長い旅路2018年01月12日 00:06

長い旅路
長い旅路


2014年の暮れから飛び続けている探査機だな。

(【電子版】はやぶさ2、イオンエンジン連続運転開始 6月末にも到着)
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00457466

考えてみれば、この間、色々なことがあった。

その間も、ずーっと飛び続けている。

まあ、宇宙空間だからな。

人工惑星として、太陽の周りをぐるぐる回っているに過ぎない。

目指すは、後にりゅうぐうと名付けられることになる、炭素が多い黒っぽい小惑星。

なんか、はやぶさの人気にあやかった感じがして、あまりいいイメージじゃなかったんだが、今年目的地に到達するということで、少し気になり始めた。

最近のイベントとしては、昨日から(実に最近ですな)最後のイオンエンジンの連続噴射を行っているという。

「10日、小惑星探査機「はやぶさ2」が目的地の小惑星「りゅうぐう」に向け、最後となるイオンエンジンの連続運転を始めた」

で、例によって、地球生命の起源に纏わる話が出てくる。

(はやぶさ2、エンジン連続噴射開始 リュウグウ到着へ最終段階)
http://www.sankei.com/life/news/180111/lif1801110006-n1.html

「リュウグウは直径約900メートルのほぼ球形で、地球や火星の軌道の近くを通りながら太陽の周囲を回る。太陽系ができた46億年前の物質や、生命の起源の手掛かりとなる水や有機物があると期待される。」

(リュウグウ (小惑星))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%82%B0%E3%82%A6_(%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F)

「炭素の含有量の多い炭素質コンドライトからなるC型小惑星である」

「S型小惑星のイトカワよりも太陽系形成初期の有機物や含水鉱物をより多く含んでいると考えられる」

そういう有機物は、全て地球外の宇宙でだけ出来たんだろうか?。

太古の地球上では、出来なかったんだろうか?。

なんか、無理筋のような気がするんだがな。

もちろん、地球に山のような量の隕石が降り続いていることは間違いない。

そもそも、地球自体が、隕石が寄せ集まってできた惑星だからな。

(マーチソン隕石)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%81%E3%82%BD%E3%83%B3%E9%9A%95%E7%9F%B3

「タイプIIの炭素コンドライトに分類される。」

「隕石中にピペコリン酸といった生体内で見つかる有機酸や、 グリシン、アラニン、グルタミン酸といったタンパク質を構成するアミノ酸のほか、イソバリン、シュードロイシンといった、生体では見られないアミノ酸も発見されている。」

宇宙の神秘は計り知れない。

隕石や小惑星の中で生きている生命体が、ひょっとして発見されることだってあるかもしれない。

浮沈子は、そうは思わないが、自然は意のままにならないもんだからな。

そう、はやぶさ2は、サンプルリターンを行うわけだ。

(はやぶさ2)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AF%E3%82%84%E3%81%B6%E3%81%952

「地球近傍に存在する小惑星が有機物を含むことが実証されれば、これらが隕石として地球に落ち生命の起源に寄与したという仮説が成立することとなる。」

寄与しなかったという証明は不可能だ。

隕石が一つも落ちてこないなら別だけどな。

しかし、全然関係ない可能性だってある。

浮沈子が思うに、これは例によって、業界の陰謀に違いない(そうなのかあ?)。

本当に興味関心があるのは、太陽系の成り立ちとか、そういう物理的、天文学的なことで、地球の生命が空から降ってこようが地上で湧いて来ようが、知ったことではないのだ・・・。

少なくとも、地球については結論は出ている。

この星は、生命を宿し、育んだ。

隣の火星では、毛ほども存在しない。

今のところ、存在した痕跡すらない。

浮沈子は、ないものをいくら探したって、見つかりっこないと思っている。

こと生命に限っては、宇宙探査は失望の連続になるに違いない。

そのことに特別の意味はない。

宇宙がそういうところであると知るだけの話だ。

このブログには、時々、宇宙人が登場することがあるが、浮沈子が信じているからではなく、話を面白くするための小道具に過ぎない。

はやぶさ2は、長い旅路の末に、太陽系創生当時の情報を残しているかも知れない小惑星に辿り着く。

しかしなあ、考えてみれば、りゅうぐうの方は、46億年とか太陽の周りを回り続けているわけだからな。

長い長い旅路だ。

そして、おそらくこの先も数十億年の間、回り続けるのだ。

人類が亡び、地球上の、いや、太陽系の、ひょっとしたら銀河系唯一の生命圏が失われた後もなお、太陽の周りを回り続けるに違いない。

そのことに、何か意味があるかとか、そういうことを考えても仕方ない。

人間が、それを認識しようがしまいが、宇宙は回り続ける。

それは、始まりもなく終わりもない長い長い旅路だ。

まあ、始まりくらいはあるかもしれないが、それを知ることは出来ない。

できるだろうか。

もし、サンプルリターンで持ち帰った、ゴミのような試料を、スプリング8に掛けたり、ああでもないこうでもないと調べれば、その成り立ちが分かるのかもしれない。

太陽系どころか、その前の、更に前の星系で作られた記憶が、どこかに刻み込まれているかも知れないのだ。

まあ、間違って、生命の種とかを拾ってきちまうかもしれないけどな。

そして、物語は始まる。

<ここからは、例によって、妄想の世界へ・・・>

東京オリンピックも無事に終わり、年の瀬も迫ったころ、はやぶさ2は、地球への帰還を果たす。

予定通りサンプルの最終には成功し、意気揚々と戻ってきたわけだ。

JAXA(まあ、そのころまで組織があれば)は、早速サンプルの分析を始めようとする。

しかし・・・。

何かがおかしい。

採取されたサンプルは、数グラムのはずなのに、カプセルから回収された資料の重さは、数百グラムになっている。

しかもだ、カプセルの内部は、腐食したようにざらざらと荒れた感じになっている。

慎重に資料を調べても、腐食性のガスとかが出ているわけではない。

不思議に思いながらも、高速の粒子線をぶつけたり、ガスにして成分を調べたりし始めるが、ここでも不思議な現象が起こる。

計測装置が悉く壊れてしまうわけだな。

この段になって、さすがに何かが起こっているということが分かって来る。

そう、サンプルの中には、宇宙生物が入っていたのだ!!。

しかも、有機物から出来た、我々のような柔い生命ではなく、見かけは岩石や金属のような、コチコチの生物で、エネルギーを受け取ると活性化して、周りの鉱物をパクパクと食って同化しようとするわけだ。

無機物から出来た生命体・・・。

見た目は、岩石や鉱物と何の違いもないんだが、原子顕微鏡(←新兵器です!)レベルでは、地球上の鉱物と全く違う組成になっている(ちょっと、無理筋じゃね?)。

幸い、この地球上の生物にとっては、無害であると思われ(何たって、タダの石ですから)、新種の生命体の発見に、人類は色めき立った。

が、しばらくすると奇妙なことが起こり始めた。

研究者の中に、貧血や骨粗鬆症が頻発し始めたのだ。

そう、無機生命体は、有機体の中の鉄原子やカルシウム原子に目を付け(目とか、ないですけど)、体内の金属元素を片っ端から食い始めたわけだ。

亜鉛を食われて味覚障害になったり、マグネシウムを取られて植物が光合成できなくなったり、その影響は留まるところを知らない。

水素を初め、酸素や窒素、炭素といった、地球上の生命体に多量に含まれている元素には、見向きもしない。

その繁殖は留まるところを知らず、地球上の生命は危機に陥る。

りゅうぐうの表面が炭素質コンドライトで覆われていたのには、わけがあったということだ。

あれは、岩石生物の排泄物、つまり、ウンチだったわけだな(そうなのかあ?)。

まあ、どうでもいいんですが。

ともかく、絶体絶命の地球の危機がやってきた。

このままでは、地球上の有機体ベースの生命圏は破壊され、地球丸ごと炭素質コンドライトに覆われたりゅうぐう状態になってしまう!!。

しかし、JAXAの研究者は、不思議な現象に気付く。

そう、イトカワから採取されたゴミ(失礼!、貴重なサンプル)を取り扱っていた研究者には、何の症状も現れないのだ。

S型小惑星の鉱物は、無機岩石生命体に対してのワクチンのような働きをしていたのである(何と都合のいい設定・・・)。

急きょ、成分が特定され、緊急培養が始まる(どうやって?)。

地球超低軌道を回る衛星に積み込まれて、軌道上から降り注ぐイトカワのゴミからつくられた、対無機岩石生命体ワクチンの雨・・・。

これを、慈雨と呼ばずに何という?。

やれやれ・・・。

地球生命圏は、危機一髪のところで滅亡を免れたわけだな。

しかし、妄想はそこで止まることはない。

そう、その頃、何も知らない(何で知らないんだあ?)NASAの研究室では、小惑星ベンヌから戻ったオシリスレックスのカプセルから、大量のサンプル(60g持ち帰る予定が、なんと1000倍の60kgに!)を取り出そうとしていたのだ。

(オシリス・レックス)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9

「ベンヌからのサンプルリターンを目的とした宇宙探査機である。」

こんなのが繁殖し出したら、イトカワワクチンでも対抗できない。

ったく、米国は、いつも物量にモノを言わせて余計な災難を引き起こしてくれるわい!。

こうなったら、人類の生存、いや、地球生命の存亡をかけて、ありったけの宇宙船を飛ばしてイトカワまるごと持ってくるしかない。

しかし・・・。

(イトカワ (小惑星))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%AF_(%E5%B0%8F%E6%83%91%E6%98%9F)

「直径 330 m」

結構デカい。

東京タワーと同じくらいある。

「質量 (3.510 ± 0.105)×1010 kg」

4千トン弱かあ。

サターン5型ロケットが、3千トンくらいだからな。

とにかく、SLSやスペースXのBFR(その頃には、出来てる予定?)、アリアン6、バルカン、H3、ニューグレンなど、重量級のロケットを打ち上げて、縄掛けて引っ張って来ることになった。

とにかく、早く打ち上げないと、ロケットまで食われちまうからな。

そして、なんとか地球軌道まで引っ張ってきて、ICBM打ち込んでぶっ壊してばらまいたわけだ。

当然、北朝鮮やイランのやつも動員されたわけだな。

再突入とか出来なくてもいいので、何も問題ない(そうなのかあ?)。

その後は、この事件に懲りて、惑星とかからのサンプルリターンとかは行わなくなった。

もちろん、地球外生命探査なんてヤバいミッションには、予算は付かなくなるしな。

が、業界はそんなことではへこたれない。

岩石惑星や衛星の探査の代わりに、ガス惑星へのミッションを行うようになった。

そして、表面のガスを採取して、持ち帰ってくるわけだが、何かが起こることは想定の範囲内だ・・・。

炭素質コンドライトが、無機岩石生命体のウンチだからな。

ガスは、当然、オ○ラなわけだ。

宇宙は、謎に満ちている。

宇宙探査の先に、何が待ち構えているかは分からないのだ。

長い長い旅路は、始まったばかりかもしれない・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
kfujitoの徒然の筆者のペンネームは、
「○○子」です。
○○を記入してください。

コメント:

トラックバック