space Center LC-39A:ISS補給(低軌道):登録なし(衛星デブリは除く:以下同じ)

・2017/3/16:ECHOSTAR 23:Kennedy Space Center LC-39A:静止:ROCKET BODYとして登録(軌道周回中)

・2017/3/30:SES-10:Kennedy Space Center LC-39A:静止:ROCKET BODYとして登録(軌道周回中)

・2017/5/1:NROL-76:Kennedy Space Center LC-39A:低軌道:ROCKET BODYとして登録(軌道周回中:軌道未公開→ズーマと似ているという話も)

・2017/5/15:INMARSAT-5 F4:Kennedy Space Center LC-39A:静止:ROCKET BODYとして登録(軌道周回中)

・2017/6/3:SPACEX CRS-11:Kennedy Space Center LC-39A:ISS補給(低軌道):登録なし

・2017/6/23:BULGARIASAT-1:Kennedy Space Center LC-39A:静止:ROCKET BODYとして登録後落下(落下日不明)

・2017/6/25:IRIDIUM NEXT FLIGHT-2:Vandenberg AFB SLC-4:低軌道:登録なし

・2017/7/5:INTELSAT 35E:Kennedy Space Center LC-39A:静止:ROCKET BODYとして登録(軌道周回中)

・2017/8/14:SPACEX CRS-12:Kennedy Space Center LC-39A:ISS補給(低軌道):登録なし

・2017/8/24:FORMOSAT-5:Vandenberg AFB SLC-4:低軌道:登録なし

・2017/9/7:OTV-5:Kennedy Space Center LC-39A:低軌道:低軌道:ROCKET BODYとして登録(軌道周回中:軌道未公開)

・2017/10/9:IRIDIUM NEXT FLIGHT-3:Vandenberg AFB SLC-4:低軌道:登録なし

・2017/10/11:SES 11/ECHOSTAR 105:Kennedy Space Center LC-39A:静止:ROCKET BODYとして登録(軌道周回中)

・2017/10/30:Koreasat 5A:Kennedy Space Center LC-39A:静止:ROCKET BODYとして登録(軌道周回中)

・2017/12/15:SPACEX CRS-13:Cape Canaveral AFS SLC-40:ISS補給(低軌道):登録なし

・2017/12/23:Iridium NEXT 31–40:Vandenberg AFB SLC-4:低軌道:登録なし

以上だ。

イリジウム衛星を打ち上げ(4回)と、ISSへの補給機の打ち上げ(4回)の際には、2段目は例外なく地球周回物体としては登録されていない。

ISS補給機のドラゴンデブリというのは、たぶん、太陽電池パネルの保護カバーじゃないのか(未確認)。

先端のキャップは、その前に落下しているからな。

まあいい。

静止衛星(7回)の場合は、途中で落下したもの1機を含めて、全て軌道登録されている。

その他の低軌道については、登録2回、未登録1回となっている。

去年打ち上げられたファルコン9の2段目は、18機中9機が地球周回物体としてカタログに登録され、うち1機が落下している。

8機は今も地球をぐるぐる回っているのだ。

ズーマについては、登録は単体で行われていて、それが衛星と2段目が分離されていない根拠となっている。

今日現在、カタログ上は、落下したことになっていない。

軌道要素は公開されていないから、どうなっているのかは分からない。

高度が下がっているのか、一定の軌道を維持しているのか、そういう判断は出来ない。

浮沈子の妄想上では、分離に成功して、ステルス衛星ズーマ(そうなのかあ?)は観測されずに別の軌道に乗っているのではないか。

つまり、USA 280として登録されているのは、実はファルコン9の2段目なのではないかということだ。

一説には、5月1日に上がったNROL-76と似た軌道だとされている。

仮にそうだとすれば、2段目は地球周回軌道に長期間残るはずだ。

NROL-76の打ち上げに使われた2段目は、軌道未公開のまま、現在も地球を回っている・・・。

この仮説の重要な点は、ズーマ衛星が、完全なステルス衛星で、分離する前(あるいは、分離直後)から見えなくなっているというところだな。

それとも、逆に、分離しないまま運行さている可能性もある。

感度のいい望遠鏡で、ちゃんと見つけられれば、2段目の先にズーマの姿が見える可能性もある。

まあな、スーダン上空で突入して消えるところを写されちゃってるからな。

あれが2段目だけだという話は、今回の調査ではあまり当てにならない感じだ。

分離されずに突っ込んだというのが、妥当な結論になるかもしれない。

しかし・・・。

究極のステルス衛星作っちまったわけだからな。

生き残っていたとしても、もう、誰にも見つけることは出来ないだろう・・・。

(AMAZING VIDEO: WATCH SPACEX’S DRAGON IN FLIGHT, AS SEEN FROM THE GROUND:追加)
https://www.universetoday.com/135960/amazing-video-watch-spacexs-dragon-flight-seen-ground/

ドラゴンカプセルから投棄された太陽電池パネルのカバーが映っている動画を、見ることが出来る。

どのタイミングで投棄されるのかは分からないが、ドラゴンと2段目が分離した後だろうな。

打上の中継では、ドラゴンの分離から太陽電池パネルの展開までには数分かかっている。

太陽電池パネルの展開の直前かも知れない。

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